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NewJeans、音楽番組への出演不可に?韓国音楽コンテンツ協会が声明文を発表「チャート・授賞式からの除外も検討」(全文)

Newsen
写真=Newsen DB
CIRCLEチャートを運営する社団法人 韓国音楽コンテンツ協会が、NewJeansとADOR間で繰り広げられている法的紛争に対する立場を明らかにした。

同協会は本日(13日)、「大衆音楽産業界で問題となっているタンパリング(契約期間の満了を待たずして他の事務所と接触する行為)の試みに対して深い懸念を示し、これを根絶するために強力な措置を取る」という内容の声明を発表した。

当該の声明書にはミン・ヒジン前代表、NewJeans、そして国会および政府関係者に向けた要請が綴られている。

同協会は、ミン・ヒジン前代表に対してマスコミを利用した世論形成の自重、騒動の収束に向けた事実関係の整理を要請。NewJeansに対しては、非常に大きな影響を持つアーティストであることの自覚を促し、国会、政府に対してはタンパリング問題に対する法整備を要請した。

さらに、今後の動きによっては、タンパリング疑惑が提起された事務所及び関連アーティストのアルバム、音源の売上をCIRCLEチャートの集計から除外する可能性を提起。同協会が運営する各主要音楽アワードにおいても、出演にストップをかける方針であることを明らかにした。

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【韓国音楽コンテンツ協会 声明書全文】

声明書

(社)韓国音楽コンテンツ協会は、大韓民国の大衆音楽産業の根幹を揺るがす可能性のあるタンパリングの根絶のために、あらゆる努力を尽くします。

'24.12.13.(金)韓国音楽コンテンツ協会

(社)韓国音楽コンテンツ協会は、最近大衆音楽産業界で問題となっているタンパリングの試みに対して深い懸念を表明し、大韓民国の大衆音楽産業の根幹を揺るがしかねない同事案の根絶のために、あらゆる努力を尽くすことを宣言します。

芸能事務所(以下、事務所)が雇用した外部のプロデューサーが、若く有望なアーティストとその両親を懐柔し、既存の事務所との専属契約関係を破綻させようとする、所謂“タンパリング”の試みを、私たちはすでにFIFTY FIFTYの騒動で目撃しています。

当該の事件から間もないタイミングにもかかわらず、最近特定のメディアが報道したADORのミン・ヒジン前代表によるタンパリング疑惑は、その真偽に関係なく“タンパリング行為が大衆音楽産業界にどれほど蔓延しているのか露呈された”というという点で非常に懸念されます。

また、このような試みが中小事務所だけでなく、大手事務所でも十分に起こりうる可能性を示しています。当協会は、もはやこの問題を見過ごすことができなくなりました。

このような一連の事態が繰り返されるとあっては、優秀なプロデューサーを自社の所属プロデューサーとして迎え入れ、外注の役務提供という形で自由に動けるような権利を与え、アーティストと接触できるようにするということが、全ての事務所において困難になります。

また、内部・外部を問わずプロデューサーがアーティストや両親との親密な関係を利用し、契約にかかわらず事務所や投資会社から独立することが可能となってしまいます。事務所が保有している著作物と営業機密を無断で利用するようなアーティストを所属させる事務所が、どこにあるのでしょうか? (仮にそのような事務所があったとして)どこの投資家が投資するのでしょうか?

(タンパリング問題で)大衆の怒りを買っているFIFTY FIFTYの脱退メンバーは、現在堂々と他の事務所と専属契約を締結し、今後の活動を模索しています。このような中、今回はミン前代表によるタンパリング疑惑が再び提起されました。

今回のタンパリング問題について、当協会はミン前代表とNewJeans、そして、国会と政府関係者に以下の内容を要請します。

第一に、ミン前代表は、最近あるメディアで報道されたタンパリング疑惑に対する正確な立場と事実関係を明らかにしてください。

過去の報道資料を通じて、ミン前代表のタンパリングの試みや前所属事務所に対する背任行為など、数多くの疑惑が提起されています。他でもない今こそ、今回のタンパリング事件の当事者であるミン前代表の明確な回答が必要なタイミングです。

ミン前代表がマスコミを煽って世論形成を図ったことにより、事実関係に基づかない多くの推測性の記事が飛び交いました。これによって、タンパリングやK-POPそのものに関心がなかった人たちも業界に否定的な認識を持つこととなりました。過去8ヶ月間にわたる今回のタンパリング事件による大衆音楽産業界の疲労感は、あまりに大きいのです。

大衆音楽産業界の従事者たちは、これ以上マスコミ報道を通じて事件の内容に触れることを望んでいません。ミン前代表は、扇動的で曖昧な回答で回避せず、正確な事実を明らかにし、現在の論争を終結させてください。

第二に、歌手NewJeansは、専属契約の忠実な履行を担保し、事務所との真摯な対話を通じて協議してください。合意点を導き出せなかった場合は、司法部の判断を謙虚に待つべきです。

大衆音楽産業界には、NewJeansの皆さんだけが存在しているわけではありません。様々な先輩アーティスト、他事務所の役員に職員、NewJeansの皆さんを見て夢を育てている同僚及び後輩アーティストが、それぞれの場所で最善を尽くしています。

K-POPを代表するアーティストであるNewJeansによる影響が、決して小さくないということを改めて認識し、マスコミ報道に対して慎重になってください。

第三に、タンパリング根絶のための法と制度の改善を、国会及び政府に強く提案します。
専属契約を私的な自治の領域と捉え、当事者の自律的な判断に任せるという方針は、すでに限界に達しています。今回の事件が現行法上、取締役の忠実義務の違反や背任行為として取り締まりを受ける余地があるとしても、大衆音楽産業界の特殊性に合致する法令と制度は整備されていないのが現状です。

事務所は長期間にわたる大規模な投資を通じてアーティストを発掘し、その過程で多くの有象無象の創作物を世に送り出しています。従って、大衆音楽産業界の秩序が守られ、健全な商慣習(商業上のしきたり)の定着を目的とした個別法令の整備、または制度の導入を要請します。

第四に、本協会が運営しているCIRCLEチャートは、タンパリング疑惑が提起された事務所及び関連アーティストのアルバム、音源の売上を集計から除外することを検討します。

また、CIRCLEチャートがデータを提供している音楽番組(「M COUNTDOWN」「ミュージックバンク」「音楽中心」「人気歌謡」「THE SHOW」「SHOW CHAMPION」「ザ・トロットショー」「ENA K-POPチャートショー」など、合計8つの音楽放送番組)及びに韓国の主要な音楽アワード(「CIRCLE CHART MUSIC AWARDS」「MAMA」「Golden Disc」)からも除外することを検討します。

結局のところ、このような措置は大衆音楽産業界の秩序の保守と、健全な商慣習の定着、持続可能な音楽産業の発展のために必ず必要なものです。

極端な利己主義は、最終的に大衆音楽産業界の分裂と共倒れを招くことになります。今回の事件の当事者は、産業界が被ったイメージダウンに対する責任を認識し、自重する姿勢で調査に誠実に取り組むことを改めて求めます。

当協会は、すべての利害関係者と緊密に協力し、業界の健全な発展のための方策を模索して参ります。

また、ミン前代表とNewJeansを巡る騒動から2ヶ月後の6月には、EXO-CBXをめぐる議論が発生するなど、類似の事件が相次いで報道されました。

彼らの共通点は、韓国の主要事務所が上場会社であることを悪用し、ファクトチェックのない扇動的な主張でマスコミプレーを助長していることです。

法廷で正当な手続きに従って扱われるべき問題を、大衆音楽産業全体のゴシップとして量産し、イメージを毀損する行為が流行のように広がっています。しかも、このようなマスコミプレーを通じてファンダム(特定のファンの集まり)を刺激し、感情的な対応をさらに煽っています。

異なる主張による紛争は、どの産業や企業においても発生し得ることです。しかし、現在繰り広げられているような感情的かつ消耗的な方法で解決を試みることは、互いにとって毒になります。賢明な解決策に向けた相互間の配慮とコミュニケーションを通じて、それぞれの葛藤が円満に解消されることを願っています。

社団法人韓国音楽コンテンツ協会一同

元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ミンジ
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