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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

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  • ミュージカル評論家と記者が語る…“マルチキャスティングの問題点”

    ミュージカル評論家と記者が語る…“マルチキャスティングの問題点”

    世の中のすべてのことにはそれぞれの立場がある。人々はその立場に合わせて考え、時には他の人々と対立したりもする。しかし、みんなが知っておかなければならないことが一つある。その誰かの立場も、正解ではないということだ。知らないことは隠さず、現実と照らし合わせ、お互いの立場を分かり合ってこそ前に進むことができる。今回の記事はそのために生まれた。過去、ミュージカルのVIPチケットだけが人生の唯一の贅沢だった記者(チャン・ギョンジン)と、ミュージカル評論家のチ・ヘウォンが対面し、お互いの立場を聞いてみた。熱狂も批判も、何でも明確に分かってこそできるものである。ミュージカルチケットの課題に続き、第2回目となる今回のテーマは「ミュージカルのマルチキャスティング戦争編」についてだ。2人はダブル、3人はトリプル、それでは6人は何と呼ぶ?チャン・ギョンジン:先日、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(以下「キャッチミー」)の再公演のキャスティングが発表されたが、フランク役としてオム・ギジュン、パク・クァンヒョン、SUPER JUNIOR キュヒョン、SHINee キー、ZE:A ドンジュン、BEAST ソン・ドンウンが決定された。それに、フランク役以外にもハンラティとフランクの親役は2人、ブレンダ役は4人だ。5つのキャラクターが2人以上だから、理論上の場合の数は192通りだが、公演は約100回ほど予定されている。現在公開されたスケジュールを基準にしてみると、12月の第3週目に3回の公演をするキーは、毎回違うブレンダとキスをする。キャラクターとキャラクターの出会いだと思われるだろうが、人が違うように声も性格も違うのは当たり前だ。これはドラマではなく、ミュージカルだからだ。それゆえ、彼らの間で一体どんな化学反応が発見できるというのか!マルチキャスティング、韓国ミュージカル市場が持つ問題の集合体チ・ヘウォン:友達にブロードウェイの「キャッチミー」のスタッフがいるが、韓国初演当時、5人のフランク役のニュースを聞いてびっくりしていた。実は、マルチキャスティングには韓国ミュージカル市場の問題が全体的に盛り込まれている。市場が小さいため、人々を引っ張ってくるには実力のあるミュージカル俳優以外にも認知度のある有名人が必要だ。しかし、スケジュール上、週8回の公演ができないため、数人の俳優たちで埋めて公演を続けていく。舞台に上がる回数は少ないが、その代わり誰のミュージカルとして広報されるため、制作者にとっては有利になる。商業ジャンルだから、むやみに反対できない状況であることは認める。だが、マルチキャスティングの一番大きな問題は、公演の資金と完成度が一定していないということにある。選んで見る楽しさ?意外に見ないかも知れないチャン・ギョンジン:マルチキャスティングに関して制作会社では、観客の様々な好みに合わせて選んで見る楽しさがあるという言葉をいつも言っている。しかし、最近公演されるほとんどの作品の中の主なキャラクターたちが、無条件にダブルキャスト以上であるため、ベストな組み合わせというものが非常に探し難い。スケジュールの変動もあるし。そのため、本当に好きな作品であるとか、主役のダブルキャストであるとかの程度ではない以上、数回公演を行うよりもむしろベストな組み合わせで、1度きりの公演で終わらせたりもする。しかも、俳優ごとに台詞からシーンまで変わってしまうことがあり、何が完成作品なのかも分からない。「宮」にはイ・シンがブレイクダンスをやっていて、問責を受けるシーンがある。初演の東方神起 ユンホの合流がなかったら、そのシーンが作られただろうか。彼が全公演をやったら問題にならなかっただろうが、ブレイクダンスができない他の俳優は、そのシーンで代役を使うしかない。一定していない作品の完成度と一定しているチケット代の間の矛盾チ・ヘウォン:同じ配役にキャスティングが多くなると、合奏団とスタッフたちが一番苦労する。ミュージカルは演劇に比べて、俳優に合わせなければならない要素がもの凄く多いからだ。音域はもとより、合奏団と一緒に歌う歌、たまに振り付けや演出も修正される。酷い場合は、同一の作品を見たというためには同一のキャスティングのものを見なければならない。今回の韓国ミュージカル大賞でJYJのジュンスが男性主演賞を受賞した。上手くいけば授賞するのが当たり前だ。ところが、その作品が本当にいい作品なら、同じ配役のみんなが授賞するべきではないだろうか。3人のビリーと4人のマチルダはそれぞれ「リトル・ダンサー」と「マチルダ」でトニー賞とローレンス・オリヴィエ賞を同時に授賞した。しかし、韓国ではノミネートも授賞も俳優ごとに別々だ。これは俳優によって作品の完成度自体が違うということを、もしくは別途の作品であることを授賞式が証明していることになるが、それにも関わらず、チケット代は同じだ。論理的に矛盾している。ミュージカルをなめるな!チャン・ギョンジン:「モーツァルト!」は初演のジュンスの影響で作品自体の認知度が高くなり、再公演がとても楽だったと聞いた。スターを通じてミュージカルに入門する人々が多くなり、収益的な面でもそれなりの成果があるだろう。しかし、「FAME」の場合は、ダブルキャスティングされた少女時代のティファニーを押し立ててマーケティングをしたが、合計73回の公演の中で彼女が舞台に立ったのはたった11回だった。ティファニーだけでなく、多くのスターたちは短期間だけ舞台に立ってはまた降りてというように、また海外で公演される作品の場合はK-POPスターがほとんどのキャラクターを務める。「光化門恋歌」の日本公演にも東方神起のユンホ、MBLAQのスンホとジオ、FTISLANDのチェ・ミンファン、超新星のソンジェ、ZE:Aのケビンが出演する。現実的にマルチキャスティングをするしかないのであれば、ぜひキャラクターに相応しいスターを、役の重要度に見合う実力のあるスターを舞台に立たせてほしい。時には多くの人々がミュージカルというジャンルそのものをあまりにもなめているのではないかと思われて、プライドが傷つく。クリエイティブを認めない市場で誰が働きたがるのだろうかチ・ヘウォン:スター俳優をキャスティングすると、貸館にも前売りチケットにも利点がある。そのため、今はキャラクターに相応しい俳優を探すよりも、とりあえずチケットをたくさん売ってくれる人を連れてくる形になってしまったようだ。音域も、年齢も、イメージも全部さしおいて、とりあえずキャスティングからやって練習させるため、上手くシンクロするはずがない。作品の完成が創作者ではなくプロデューサーやスター俳優に重みがかかった状態では、総責任者である演出家の立場も保障されない。さらに、マルチキャスティングは完成度の問題だけではなく、ミュージカルが産業化することにおいても足かせになっている。創作者の立場が十分に保障されていないのに、誰がここで働きたがるのだろうか。作品の基本となる演出、作家、作曲家はそれさえもまだいい方だ。舞台のデザインや振り付け、照明などは非常に良かったり、非常に悪かったりしない以上は注目されない。俳優に先立って作品自体を論ずるべき批評でもそうだ。ミュージカル俳優たちの重複出演もマルチキャスティングと同様の問題だチャン・ギョンジン:マルチキャスティングはスターたちの流れにも大きな役割を果たしたが、実力とチケットを売り捌く力のあるミュージカル俳優が非常に足りないということからも始まる。現在公演中の作品と次に公演する作品の練習が重なるのはもとより、公演自体が重なる場合も数多い。資本主義社会だから広い心で理解するとしても、初めからイメージそのものが変わってしまう場合は本当に気が抜ける。ある日は切なくて、ある日は楽しくて。トリプルの中の一人としてキャスティングされたある俳優は、本人が演じられる日が余りにも飛び飛びになっていたため、感覚を失うと言ったこともある。俳優自らも没頭することが難しいのに、観客にだって簡単なはずがない。ギャラには責任感も含まれているチ・ヘウォン:もし一人の俳優が重複練習や出演なしに一つの作品にだけ没頭すれば、週8回を責任取ることができる。しかし、週8回の公演を1ヶ月以上こなせる俳優がいるのかも、頻繁な再公演の中で俳優は何で認められるのかも問題だ。チョ・ジョンソクが韓国ミュージカル大賞に参加して、その翌日には「大鐘賞映画祭」にいた。みんなが同じ作品を共有する映画では誰の映画として簡単に説明できるが、今の韓国ミュージカルではそれが難しい。そのため、重複出演と他の領域に移っていく俳優たちをただ責めるわけにはいかない。誰のミュージカルになるには、俳優も作品の責任を取らなければならないし、制作者も彼らをサポートしなければならない。1年間「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンをワンキャストでやりこなすチョン・ソンファは、音域を合わせるために今年3月ロンドンで1ヶ月間トレーニングを受けてきた。俳優たちの高いギャラには責任感も含まれている。だが、公演をやっている俳優たちの中で、どれほどそのように考えている人がいるのかも知りたい。現在の解決策はチーム制の運営チャン・ギョンジン:状況的にマルチキャスティングが継続しなければならなかったら、基本的に1役あたり同じ数の俳優がキャスティングされ、チーム制で運営されてほしい。今年の夏、「ラ・カージュ・オ・フォール」が代表的だったが、チョン・ソンファ&ナム・ギョンジュペアが原作に近くて、コ・ヨンビン&キム・ダヒョンペアが完全に新しいロマンチックなカップルを見せてくれた。2チームの演出コンセプトに明確な違いがあり、演技の方向性も違った。しかし、これも完璧な代案とは見られない。難しい問題だ。割引チケットやチーム制など、システムを構築しようチ・ヘウォン:制作者たちも良い作品を作りたがっている。だが、商業市場ではとりあえずチケットを売らなければならないという考えが強くならざるを得ない。現実的に考えてそうだ。しかし、チョ・スンウの「ジキル&ハイド」は回数が決まっているため、彼が舞台に立とうが立たなかろうが同一の作品であることが保障されなければ、観客の再吸収は難しい。結果的に観客が増えないことにはそんな理由があるかもしれない。スターがすべてのことを解決してあげられない。作品の一定した完成度が保障されて、割引チケット制度がスムーズに行わなければならない。ブロードウェイでは、スター俳優の休み期間にはラッシュチケットの数を増やして席を埋める。こうした制度が平衡性の問題をある程度解決できるはずだ。そして、キャスティングのチーム制の運営も切実だ。チームを分けたら、そのチームの俳優たち同士で練習すればいいし、クロスキャスティングはむしろイベント性でもっと呼応が高くなるかもしれない。自分が望む俳優たちの公演を見るために、過度な努力が求められる状況は観客にも、制作者にも結局は良い成果に結び付けることができない。

    10Asia
  • JOO、ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で少女時代のサニーらとブレンダ役にキャスティング

    JOO、ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で少女時代のサニーらとブレンダ役にキャスティング

    歌手JOOが、ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のヒロインとして今冬ステージに上がる。JOOの所属事務所であるJYPエンターテインメント側は、30日「JOOが12月14日から2013年2月9日まで、城南アートセンターオペラハウスで上演されるミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で、ブレンダ役としてステージに上がる予定である」と伝えた。JOOの出演するミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は、ブロードウェイ史上最も偉大なミュージカルショーとして評価を受けた作品であり、またレオナルド・ディカプリオ主演の映画としても知られている。所属事務所は「JOOが演じるブレンダは、主人公のフランクの恋人で、看護師である。『若さの行進』で主演を務めた経験から、JOOの実力と魅力をもう一度確認できるチャンスとなる」と伝えた。ブレンダ役にはJOOをはじめ、少女時代のサニー、天上智喜のDANA、NEMO(元Shinvi)がキャスティングされ、4人4色の魅力に期待が高まる。

    マイデイリー
  • BEAST ソン・ドンウン&ZE:A ドンジュン、ミュージカル「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」にキャスティング!

    BEAST ソン・ドンウン&ZE:A ドンジュン、ミュージカル「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」にキャスティング!

    オム・ギジュン、SUPER JUNIOR キュヒョン、パク・クァンヒョン、SHINee キーと共に主人公フランク役BEAST ソン・ドンウンとZE:A ドンジュンがミュージカルに出演する。制作会社のM Musicalは、12月14日城南(ソンナム)アートセンターで幕を開けるミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」にソン・ドンウンとドンジュンがキャスティングされたと24日発表した。二人はオム・ギジュン、SUPER JUNIOR キュヒョン、パク・クァンヒョン、SHINee キーとともに主人公フランク役を交互に担当する。フランクを追う執念深いFBI捜査官カール・ハンラティ役にはキム・ボムレとイ・ゴンミョンがキャスティングされ、フランクが愛する女性ブレンダ役には少女時代 サニー、天上智喜 DANA、JOO、Ne;MOがキャスティングされた。

    oh!my star
  • ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」…昼公演時代の幕開けか?

    ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」…昼公演時代の幕開けか?

    韓流スター総出演のミュージカルアジアの観客を魅了!平日午後4時のミュージカル公演会場が、多くの観客で賑わい話題になっている。3月28日に幕を開けたミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は、火~金曜日の平日公演を午後4時と8時の2回で行っている。韓国の大型ミュージカルと言えども、平日に2回ずつ毎日公演するのは異例のことである。これについて「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の広報を担当しているSEMカンパニーのキム・ミンヒャン代理は「平日に2回ずつ公演を行うのは、韓国の演劇界でも異例のこと。日本・香港・中国などアジア圏のファンや主婦たちが昼公演の主な観客層だ」と説明した。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」には、少女時代のサニー、SUPER JUNIORのキュヒョン、SHINeeのキーなど、多くの韓流アイドルスターたちがキャスティングされている。韓流スターの公演を直接観るために、アジア各国のファンが公演会場に押し寄せているのだ。キム・ミンヒャン代理は「同ミュージカルのキャスティングのニュースが報じられたときから、外国人観光客の反応が非常に熱かった。韓国の観客なら、午後4時ごろは仕事で忙しい時間だが、外国人観光客の場合は時間的にも余裕があり、3日間韓国に滞在して、その間立て続けにミュージカルを観覧する人もいる」と話した。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は現在、ソウル漢南洞(ハンナムドン)のブルースクエアで公演されている。全1,000席というこの公演会場だが、午後4時の公演はほぼ8割近い観客収容率を記録している。外国人観客の割合についてキム代理は「外国人がチケット予約サイトで平日の午後公演を直接予約する割合は、38%くらいだ。しかし、韓国の知人や旅行代理店を通じて大量予約するケースを含むと、50%を超える昼公演の観客が外国人だと推定できる」と説明した。また、このような外国人観光客のために劇場の両端には日本語字幕サービスが提供されている。2011年のトニーアワーズで4部門にノミネートされ、主演男優賞を受賞したミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は、レオナルド・ディカプリオが天才的な詐欺師を演じて人気を集めた同名映画をもとに制作された。同ミュージカルは6月10日まで上演される予定で、オム・ギジュン、ジョンフン、SUPER JUNIORのキュヒョン、SHINeeのキー、パク・クァンヒョン、キム・ボムレ、イ・ゴンミョン、イ・ジョンヨル、イ・ヒジョン、少女時代のサニー、チェ・ウリらが出演している。

    oh!my star
  • ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」公演会場を満たす“米花輪”

    ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」公演会場を満たす“米花輪”

    ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の公演会場の入り口に、数百の米袋が積み重なり、人々の目を引いている。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は、少女時代のサニー、SUPER JUNIORのキュヒョン、SHINeeのキーら韓流アイドルが多数キャスティングされ、アジアのファンたちから多くの関心を集めている。また彼らのほかにも、韓国のミュージカルスターとして名高いオム・ギジュン、最近韓流ブームに乗っているパク・クァンヒョンらまでキャスティングされており、多くのファンを公演会場へと導いている。出演するスターのファンたちが、公演会場の前に公演の盛況を祈り応援するため心を込めて米花輪を贈っている。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の広報を担当しているSEMカンパニーのある関係者は「4月20日までに、13トンにものぼる米が届いた」とし「公演が終わる6月10日までには、14トンくらいにまで及ぶのではないかと予測している」と述べた。14トンの米は、約14億ウォン(日本円で951万円)程度の金額に該当するとの説明も付け加えた。特にこの米花輪は、韓国のファンだけでなく、韓流スターを見に来る世界各国のファンからも集まっていることもあり、さらに注目されている。SEMカンパニーのキム・ミンヒャン代理は「米花輪の文化は、韓国にしかない文化」とし「ファンたちの意識が次第に高まって米花輪が定着したこともあるが、公演会場では最近花輪を受け付けないケースが多くなった。花が公演会場の美観を害し、スペースを取り過ぎるとの理由からだ」と話した。そうしたことから公演会場の花輪規制に加え、ファンの意識が高まったこともあり米花輪が今や公演文化の一つとして定着しているのだ。公演を始める俳優を祝う一次的な目的を持つこの米花輪は、俳優とファンたちの名前で恵まれない人たちを支援するために使われるため、一石二鳥の効果を出している。SMエンターテインメントの関係者は「oh!my star」に「ファンたちがミュージカルの公演会場やドラマの制作発表会の会場に米花輪をたくさん贈ってくださる」とし「好きなスターを応援することが寄付につながるので、会社の立場としても、芸能人の立場からも気持ちがよく、喜ばしいことだ」と話した。

    oh!my star
  • ミュージカルに挑戦するアイドル歌手―共通する条件

    ミュージカルに挑戦するアイドル歌手―共通する条件

    「色々な方法を工夫してもやっぱり興行保証小切手となるのは芸能人です」2010年に公演された「スパマロット(Spamalot)」の「You Won't Succeed On Broadway」は、ブロードウェイで公演されるミュージカルの中で成功するためにはユダヤ人をキャスティングしろ、という内容の曲だった。だが「スパマロット」が韓国で公演された時、ユダヤ人は芸能人に変わり、笑うことも泣くこともできない内容の歌詞は苦々しい芸能市場を映す鏡となった。今まで多数の所属芸能人をミュージカルに出演させたSMエンターテインメントは最近「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(以下「キャッチミー」)に企画として最初から参加し、今年7月には2AMのチャンミンが「ラ・カージュ・オ・フォール」に、BEASTのチャン・ヒョンスンが「モーツァルト!」に出演する。敵を知れば百戦百勝だと言うが、お互いをよく知ってこそ、より良い舞台を作り上げることが出来る。そこで最近公演を終えたアイドルや現在公演中のアイドル歌手を通じて共通する条件を調べてみた。1.スタートする技術を調べてみましょう新しい環境に慣れるためには自分自身のことを正確に見つめなおす必要がある。ジェシカ、テヨン、ティファニーに続き4番目にミュージカルの公演が決まった少女時代のサニーはそのタイトルを「キャッチミー」のブレンダ役で証明している。小柄なサニーは、背が高く堂々とした看護師を羨ましがるブレンダの心をそのまま代弁して、鼻音が混ざった声は誇張されたペクチミ(可愛いおバカ)を表現するのにぴったりである。愛嬌から傲慢な面まで多様な表情を作ることができるくっきりとした目鼻立ちは、大劇場でも自分のキャラクターを観客に容易に伝えるための条件でもある。しかし、これよりもっと注目しなければならない部分は、無理に劇全体を導くキャラクターより、自分の実力を最もよく見せられるキャラクターを選んだという点である。今までグループの中でも特にボーカルとして前面に出さなかったサニーは、ブレンダの「Fly, Fly Away」で自分だけのきれいな声、しっかりとした声で観客を魅了した。そして観客は彼女の新しい可能性を発見することが出来た。適切なビブラートと高音の出し方を着実に磨くならば、16才のホンヨンの成長を描いた「我が心のオルガン」に挑戦してみる価値がある。ホンヨンの「私、今日コーヒー飲んだよ」という彼女の純粋さと可愛らしさを感じることが出来る最適な曲になるかもしれない。2.欠点を乗り越える方法を習いましょう万能な鍵という単語が不自然だった時代は過ぎた。SHINeeのキーは歌と踊りはもちろん、ファッションと美術に至るまで自分を表現することを恐れない。特に特徴を活かしたグループ別のダンスと個性の強い韻まで捉えたモノマネは、粘り強い観察を通じて作られた結果である。アダルト雑誌モデルが目の前に現れた瞬間、鼻血を出すリアクションを取ったり、100回くらいは聞いた父の話に口パクをする演技は、自分はもちろん相手役の演技にも活力を与えながら、劇をより一層魅力的にする。短い呼吸と不正確な発音、そして緩急を調節することで惜しい点もあるが、トップとしてのプレッシャーを乗り越える度胸とリアクションで欠点を隠すことが出来る。多芸多才で自然なコメディ演技を活かして、舞台の上でどうしたら自分が引き立つのかを本能的に知っている。そういった点でキーが「お嬢さんとごろつきたち」のネイスンを演じても良いと思う。特に年上の恋人に向かって姉貴をしきりに叫ぶキーの「Sue me」は想像するだけでも微笑ましい。3.自分の色を塗る方法を探してみましょうSUPER JUNIORのボーカルらしくキュヒョンはミュージカルの舞台でも自然に溶け込んでいる。初めてのミュージカルだった「三銃士」で無邪気なダルタニアンを演じて可能性を認められ、優しい声で「私の中の天使」のロマンチックな雰囲気もよく活かせていた。バラードで強みを見せているだけに「キャッチミー」でもフランクの寂しさを訴えた曲「Someone Else's Skin」で彼の真価が発揮された。歌の基本がしっかりしているが、逆にダンスは苦手なので作品を選ぶ時、難しい点もある。MBC「黄金漁場-ラジオスター」で見られるようにいわゆるローディングする時間も必要だ。周辺の支持基盤の上に自分を表わす彼にはトップと言うよりは共に相乗効果を生み出すことが出来る作品を選択することが有利だ。「記憶の習作」や「僕は好き」のように声に集中した導入部の歌を主に歌った彼には作曲家故イ・ヨンフン氏の叙情的な曲で作られた「光化門(クァンファムン)恋歌」を勧める。まだ若いので、30代になってから誠実なイメージで経験を積めば、木のようなサンフンの愛を描くことが出来ると思う。あるいは一人二役の「あなたの初恋探します」で真逆の魅力を誇ることが出来るだろう。4.ディテールを作ってみましょうJYJのジュンスは「モーツァルト!」以来、着実にソングスルーミュージカル(song-through:台詞が最小限で歌を中心に進行されるミュージカル)に出演しながらミュージカル俳優としての可能性を見せた。彼はナンバーに込められた感情を歌で表現するにあたって申し分なく、キャラクターと曲の雰囲気に合わせて多様なトーンを引き出す方法も分かっている。特に「エリザベート」では独特な笑い声と息の音など、歌以外でもキャラクターを作り上げてきた。そこに多数のダンス曲で鍛えられた舞台を掌握する力が加わってキム・ジュンスを最もセクシーな死(トート)として観客たちに刻み込まれた。特に、事情があって練習に出られない時も他の俳優に迷惑をかけないために練習してくる誠実さと、積極的に質問する態度は、劇団の中でも良い反応を得ている。頭が良く自分が得意なことを存分に見せてきた彼に今必要なものは細やかさだ。一曲ではなく全体のナンバーとして劇の起承転結を作り出す方法と歌詞ではない台詞で表現する方法もより重要になった。依然として歌の完成度を基準として演じるだけに、彼にはフランスのミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」を推薦したい。強く訴える力が強みである彼が「Danse mon Esmeralda(踊って僕のエスメラルダ)」を歌うなら「Why won't you love me(どうして僕を愛してくれないの)」に続き、観客の涙線を刺激するもう一つの代表曲になるだろう。5.客観的な目を持ちましょうアイドル歌手が重役にキャスティングされる作品にはとりわけ初演の作品が多い。以前話したように「キャッチミー」と「エリザベート」はもちろん、「モーツァルト!」と「金髪がひどくて」そして「太陽の歌」と「宮」もみんな同じである。アイドル歌手をキャスティングすることによって不慣れな作品がそれ以上不自然にならないからだ。だが、彼らの出演が全て良いわけではない。音楽と照明、振付けと舞台が一つにならなければならない舞台芸術の中で最も大切なことは、むしろチームワークである。ここでさらに強調されていることは作品を見る俳優と観客の目だ。俳優に依存度が高い市場の中で、彼らの選択が興行をはじめ多くのことを決めるからだ。最終的に俳優は良いストーリーを観客に伝えて、観客は玉石を見分ける義務がある。そのため、客席に芸能人がいても公演を見る時は公演にだけ集中しよう。

    10Asia
  • 神話 ミヌ&エリック「少女時代、SUPER JUNIOR万歳!」サニーと兄妹の仲良しショット公開

    神話 ミヌ&エリック「少女時代、SUPER JUNIOR万歳!」サニーと兄妹の仲良しショット公開

    神話(SHINHWA)のミヌとエリックが、ガールズグループ少女時代のサニーと一緒に撮った和やかなセルフショットを公開した。17日午後、神話の公式Twitterには「サニーの招待で甘い休日を。エリックとミヌはミュージカルを観覧~本当に面白くて、映画より最高! キュヒョン、カッコいい! サニー、可愛い! 少女時代、SUPER JUNIOR万歳」というミヌのコメントと共に写真が掲載された。公開された写真では、エリックとミヌが帽子をかぶったカジュアルな姿で写っている。二人の間には、ステージ衣装を着てVサインをしているサニーが可愛い表情をしている。3人は明るい笑顔で和やかな雰囲気を演出している。写真を見たネットユーザーは「少女時代と神話の出会い! 歴史的だな」「兄妹のように仲良く見える」「神話も万歳」などのコメントを寄せた。サニーとSUPER JUNIORのキュヒョンは、ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で熱演している。

    OSEN
  • ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」 ピノキオの末裔

    ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」 ピノキオの末裔

    多くの事は模倣から始まる。いいストーリーを求めたり、音楽を聞いたり、映画を見ながら養われた目が新しい物を作る。ミュージカルもそうである。「オペラ座の怪人」や「ラ・マンチャの男」「ノートルダム・ド・パリ」などは、元々小説から生まれたが、21世紀になるとその場は映画やドラマのような映像物に変わっていった。「リトル・ダンサー」や「キューティ・ブロンド」、「ライオン・キング」などの映画がジャンルを問わずにミュージカル化され、韓国でも「甘く、殺伐とした恋人」や「カンナさん大成功です!」がミュージカルとして観客の前に登場した。そして今年の春にはレオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが出演して人気を博した「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(以下「キャッチミー」)がミュージカルとして私たちの前に姿を見せる。ミュージカルショーと家族ミュージカルの結合あるテキストが存在するときに最も重要なのは、それぞれの媒体が持つ特徴に合わせた変化である。ほとんどのミュージカルは「ライブ」と「幻想」という言葉からその答えを見つけ出しているし、「キャッチミー」の場合は嘘で塗り固められたフランクの人生を一つのショーと見立てることで観客を誘っている。オーケストラは60年代のモータウンスタイルのクラブを連想させる舞台の上で音楽を演奏し、スリムな美女たちはその音楽に合わせて壮快なダンスを踊る。彼女たちは少年のような若者であるフランクの欲望を反映するかのように、ユニフォームを着たキャビンアテンダントやFBIのエージェント、看護師として絶えず変化し、それは即ちフランクの嘘と繋がる。嘘にまみれながらも時には図々しく、時には間の抜けた姿で存在するフランクは、2011年のトニー賞で男優賞を取るに充分な魅力に溢れている。しかしミュージカルの「キャッチミー」はそうした数々の嘘が結局は家族のためだと語っている。映画ではフランクとハンラティという二人の男による、追いつ追われつの状況をイタチごっこのように作り上げているのに比べ、ミュージカルではより家族に焦点を当てている。フランクは両親を仲直りさせるために嘘をつき始めたし、自分の家族を作りたいがために嘘を終えている。特にフランクの父親とハンラティが歌う「Little Boy, Be a Man」は親子関係を加害者と被害者のような関係として置き換えたことで、お互いを理解するようになる。危機に陥いる瞬間になるといつも父親の教えを思い出すフランクは、単に暖かい家庭へと帰りたい少年であったのかも知れない。そのため、映画の緊張感を期待してミュージカルを見ると、少々失望するかも知れない。その代わりミュージカルには独特の味がある。フランク役にはオム・ギジュン、パク・クァンヒョン、キム・ジョンフン、SUPER JUNIORのキュヒョン、SHINeeのキーが参加し、ハンラティ役はキム・ボムレとイ・ゴンミョンが担当する。公演は3月28日から6月10日まで、韓国のブルースクエアサムソンカードホールで行われる。

    10Asia
  • SHINee キー、パイロットの制服で余裕の笑顔“魅力的!”

    SHINee キー、パイロットの制服で余裕の笑顔“魅力的!”

    SHINeeのキーがミュージカル公演を終え、写真を公開した。キーは4月4日午後、SHINeeの公式me2day(韓国のマイクロブログサービス)に「『CATCH ME IF YOU CAN』!本日2回目の公演が終わりました。たくさん見に来てくださってありがとうございます!捕まえてみて」との書き込みと共に、写真を掲載した。写真のキーは、濃いアイメイクにパイロットの制服を着て、片手を挙げ敬礼するポーズを取った。特に、余裕のある笑顔から自信を感じられる。写真を見たネットユーザーは「本当にパイロットやってもいけそう。服が本当に似合う」「本当に魅力的」「挑戦する男!ファイト!」などの反応を見せた。キーは「CATCH ME IF YOU CAN」で、天才詐欺師フランクを演じ、ミュージカル俳優に初挑戦する。

    OSEN