「ビッグマッチ」イ・ジョンジェ“BoAさんと恋愛の設定?映画がだらけていただろう”
彼はひたすら走った。転んでもまた起き上がって走った。イ・ジョンジェは、そうやって映画「ビッグマッチ」の愚直なファイターチェ・イクホになっていった。
新しい映画「暗殺」(仮題)の撮影中に会ったため、イ・ジョンジェはぐっと痩せていた。役柄のために体重を15kgも減量した状態だった。41歳という年齢にもかかわらず、疲れを知らない情熱だ。
「『ビッグマッチ』を選択した理由ですか?今じゃないと二度とできないと思ったからです。実は、劇中のチェ・イクホの年齢は、高くても30代前半だったと思います。それを知りながらも、僕が無理にやると言い張ったのです。40代半ばの格闘家はあまりいないじゃないですか。エネルギーに溢れて、生きいきとした人物をもっと遅くなる前に演じてみたかったんです」
「普通の男性なら格好良いアクションをしたがるものでしょう。でも、今回は格好良いながらも、ユーモアも求めなければなりませんでした。荒っぽいアクションの中で、些細な笑いを入れたのもそんな理由からです。エースがあんなとんでもないゲームをリードしながら、顔は出さずに声だけで指示をするじゃないですか。シン・ハギュンさんがあまりにも上手で憎たらしかったですね。途中でカットしてほしかったシーンもありましたが、シン・ハギュンさんが先にレコーディングを終えて帰ってしまっていたので、僕はそれに合わせて演技をしなければいけませんでした(笑)」
イ・ジョンジェが理解したチェ・イクホは、愚直ながらも笑顔を失わない肯定的な男だ。既存のキャラクターとはまた異なっている。イ・ジョンジェは「シン・ハギュンさんが本当にうまくやってくれたし、僕も新しいカラーの人物にチャレンジする楽しさがあった。スラップスティック(体を張って笑わせるコメディ)も研究して、なるべく重たくないアクションを披露しようとした」と説明した。
映画でチェ・イクホの敵のようで助力者の役割もした謎の人物スギョン役を演じたBoAについてもコメントした。観客としては二人の恋愛関係も期待したいものだが、かなり淡白な関係だったという。イ・ジョンジェは「BoAさんと恋愛の設定を入れることについてスタッフの反対が激しかった。二人の恋愛まで描こうとしたら、映画がだらけていたと思う」と述べた。
「チョン・ウソンさんはやらないほうが良いとアドバイスをくれました。小さな負傷はたくさんありました。頭、指、足首、腰などを少しずつ痛めていました。最近は男らしいアクションシーンが入ったシナリオが多くて、アクションそのものを避けることはできないと思います。『ビッグマッチ』はその中でもアクションの強度が一番高かったです。それでも見てくださる方が見づらくないように構成されているので大丈夫だと思います」
話が出たついでに続けていった。チョン・ウソンと共に1990年代に青春スターとして一世風靡した彼だ。遠い存在だった二人も、最近になって様々なキャラクターの演技を披露し、人々との距離を縮めている。40歳を超えた今、イ・ジョンジェはどんな姿勢で演技に臨んでいるのだろうか。
「30代後半から40代後半までの男性役のオファーが多いのは事実です。それで、最近は出演のオファーが多くなっているようにも思います。主に、シリアスなジャンルの映画が多いですが、僕は相変わらずシナリオの完成度を一番重要視しています。もちろん、変身に対する意欲もあります。「ハウスメイド」(2010年)から「10人の泥棒たち」(2012年)、「新世界」(2012年)、「観相師」(2013年)を見ると、少しずつ僕が異なる姿を見せようとしたのが分かると思います。恋愛映画ですか?常に待っていますが、最近はなかなかありませんね。僕にオファーがないだけかもしれませんが(笑)
年をとって思うことですが、人々に距離感のある俳優だと思ってほしくありません。やはりそれもキャラクターを通じてお見せするしかないと思います。いわゆる壊れるキャラクターをお見せすれば、身近に感じていただけるのではないでしょうか。ただ、相変わらず観客がイ・ジョンジェという人間に求める姿もあるので、バランスを取ることが大事でしょう」
「俳優たち同士でも分かれます。自身のイメージを消耗してはならないという方もいて、自身のイメージを注ぎ込める時に注ぎ込む方もいます。僕は後者だと思います。もちろん、今後気が変わるかもしれませんが、僕はもっぱら観客や僕を見てくださる方々が僕の演技の源です。褒められたくて、もっとお見せしたいという欲が出ると思います。やればやるほど難しいのが演技です。その分責任感も大きくなりますし。良い結果を出すべきだという責任は、僕が背負うべき一生の宿題なのでしょう」
新しい映画「暗殺」(仮題)の撮影中に会ったため、イ・ジョンジェはぐっと痩せていた。役柄のために体重を15kgも減量した状態だった。41歳という年齢にもかかわらず、疲れを知らない情熱だ。
「『ビッグマッチ』を選択した理由ですか?今じゃないと二度とできないと思ったからです。実は、劇中のチェ・イクホの年齢は、高くても30代前半だったと思います。それを知りながらも、僕が無理にやると言い張ったのです。40代半ばの格闘家はあまりいないじゃないですか。エネルギーに溢れて、生きいきとした人物をもっと遅くなる前に演じてみたかったんです」
「シン・ハギュンの声が憎たらしかった」
チェ・イクホが四方八方に走り回る理由は、拉致された兄チェ・ヨンホ(イ・ソンミン)を救うためだ。人の命を担保にして高額の賭け金が動くサバイバルゲームを設計したエース(シン・ハギュン)の計略だ。兄を救うためにチェ・イクホは、次々と自身に与えられる難関を乗り越えなければならない。深刻になりすぎたり、泣かせ話にならないように、チェ・ホ監督はそれぞれの人物にユーモアを与えた。「普通の男性なら格好良いアクションをしたがるものでしょう。でも、今回は格好良いながらも、ユーモアも求めなければなりませんでした。荒っぽいアクションの中で、些細な笑いを入れたのもそんな理由からです。エースがあんなとんでもないゲームをリードしながら、顔は出さずに声だけで指示をするじゃないですか。シン・ハギュンさんがあまりにも上手で憎たらしかったですね。途中でカットしてほしかったシーンもありましたが、シン・ハギュンさんが先にレコーディングを終えて帰ってしまっていたので、僕はそれに合わせて演技をしなければいけませんでした(笑)」
イ・ジョンジェが理解したチェ・イクホは、愚直ながらも笑顔を失わない肯定的な男だ。既存のキャラクターとはまた異なっている。イ・ジョンジェは「シン・ハギュンさんが本当にうまくやってくれたし、僕も新しいカラーの人物にチャレンジする楽しさがあった。スラップスティック(体を張って笑わせるコメディ)も研究して、なるべく重たくないアクションを披露しようとした」と説明した。
映画でチェ・イクホの敵のようで助力者の役割もした謎の人物スギョン役を演じたBoAについてもコメントした。観客としては二人の恋愛関係も期待したいものだが、かなり淡白な関係だったという。イ・ジョンジェは「BoAさんと恋愛の設定を入れることについてスタッフの反対が激しかった。二人の恋愛まで描こうとしたら、映画がだらけていたと思う」と述べた。
チョン・ウソンも心配したアクション
イ・ジョンジェは、撮影直前に同僚俳優チョン・ウソンが自身のことを心から心配していたというエピソードを伝えた。「ビッグマッチ」の撮影開始前からイ・ジョンジェの体調が良くないことを知っていたチョン・ウソンは、「体調が良くてもアクションの撮影中に怪我をすることが日常茶飯事なのに、最初から怪我をした状態で始めるのは見当違いだ」とアドバイスしたという。「チョン・ウソンさんはやらないほうが良いとアドバイスをくれました。小さな負傷はたくさんありました。頭、指、足首、腰などを少しずつ痛めていました。最近は男らしいアクションシーンが入ったシナリオが多くて、アクションそのものを避けることはできないと思います。『ビッグマッチ』はその中でもアクションの強度が一番高かったです。それでも見てくださる方が見づらくないように構成されているので大丈夫だと思います」
話が出たついでに続けていった。チョン・ウソンと共に1990年代に青春スターとして一世風靡した彼だ。遠い存在だった二人も、最近になって様々なキャラクターの演技を披露し、人々との距離を縮めている。40歳を超えた今、イ・ジョンジェはどんな姿勢で演技に臨んでいるのだろうか。
「30代後半から40代後半までの男性役のオファーが多いのは事実です。それで、最近は出演のオファーが多くなっているようにも思います。主に、シリアスなジャンルの映画が多いですが、僕は相変わらずシナリオの完成度を一番重要視しています。もちろん、変身に対する意欲もあります。「ハウスメイド」(2010年)から「10人の泥棒たち」(2012年)、「新世界」(2012年)、「観相師」(2013年)を見ると、少しずつ僕が異なる姿を見せようとしたのが分かると思います。恋愛映画ですか?常に待っていますが、最近はなかなかありませんね。僕にオファーがないだけかもしれませんが(笑)
年をとって思うことですが、人々に距離感のある俳優だと思ってほしくありません。やはりそれもキャラクターを通じてお見せするしかないと思います。いわゆる壊れるキャラクターをお見せすれば、身近に感じていただけるのではないでしょうか。ただ、相変わらず観客がイ・ジョンジェという人間に求める姿もあるので、バランスを取ることが大事でしょう」
「僕はイメージの消耗を心配しない」
同時に彼は大胆だった。チョン・ウソンは最近OhmyStarとのインタビューで明かしたように、イメージの消耗を最小限に抑えたがるタイプだ。イ・ジョンジェはその逆だった。様々な広告やバラエティ番組に頻繁に登場するのを見ても分かる。自身がもつ魅力を様々なメディアにアピールしようというのがイ・ジョンジェのやり方だった。「俳優たち同士でも分かれます。自身のイメージを消耗してはならないという方もいて、自身のイメージを注ぎ込める時に注ぎ込む方もいます。僕は後者だと思います。もちろん、今後気が変わるかもしれませんが、僕はもっぱら観客や僕を見てくださる方々が僕の演技の源です。褒められたくて、もっとお見せしたいという欲が出ると思います。やればやるほど難しいのが演技です。その分責任感も大きくなりますし。良い結果を出すべきだという責任は、僕が背負うべき一生の宿題なのでしょう」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ソンピル、写真 : ポギョンサ、ホホホビーチ
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