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女優を渇望したソン・ヘギョ、そして「その冬、風が吹く」
5年ぶりのテレビ復帰、ソン・ヘギョの挑戦は続くSBSドラマ「その冬、風が吹く」の放送が韓国で始まった。厚いマニアなファン層を持つ脚本家ノ・ヒギョンが台本を書き、トップ俳優のチョ・インソンとソン・ヘギョが主演を務めることで、当初から2013年の最高の期待作として言われてきた作品であるだけに、演出、台本、演技の三つの要素がいずれも見事だった。特に、2008年「彼らが生きる世界」に続き、再びノ・ヒギョン脚本家のドラマに出演することになったソン・ヘギョの繊細な演技は、作品への期待を一層高めている。トレンディドラマの女王ソン・ヘギョ1996年、17歳で制服モデルとして芸能界に足を踏み入れたソン・ヘギョは、可愛らしい顔立ち、はつらつとした魅力の持ち主であって、業界関係者から大きな関心を受けた。1998年当時、ソン・ヘギョの可能性を見極めたキム・ビョンウク監督は、自身が準備していたシットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)に彼女をキャスティングしたが、その作品がSBSシットコムのレジェンドと言える「順風産婦人科」だった。劇中、オ・ジミョンのお転婆な末娘「オ・ヘギョ」を演じたソン・ヘギョは、一気に視聴者を釘付けにして、スターに浮上した。だが、彼女が本格的な人気を得始めたのは、2000年、KBS「秋の童話」のヒロインとしてキャスティングされてからだ。「秋の童話」は、「COLOR」「プロポーズ」「クァンキ」などを演出したユン・ソクホ監督と、「クァンキ」「イヴのすべて」のオ・スヨン脚本家がタッグを組んだドラマだった。このドラマでソン・ヘギョは、腹違いの兄と切ない恋をし、不治の病でこの世を去るキャラクターを演じて、がらりとイメージチェンジを試みた。従来のはつらつとした可愛いイメージが180度変わり、新たな可能性を披露したのだ。視聴率もこの上ないほど良かった。当初の競合作品だったウォン・ミギョン主演のMBC「おばさん」に比べて弱いと言われていた「秋の童話」は、放送が始まってから口コミが広がり、放送2回目で視聴率が20%を超え、2週目には同時間帯1位の視聴率となり、逆転に成功した。その後からはトップの座を逃さなかった。6回目の放送で31.6%になってから、視聴率は引き続き30%台を維持し、最終回の16話では最高視聴率42.3%を記録し、華麗に幕を下ろした。ソン・ヘギョ本人も「信じられない」というほど、甚だしい成功だった。「秋の童話」を皮切りに、ソン・ヘギョはチェ・ジンシル、キム・ヒソンに次ぐトレンディドラマの女王になった。「ホテリアー」(最高視聴率38.6%)、「守護天使」(最高視聴率31.8%)、「オールイン 運命の愛」(最高視聴率47.7%)、「フルハウス」(最高視聴率40.2%)に至るまで、様々なトレンディドラマに出演し続け、全盛期を迎えた。キム・ヒソンの全盛期並みの成績を記録し、ソン・ヘギョは当代の女優の中でもトップクラスに位置づけられた。芸能界全体を見渡してみても、当時のソン・ヘギョのスター性とヒット力は同級最強のレベルであり、誰も近づけないキャリアを誇った。わずか25歳で、誰にも見下げられることのないトップクラスに上り詰めたのだ。女優を渇望したソン・ヘギョ、そして「その冬」しかし、光が明るかった分、影も濃かった。一定の枠を超えないキャラクターと限界のある作品選択、ユニークさのない演技トーンは、ソン・ヘギョの不安点であり、人々も彼女を女優というよりもビジュアルの良いスターだと思っていた。20代中盤を越えてから、女優として認められたい渇望が強くなった彼女にとって、このような状況は無視できない現実であっただろう。結局、彼女は2004年「フルハウス」を最後に、得意のトレンディドラマを諦めて、新たな活路を探し始めた。これまでの彼女のスター性、大衆性を脱ぎ捨て、女優として認められるための道のりを歩み始めたのだ。トップスターであったソン・ヘギョが、これほど極端な選択をするとは、誰も予想できなかったはずだ。2005年を基点に、ソン・ヘギョの作品選択はがらりと変わってくる。憂鬱で悲劇的な雰囲気の映画「ファン・ジニ 映画版」を始め、マイナー傾向の映画に顔を出した。2008年「Fetish」、2010年「カメリア」、2011年「今日」に至るまで、大衆性よりは作品性を中心とする実験的な映画に出演し、20代の女優としてはかなりユニークなフィルモグラフィーを構築したのだ。2008年、ソン・ヘギョがドラマ復帰作としてノ・ヒギョン脚本家の「彼らが生きる世界」を選択したのも、このような側面から解釈できる。勿論副作用がなかったのではない。興行収入が振るわないたびに「もう終わり」と非難されたり、愚かな試みをしていると酷評されたりした。しかし、我々が注目すべき点は、ソン・ヘギョがノ・ヒギョン脚本家、イ・ジョンヒャン監督、ウォン・カーウァイと作品をしながら、誰よりも着実に成長してきた点だ。スターとして全てを成し遂げたにもかかわらず、女優ソン・ヘギョの価値を証明するために、これほど大きな努力を傾けてきたのは、本当にものすごい勇気だ。このような意味で、2013年、ソン・ヘギョ脚本家の新作「その冬、風が吹く」は注目に値する作品だ。「彼らが生きる世界」に続いてソン・ヘギョ脚本家の作品に2度目の参加となる彼女は、第1話から成熟した繊細な感情を表現し、視聴者を入り込ませた。心に傷を負ったキャラクターの寂しさを十分に理解している上、これを効果的に伝える表現力も著しく発展した。これまで積んできた実力を十二分に発揮したようだ。彼女ならではの切ない恋愛演技も期待を集めている。「秋の童話」から着実に進化してきた彼女の恋愛演技は、30代に入ってからもっと深い感性を誇っている。パートナーのチョ・インソンとの相性も良く、演技に集中する力も徐々に強くなると予想される。多様な作品を通じて基礎から実力を積んできただけに、著しく成熟した演技を期待しても良いだろう。今のソン・ヘギョは、新たな実験台に乗っている。30代初の作品として選択した「その冬、風が吹く」は、彼女がこれまで駆けずり回って学んだ多くのものを十分に見せられる見事な器だ。この器を一杯に満たしていくのは、彼女一人の役目だ。寂しくて大変だが、女優として当然耐えなければならない十字架だ。自身の限界を誰よりもよく知っていて、その限界を超えるためにキャラクターと作品に入り込んだこの女優は、果たして「その冬、風が吹く」を通じて女優としての転機を迎えることができるのだろうか。今はっきりと言えるのは、女優ソン・ヘギョが美しい挑戦を続けているということ、そして、一ヶ所にとどまらない賢さで着実に進化していることだ。彼女の健闘を祈る。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント

「限りない愛」資本主義が生み出した家族の誕生
枝が多い木に風の静まる日なし(韓国のことわざ:子どもの多い親は心配事が絶えないという意味)。JTBC「限りない愛」は、描く絵に何かを加えたり、消したりする必要がないくらいホームドラマの典型である。さらに、主な葛藤内容である結婚と出産、そして離婚は、他のホームドラマはもちろん、脚本家キム・スヒョンの前作でも何度も繰り返されたお話だ。しかし、キム・スヒョンによって緻密に描かれた絵は、見慣れた風景の中でも、改めて発見する状況を通じて、特有の日常性を武器としている。人物同士がぶつかる対立は、スケールを拡大させる代わりに、しつこくそれぞれの立場を説明し、この過程は台詞と表情を詳しく表現することができるドラマジャンルの力を最大限活用し、微妙な感情と欲望の瞬間を捉えている。依然としてキム・スヒョンのドラマが視聴者たちを虜にする秘訣は、誰も見たことがない話を実現するのではなく、誰もが見たけれど、なかなか再現されなかったシーンを復元させたからだ。私の家族になるには、祖父の意見に従ってください登場人物のほとんどが対立の軸となっている「限りない愛」は、そのようなキム・スヒョンの特長が衰えていないことを証明している作品だ。歯車のように登場人物の欲望は、お互いに影響を与えたり、受けたりして、加害者と被害者の立場を何度も変えた。当然、事件と事故は絶えず、ドラマは家族という形態を維持するために必要な苦労と疲労を力説する。多数派は、個人の意見や好みを黙殺する力を持っているが、これを年長者という権威だけが超えることができる。すなわち、絶対的な年長者になれないすべての人は、絶えず少数派にならないために、努力しなければならない。しかし、具体的に、生々しく描かれた葛藤に対して、ドラマは解決策を見つけることができない。登場人物たちは、構造を覆したり、脱出に踏み切ることができず、ドラマはそのような欲望を持つ人たちが最終的には家族というシステムに服属し、適応する過程を見せようとしている。家族の愛は偉大であるが、その愛を受ける資格には基準があり、それにもかかわらず登場人物が一緒に住まなければならない理由は、家族という運命以外では説明されない。結局、生々しく葛藤を描き出すドラマの強みは、自ら乗り越えなければならない最も大きな障害となってしまった。解決のために最も重要なことは、問題を直視することだ。しかし「限りない愛」に登場する中年世代は、自分の欲求を明確に話さない。彼らは自分自身を親、或いは子供に置き換え、道理というものを完全なる個人の欲求によって押さえつけている。出産した未婚の娘や、結婚適齢期を逃した息子を受け入れたり、結婚をせがむことは、ヒジェ(ユ・ドングン)とジエ(キム・ヘスク)の判断ではなく、アン・ホシク(イ・スンジェ)の言葉から始まった決定である。さらにヒョジュ(キム・ミンギョン)の大胆なヘアスタイルに対して文句を言いながらも、ユジョン(イム・イェジン)が心配しているのは祖父母の気分を害することだ。ドラマが描き出す中年は結局、お年寄りの考え方と生き方を継承した中年世代の姿であり、彼らは若い世代に継承の方法を伝授するために努めている。ヒジェの息子たちと結ばれるヨンヒョン(オ・ユナ)とオ・スミ(ソン・ナウン)が、身分や年齢とは関係なく生活力と料理の腕を兼ね揃え、子供が産めない身体の限界が性格の欠陥に繋がるセロム(キョン・ミリ)が夫の家の食事まで心配する家事上手の母親を持ったことは偶然ではない。家族として新たに組み入れられる他人は、結局老年層が構築した家族の法則に合致する人物でなければならないということだ。資本が浸食した家族の日常そのため、ドラマが提示する解決策は、大局的かつ厳粛な提言へと飛躍する。自分の欲求を明確に表すことができなかった中年たちは、理解して断念する方法を学ぶことができず、彼らは寛容と自衛を通して理解に到達する。ユジョンがヒョジュを受け入れるために、ヒョジュは寛容の受益者という可哀想な子にならなければならず、これが「限りない愛」の親世代が子世代を見つめたがる視線だ。「僕たちの世代は」と個人ではなく、世代全体の立場に関して言い訳をするソンギ(ハ・ソクジン)に「偉ぶるな!」と一喝するジエを見て確信できることは、子どもたちはひたすら親の手助けを必要とする存在だと規定したがる親世代の欲望だ。さらに、地位的に親世代を乗り越えたアン・ソヨン(オム・ジウォン)は、自分の娘の100日祝いのパーティー後、アン・ホシクに感謝しながら涙を流す。資本として置き換えることのできた養育を無償で提供したのは彼女の母であるジエなのに、アン・ソヨンが敬意を表す人はシステムの代表者である家父長だ。そして、アン・ホシクがそんなアン・ソヨンに社会人として寛容な態度を取りながら恩返しすることを呼びかけることで、相互利益的な存在としての人間を浮き彫りにさせる。しかし、家族の中で取るアン・ホシクの態度は一方的で、独善的である。彼にとって理解とは実践的な価値ではなく機能的に選んで取ることができる立場であり、これは中年世代を通じて自分の威厳を代わりに満たそうとする老年のために動員された背景だ。結局「限りない愛」は、家族でなく権力に関する話であり、この中心には資本がある。退職により資本と権力を失ったヒジェとヒミョン(ソン・スンファン)にとって、アン・ホシクのガソリンスタンドは無視できない権威であり、これは「おじいさんがご飯も食べさせてくれるし、カフェもオープンしてくれるだろう」と思い込んでいるアン・ジュンギ(イ・ドヨン)を通じて、間接的に証明される。離婚を宣言したグムシル(ソ・ウリム)を通じて提示される論争もやはり、葛藤の原因よりは財産分与を巡る問題が大きい。自分の意見に従わないアン・ジュンギに対してジエの脅迫は、「すべてを置いてここから出て行きなさい」は、資本剥奪であり、これはアン・ジュンギが経済的に両親より弱者の立場に置かれているからだ。要するに、「限りない愛」は、資本主義時代の中年が危機を克服するために、老年層の資本と妥協した結果、生み出した家族のスケッチだ。彼らはいろんな人物の台詞を通して、可哀想で哀れな世代と描かれているが、勇敢な人でも、断固たる人でもない。そして、勇気と決断力を持って人生に立ち向かわない彼らが愛を強要することは、あまりにも条件的で虚しい。鋭利な刃物が残した跡は、手術が必要になることも思いやりに変わることもある。ホームドラマという枠の中で「限りない愛」の痕跡がどんなものとして残るのか、結果が予測できるほど不快感は高まっている。

キム・テヒ、バレンタインの天使に変身…眩しい美貌
女優キム・テヒが14日、バレンタインの天使に変身した。ドラマ「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル)で第9代張禧嬪(チャンヒビン)役を務めるキム・テヒが、バレンタインデーである14日、「チャン・オクチョン」のスタッフのために、南楊州(ナムヤンジュ)の総合撮影場をサプライズ訪問した。今回のサプライズ訪問は、厳しい環境で苦労しているスタッフのために、彼女が自ら用意したイベントだ。キム・テヒは、両手いっぱいに用意したチョコレートをひとつひとつスタッフに配った。徹底して秘密裏に行われた訪問だったため、スタッフたちはとても感激したという。スタッフたちを思うキム・テヒに、顔と同じく心も美しいという賞賛が続いた。キム・テヒは、スタッフを励ましてからも現場を去らず、子役の撮影を見守りながら自分の演技を整えるなど、「チャン・オクチョン」への深い愛情を表した。キム・テヒの応援で弾みをつけた「チャン・オクチョン」は、「野王」の後続作として韓国で4月から放送される。

ノ・ヒギョン脚本家「その冬、風が吹く」で低視聴率から抜け出せるのだろうか
SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」が韓国で13日に放送開始となった。トップスターのチョ・インソンとソン・ヘギョのドラマカムバック作で早くから話題になった同ドラマは、2013年SBS最高の期待作の一つになっている。関心は果たしてどれほどの視聴率が出るのかに集中している。チョ・インソン&ソン・ヘギョというめったに見ないカップルを誕生させたことで興行の可能性が非常に高くなったためだ。特に「その冬、風が吹く」の執筆を担当したノ・ヒギョン脚本家もいつもより焦っているのではないかと思う。彗星のごとく登場したドラマ脚本家のノ・ヒギョン1995年MBCベスト劇場「セリとスジ」でデビューしたノ・ヒギョンは簡潔でストレートな台詞、緻密な状況設定、人間に対する深い洞察を基に華やかにデビューした脚本家だ。引き続き彼女はMBC単幕ドラマ「ママのクチナシの花」「世界で一番美しい別れ」などを発表し、評論家から好評を得ると同時に大衆的にも大成功を収めた。特に、「世界で一番美しい別れ」は百想芸術大賞テレビ部門で大賞を受賞した作品でもある。ガンにかかった母とその家族の人生を淡々としながらも繊細に描いた1995年作「ママのクチナシの花」と1996年作「世界で一番美しい別れ」はいまだにノ・ヒギョンを代表する名作となっているが、彼女はこの2つの作品で一生尊敬し愛する女優、ナ・ムニと縁を結ぶことになる。その後、ナ・ムニは「私が生きる理由」「愛の群像」「グッバイ・ソロ」「彼らが住む世界」「パダムパダム 彼と彼女の心拍音」など、ノ・ヒギョンのドラマの代表的な女優になった。翌年ノ・ヒギョンは、MBC「私が生きる理由」で初めての長編ドラマに挑戦する。1970年代の麻浦(マポ)を背景にチンピラと酌婦など、小市民の人生と愛をリアルに描いた同作品でノ・ヒギョンはMBC演技大賞の作家賞を受賞し、長編ドラマデビューにも成功した。業界の先輩たちの反応も良かった。MBCドラマの大物脚本家のキム・ジョンスはこのドラマを見て「ノ・ヒギョンはしっかりした脚本家」と褒め、「オギ叔母さん」「ウンシル」を執筆したイ・グムニム脚本家も「きれいで温かい目を持った脚本家」とよく評価した。このような評価に応えるかのようにノ・ヒギョンは運命のような作品KBS「嘘~偽りの愛~」を発表し、自身の名声を確かなものにした。ペ・ジョンオク、イ・ソンジェ、ユ・ホジョン主演で不倫を題材にした「嘘~偽りの愛~」は人間の内面の感性を緻密かつ深く描き出し、視聴者を戦慄させた秀作中の秀作だった。視聴率はあまりよくなかったが、韓国ドラマ史上初めてマニアを作り出した。彼女が韓国のマニアドラマの元祖という話を聞く理由はまさにここにある。もう一つ注目すべき事実は、ノ・ヒギョンが「嘘~偽りの愛~」を通じて自身のペルソナペ・ジョンオクに会ったということだ。あまりにも作品を愛したあげく「胸倉を掴んで喧嘩するほど神経戦を繰り広げた」という彼女らは「嘘~偽りの愛~」以来無二の親友であり、パートナーとしていい関係を続けている。ペ・ジョンオクはこの縁で「バカな愛」「花よりも美しく」「私たちを幸せにするいくつかの質問」「その冬、風が吹く」までノ・ヒギョンが執筆したほとんどの作品に出演した。視聴率とは縁がなかったノ・ヒギョンドラマこのようにノ・ヒギョンは充実なマニア層を基に毎回話題を呼び起こす脚本家ではあるが、視聴率とは縁がなかった。SBS「華麗なる時代」やKBS「花よりも美しく」くらいがそれなりに一般的に知られた作品だ。トップスターたちが最も一緒に仕事してみたいと思う脚本家の1人で、韓国でかなり高い原稿料を受ける彼女が自信を持って言えるヒット作が一つもないことは、驚くべきことで面白いことでもある。ノ・ヒギョンドラマの低視聴率は1999年「愛の群像」から本格的に始まった。ペ・ヨンジュン、キム・ヘスなど、めったに見ないトップスターをキャスティングし、20%後半の高い視聴率で出発したこのドラマは第6話でライバル作から先を越されてしまった。当時「愛の群像」のライバル作は最高視聴率53.1%を記録したシム・ウナ主演の「青春の罠」だった。2000年「バカな愛」の状況はより深刻だった。MBC「ホジュン~宮廷医官への道」と同時間帯に放送されたこのドラマは、第1話の視聴率が1.8%という衝撃的な結果となった。ノ・ヒギョンはこの視聴率を見て「10.8%なのに何かの間違いで0が抜けたと思った」とまで話した。愛国歌の視聴率よりも低いこの視聴率は、韓国ドラマ史上最低視聴率となり、いまだに壊れない記録として残っている。この他にもイ・ミスク&リュ・スンボム主演の「孤独」、チョン・ジョンミョン&ユン・ソイ主演の「グッバイ・ソロ」、ヒョンビン&ソン・ヘギョ主演の「彼らが住む世界」、チョン・ウソン&ハン・ジミン主演の「パダムパダム 彼と彼女の心拍音」まで、でノ・ヒギョンのドラマはほとんどがヒット作とはならなかった。最高のスターが出演したにもかかわらず、実際の視聴率は低かったのだ。このためノ・ヒギョンについて視聴率から自由な脚本家と評価する人もいる。だが、ドラマの脚本家は視聴率から絶対に自由になれない職業だ。ノ・ヒギョンも自身の著書「いま愛していない人、全員有罪」で低視聴率で悩んでいた時「ヒギョンさんのことを天がとても愛しているようだ。大きな人になれと。だから視聴率をくれないんだ」というナ・ムニの言葉が甘い慰めになったと告白した。ノ・ヒギョン「その冬、風が吹く」で名誉回復を図るこのような状況で今回の「この冬、風が吹く」は、ノ・ヒギョンにとっていつにも増して重要な意味を持つ。これまでの不振を解消する絶好のチャンスであり、ドラマの脚本家として自身の興行力を再確認させる時点でもあるためだ。一応雰囲気は悪くない。除隊後初めて登場したチョ・インソンと5年ぶりにドラマに復帰するソン・ヘギョがいる。キャスティングだけ見ればライバル作を圧倒するのに十分だ。放送局も全面的に支援している。大規模な制作発表会と試写会を行うだけでなく、頻繁に予告映像を広告として流している。ここに13日には2話連続放送まで行った。新しくスタートする水木ドラマ戦争でかならず勝ってみせるという意志の表明だ。昨年下半期からドラマでさほど人気を得なかったSBSが「その冬、風が吹く」に死活をかけたと言っても過言ではない。ノ・ヒギョン自身も欲を捨てた。アシスタントを大幅に増やし、放送局と演出者が台本を修正できるようにした。助詞一つさえ変えられなかった台本を誇っていたノ・ヒギョンが、より大衆性のある作品を作るために多くの部分を譲歩したわけだ。「その冬、風が吹く」が前作より大衆性があるという期待もここから始まる。だが、乗り越えるべき壁も高い。まず同時間帯に放送される他局のドラマを見ても決して運がよいとは言えない。MBC「7級公務員」が15~17%の視聴率を記録し市場を先取りしており、KBSはチャン・ヒョク&イ・ダヘを前面に出した「IRIS 2」でお茶の間を攻略する予定であるためだ。両作品とも、各放送局が心血を注いで編成した期待作であるだけに「その冬、風が吹く」としては激しい競争を免れない状況となっている。水木ドラマ市場自体が冷え込んでいることも問題だ。昨年下半期最高の話題作の一つだったKBS「優しい男」さえ視聴率20%の壁を越えず終わるほど、最近水木ドラマのほとんどは苦戦している。「その冬、風が吹く」としては限られた視聴率を巡って激しく競争する一方で、テレビから離れた視聴者を取り戻す負担まで強いられることになった。このように期待と憂慮が交差した今の状況で「その冬、風が吹く」は果たしてどれほどの成績を収めるのだろうか。「ドラマは必ず面白くならなければならない。あえて面白くないものをこのつまらない世の中で書く必要があるのかと思う」と言ったドラマ脚本家ノ・ヒギョンが、今度こそこれまで待ち望んできたヒット作を作り出すことができるのだろうか。とても気になる。

「その冬、風が吹く」オ・ヨンとオ・スの恋が痛い理由
彼らは互いに似ていた。生きたい男、オ・ス(チョ・インソン)はお金が必要で、死にたい女、オ・ヨン(ソン・ヘギョ)は愛がほしかった。欠乏感から欲望が芽生え、二人の出会いは運命のように始まった。お金が必要だったオ・スはオ・ヨンに意図的に接近し、自身と同名だったオ・ヨンの本当の兄を装うことにした。緻密な準備で皆オ・スをオ・ヨンの実兄だと信じた。名前だけでなく筆跡も同じで、さらに幼い頃できた腕の火傷の痕まで同じだった。オ・ヨンの周りのすべての人が騙された。だが、オ・ヨンは心を開かなかった。視力と共に信頼できる人を全て失った彼女は世の中に向け、心の扉を閉じてしまった。彼女は周りの全ての人を信頼しなかった。全て自身の金を見て存在する人だと思った。彼女はすでに亡くなった母、そして父の後をついて死にたいと思った。21年ぶりに登場した兄が本当の兄なのかも信じられず、引き続きオ・スを試している。もしオ・スが本当の兄なら自身の全財産を渡して死にたいということが彼女の正直な気持ちだ。彼女には生きていく理由がないためだ。SBS「その冬、風が吹く」が面白いのは、まさにこの部分だ。生みの母に捨てられ、愛する女までなくしたオ・スは「息をするから生きているわけ」と人生への愛着が強いが、誰もが羨む財力を持ったオ・ヨンは無意味に生きている。その二人が会って互いのことを知りたがり、足りない部分を補っていくことになったという点で彼らは運命だ。実は、何か欠けている人物が会って生きていく話はノ・ヒギョン流ヒューマニズムドラマの定番だ。オ・スのように金が足りない人物、オ・ヨンのように愛と信頼が足りない人物など、ノ・ヒギョンドラマの中に登場する人物は物質であれ、精神的なものであれ、すべて欠乏を抱いて生きていく。欠乏による欲望は時には愛になり、時には葛藤を巻き起こす。運命として向き合ったオ・スとオ・ヨンがこれから愛と葛藤の前で苦悩するしかない理由でもある。平坦ではないはずの彼らの愛とにかく、風は吹いた韓国で14日に放送された第3話でオ・ヨンはオ・スとのデートを通じて初めて生きていることを感じた。これまで父の愛人で自身の乳母であるワン秘書(ペ・ジョンオク)の言うとおり生きてきた彼女は、ただ視覚障がい者ということだけで据付家具のように生きてきた。だが、オ・スと遊園地でデートしながら彼女は初めて射撃をしてみたり、水風船も投げてみた。目が見えてこそできることを兄のおかげでやったのだ。オ・ヨンが投げた水風船に当たって顔を濡らしたオ・ス。そのオ・スの顔を拭いてくれるオ・ヨン。世界に向け扉を固く閉じて生きてきた彼女の心の中に温かい風が吹き始めた瞬間だった。風が吹いたのはオ・ヨンの心だけではない。オ・ヨンの秘密の場所を探し、彼女の幼い頃のビデオテープを見たオ・スもオ・ヨンを理解し始めた。母と父が離婚する前、つまりオ・ヨンが視力を失う前、彼女は誰よりも幸せだった。優しい母、いたずらっ子の兄とともに楽しい思い出を作った。だが、その思い出はもうモノクロの映像の中に封じ込められた過去の話であるだけだ。母も、兄もいない。なぜオ・ヨンが死だけ思い続けるのか、オ・スは少しずつ分かるようになた。最初は、ただ金目当てでオ・ヨンに接近した彼だが、彼はますますオ・ヨンに本当の幸福を伝えたくなる。たとえ、100日という時間が過ぎてお金の代わりに自身の命を差し出さなければならない状況になってもだ。彼らが互いに愛する方向に進むと予測することは難しくない。だが、その愛は決して平坦なものではない。残酷な運命は彼らが簡単に愛し合うように放っておくわけにはいかないし、それはまもなくオ・ス、あるいはオ・ヨンの死、切ない別れ、あるいは傷など、色々な形の痛みとして現れるだろう。痛いから愛で、愛しているから痛い。また、偽りは長く続かないはずだ。オ・スが本当の兄でない事実をオ・ヨンはすぐ知るようになるだろうし、オ・スにも危機が迫ってくるのだろう。結局は二人が克服しなければならない課題だ。とにかく、もう風は吹いた。その風がそよ風に終わるのか、そうでなければ強風になるのか、台風になるのかは見守るべきだ。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント

「その冬、風が吹く」チョ・インソン&ソン・ヘギョ効果…3話連続でCM完売
SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」が3話連続でCMを完売した。15日、SBSによると「その冬、風が吹く」は第1話から第3話までのCMが完売したという。強力なライバル作品の間で同ドラマは、チョ・インソンとソン・ヘギョというトップスターの出演と、良く構成された正統派ロマンスドラマという評価に後押しされ、広告業界から注目を浴びている。制作会社の関係者は「放送がスタートした頃から視聴者の方々が多くの関心が寄せてくださった。また主演のチョ・インソンとソン・ヘギョがたくさんの話題を提供してくれているからだと思われる」とし、「しっかりとしたストーリー展開と、出演者たちの好演のお陰で、広告主も我々のドラマに対して可能性があると評価してくださっているようだ。今後のストーリーの展開が更に緊迫してくるので楽しみだ」と語った。同ドラマは14日に放送された第3話で、チョ・インソンとソン・ヘギョそして、その周りの人物との心理戦が描かれ、好奇心を高めた。

【ドラマレビュー】“侮れない3位”の「7級公務員」その力は何だろうか
視聴率3位しかし1位と0.3%差で接戦MBC「7級公務員」が先発ランナーの恩恵を受けているからだろうか。KBSとSBSでトップスターを全面に押し出した大作ドラマの放送をスタートしたが、全く遅れを取らない様子だ。視聴率調査会社であるニールセン・コリアによると、14日に韓国で放送されたMBC水木ドラマ「7級公務員」は視聴率12.1%(以下、全国基準)を記録した。これは前日の12.7%より0.6%下がった数値だ。現在12.4%で同時間帯1位となったKBS 2TV「IRIS2」とSBS「その冬、風が吹く」(以下、「その冬」)と0.3%差で接戦を繰り広げている。「7級公務員」は、多くの面でライバル作品に比べ劣るのが事実だ。しかし「7級公務員」の善戦で水木ドラマ対決の行方は不透明となった。その力はどこにあるのだろうか。まずはジャンルだ。現在水木ドラマは3社ともジャンルが違う。そのうち「7級公務員」はラブコメを掲げている。しかし、背景が国家情報院であるため、スパイドラマの性格も垣間見れ、チュウォンとチェ・ガンヒの甘いロマンスも楽しめる。ラブコメでも、決して軽くも重くもないストーリーを維持していることが功を奏したと言える。ここに出演者の熱演も一役買っている。ラブコメクイーンチェ・ガンヒは主人公キム・ソウォン役を演じ、ラブリーな魅力をアピールしている。チュウォンもまた、ハン・ギルロ役で主演俳優として遜色無い演技を見せている。また、アン・ネサンとチャン・ヨンナムはベテラン俳優としての存在感を見せており、チェ・ガンヒの両親として登場するイ・ハンウィとキム・ミギョンの演技はドラマに活力を吹き込んでいる。水木ドラマ対決は2回戦まで終わった。その中で侮れない3位の「7級公務員」が、今の流れを維持し、波乱を呼び起こせるのかに注目したい。

「IRIS 2」「その冬、風が吹く」「7級公務員」ついに始まった“熾烈な水木ドラマ対決”が嬉しい
これ以上熾烈な争いはなかった。本当の水木ドラマ対決が始まった。これまでKBS 2TV、SBS、MBCドラマが同時に放送がスタートしたことはしょっちゅうあった。それを称して水木ドラマ対戦と呼んでいた。しかし、今回のように熾烈だったことはない。現在放送中の水木ドラマは、KBS 2TV「IRIS 2」、SBS「その冬、風が吹く」、MBC「7級公務員」である。「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」は同時に放送が始まったが、かつて同時期に始まっていたドラマより、現在の水木ドラマ対決はさらに熾烈だ。だから嬉しい。現在の水木ドラマ対決が熾烈な理由は、ジャンルの差別化にある。「IRIS 2」はアクション、「その冬、風が吹く」は恋愛物、「7級公務員」はラブコメディである。それぞれ異なるジャンルで視聴者を魅了しているのだ。異なったジャンルであるだけに、違う魅力でアピールしている。その分、視聴者はどのドラマを選択するかずいぶんと悩んでいる。「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」の前作には申し訳ないが、視聴者を100%満足させるような作品はなかった。「チョンウチ」が水木ドラマの視聴率1、2位を争っていたものの、視聴者を夢中にさせるには物足りなかった。そのため、続けて1位を守ることができず、2位になってしまった。 「7級公務員」も第1話の放送から大いに愛されたが、「チョンウチ」と1、2位を争った。それは視聴者を夢中にさせることに優れているというより、各話のエピソードによるものだと言うしかない。しかし、今回は特別だ。それぞれ異なるジャンルなだけに、異なる魅力で視聴者を引き付けようとしている。水木ドラマ初の勝者は「IRIS 2」だ。同作は第1話の放送で10%台中盤の視聴率を記録し、「7級公務員」を軽く押しのけ一気に水木ドラマ視聴率1位にのし上った。誰もが予想していた。シーズン1のヒットがあったので、予想していた結果だった。2番目の勝者は「7級公務員」である。元気ハツラツなストーリーと、俳優たちの熱演で水木ドラマ視聴率2位の座を守った。原作映画である「7級公務員」のおかげだと言う人々もいるが、ドラマを見た人なら絶対にそうは言わない。現在まではまったく先がわからないストーリーが展開されているからだ。しかし、安心しているわけにはいかない。「その冬、風が吹く」の勢いが尋常ではない。多くの人が「7級公務員」の2位の座が不安だと思っている理由がそれであり、視聴率という数値でも見せ付けた。現在水木ドラマの視聴率においてはビリだが、「その冬、風が吹く」は今後逆転の機会が十分ある。ノ・ヒギョン脚本家の繊細な筆力とキム・ギュテプロデューサーの感性豊かな演出は、視聴者の興味をそそった。もちろん第1、2話を連続放送した影響もあった。しかし、単にそのためだと評価するにはあまりにも優れている作品である。それに、チョ・インソンとソン・ヘギョが絶頂の演技力を披露している状態だ。これからのポテンシャルが充分なのだ。ますます期待が高まる状況である。水木ドラマは現在、どの作品も視聴率10%を超えた。視聴率の基準が20%を超えても大ヒットと評価されている今、すべてが10%を超えたということは特別な意味を持つ。それは、どの作品も1位に上がることができることを意味するからだ。1位になっても自慢ばかりしていることはできず、ビリでもがっかりする必要もない。どんな作品も1位を狙うことができ、どんな作品もビリになりかねない。水木ドラマは現在、視聴率1位と3位の差がわずか3%しかない。これこそ真剣勝負である。だからさらに嬉しい。視聴者は、どんなドラマでも選ぶことができる。胸がワクワクする対決を見られる機会までできた。ドラマを見ることができる媒体も、テレビが全てではない。最初に勝利のタイミングを掴んだ作品が、最後まで勝者になるとは限らない。水木ドラマの勝負、どの作品が最後に笑うのか。どのドラマが有終の美を飾ることができるのか、ドラマを見る楽しみのほかに、また違う楽しみができたのである。視聴者はすべての作品を応援している。シーズン1の名声に恥をかかせないため努力する「IRIS 2」。優れた映像美と俳優たちの絶頂の演技力を見せる「その冬、風が吹く」、チュウォンとチェ・ガンヒの成功不敗の神話を続けていく「7級公務員」、すべてに向けてだ。

「その冬、風が吹く」ソン・ヘギョの“口紅演技”が話題に…上質ドラマの誕生
SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」に出演中のソン・ヘギョの視覚障がい者の演技が好評を得ている。視線の処理から日常的な部分を表現する姿までただの真似ではなく、本物の視覚障がい者のような姿を細やかに描き出しているということだ。特に13日「その冬、風が吹く」第1話で登場した口紅を塗る演技は話題を呼び、ソン・ヘギョの徹底した準備の絶頂を見せたと評価されている。この日、劇中でオ・ヨン(ソン・ヘギョ)は、実兄のオ・スを探すため出かける準備をしながら自分で口紅を塗った。視覚障がい者のオ・ヨンが鏡を見ながらリップラインを引き、几帳面に口紅を塗る姿は不思議に見えた。この前議論になったハイヒール事件のように、視覚障がい者に対する一般的な偏見ではすぐに理解できないシーンであったためだ。ドラマが放送される前、ネットで出回ったハイヒールを履いたソン・ヘギョの姿は「視覚障がい者がどうやってハイヒールを履くのか」という非難を受けた。だが、「劇中でソン・ヘギョがハイヒールを履くのは保護者と一緒にいる時」とし、「視覚障がい者の教本を見れば実際にメイクする方法とハイヒールを履く方法が出ている」というノ・ヒギョン脚本家の説明で議論は一段落した。ノ・ヒギョン脚本家によると、劇中でオ・ヨンが口紅を塗るシーンもソン・ヘギョが直接福祉館を訪れ習った視覚障がい者の実際のメイク方法である。このような努力のおかげなのか、ソン・ヘギョの口紅演技は好評と共に該当の口紅ブランドを広告する効果まであった。ソン・ヘギョはこの他にも一人でランニングマシンを動かして走ったり、一人で水泳をしたり、目が見えなくても音で人の動きを感知したりと、型破りな視覚障がい者の演技を披露している。

水木ドラマ対決「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」が同率1位
KBS 2TVの新しい水木ドラマ「IRIS 2」とSBSの新しい水木ドラマ「その冬、風が吹く」が激しい視聴率競争を繰り広げている。15日、視聴率調査会社ニールセン・コリアによると韓国で14日に放送された「IRIS 2」第2話と「その冬、風が吹く」第3話は、全国基準視聴率12.4%で同率を記録した。これは13日に放送された「IRIS 2」の第1話(14.4%)の視聴率より2.0%下落した数値で「その冬、風が吹く」も第1話(11.3%)、第2話(12.8%)に続き0.4%下落した。またMBC水木ドラマ「7級公務員」は「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」が放送スタートした13日の放送(12.7%)より0.6%下落した12.1%を記録し、同時間帯3位となったが「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」の登場にも0.3%ポイント差で粘っている。2013年初の水木ドラマ対決では「IRIS 2」が先に笑うように見えたが、全体的に視聴率が下落し、再び振り出しに戻った。この接戦の結果は更に予測しづらくなった。

「チャン・オクチョン」キム・テヒ&ユ・アインの台本読み現場を公開
SBSの新しい月火ドラマ「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル)で主演を務めるキム・テヒとユ・アインが、明るい笑顔で台本読みをする姿が公開され、作品の巡航を予告した。14日「チャン・オクチョン」の制作会社は、台本読みに集中しているキム・テヒとユ・アインの写真を公開し、現場の雰囲気を伝えた。制作会社側は「実際の現場のように、熱い雰囲気の中で行われた台本読み現場のヒロインは、断然チャン・オクチョン役のキム・テヒだった。早朝から始まった台本読みだったが完璧な姿だった」と伝えた。ユ・アインについては「無関心なようで男性美溢れるファッションで、真面目ながらも覇気に溢れる粛宗(スクチョン)役を完璧に演じた」と伝えた。「チャン・オクチョン」は張禧嬪(チャンヒビン)の夢と愛を再解釈し、朝鮮の美しい色と共に盛り込むフィクション時代劇ドラマだ。キム・テヒとユ・アインがそれぞれチャン・オクチョンと粛宗役を引き受けた中、俳優ジェヒとホン・スヒョン、ソン・ドンイルなどが出演を確定した。「チャン・オクチョン」は、現在放送されているSBS月火ドラマ「野王」の後続作品で、韓国で4月から放送スタートする予定だ。

「IRIS 2」チャン・ヒョク&イ・ダヘのロマンス、イ・ビョンホン&キム・テヒを超えられるか
「IRIS 2」のチャン・ヒョクとイ・ダヘの恋愛関係が、視聴者の視線を引いている。13日に韓国で初放送された「IRIS 2」(脚本:チョ・ギュウォン、演出:ピョ・ミンス、キム・テフン)は、元気あふれるNSS(国家安全局)要員の姿とシーズン1から続くNSSとIRISの興味深い対決で、ドラマの始まりを知らせた。この日の放送で、NSSとIRISの対決や登場人物と同じくらい視線を引いたのは、チョン・ユゴン(チャン・ヒョク)とチ・スヨン(イ・ダヘ)の恋愛関係だった。シーズン1でキム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)とチェ・スンヒ(キム・テヒ)の恋愛関係が多くの視聴者から愛されていただけに、シーズン2でも二人の恋愛関係に高い関心が寄せられている。初放送を通じて公開されたユゴンとスヨンの恋愛関係は、このような視聴者の期待値を満足させるものであった。子供の頃から始まった二人の関係は、大人になっても続いており、スヨンを思うユゴンの心が視聴者までをときめかせた。ユゴンはスヨンを相手に、時には厳しい上官で、時にはやさしい恋人の、様々な魅力をアピールした。それだけではなく、二人がお互いを見つめる哀切な視線は、これからどのような試練と苦難が訪れるのか期待感を高めるものであった。チャン・ヒョクとイ・ダヘが、イ・ビョンホンとキム・テヒカップルを超えられるのか、関心が集まっている。




