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日本でも大ヒット「サイコだけど大丈夫」人気の理由とは?チョ・ヨン脚本家が主演俳優たちを絶賛“感動して涙が出た”

Newsen
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=tvN
tvNの土日ドラマ「サイコだけど大丈夫」のチョ・ヨン脚本家が、出演俳優と視聴者に感謝の気持ちを伝えた。

6月20日に韓国で放送がスタートした「サイコだけど大丈夫」は、手に負えない人生の重さのため、愛を拒否している精神病棟の保護士ムン・ガンテ(キム・スヒョン)と、生まれつきの障がいにより愛を知らない童話作家コ・ムニョン(ソ・イェジ)が、お互いの傷を治癒していくロマンチックコメディだ。視聴者の好評の中、最近放送が終了した。

チョ・ヨン脚本家は最近、Newsenの書面インタビューで、長い期間をかけて丁寧に作ってきた作品を世の中へと手放すことについて「作品に多くの関心と愛をいただき、本当に感謝しています。素晴らしい監督と俳優、スタッフの方々が、台本の至らない点を見事に埋めてくれました」と伝えた。

続いて「特にパク・シヌ監督から本当にたくさんのことを学び、俳優たちの鳥肌が立つほどの好演を見て、私も視聴者の一人として、快感を覚えて幸せな時間でした。“幸運総量の法則”があるとしたら、自分に与えられた幸運の総量を、この作品で使い果たしてしまったような気がして、今後どうなってしまうか怖いほど、今回の作品を通じて本当に尊く素晴らしい方々にたくさん会えました。その方々の血、汗、涙にもう一度深く感謝を申し上げます」とつけ加えた。

視聴率においては予想よりも高い数値を記録できなかったという反応もあるが、テレビの話題性分析機関であるグッドデータ・コーポレーション基準で、7週連続でドラマ部門の話題性1位を獲得し、多くの視聴者から「近年稀に見る心温まるヒーリングドラマ」という好評を得た作品だった。

チョ・ヨン脚本家は、視聴者の高い関心について「人気はまだ実感できません。正確には実感する暇がありませんでした。しかし、Netflixを通じて海外で人気が高いというニュースに、良かったと思いました。ドラマファンから万年筆をプレゼントしてもらいましたが、本当にありがたく、涙が出るところでした。しかし、ドラマで万年筆は血を見る殺害道具でした。これから死ぬ気で書けというプレゼントだと思って、感謝する気持ちで生涯大切にするとぜひ伝えたいです」と話した。

何よりも感動的だったのは、ムン・ガンテとムン・サンテ(オ・ジョンセ)、コ・ムニョンがそれぞれ互いの傷を癒やし、内面の成長を遂げていく過程であった。3人が争い、包容していく過程を通じて、どんなメッセージを伝えたかったのかという質問にチョ・ヨン脚本家は「いくら感情のない人であっても、寂しさは感じるという文章を見たことがあります。寂しさを満たしてくれる温もりを探していくのが人間の本能であるならば、寂しくて癒やされたくて、大人に成長したくて、それぞれの理由で温もりを探し伸ばしたその手を、目を背けず掴んでほしいです」とし「ドラマの中の主人公たちが、互いの温もりを通じて癒やされ、成長していく姿を通じて、そのメッセージを伝えたかったです」と答えた。

童話を再解釈したセリフ、コ・ギルドンなど、童話の中のキャラクターに対する新しい解釈も印象的だった。チョ・ヨン脚本家は、このような発想の転換を通じて伝えたかったメッセージについて「童話の中の内容は、ムニョンというキャラクターと深くつながっています。『あなたは、すなわち私だ』『あなたは完璧な創作品である』『お母さんの言うことに従ってこそ、良い娘だ』『あなたは怪物だから、一人で暮らさなければならない』など、娘をもう一人の自分にしようとした母親の情緒的な虐待のため、反社会的な人格を持つようになったムニョン。そんな彼女がこの世の中に『私を助けてください。私を救ってください。これ以上、私のような子供が出ないように大人たちが助けてください』と叫ぶ声が童話でした。その表現方法がやや荒々しかったけれど、それは1人の子供の切実な叫びであり、大人に向けた訴えでした」と説明した。

続いて「ムニョンというキャラクターを作る時から、彼女のはけ口であり、交流の窓口として童話を活用しようと思いました。ムニョンと同じような痛みを持っている人々だけが、童話の中に収められたその本当のメッセージを発見して、自ら治癒していく方法を描きたかったです」と明かした。

「サイコだけど大丈夫」は、名優たちの熱戦だと言っても過言ではない作品だった。チョ・ヨン脚本家は、作品に情熱を燃やしてくれた俳優たちに対して「ガンテ、サンテ、ムニョンを演じた3人の俳優全員が、そのキャラクターに完璧に入り込み、それこそ素晴らしいケミ(ケミストリー、相手との相性)を見せてくれました。ガンテはキム・スヒョンさん以外のガンテが想像できないほどでした。これ以上合う俳優がいないだろうと思います」と好評した。

続いて「特に第9話のエンディングで、頼み込んで泣き崩れるシーンは、おそらく生涯忘れられないと思います。書く時も本当に辛いシーンでしたが、見る時はもっと苦しくてしばらくパニックになるほど、渾身の演技を見せてくれました。しかもとぼけたり、セクシーな雰囲気を漂わせたり、酔って駄々をこねるシーンまで、自由自在に色を変えながら演技する姿を見て、脚本家として書くことの楽しさを与えてくれる素晴らしい俳優であると感心しました。自身が務めたキャラクターを超えて、ドラマ全体のバランスを合わせながらメリハリをつけて演技する姿に特に感動しました」とつけ加えた。

オ・ジョンセに対する称賛も惜しまなかった。チョ・ヨン脚本家は「サンテによって自閉症に対する間違った誤解と偏見を植え付けてはいけないので慎重でしたし、不安も多かったです。オ・ジョンセさんは自閉症の方々をまず理解して、彼らに近づいていこうとする真心を尽くす姿を見せ、個人的には人間オ・ジョンセを尊敬しました。そのような過程を経てオ・ジョンセさんはサンテになりましたし、サンテはすなわちオ・ジョンセさんでした。台本のセリフやト書きを無味乾燥に書いても、俳優たちが涙が出たり感情が湧き上がってきたら、その感情通りに演技をしてくれました。私も監督もその意見を尊重して出来上がった最高のシーンが、最終話で見せた“母の木”の前で自身の童話を読むシーンでした。私もそのシーンを見てたくさん泣きましたし、俳優の選択が正しかったと思います。本当に素晴らしかったと拍手を送りました」と話した。

チョ・ヨン脚本家は、ソ・イェジの好演について「ムニョンは、役者にとって特に悩むところが多かったキャラクターでしたが、ソ・イェジさんが特有のカリスマ性と愛らしさというギャップのある魅力で、キャラクターにエネルギーを吹き込んでくれました。特にシカに怒鳴るシーンとガンテに愛を告白するシーンは、ソ・イェジさんしかできないシーンだと思いました。あの特有の低音がすごく魅力的で、見ている自分も恋に落ちそうでした」と明らかにした。

続いて「ムニョンの最高のシーンとしては、第6話のエンディングで、母親の悪夢に押しつぶされ、ガンテの胸の中で泣き崩れるシーンを選びたいと思います。見ている間、ずっと鳥肌が立っていましたし、本当に最高の演技でした。美しいビジュアルでたくさん注目を集めましたが、ソ・イェジさんの本当の魅力は、中低音の声に隠されたラブリーさだと思います」と話した。
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