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「家いっぱいの愛」元Apink ソン・ナウン“時間を戻すことができたとしてもまたこの仕事をやりたい”

OSEN
写真=YG ENTERTAINMENT
元Apinkのソン・ナウンが、ドラマ「家いっぱいの愛」放送終了の感想を語った。

最近、ソン・ナウンはソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェで、JTBC土日ドラマ「家いっぱいの愛」放送終了のインタビューを行った。彼女は「とても幸せな現場でした。たくさんのことを学ぶことができた現場でしたので、意味のある作品として記憶に残ると思います。私も視聴者の立場で楽しく放送を見ていますし、最終回を迎えて寂しいです。『家いっぱいの愛』のない週末、何をしながら過ごすでしょうか。寂しくなると思います。愛してくださった多くの視聴者の皆様に感謝申し上げます」と感想を語った。

「家いっぱいの愛」は、相次ぐ事業失敗で全財産を失い、離婚した父親ピョン・ムジン(チ・ジニ)が、11年ぶりに金持ちになって母のクム・エヨン(キム・ジス)の前に登場して繰り広げられる話を描く。劇中、ソン・ナウンは母親とよりを戻すためあらゆる努力を傾ける父を牽制する“K-長女”ピョン・ミレ役を演じた。

作品はミレの視点で、ミレのナレーションで進められる。それだけにストーリーを引っ張っていく彼女の責任も重かったはずだ。彼女は「最初はプレッシャーもあって、うまくやり遂げることができるだろうかと心配しました。でも、作品を選んだきっかけが、ミレが少しずつ成長していくキャラクターだからでした。一つの作品を無事に終えれば、私もミレのように成長して強くなれると思って選択しました。そして監督と序盤に台本読み合わせをした時、監督が『ミレの姿が見える』と言ってくれました。人に見られる私のイメージとミレは正反対ではないかと思っていましたので、私にもミレの姿があると言われた時、これをうまく生かせばミレをうまく描き出すことができるだろうと自信がついて、勇気が出ました」と伝えた。

ピョン・ミレと自身の共通点について聞くと彼女は、「ミレと違うところもありますが、似ているところも多いです。私もこの仕事を10年以上やってきた人として、今まで耐えられたのは根性と粘り強さ、責任感があったからだと思います。その部分はミレに似ていると思いました。職業は経験できない部分ですので、資料を探したり、検索してみたり、周りに聞いたりしました。衣装も試案を自分で探したりして、きちんと把握するため努力しました」と語った。

実際に彼女は、妹がいる長女でもある。彼女は「長女で、家族の話なので共感した部分が多かったです。特に家族を愛する気持ちや責任感がミレと似ていると思います。長女なので、家族のことをすごく考えていますが、表に出したりはしません。ミレもそういうタイプだと思います。自分の仕事を一生懸命にやって、母と弟の面倒を見る責任感が強いです。彼女は母親を守るワンダーウーマンになりたがっています。そういうところが似ています。私も幼い頃は母親がワンダーウーマンのようでしたが、今は私が母を守ってあげる部分もあります」と伝えた。

ミレを中心に作品が展開されるだけに、彼女は作品に登場するすべての人物と会うキャラクターでもある。彼女は「状況やシーン、会う人物ごとに異なる表現をしようと思いました。父との関係が作品の中で一番ポイントになる部分ですが、父とは愛憎の関係じゃないですか。実は最初、そのような感情をどのように表現すべきか悩みました。でも、先輩と息を合わせてついていくうちに自然に表現できました。時間が経てば経つほど父親と関係がよくなって、再び近づく瞬間がありますが、そのような部分において段階別に着実にミレの感情が表現されるように話し合いました」と語った。

「家族いっぱいの愛」は、家族愛を題材にした作品だ。彼女は「激しく喧嘩して恨んでも、結局は家族だというメッセージが一番大きいと思います。家族の大切さ。家族から受けた傷や痛みも家族を通じて克服し、癒したと思います。私も年を取るにつれて、大切で重要なものがたくさんできましたが、家族ほど大切なことはないと思います。この作品を通じて家族の大切さをしみじみと感じました」と共感した。

彼女は今回の作品を通じて“成長して強くなりたい”という気持ちで出演を決心したという。目標は達成できたのかと聞くと彼女は、「自分ではたくさん成長したと思います。これから埋めていく部分も多いでしょうが、一段階ずつ進むのがいいのではないでしょうか。ミレとしても成長し、ソン・ナウンとしても成長しました。今回の作品に出演して監督や先輩、他の俳優たちもとても素敵で、大切な縁ができたと思いました。その部分についても感謝しています」と語った。

これまで出演した作品に関して、一部の視聴者から演技についてネガティブなコメントもあったという。今回のドラマでより一層成長した姿を見せてくれた彼女は「様々な反応についてもよく知っています。良い話かもしれませんし、苦言かもしれませんが、それさえも私に対する関心なので感謝して、足りない部分を埋めていこうと努力しています。私も演技する過程で100%満足することはできないと思います。足りない部分は当然あるでしょうし。そのような反応も結果も謙虚に受け止め、もっと努力して良い姿をお見せすればよいのではないかと思います」と打ち明けた。

自分にどれほど満足しているのかと聞くと、「ミレというキャラクターを無事に演じたことに点数を与えたいです。私が自分の演技を客観的に評価することは難しくて、反応を見て色々考えたりします。キャラクターに共感してくださるとか、演技について良い話があれば感謝して、満足します」と答えた。普段から反応をすべてチェックするという彼女は「反応を見なければならないと思います。自ら客観性を探すのことは容易ではないので、反応を見て足りない部分があれば直し、良い話は心に留めます」としながらも、悪質なコメントについては「私もこの仕事をしてもう10年が過ぎたじゃないですか。話にならないコメントもありますが、今はあまり気にしません。むしろ私について客観的で冷静に評価してくれるコメントにもっと感謝し、そのような文章を探してみようとする方です」と強調した。

心に響いた反応については、「キャラクターに共感してくれる部分が嬉しかったです。今回『演技が切実に見える』という話がありました。もちろん、すべての作品で最善を尽くして一生懸命にやりますが、特に今回の作品は私も愛情のある作品で、一生懸命にやり遂げたかった作品ですので、私の心が見えたのかなと思いました。気持ちを分かってくれた感じがしてありがたかったです」と語った。

今回の作品をうまくやり遂げたかった理由は何だろうか。彼女は「家族愛を扱った話なので、そのような部分もあると思います。家族の話なので共感する部分が多かったですし、視聴者も共感できる部分が多いと思って、それをきちんと表現したかったです」とし「私は家族が題材の作品に必ず出演したいと思っていたんです。そのため今回のドラマは私にとって、とてもよいタイミングで出会った作品です。キャラクターを通じてイメージチェンジもできましたので、そのような姿をお見せできたのが良かったです」と満足を示した。

Apinkのメンバーとしてデビューした彼女は、早くから“演技ドル(演技+アイドル)”として活躍した。彼女は「演技については前からやりたい気持ちはありました。やりたくて始めましたが、やればやるほどもっとやりたくなって、上手になりたくて欲が出るのが演技だと思います。作品に出演する度に補完しなければならないところがありますし、残念なところがあって、次の作品をもっとうまくやりたくなります。すべての作品が、もっと演技がしたくなるきっかけになったと思います」と演技の魅力を伝えた。

いつの間にか芸能界で活動を始めて14年目になった彼女は、10年間の活動を振り返り「私は早く社会生活を始めました。若い時に大人たちの世界に飛び込んだ感じでしたので、それが難しかったです。早く大人になって、早く成熟したと思います。大人にならなきゃというプレッシャーもありました。作品の中でミレも父のせいで家庭に責任を持とうと決心して早く大人になりましたが、そのような部分は共感しました」と打ち明けた。

その一方で彼女は、「時間を戻しても、この職業が選べるならまた選択すると思います。この仕事が好きですし、楽しいです。私の性格と合わないところもありますが、よく合う部分があって、これからもうまくやっていきたいという欲があります」とし「新しい作品に出会う度にわくわくし、そのキャラクターを作っていくのが楽しい過程だと思います。一人でやることじゃないので。スタッフや俳優、監督と一緒に作っていくことが楽しいです。私は(性格診断テストで)『I』ですので、そんなことがなければずっと家にだけいるんです。仕事をしながらエネルギーをたくさんもらっていると思います」と笑った。

彼女は「家族いっぱいの愛」がどのような作品として記憶に残ると思うかという質問に「まだ女優ソン・ナウンという名称はぎこちない感じがします。まだその色が鮮明ではないと思いましたが、今回の作品をきっかけに女優ソン・ナウンになったと思います。次の作品もうまくできると思えるきっかけになりました。勇気をたくさんもらいましたし、自信もたくさん得た作品ですので意味がある作品です」と特別な意味を伝えた。

まだ次回作は決まっていないという彼女は、どんな作品に出演したいかという質問に「ホームドラマではなく、正統派の恋愛ドラマやラブコメディにも出演したいです。アクションもやってみたいですし、特定の職業よりは見た時に気持ちよく、愛らしいと思うキャラクターもやってみたいです。爽快感を与える役もやってみたいですし、やりたいことは多いです。機会があればもっと良い姿をお見せします」と伝え、期待を高めた。

音楽活動に物足りなさを感じることはないかという質問には「演技に集中したくて先送りにしたわけではありません。機会があればいくらでもやればいいと思います。待っていてくださっているファンの方々もいますし。それでもまだ作品に集中し、後で機会があればファンミーティングを通じてファンの方々とお会いしたい気持ちがあります」と語った。

最後に「今までこのように10年以上着実に仕事をしてきた人として、好きな仕事をしながら多くの人に愛され、応援されるのは幸せなことだと思います。これからも愛され続ける女優になりたいです」と願いを語った。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ナヨン
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