イム・サンス
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【PHOTO】リュ・スンボム&コ・ジュニ&イム・サンス監督、映画「私の親友悪党たち」マスコミ試写会に出席
16日午後、ソウルCGV往十里(ワンシムニ)店で行われた映画「私の親友悪党たち」のマスコミ試写会にイム・サンス監督、コ・ジュニ、リュ・スンボムが出席した。「私の親友悪党たち」は金が入った謎のバッグを手に入れたジヌ(リュ・スンボム)とナミ(コ・ジュニ)が危険な状況の中で本当の悪党になると決心することから繰り広げられる物語を描いた作品だ。「私の親友悪党たち」はリュ・スンボム、コ・ジュニの他にもリュ・ヒョンギョン、サム・オチュリ、キム・ウンス、チョン・ウォンジュン、ヤン・イクチュン、キム・ジュヒョクなどが出演する。

イム・サンス監督の新作「私の親友悪党たち」6月の韓国公開を確定
イム・サンス監督の新作「私の親友悪党たち」が6月の公開を確定し、予告ポスターを公開した。「私の親友悪党たち」は、金が入った謎のバックを手に入れたジヌ(リュ・スンボム)とナミ(コ・ジュニ)が危険な状況の中、本当の悪党になると決心することで繰り広げられる物語だ。映画「ベルリンファイル」以来2年ぶりに復帰したリュ・スンボムが偉そうなふりをしないジヌ役を務め、特有のエネルギー溢れる魅力をアピールし、チョン・ドヨンに続きイム・サンス監督の新しいミューズとして注目を浴びているコジュニが善良なふりをしないナミ役を務め、ワイルドな魅力で観客たちの心を捉える予定だ。公開された予告ポスターはリュ・スンボムとコ・ジュニカップルのケミストリー(相手俳優との相性)に対する期待感を高める。まず、本当の悪党になると決心したジヌとナミの強い決意が感じられる1枚目のポスターは、銃を持ちあった二人の荒々しい手だけでも強烈な印象を与え、映画に対する好奇心をくすぐる。もう一枚のポスターでは、銃を構えながらも何気なくアイスクリームを食べているリュ・スンボム、コ・ジュニのアイロニーな魅力が視線を引き、このカップルの呼吸に対する関心を寄せている。「私の親友悪党たち」は挑発的な想像力と洗練した演出力のイム・サンス監督と忠武路(チュンムロ)を代表する俳優リュ・スンボム、以前とは違う魅力を披露するコ・ジュニカップルのフレッシュな調和で関心を集めている作品だ。また「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」シーズン2や「アブノーマル会談」で人気を得ているサム・オチュリと演技派俳優リュ・ヒョンギョン、キム・ウンス、チョン・ウォンジュン、ヤン・イクチュン、キム・ジュヒョクまでベテラン俳優たちが個性溢れる演技を披露する予定だ。「私の親友悪党たち」は、韓国で6月中に公開される予定だ。

キム・ジュヒョク、イム・サンス監督の新作に特別出演か?「現在検討中」
俳優キム・ジュヒョクが映画「私の親友悪党たち」への出演を提案された。20日、キム・ジュヒョクの所属事務所であるNAMOO ACTORS側はマイデイリーに「イム・サンス監督の『私の親友悪党たち』への特別出演のオファーがあり、内部で検討中だ」と伝えた。まだキム・ジュヒョク本人はまで台本を読んでいないが、今回出演が決まれば、2011年映画「カップルズ 恋のから騒ぎ」以来、3年ぶりにスクリーンでキム・ジュヒョクが見られる。イム・サンス監督の新作「私の親友悪党たち」は「私たちに明日はない」という仮題でフリープロダクションを行った作品だ。金も家族もない女性と男性が腐った社会と企業に復讐をする過程を描いていく予定だ。

「蜜の味」第14回リオデジャネイロ国際映画祭に招待!
イム・サンス監督の映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が9月27日に開催される第14回リオデジャネイロ国際映画祭に招待された。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、5月に開かれた第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に招待されて上映された。第14回リオデジャネイロ国際映画祭のメインプログラムであり、評論家から好評を得た世界の作品を上映するパノラマ部門に招待された。世界3大美港の一つであるブラジルのリオデジャネイロで開催されるリオデジャネイロ国際映画祭は今年で14回を迎え、南米を代表する国際映画祭である。ブラジルの映画を世界に知らせることを目指しており、映画祭の期間に開かれる最大のフィルムマーケット「リオマーケット」を通じて映画産業の交流も積極的に進めている。今回は60ヶ国から招待された約350本の映画を上映する予定であり、ここ10年間ブラジルに世界の傑作を招待し紹介してきた。第14回リオデジャネイロ国際映画祭は9月27日から10月11日まで開かれ、イム・サンス監督は映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」の上映スケジュールに合わせて参加する予定である。

ペク・ユンシク「韓国が何より愛すべき監督はイム・サンス監督だ」
5月に映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」で、第65回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを踏んだ俳優ペク・ユンシクが、当時受賞できなかったイム・サンス監督について語った。ペク・ユンシクは26日午後、ソウル清潭洞(チョンダムドン)にある某飲食店で開かれた映画「私は王である!」の制作報告会に参加した。彼はこの作品で竹を割ったようなソンビ(学識が優れて行動と礼節が塗って義理と原則を守る人柄を持った人)黄喜(ファン・ヒ)役を務め、映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」のユン会長とは異なる姿を見せる予定だ。この日ペク・ユンシクはカンヌ国際映画祭のことを回想し「イム・サンス監督は、何より韓国が愛すべき監督である」と語った。続いて「僕も『ユゴ 大統領有故』(2004)より『蜜の味 テイスト オブ マネー』の方が演出力は高まったが、ストーリーは残念に思うところがある」と語った。またペク・ユンシクは「でも、韓国でイム・サンスのような監督はいないと思う。カンヌ国際映画祭の執行委員長であるティエリー・フレモーが映画『ユゴ 大統領有故』がカンヌ国際映画祭の監督週間への正式招待作品となったことを知って、関係者を問責したこともあるという。ティエリー・フレモーはコンペティション部門に進出してもおかしくない作品だと思っていたのだ」とカンヌ国際映画祭でイム・サンス監督が高く評価されたことについて語った。さらにペク・ユンシクは「何より韓国が愛すべき監督なのに、話題だけになってしまうのは残念だと思う」と語った。

Vol.3 ― 「イム・サンス監督はもともと試演を楽しむ」…“ベテラン”ペク・ユンシクの露出観
ペク・ユンシクが説明する「蜜の味 テイスト オブ マネー」のキーワード露出とベッドシーン映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」でもっとも大胆なベッドシーンを披露するカップルは、ユン会長役のペク・ユンシク(65)と、フィリピン人メイド、エバ役のマウイ・テイラー(29)だ。映画の中で真実の愛を育てる、唯一の純粋なカップルとして描かれる二人は、激しい濡れ場を演じた。マウイ・テイラーは上半身を露出させ、肉感的なプロポーションを露わにもしている。彼女と息を合わせたペク・ユンシクもやはり、大胆で激しいベッドシーンでの演技で、注目を集めた。ペク・ユンシクは、露出とベッドシーンでの演技についての質問に「どうして洋服があると思うんですか。負担も大きくて、決して楽ではない演技だった」と切り出した。「映画に残る、永遠に記録に残る露出なので、女優だけでなく男性俳優も心の負担が大きいのが事実です。しかし私たちはまた、その役柄と状況を表現しなければならない職業だから、やるしかありません」ペク・ユンシクはこのベッドシーンで、イム・サンス監督が試演を行ったと撮影の裏話も伝えた。彼は「イム・サンス監督は『ユゴ 大統領有故』の時から試演が好きでした。今回のユン会長のベッドシーンでも、イム・サンス監督が試演しました」と話した。ペク・ユンシクは「お互いに愛情を感じるなら、スキンシップは当たり前で自然なことではないでしょうか。マウイ・テイラーと一緒に、最善を尽くして演技しました」と話した。劇中で心から円熟した雰囲気を披露しなければならなかったペク・ユンシクとマウイ・テイラー。しかし、そのような愛を感じさせる微妙な感情のポイントがなく、すぐベッドシーンとスキンシップでのみ表現され残念だ。「私もあるシーンでは、恋のきっかけをさり気なく入れた方が良かったと思います。そのメイドに惚れるポイントが必要なんですが、監督の立場からは『説明し過ぎ』とのことでした。私の考えでは、短くてもきっかけを見せたらどうだったろう、と残念に思います」ペク・ユンシクは、映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」で人生で初めて、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに立つことになった。彼は「何より、世界的な名監督であるイム・サンス監督と一緒にカンヌに行くことになっただけでも、非常に有意義で良いことだと思います。授賞式のある映画祭ではありますが、世界の映画フェスティバル、つまり祝典でもあるので、その雰囲気を楽しんで帰りたいです」と伝えた。

Vol.2 ― ペク・ユンシクから見たイム・サンス?…「彼はクールな監督」
ペク・ユンシクが説明する「蜜の味 テイスト オブ マネー」のキーワードイム・サンス俳優ペク・ユンシクは、イム・サンス監督をクール監督と呼ぶ。今年、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が公開された後、多数の関係者や評論家たちは思ったより強烈ではないという批評している。映画が公開される前に、ユン・ヨジョンとキム・ガンウ、キム・ガンウとキム・ヒョジン、ペク・ユンシクとフィリピン人ハウスメイドのエヴァ役のマウイ・テイラー等のベッドシーンや露出度の高さで注目が集まっていた。公開された「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、実際に主演俳優の濡れ場シーンが頻繁に登場し、エヴァ役のマウイ・テイラーとペク・ユンシクは、上半身露出等の大胆な濡れ場を披露した。しかし、それにもかかわらず「さほどエロティックではない」という批評。これに対してペク・ユンシクがクールな答えを出した。彼は「財閥家の隠された話や濡れ場は非常に強烈なものだったと思う。しかしイム・サンス式でクールに表現したので、そのように思われているようだ」と答えた。普通のR指定の映画ならよくある濡れ場シーンを、イム・サンス式の演出でクールに淡々と冷笑的な観点で描いた。これに対して観客は型破りなストーリーや映像を見ても監督の視線と同じように、熱く感じなかったわけだ。ペク・ユンシクは「だからイム・サンス監督が名監督なのではないかと思う。俳優はシーンごとに渾身の力を注いで一生懸命に撮影に取り組むが、そのレベルを全体的に調整するのが監督の役目だ。そういった点で監督の意図通り全体的にうまく表現した」と好評した。ペク・ユンシクは2005年2月に公開された「その時、その人々」以来、「蜜の味 テイスト オブ マネー」でイム・サンス監督と2度目のタッグを組んだ。現場でイム・サンス監督はどんな指導者なのだろうか。「イム・サンス監督とはダイレクトに、全部オープンに話します。どんなひどいことを言っても全部受け入れてくれます。ざっくばらんに意思疎通をします。また本人もクールにという言葉をよく使います。それで僕たちもクール監督と呼びます。結局、監督は演出力で評価されるじゃないですか。イム・サンス監督は創作に対する様々な器を持っていて、それをクールに盛り込む能力があります」ペク・ユンシクは、イム・サンス監督の性格について「のびのびした性格で素直で楽しい人」だと評価した。クール監督イム・サンス監督の、クールな映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」だ。

「蜜の味」ユン・ヨジョン、ベッドシーンを前に“ガンウ君、メガネを外すと何も見えないの”
映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」制作発表会「お金の味はセックスの味」「カネ、カネ、カネを叫ぶ世の中でお金の味とは何なのかお見せしたいです」(イム・サンス監督)映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」のイム・サンス監督は「お金の味は、存分に楽しめるセックスの味」だと表現した。持っているものはお金しかない財閥の奥様が若い肉体を欲し、青年もまた彼らのお金の味を占めていくというこの映画でお金は欲情だけが溢れるセックスのように、必ずしも美しいものではない。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」の制作発表会が開かれた30日、建大(コンデ)ロッテシネマにはユン・ヨジョン、ペク・ユンシク、キム・ガンウ、キム・ヒョジンら俳優陣とイム・サンス監督が出席した。ユン・ヨジョンは財閥ペク家の貪欲な奥方クムオクを、ペク・ユンシクはクムオクの夫で、お金に貪欲に生きてきた自分の人生を屈辱的だと感じるユン会長を演じる。またキム・ガンウはペク家の裏の仕事も担当する秘書ヨンジャク役を、キム・ヒョジンはペク家の長女でヨンジャクに複雑な感情を抱いて近づくナミ役を演じた。「ユンさんが出来ないとおっしゃったら、監督も考え直すと思ったのに」関心が集まったのは、ユン・ヨジョンと31歳下のキム・ガンウとのベッドシーンだった。40年を超える女優人生で初めてベッドシーンを演じることになったユン・ヨジョンは、あらかじめ公開されたメイキングフィルムを見て「私にはこの映画は観られない」と困惑したと言う。このシーンと関連した質問を受けたユン・ヨジョンは「ベッドシーンを撮る女優はいつも、サラサラッと脱ぐと言われるけれど、チョン・ドヨンもこの言葉を本当に嫌っている。もうやめてほしい」と話した。続いてユン・ヨジョンは「キム・ガンウが若過ぎるので、年配の者として威厳を守らなければならなかったから、毅然とした態度を装うのに苦労した」とし「監督が直接試演するところを見て『ガンウ君、私たちあれをそのままやらなければならないのよ。私はメガネを外すと何も見えないの』と話したら、キム・ガンウは『僕も何も見えません』と答えた」と話した。ユン・ヨジョンは「私でなくペク・クムオクという女が、キム・ガンウでなくチュ・ヨンジャクを相手にやったこと」と言い「私が脱いだのではなく、ペク・クムオクが脱いだのです」と強調した。ユン・ヨジョンの相手役キム・ガンウは、劇中のヨンジャクという役柄について「お金と人の欲望にあまりにも率直で、罪の意識のかけらもない。ペク家で精神的崩壊を経験するけれど、自分も知らないうちにお金の味にハマってしまう」と話し「結局、後半では自滅する」と説明した。しかしベッドシーンは、キム・ガンウにとっても簡単ではなかったはずだ。彼は「ユン・ヨジョンさんが出来ないと仰ったら監督も考え直すと思った」とし「しかし、ユンさんが『これは出来ない』と仰いながらも、いざ撮影に入るとあまりにも一生懸命なので、僕が一生懸命やらないわけにはいかなかった」と打ち明けた。これにユン・ヨジョンは「私は意地を張る歳はとっくに過ぎている」とし「監督も私より20歳も下で、この子(キム・ガンウ)も30歳下なのに、出来ないなんて言ったら見苦し過ぎるでしょう」と言っては現場を笑わせた。イム・サンス監督は「ユン・ヨジョンさんは撮影が終わってから『私にはこの映画は観られない』と言うほどのシーンにも関わらず、僕が言う通りにしてくれた」とし「どれほどいい監督でも、言う通りに演技してくれる俳優がいなかったら、何もないも同然」とユン・ヨジョンを褒め称えた。ユン・ヨジョンもイム・サンス監督への信頼から、大胆な演技に乗り出した様子であった。彼女は「イム・サンス監督とは「浮気な家族」(イム・サンス監督の前作)で初めて一緒に仕事をしたけれど『あの監督はおかしい』と思った」と話し「問題にするほど不遜ではなかったけれど、不親切だと思った」と振り返った。続いてユン・ヨジョンは「その後『浮気な家族』を観たけれど、イム監督こそが本当に進歩した女性像を描くフェミニストだということに気付いた」とし「彼の哲学を評価し、それからは小さな役でも呼んでくれればいつも出演している」と話した。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は2012年、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されるという快挙を成し遂げた。2010年「ハウスメイド」も同映画祭・同部門へ出品されており、カンヌに招待されるのは今回で2回目となる。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、「浮気な家族」「ハウスメイド」で彼が披露した崩れた家族関係、最上流階層の派手な姿の裏に潜む赤裸々な姿の拡張版になると思われる。同映画は韓国で5月17日から公開される。

「蜜の味」カンヌ受賞が期待される4つの理由
映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」(以下「蜜の味 テイスト オブ マネー」)が、第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に進出し、カンヌでの受賞に期待が寄せられている。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、お金に毒された韓国最上流階級の隠された一面を取り上げた作品。16日から開かれたカンヌ国際映画祭に出品した「蜜の味 テイスト オブ マネー」が、様々な兆候を見せ受賞の可能性を高めており、注目を集めている。◆1.イム・サンス監督、前作「ハウスメイド」に続く2年連続のカンヌ進出2005年は映画「ユゴ 大統領有故」で第58回カンヌ国際映画祭の監督週間へ招待され、2010年には映画「ハウスメイド」で第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に公式招待されたイム・サンス監督が「蜜の味 テイスト オブ マネー」でコンペティション部門に2年連続招待され、世界の映画界の注目を浴びている。カンヌ映画祭コンペティション部門は、パルム・ドール(カンヌ国際映画祭最高賞の名称)、審査員特別グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞など重要部門にノミネートされる。2年連続コンペティション部門に進出したことは、イム・サンス監督に対するカンヌの愛情と関心を端的に示す根拠となっており「蜜の味 テイスト オブ マネー」の受賞の可能性を高めている。◆2.カンヌ国際映画祭の芸術監督「蜜の味 テイスト オブ マネー」を絶賛カンヌ国際映画祭の芸術監督を務めるティエリー・フレモー氏は、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の進出作品発表で、イム・サンス監督と「蜜の味 テイスト オブ マネー」に対する賞賛を惜しまなかった。彼はコンペティション部門招待作品をマスコミに発表する場で「クラシカルなステージ装置で、疑いの余地なく今年のカンヌ映画祭公式選定映画のうちもっとも優れたステージ装置だと確信している。イム・サンス監督のカメラワークは、伝統的な技法にこだわっており、これこそが大変素晴らしいと評価できる」と述べている。◆3.カンヌ国際映画祭閉幕前日、公式プレミア上映「蜜の味 テイスト オブ マネー」が特別世間の関心の的となっているのは、公式上映日程が、これまで招待された韓国映画とは違うためとの慎重な見方も出ている。コンペティション部門に招待された作品のうち、映画祭進出に意義を持つ作品の上映は、映画祭の開幕とともに逐次的に行われる。しかし、今回の「蜜の味 テイスト オブ マネー」の場合は、閉幕式前日の、カンヌ現地時刻で26日夜10時に予定されている。これについて、受賞の可能性を念頭に置いた、非ヨーロッパ圏招待作品に対するカンヌ国際映画祭関係者の配慮ではないかとの予測が出ており「蜜の味 テイスト オブ マネー」の受賞可能性を高めている。◆4.第65回カンヌ国際映画祭の審査員長とイム・サンス監督は似ている?第65回カンヌ映画祭審査員長を務めるナンニ・モレッティ監督と、イム・サンス監督の共通点が話題を集めている。ナンニ・モレッティ氏は、脚本家、監督、俳優など多方面で優れた才能を持つ、イタリア出身の監督。イタリア映画界でネオリアリズムの先駆者と呼ばれる彼は、権力を乱用するイタリア官僚たちに反旗を翻し、不正腐敗が横行する政府に反して政治的な活動を旺盛に行う人物としても有名だ。彼のこのような社会変革への強烈な熱望は、イム・サンス監督が自分の映画で表現しているところと酷似している。韓国映画界でもっともセンセーショナルな監督と呼ばれるイム・サンス監督は、作品ごとにお金とセックス、権力と社会の不条理な面について、加減なく彼の考え方を盛り込んでいる。そのような面で、イム・サンス監督の第7作でありカンヌ映画祭への3番目の進出作「蜜の味 テイスト オブ マネー」がナンニ・モレッティ審査員長に評価されるということは、非常に意味深長なことだと言える。両監督はともに、社会への痛烈な批判と、強い自我意識の投影という時代と国境を超える共通要素を持っており、これにより映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、ナンニ・モレッティ審査員長に、東洋から渡ってきた極めて興味深い作品として映る可能性が高いためだ。

カンヌ出展作「蜜の味」イム・サンス監督“金のために屈辱を味わった”
5月17日から韓国で封切られた映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」。その露骨なタイトルとストーリーで注目が集まっているこの作品は、イム・サンス監督の前作である映画「ハウスメイド」に対する物足りなさから始まっていると言う。監督は「ハウスメイド」のウニ(チョン・ドヨン)を通じて、金の有無により階級が生じ、金ですべてが解決される社会を映し出した。「ハウスメイド」の拡大版とも解釈できる「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、「ハウスメイド」と比べ、犠牲者と加害者の関係が複雑になり、心理描写も一層豊かになった。また、ナミ(キム・ヒョジン)を通じて「ハウスメイド」との関連性を伝え劇中「ハウスメイド」を見るシーンも登場する。このように「蜜の味 テイスト オブ マネー」では「ハウスメイド」の痕跡を簡単に見つけることができるのだ。そのため、イム・サンス監督は、この映画が「ハウスメイド」から始まっていることを堂々と話す。イム・サンス監督は、マイデイリーのインタビューで「ハウスメイド」での心残りを打ち明けた。彼は「『ハウスメイド』は隠喩的な映画で、ひとつの象徴だった。私たち自身がハウスメイドであるということを伝えたかった。だが、共感を得られなかったようだ。ウニを通して、人々の共感を得ることができなかったという点が残念でならない。だからそれをもう一度違う形で表現しようと思った」と話した。続いて「『ハウスメイド』の時はユーモアが足りなかった。でも作品の内容的にそれを表現することが難しく、時間もなかった。でも私はもともとユーモアが大好きで、これまでの作品でも目立ちはしないが、自然にユーモラスに仕上げようと努力してきた」と付け加えた。二作品連続で金をテーマに描いたイム・サンス監督。監督自身は、金のせいで屈辱を味わったことがないのか聞いてみた。「屈辱?作品を撮るたびに屈辱を味わっているよ。スポンサーから出資してもらう時なんかはね(笑) 金は、本来屈辱的なものだと思う。映画は特に数十億ウォンという費用がかかるから」彼は「蜜の味 テイスト オブ マネー」で金により屈辱を味わったことを暴露したが、映画という芸術作品は、金と純粋な芸術性の間を行ったり来たりするもの。彼が二度も作品の中で表現しようと思ったテーマ金による残酷な屈辱は、監督自身が痛感していたことなのかもしれない。金の屈辱だけでなくイム・サンス監督が、常に前線で戦わなければならないものとは、映画を観る観客の欲求だ。観客は、常に強く刺激的なものを求める。それらを満足させるために制作スタッフは、常に苦悩する。「ハウスメイド」の露出度の高いラブシーンに続き、「蜜の味 テイスト オブ マネー」でも公開直後は、露出度の高いラブシーンがマーケティングの前面に打ち出されていた。65歳のペク・ユンシクと大女優ユン・ヨジョンも例外でなく、キム・ガンウとキム・ヒョジンのラブシーンにも関心が集まっていた。「マーケティングという部分では、期待値を高めたが、イム・サンスの映画を観てきた人だったら、やたらと脱ぎまくる訳ではないと思ってくれたと思う。カンヌにも進出できる映画なわけだし。それでもパーティーシーンやマッサージシーンは、そう簡単に観られるものじゃない。あ、でも人々は常にもっと、もっと、もっとと求めるだろう。『グラディエーター』のラッセル・クロウが『もっと』と叫ぶシーンがある。それは、監督の心境であり、私の心境だと言いたい。もっと残忍で、もっと脱ぐ、もっと豪快な。あぁ、辛い(笑)」辛いと話す彼だが「蜜の味 テイスト オブ マネー」が封切られる前に、次回作の計画に取り掛かった。この次回作もまた普通じゃない。彼は、「フィリピンの女性歌手が韓国に芸能ビザで入国するが、人身売買のブローカーと繋がってしまい売春婦となる。その後、脱走したアメリカ兵士と出会い、殺人事件に巻き込まれてしまう。さらに韓国人の男女まで絡んできて捜査が始まり、アメリカ大使館も登場する、そんな物語を撮ろうと思っている」と話した。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出展し、世界的に有名な監督たちの作品と競い合う。カンヌでの結果と同じくらい次回作への期待感も高まっている。

「蜜の味」サラリーマンは団結せよ?賤民資本主義の話ではない!
カンヌのコンペティション部門に出品された映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」財閥の話はこれで終わりに衝撃的なお金の腐った味をお見せすると掲げられていた映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が公開された。この映画は、お金と権力、性的欲望など、社会でご法度とされてきた題材を取り上げていることで、これまで大きく注目されてきた。映画についてイム・サンス監督は「賤民資本主義とか、そういうところを批判しようとしたわけではない」とし、「この映画が財閥の話だとか、賤民資本主義を取り上げた作品だという話は、パンフレットにも出てこない」と話した。続いてイム・サンス監督は「全国のサラリーマンよ、団結せよ?まあ、そういう意味」と映画を自評した。公開された「蜜の味 テイスト オブ マネー」には、超豪華な生活を送る韓国上流階級の人間たちの物語とともに、様々な社会問題を象徴するシーンも盛り込まれている。女優の性接待事件、企業のマネーロンダリング、大手企業の労働者解雇事件など、多様な意味に解釈できるシーンがあるのだ。これについてイム・サンス監督は「女優の性接待事件は私たちもよく知っている話だし、当時の結末が本当にショックだったので、それを自分流に表してみたかった」と話した。また、イム・サンス監督は「(映画が)財閥を批判しているとみるのは、この映画の皮相的なアプローチ」とし「(企業の)裏金の話は、作り出した話ではなく、今もしょっちゅう新聞に載る話であるだけに、それを借りて使っただけ」と説明した。大手企業・上流階級に対するリアリティー?常識的な線だった。題材が題材だけに、矢継ぎ早に様々な微妙な社会問題についての質問が行われた。特に、お金についての話をしているだけに、映画に登場する最上流階級の家柄の話と、その現実に対する質問もあった。これについてイム・サンス監督は「財閥の話を多くのドラマが取り扱ってきたが、『蜜の味 テイスト オブ マネー』もその一つと言える。皆さんもやはり(財閥に関する)断片的な情報を持っているのでは」とし、「話が本当かどうかより、各登場人物の立場によって違う観点から観られる作品として受け入れて欲しい」と答えた。映画が取り上げたお金という題材について、俳優たちも自身の考えを明かした。映画で上流階級一家の長男ユンチョル役を演じたオン・ジュワンは「お金の味とは、豚肉を食べれば牛肉が食べたくなり、同じ牛肉でもさらに上等なお肉を食べたくなるもので、そこから来る虚しさを感じた」と話した。続いてオン・ジュワンは「でも、お金は出演料しかもらったことがないので」と冗談交じりにお茶を濁した。ペク・ユンシク、ユン・ヨジョン、キム・ガンウ、キム・ヒョジン、オン・ジュワンが熱演した映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、17日韓国で公開される。また、16日に開幕する第65回カンヌ国際映画祭では、閉幕前日の26日に上映される予定だ。

「蜜の味」イム・サンス監督“財閥の話はこれで終わり”
イム・サンス監督が、財閥に関しては今後映画にしないと語っている。イム・サンス監督は15日の午後、ソウル市広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ健大入口店で行われた映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」(製作:フィルムパマル、配給:シナジー、ロッテエンターテインメント)のメディア試写会に参加し「(私の映画で)財閥という単語はテキストとして出しません」と強調した。彼は「『ハウスメイド』を撮影した後、不十分なところがあると思って、それから『蜜の味 テイスト オブ マネー』の話を作り出した」と話し、今回の映画を撮った経緯を明らかした。また「『ハウスメイド』のチョン・ドヨンのキャラクターに一般の人が自分に置き換えて、感情移入できないことを知って、間違っていると思った。一般の人が感情移入できるような、自分と重ねて考えられるキャラクター、チュ・ヨンジャク(キム・ガンウ)を見せたかった」と説明した。そして「財閥の話はもう二度としませんと、(記事に)大きく書いてください」と話し、もう一度強調して周囲の笑いを誘った。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、金に惑わされた、大韓民国最上流階級である財閥の隠されていた裏話を赤裸々に描いた映画で、「ハウスメイド」に続いて2作品連続カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に招待された、イム・サンス監督の7作目の新作である。キム・ガンウが韓国最上流階級である財閥ペク家の忠実な秘書として、金に惑わされた若者チュ・ヨンジャク、ペク・ユンシクがペクグループの会長として、ペク・グムオク(ユン・ヨジョン)の夫として、ペクグループのために様々な汚い手を使ってきたユン会長役を演じる。ユン・ヨジョンが大韓民国をお金で支配できると思っている財閥ペク家の冷徹な女主人のペク・グムオク役として出演し、キム・ヒョジンが、ペク・グムオクとユン会長の長女として財閥家に生まれたが、他の家族とは異なり唯一理性的な思考を持つユン・ナミに扮する。本作品は17日に韓国で公開される予定である。




