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  • 「優しい男」イ・グァンス“優しい男は僕です”

    「優しい男」イ・グァンス“優しい男は僕です”

    大人気の中に最終回を迎えたKBS 2TV水木ドラマ「優しい男」の中には、優しい男が何人も登場する。恋と復讐の間で迷うものの、結局は恋の前で優しくなってしまった男カン・マル(ソン・ジュンギ)と、自身の愛する恋人のために自分の気持ちを隠し、隣で恋人を守るパク・チュナ(イ・サンヨプ)、そして言葉通り優しい男パク・ジェギル(イ・グァンス)だ。「優しい男」の撮影を終え、久しぶりにゆっくりとした休暇を送っているイ・グァンスに出会った。ドラマの中のパク・ジェギルのように、優しい微笑みと純粋な眼差しを持っているイ・グァンスは、パク・ジェギルそのものだった。世界で一番優しい男はパク・ジェギルではないでしょうか?「優しい男」の中で一番優しい男を選ぶなら、パク・ジェギルを選択する。悪を見つけることができないパク・ジェギルは、親友のカン・マルと彼の妹カン・チョコ(イ・ユビ)しか知らないバカバカしい人物だ。彼自身も、「ジェギルが世界で一番優しい男だと思う」と語った。「僕が一番優しかったと思います。『優しい男』の中に登場する人々は、自分のために、また復讐のために、自分の欲を満足させるために行動するけど、ジェギルは自己中心的ではなく、マルを大事にする姿がたくさん映し出されました。一番純粋で、優しいキャラクターだったと思います」純粋で優しい心の持ち主だったためか。とりわけ、パク・ジェギルはたくさん涙を流した。カン・マルが可哀想で泣いたり、カン・チョコが可哀想で泣いたりした。イ・グァンスの嗚咽は、毎回視聴者から好評を受けた。何が彼をそれほど悲しくしたのか。その中心にはソン・ジュンギがいた。「ジュンギと共演しながら、たくさん助けてもらいました。ジェギルというキャラクターについても一緒に悩んでくれたり、撮影に入る前からたくさん話をしました。マルの病気を知って嗚咽するシーンは、実際ジュンギとは友達なので、より集中することができたと思います。演技をしながら、たくさん役に立ちました」「優しい男」は、数多くの名場面を誕生させた。ソン・ジュンギの中心では、ハン・ジェヒ(パク・シヨン)との本当の別れ、ソ・ウンギ(ムン・チェウォン)との初キスなどが名場面として選ばれた。それでは、イ・グァンス、パク・ジェギルが選ぶ名場面はどんなシーンなのか?「マルとジェギルが一緒にお酒を飲むシーンがあります。マルの病気を知った後にお酒を飲むシーンですが、その一つのシーンでジェギルの気持ちを表現しなければいけなかったので、非常に気を遣いました。視聴者らにジェギルの気持ちを表現しなければならなかったし、とにかく結構痛いシーンだったので記憶に残ります」イ・ユビとのラブライン、そろそろラブシーンが登場してもおかしくないのに劇中パク・ジェギルは、カン・マルの妹であるカン・チョコの愛を一身に受ける。「愛される役は初めてなので、すごく興奮している」と語ったイ・グァンスだったが、最後に結婚しただけで、肝心の甘いラブシーンはあまりなかった。残念ではなかったのか、という質問に、げらげらと笑いながら、「欲がありすぎでした」という答えが返って来た。「ユビさんの性格があまりにも明るくて、現場のスタッフからも凄く人気がありました。最初僕に欲がありすぎたかもしれません。劇の中盤に差し掛かる頃にそろそろ(ラブシーンが)来るだろうと思ったけど、来ない方が多かったんです。愛される役、本当に気持ち良かったです。これからも愛される役を演じたいです。あしながおじさんのように女性の心を強くしてあげるから。たくさんの女性から好感を得ることができたキャラクターだったので、良かったです」「優しい男」は、視聴者からもたくさんの愛を受けた。ドラマが放送されていた当時も、放送終了後も視聴者らの話題になり、今もその人気を実感することができる。イ・グァンスは、このドラマを「一生忘れられないドラマ」だと語った。「まだ終わったという実感が湧きません。すべて終わってから考えてみたら、『優しい男』を通じて本当にたくさんのことを学びました。良い人たちに出会い、仲良くなりました。演技的な面でも、現場でたくさん学びました。本当に感謝しており、一生忘れられない作品です」約1時間ほどインタビューを行う間、イ・グァンスではないパク・ジェギルが見えてきた。相手を配慮する言葉遣い、身振り、絶対他人を傷つけないようにする思いやりは、イ・グァンスとパク・ジェギルの共通点のように思えた。

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  • フレッシュな「ゆれながら咲く花」…実はひどい現実の話

    フレッシュな「ゆれながら咲く花」…実はひどい現実の話

    KBS 2TV新月火ドラマ「ゆれながら咲く花」制作発表会見る前に清心丸でも一粒飲まなければと思った。多くの若手スターの出演で目の保養になると言えるかもしれないが、先生に目くじらを立てて「なんで僕だけにジラル(分別のないことをするという意の悪口)するんだ」と悪口を言ったり、その先生の手首を掴んで捻る学生の姿を見ていたら、自ずと怒りがこみ上げてくるほどだ。これは、KBS 2TV新月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(脚本:イ・ヒョンジュ、コ・ジョンウォン、演出:イ・ミンホン、イ・ウンボク)の話だ。1999年「学校1」でスタートし、青少年ドラマに一線を画した「学校」シリーズが、シーズン5で10年ぶりに復活した。ただ、これまでのシリーズが学生の人生を中心に描かれたことに対し、「ゆれながら咲く花」は一つのクラスの共同担任を勤める2人の教師と、同僚教師、そして保護者にまで範囲が拡大されたことが目を引く。28日、ソウル中(チュン)区小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで開かれた制作発表会には、イ・ミンホン監督と主な出演者であるチャン・ナラ、チェ・ダニエル、イ・ジョンソク、パク・セヨン、キム・ウビン、5DOLLS ヒョヨン、パク・ヘミ、ユン・ジュサンが出席し、作品に対する話を聞かせてくれた。また、ドラマの背景になるスンリ高校2年2組の学生を演じる俳優たちも制服姿で大勢参加した。このドラマがたくさんの人に警鐘を鳴らしてほしいもう一つの特徴は「ゆれながら咲く花」は、ひどい現実を見せているということだ。「学校1」のメガホンを取ったイ・ミンホン監督は、「ゆれながら咲く花」に対し「『学校1』よりもずっとリアルなドラマで、見ながら気分が悪くなる部分もあるだろうし、『これが本当なのか』と疑問を提起するような部分もあると思う」と語った。「これまで学校を題材にしたドラマの中で、一番リアルに演出しようとした」と本音を明かした。これで「ゆれながら咲く花」は、多様なキャラクターの学生がいるクラスを中心に、入試教育本位の社会と激しい競争、学生と教師間の対決などを極限まで見せてくれる。「実際に学生たちが視聴者掲示板に投稿した話を中心に、脚本家が脚色する」と俳優たちは言う。イ・ミンホン監督も「多くの高校を見て回ったが、衝撃的な現実を見た。本当に直球を投げて視聴率と関係なく、良いドラマを作りたい」と覚悟を語った。一生を平教員として生きてきたが、優しい性格で学校の人々から尊敬されているチョ・ボンス役の俳優ユン・ジュサンは、写真を撮るとき、独特なポーズを取って目を引いた。「(学校から)逃げる学生たちに回れ右、学校に戻りなさいというサイン」と説明したユン・ジュサンは、「暴力的な姿を見せようとするわけではない。痛い現実が今日の学校の姿ではないかと思う。それなら学校が望ましい方向に行くための方法は何かをお見せしたかった」と強調した。成績至上主義者である校長のイム・ジョンス役を演じるパク・ヘミは、自身の子供もいじめにあった経験があると打ち明け、「母親として、このドラマがたくさんの人々に警鐘を鳴らして欲しい」と語った。江南(カンナム)のスター講師でスンリ高校に赴任するカン・セチャン役を演じるチェ・ダニエルは、「崖っぷちに追い込まれた人が一番怖くなると思う。むやみに学生の過ちを処罰するよりは、なぜそういうふうになったのかを考え、彼らを助けるよう賢明に対処しなければならないと思う」と話した。スターの登竜門「学校」、その命脈を保つことができるのだろうか「ゆれながら咲く花」が期待を集めるのは、今の教育の現実を描き出すことだけではない。これまで「学校」シリーズがチャン・ヒョク、チェ・ガンヒ、イム・スジョン、キ・テヨンなど、数多くのスターを輩出したという点も、このドラマを待ち遠しくさせる理由だ。「ゆれながら咲く花」にも多様な個性を持つ俳優が一つのクラスに集まっているだけに、ドラマを見ながら誰が未来のスターになるのかを考えてみることも一つの楽しみになると思われる。スンリ高校2年2組の主要人物は、パク・セヨン、イ・ジョンソク、キム・ウビン、そして5DOLLS ヒョヨンが演じる。彼らは、本当に学校で制服を着て撮影し、集まる度に出席をとる撮影現場が楽しいと口を揃えた。イ・ジョンソクは「16歳からモデルの仕事をしていて、高校の友達があまりいないけれど、ドラマを通じて友達を作る気分」と語った。彼らも「ゆれながら咲く花」を通して新人スターが目立つよい機会だということをよく知っていた。「学校」シリーズで見習いたい先輩を聞く質問に、ヒョヨンは「『学校1』のチェ・ガンヒ先輩のハツラツとした演技が印象深かった。大変だと思うけれど、そんな先輩のようになりたい」と抱負を語った。パク・セヨンは「『第2のイム・スジョン』という記事が出たけれど、本当にプレッシャーになった。『学校』シリーズの全ての俳優が自身のカラーを正確に見せたように、私も自分だけのソン・ハギョンをお見せすることが目標だ」と語った。同じ年の友達で一緒にモデル兼俳優として活動してきたイ・ジョンソクとキム・ウビンは、「学校1」のチャン・ヒョクを挙げた。イ・ジョンソクは「チャン・ヒョク先輩と似たようなキャラクターになると思うけれど、俳優が持っているイメージが違うだけに、また違う感じに表現できるようにする。最初は無気力な感じで次第に変わっていくけれど、そのような成長の過程をお見せしたい」と語った。キム・ウビンも「監督がイ・ジョンソクさんにも、私にも『チャン・ヒョクのように表現しろ』と言われたので、頭が痛いです。個人的にチャン・ヒョク先輩と同じ所属事務所にいるけれど、俳優としてもいい方ですし、人間的にもいい兄さんで、あえて言えばチャン・ヒョク先輩が一番好きです」と告白した。彼らは、果たして「学校」シリーズの牙城を崩さず、前に進むことができるのだろうか。同ドラマは、12月3日午後10時に韓国で初回が放送される。

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  • 【ドラマレビュー】「会いたい」大人役者たちへのバトンタッチ成功

    【ドラマレビュー】「会いたい」大人役者たちへのバトンタッチ成功

    ロマンスと推理を適切に混ぜ、ドラマへの没入度をアップ「会いたい」が中盤に差し掛かり、次第に密度が高くなっている。実力派子役の素晴らしい演技で、放送初期から視聴者を圧倒した他のドラマと同様、MBC「会いたい」もまた、大人役者たちは負担を抱えることになった。視聴者もまた、彼らの違和感を共有せざるを得なかった。第5話と6話の多少粗末な構成で懸念されたのも事実だ。キム刑事(チョン・グァンリョル)の死の過程がいい加減に描かれたことと、主人公たちを取り巻く環境があまりにも変わったのがその原因だ。更に、ハン・ジョンウ(JYJ ユチョン)の感情を表すことに過度な時間を割愛し、その状態によって周りの人物の行動が決まるなど、在り来たりなロマンスドラマの典型を見せた。しかし、今はその緩衝の時間を乗り越え、ドラマが安定感を取り戻している。視聴者は知っていて、彼らは知らないこと、そこがポイントだ噛んで噛まれる関係ほど、心を焦がすものはないだろう。ハン・ジョンウとイ・スヨン(ユン・ウネ)、そしてカン・ヒョンジュン(ユ・スンホ)の3人は、謎めいた本音を隠している。ハン・ジョンウはCCTV(監視をするためのビデオカメラ、及び監視システム)を通じてジョイがイ・スヨンであることを確信しているようだった。イ・スヨンはハン・ジョンウに対する長年の恨みを抱き、身分を隠しており、カン・ヒョンジュンはドラマで起きた複数の事件に介入しているように見られるが、2重の態度で徹底している。ドラマを見る理由には次のようなものかある。大体全知の立場に立つ視聴者が、あらゆる誤解と周りからの干渉、錯覚で別れる主人公たちに感情移入してしまうことだ。その過程を全部知っているからこそ、残念な気持ちは倍増する。現実ではなかなか見当たらない、あらゆることで企まれた個々の事件、事故が蓋然性を失わず展開され、そこに濃いロマンスが加わると、更に視聴者の没入を導きやすい。それこそドラマチックだということだろう。ロマンスと推理、適切なテンポで上手くリードしている。しかし「会いたい」の長所はロマンスだけではない。視聴者をあらゆる事件の推理に参加させることも長所の一つだ。性的暴行犯カン・サンドォクを殺害した犯人の足跡、そして状況だけで犯人を推理していく過程、カン・ヒョンジュンの叔母チョン・ヘミ(キム・ソンギョン)の死をめぐる疑問などにより、ドラマは更にしっかりした構成になる。またキム・ウンジュ(チャン・ミイネ)の片思い、ハン・テジュン(ハン・ジニ)とカン・ヒョンジュンの劇的な出会い、手首に怪我を負ったボラの母に抱く疑問、そして母親(ソン・オクスク)を訪ねたイ・スヨンが、自分を忘れてしまったかのような姿に失望し、踵を返すなどの設定は、果たしてどう解いていくかに対する疑問を抱かせる。このドラマの人物は立体的だ。出生の秘密のような物々しいものではないが、大体過去にトラウマを持っていて、現在も謎めいた状況におかれており、善悪がはっきりと分かれる人物ではない、上手く混ざった人間的な姿が垣間見える。残念なところは、ロマンスを展開するにおいては、イ・スヨンのハン・ジョンウへの感情があまり表れていない。15歳の記憶の中、彼に対する恨みを克服できていないせいかも知れない。しかし、結局ドラマの大きな柱は、二人の恋だ。その濃厚な愛憎をもう少し描写する必要がある。ただし、ハン・ジョンウはそれに気づかず、視聴者にはそれがはっきりと分かるのがポイントだ。前の4話までの設定があまりにも暗く、時には残酷だったため、現在のドラマの構造が多少は明るく、軽いと感じられるかも知れない。しかし、それぞれの状況で偶然を乱発せず、適切に整理していくこと、主人公が自己憐憫に陥り過ぎないように調節していくことなどは、今まで見られたこのドラマの美徳だ。その呼吸を失わず、維持していくことを期待する。

    oh!my star
  • 「清潭洞アリス」ムン・グニョン&パク・シフ、制作陣も絶賛

    「清潭洞アリス」ムン・グニョン&パク・シフ、制作陣も絶賛

    ドラマ脚本家のキム・ヨンヒョンとパク・サンヨンが、SBSの新しい週末ドラマ「清潭洞(チョンダムドン)アリス」(脚本:キム・ジウン キム・ジンヒ、演出:チョ・スウォン)で主演を務めるムン・グニョンとパク・シフの演技力を絶賛した。キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家は、MBC「善徳女王」やSBS「根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-」など、作品性と興行性を共に認められた作品で脚本を担当してきた脚本家で、今回「清潭洞アリス」ではクリエイターとして参加した。二人は29日、SBSを通じて「清潭洞アリス」の初回放送を控えた感想を伝えた。キム脚本家は「清潭洞アリス」は、脚本家専門会社KP&SHOWの3作目だが、独自で企画した作品だという点で大きな意味がある。さらにキム・ジウン、キム・ジンヒ脚本家は、KP&SHOWを設立しながら、心血を注いで発掘し、ここ5年間一緒に働いてきた。二人の実力を信じている。自信があるにも関わらず、緊張してしまうのはどうしようもない」と伝えた。パク脚本家は「ドラマの第1、2話の仮編集本を見たが、かなり良い感じだ。グニョンさんは、俳優としての表現力だけでなく、ドラマを解析する能力にも長けている。グニョンさんが問いかける疑問からは学ぶことが多い。セギョンという役に既に完全に入り込んでいる上に、何よりも愛らしい」と伝えた。続いて「シフさんは知れば知るほど魅力的な人だ。初対面から数ヶ月した経っていないのに、新しい魅力が感じられる。彼の魅力を最大限活かしたキャラクターを作るために努力した。今まで見れなかった姿が見れるだろう」と付け加えた。パク脚本家はまた「キム・ヨンヒョン脚本家と韓国でもクリエイティングシステムを作ってみようと、意欲的にやってきた。2008年の『必殺!最強チル』から始まり、2011年の『ロイヤルファミリー』や今回の『清潭洞アリス』まで、5年という年月が経った。キム・ジウン、キム・ジンヒ脚本家は『善徳女王』『根の深い木』でアシスタントとして活躍し、ここ5年間あらゆる苦労をしながら着実に修練してきた。これからは世界へ羽ばたかなければならないのだが、検討を祈っている」とメッセージを伝えた。キム脚本家は「パク・サンヨン脚本家と私は、作品の質を最後まで維持し、新人脚本家が安定してデビューできる脚本家システムとは何かについて、長く悩んで来た。『清潭洞アリス』は、我々の悩みに対する新たな分岐点になる」と、初回放送を控えたわくわくする気持ちを表した。「清潭洞アリス」は、庶民女性が玉の輿に乗るために展開するプロジェクトを描き、結婚の条件と本当の幸せの意味を問いかけるドラマだ。25日に最終回を迎えた「蒼のピアニスト」の後番組で、来月1日に韓国で放送スタートする。

    OSEN
  • 【PHOTO】チャン・ナラ&チェ・ダニエル「ゆれながら咲く花」制作発表会に出席“ラブリーなハートポーズ”

    【PHOTO】チャン・ナラ&チェ・ダニエル「ゆれながら咲く花」制作発表会に出席“ラブリーなハートポーズ”

    俳優チェ・ダニエルとチャン・ナラが、28日の午後ソウル中(チュン)区小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで行われたKBS月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(脚本:イ・ヒョンジュ、コ・ジョンウォン、演出:イ・ミンホン、イ・ウンボク)の制作発表会に出席した。

    マイデイリー
  • 「会いたい」JYJ ユチョン、もう俳優でしかない

    「会いたい」JYJ ユチョン、もう俳優でしかない

    JYJのメンバー兼俳優としても活動しているユチョンが、壊れる時を知る役者としてしっかりと成長した姿を見せている。ユチョンは、現在MBC水木ドラマ「会いたい」で、幼い時代の初恋を守れなかったという傷を抱いて過ごしているハン・ジョンウ役を演じている。ジョンウは、明るく天然なところもあるが、初恋相手イ・スヨン(ユン・ウネ)を探すために水火も辞さないタフな魅力の持ち主だ。そのため、ユチョンは今回のドラマで突然叫んだり、スヨンを思い出してはすぐに涙を流すジェットコースターに乗るような演技をしている。彼は、感情の起伏が激しい役柄を演じるため、ややすると劇中の人物と溶け込まない印象を残す弱点を、もっぱら演技力でカバーした。凄絶に壊れる時は壊れて、感情が表れるシーンでは凝縮した感情を爆発させ、図々しい表情が必要な時は力を抜くなど、感情の変化に卓越した能力を示している。つまり、力加減を知り、パワフルな一発を飛ばす時を知っているほど、役柄への没入度が優れているということだ。ここに後先考えずに演技にすべてを投じる、例えば、ものすごいスピードの台詞を言って唾が飛んでも、役柄に集中して多少表情が格好良くなくても黙々と自身の演技を披露している点が、これまでの作品から一層成長した俳優ユチョンの今回のドラマ成績表だ。アイドル出身の俳優が一番失敗することの一つが、ステージ上の格好いいカリスマ性をお茶の間でもそのまま再現しようとすることだ。しかし、2010年KBS 2TV「トキメキ☆成均館スキャンダル」で演技に正式デビューして以来、MBC「ミス・リプリー」(2011)、SBS「屋根部屋のプリンス」(2012)を経た彼は、いつの間にか自身の魅力よりは役柄や劇の方向性により気を使う俳優となった。今ユチョンは「会いたい」で視聴者が見ても脱力するように、毎回感情を凝縮して一気に爆発させる演技をこなしている。おかげで、傷を隠して初恋スヨンを探しまわるジョンウという人物は、まだ7話を迎えただけだが視聴者の心の中に大きく印象付けられた。「会いたい」は、韓国で28日放送された第7話で、スヨンが幼い時代に性的暴行を受けた自身を捨てて去ったジョンウを傷つけるために意図的に接近し、本格的なかくれんぼのような恋物語が始まった。同時に、俳優ユチョンに対するお茶の間の切ない恋も幕を開けた。

    OSEN
  • 「ウララ・カップル」もしかしてシーズン制のドラマだったのですか?

    「ウララ・カップル」もしかしてシーズン制のドラマだったのですか?

    ※この記事にはドラマ「ウララ・カップル」の結末に関する内容が含まれています。竜頭蛇尾で終わってしまった「ウララ・カップル」の可能性心と体の入れ替わりを経験する夫婦を演じるシン・ヒョンジュンとキム・ジョンウン。このように一行で要約できたKBS「ウララ・カップル」こそ、本当のハイコンセプトドラマの最新韓国バージョンと思わざるをえなかった。あえて「シークレット・ガーデン」を言及するまでもない。男女の役割チェンジを通じた理解と疎通という題材は、もう珍しくもないからだ。ふたを開けてみると、シン・ヒョンジュンとキム・ジョンウンの、親しみのあるそして公認された(キム・ジョンウンがシリーズ1に、シン・ヒョンジュンがシリーズ2~4に出演した映画「家門の栄光」は、1800万人に迫る観客を動員した)、ずうずうしくコミカルな演技は、期待以上だった。「最低」と「どうする」を連発するシン・ヒョンジュンとチョッボルナム(座るときに足を大きく広げ隣に迷惑を掛ける男)をリアルに演じたキム・ジョンウンこそ、最高視聴率15%をリードした原動力だったと言えよう。個人的に「ウララ・カップル」に注目したのは、ファンタジーがより果敢に全体的に介入していたからだった。月下老人(ピョン・ヒボン)と巫山神女(Brown Eyed Girls ナルシャ)が、毎回違うキャラクターに扮装し、コ・スナム(シン・ヒョンジュン)とナ・ヨオク(キム・ジョンウン)の暮らしを見守りながらも介入し、運命を司るという設定は、かなり興味深く斬新だった。コ・スナムが前世に次ぎ現世でまで、ナ・ヨオクを裏切るという事実を、直接的な回想で羅列したことも新鮮だった。しかし、シム・ヘジンとパク・ジニが出演した「カムバック!スネさん」を通じて女性同士の入れ替わりで効果を得た脚本家のチェ・スンシクは、この才知溢れ、にぎやかだったドラマを新派ドラマに展開させることで、自ら視聴率下落を招いた。なぜ、そうしたのだろうか。果たしてそれが大衆性を増すことができる切り札だと判断したからか。「21世紀のヨオク残酷史」でもないこのドラマ、最初の斬新さはどこに行った?夫婦の魂が入れ替わってから、「ウララ・カップル」は男女関係を覆す気配、正確には家父長制度に対する不穏な反旗を抱いているかのように見えた。予想はいつも的中するものだ。やはり体が替わってから、あらゆる苦難と逆境に耐えるのは妻の体に入った不倫男コ・スナムだった。前世でもナ・ヨオクを裏切った、そのならず者の夫が、専業主婦のあらゆる苦難を自ら体験し生まれ変わる話は、誇張された2人の俳優の演技の中でしっかりと入り組まれているように見えた。しかし、そこまでだった。ナ・ヨオクの体に入ったコ・スナムが(流産が予見される)子供を妊娠するという、過度な設定が目立った(?)中盤から少しずつ始動がかかり始めた。体は元に戻ったが、子供を流産したナ・ヨオクの深い悲しみまでは、中年の女性視聴者たちの共感を得るためのドラマ的装置だと何とか理解することもできる。しかし「ウララ・カップル」はそこから更に、数歩前に進んだ。交通事故は基本で、持病のあるビクトリア(ハン・チェア)の救急室行きに続き、結局初恋の相手ヒョヌ(ハン・ジェソク)と再会して幸せを感じていたナ・ヨオクに肝臓癌を宣告するという罰を下した。ここまで来ると「21世紀のヨオク残酷史」や「嫌われヨオクの一生」とタイトルを変えてもよさそうだ。更には綺麗さっぱり諦めるとしていたコ・スナムとナ・ヨオクが、肝臓移植をきっかけに再婚するという設定は、在り来たりを超えて、怠惰という表現が似合うほどだった。入れ替わりと仙人を登場させたファンタジーなだけに、韓国ドラマの有り触れた設定を取り入れるのは無理もないことだったのだろうか。「夫婦クリニック 愛と戦争」を連想させたマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きること)同然の事件が続く中でも、このドラマが伝えたかったことは、最初から運命の絆で繋がれた2人が結ばれることだった。しかし、離婚届に印鑑を押してから入れ替わりという大騒動を経験し、肝臓癌をすっきりと克服して、悔い改め生まれ変わったコ・スナムへ戻り、仕事も愛も手に入れ、2度目の結婚式を挙げるナ・ヨオクの結末は、本当のハッピーエンドだと言えるだろうか。例えるならば、ナ・ヨオクは、運命という歯車の中で離婚夫婦の再婚という結論に戻るしかない鮭を連想させた。「離婚した女性が年下またはまっすぐな初恋のような室長に出会い、仕事で成功し、新しい恋を手にする」という、昼ドラの主人公のようだったナ・ヨオクは、そうしてあまりにも受動的な女性に留まってしまった。新派映画の主人公にぴったりないっそのこと中盤以降はシーズン2だったと言ってほしいファンタジーという大きな傘の中に隠れ、それぞれのディテールをないがしろにした「ウララ・カップル」の負けは、視聴率で証明された。中盤までは「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ビョンフン監督のドラマ「馬医」に立ち向かい、激戦を繰り広げた「ウララ・カップル」は、新派と無理のあるナ・ヨオクの苦難が乱発され8.9%という、結果的には残念な数字で幕を閉じた。ギクシャクした展開は視聴者が先に気づくものだ。更にいくつかを挙げてみよう。天帝と閻魔大王の運命ゲームを繰り広げた「アラン使道伝」とともに神を登場させるファンタジーは、更に細かい細工が必要だということを「ウララ・カップル」は再び証明した。神という名の下、子供の流産と、突拍子もない不治の病、臓器移植中の救急車の突然の事故など、刺激的な状況と偶然を乱発することは、これからは避けるべきだ。そして「ウララ・カップル」がキャラクターを活用する方式は、男性の観点に偏り過ぎていた。ビクトリアがその問題となる人物だ。いかなる状況でもオッパ(兄の意。女性が親しい年上の男性やスターを呼ぶ呼称)だけを求めていたビクトリアは、ナ・ヨオクとは比べられないほどファンタジー的な人物だと言えよう。養子縁組でスウェーデンから来て、持病もあり、妻子持ちに思いを寄せた罰で苦しみ、結局その恋までも譲歩してしまう女性だからだ。実は「ウララ・カップル」の脇役はほとんど、機能的なキャラクターに留まっている。最後に、中盤以降のドラマの雰囲気がはっきりと変わる「ウララ・カップル」を見ながら、平均65分の韓国ドラマが、今や独自的にシーズン制度を取り入れているのではないかとの錯覚さえも覚えた。45分から50分を超えない日本や米国のドラマに比べ、断然長い韓国ドラマが、中盤以降は時間をスキップして舞台を変えたり、ドラマの全体的な雰囲気を変えてしまうケースが多くなったからだ。急に2話が延長された「ウララ・カップル」の新派もまた、シーズン2という重要なキーワードと説明があったなら、更に容易に受け入れられただろう。

    oh!my star
  • 「ゆれながら咲く花」イ・ジョンソク“高校時代、友達より大人だと思っていた”

    「ゆれながら咲く花」イ・ジョンソク“高校時代、友達より大人だと思っていた”

    俳優イ・ジョンソクが、高校時代の心残りについて言及した。イ・ジョンソクは28日午後、ソウル小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルのクリスタルボールルームで開かれたKBS 2TV新月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(脚本:イ・ヒョンジュ、コ・ジョンウォン、演出:イ・ミンホン、イ・ウンボク)の制作発表会で、「高校時代はどんな生徒だったのか?」と質問された。彼は、「16歳の頃からモデルとして仕事を始めた。社会人になったのが早かったため、学校にあまり行けなかった。たまに行っても自分は友達より大人だと思った」と語った。続いて、「友達とあまり付き合わなかった。高校の時の友達が一生の友達になると言うのに、僕はその時の友達がいない。それが一番残念だと思う」と付け加えた。イ・ジョンソクは劇中、スンリ高校2年2組の会長コ・ナムスン役を引き受けた。口数が少なく秘密を抱えているため、誰とも仲良くしないキャラクターである。「ゆれながら咲く花」はスンリ高校2年2組で起きるエピソードを中心に、学校の現実的な状況について赤裸々かつ繊細に描くリアルスクール報告書である。「ウララ・カップル」の後続作品として韓国で12月3日から第1話が放送される。

    マイデイリー
  • 「清潭洞アリス」ドラマ版“江南スタイル”になれるのか

    「清潭洞アリス」ドラマ版“江南スタイル”になれるのか

    来月1日に韓国でスタートするSBS週末ドラマ「清潭洞アリス」(脚本:キム・ジウン、キム・ジンヒ、演出:チョ・スウォン)の成功可否に注目が集められている。27日午後、ソウル陽川(ヤンチョン)区木洞(モクトン)にあるSBS社屋で「清潭洞アリス」の制作発表会が開かれた。この日の制作発表会には主演俳優ムン・グニョン、パク・シフ、ソ・イヒョン、キム・ジソクと演出のチョ・スウォン監督、キム・ジウン、キム・ジンヒ脚本家が参加した。「清潭洞アリス」は平凡な庶民の女性が玉の輿に乗るためのプロジェクトで、真の結婚の条件と幸せに対するストーリーを描いたドラマである。2年ぶりにドラマに復帰するムン・グニョン、「紳士の品格」「蒼のピアニスト」に続く週末ドラマとして話題になり、ドラマが示唆する点が大きいだけに、単に傍観するのは惜しい。脚本を担当したキム・ジウン脚本家はこの日、制作発表会の場で「このように豊かな時代になぜ私たちが剥奪感を抱き、幸せから遠ざかっているのかという疑問から始まったドラマである。持っても不幸で持たなくても不幸なら、幸せになるためにはどのような価値を持つべきかを考えさせる」と説明した。彼の話のように「清潭洞アリス」は、就職の狭き門を突破してアパレル企業に新入デザイナーとして入社したが、デザイナーの仕事はおろか、手伝いだけをされられるハン・セギョン(ムン・グニョン)を中心に、物質万能主義社会に対して考える場を与える。これはドラマの舞台である「金持ちの象徴」の清潭洞と相まって最大化される。多少重く見られるテーマは、登場人物のはっきりしたキャラクターで緩和される。「88万ウォン世(韓国で平均給与額が88万ウォンである大卒の非正規労働者を示す)」に代表されるハン・セギョンの笑いと涙は、多くの視聴者たちから共感を引き出し、世界的なブランド流通会社アルテミスの最年少会長であるがつまらないチャ・スンジョ(パク・シフ)は、コミカルな姿を見せる。結婚して玉の輿に乗ったソ・ユンジュ(ソ・イヒョン)と清潭洞の仲人タミー・ホン(キム・ジソク)は、人間関係を複雑にする。ドラマは私たちと同じ人間が清潭洞でアピールするオーラの中で、夢のために前に進む姿を見せてくれる。漠然と韓国の金持ちの町だと認識されてきた清潭洞。その中で行われるあらゆる階層の人々の話は、清潭洞の再解釈が可能になるだろう。童話「ふしぎの国のアリス」でアリスが新しい世界を経験するように、ドラマの中の人物たちも清潭洞で率直な人生を見せる。歌手PSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」によって江南という地名が私たちに親しくなったように、「清潭洞アリス」特有の共感できるドラマの展開が清潭洞に対する違う観点を誘導できるかが注目される。

    マイデイリー
  • 「会いたい」JYJ ユチョン&オ・ジョンセ、この男男コンビに賛成

    「会いたい」JYJ ユチョン&オ・ジョンセ、この男男コンビに賛成

    MBC水木ドラマ「会いたい」が、切ない恋愛だけではなく、似合いそうにないが妙に似合うJYJユチョンとオ・ジョンセを通じて関心を集めている。「会いたい」は、初恋の悲しい記憶を抱いて生きているハン・ジョンウ(ユチョン)とイ・スヨン(ユン・ウネ)の切ない恋物語だ。深い感性のロマンスに、ジョンウ周辺の人物の生き生きとしたストーリーが視聴者を引きつけている。ジョンウが恋人だと話すスヨンの母親ソン・オクスクと、親しくしている警察署の清掃員キム・ミギョン等のストーリーが、ジョンウとスヨンのかくれんぼのような愛と同様に、楽しめる要素となっている。特に、ジョンウといつも彼の近くにいるチュ・ジョンミョン刑事(オ・ジョンセ)による組み合わせは、視聴者を楽しませている。ジョンミョンは、ジョンウの心の傷を誰よりよく知っており、心配している人物だ。韓国で28日に放送された第7話で、ジョンミョンはジョンウがカン・サンドク(パク・ソヌ)を殺害した容疑者に挙げられると、アリバイを問い詰め、どうにかして疑惑を晴らすために奮闘した。ジョンミョンは、語尾を下げて「あれ? 容疑者を逮捕するよ。サンドクを殺したの? そうなの?」と冗談交じりに尋ねながら、ジョンウを抱きしめる。ジョンウは面倒くさそうにジョンミョンのスキンシップを拒むが、これまでジョンミョンが見せたジョンウを思う気持ちを知っている視聴者にとっては、面白いシーンの一つだった。ジョンミョンはこれに先立って、サンドクが出所すればジョンウが何か事故を起こすのではないかと心配し、手錠をはめ、白々しく鍵をなくしたと嘘をついたり、自身を捨てて新しい恋人ができたのかと冗談を言い、ジョンウの傷をかりそめでも忘れられるようにしていた。「会いたい」は、俳優と同じように視聴者の感情の消費も多いドラマだ。感情が膨らむばかりだと疲れてしまいがちだが、ユチョンとオ・ジョンセの組み合わせは、緩衝材となる。二人が一緒のシーンで深い友情に感動し、限りないほどの配慮に自ずと笑いが溢れ、緊張感が多少解消されている。男男コンビのユチョンとオ・ジョンセが、これから「会いたい」で披露する無尽蔵なエピソードが楽しみだ。

    OSEN
  • 水木ドラマ対決…視聴率下落の中「チョンウチ」1位

    水木ドラマ対決…視聴率下落の中「チョンウチ」1位

    水木ドラマの視聴率がすべて落ちている中、KBS 2TV水木ドラマ「チョンウチ」が1位を記録した。視聴率調査会社のAGBニールセン・メディアリサーチによると、28日に韓国で放送された「チョンウチ」は、視聴率12.6%(以下全国基準)を記録した。これは22日の放送で記録した13.2%より0.6%下がった数値である。「チョンウチ」は、第1話以降視聴率が下がり続けている。ずさんなCGとイ・ヒジュンのぎごちない台詞の言い方などが、視聴者の熱中度を下げているという評価を受けている。同時間帯に放送されたMBC「会いたい」も、前回の放送(11.0%)より0.4%下がった10.6%を記録し、水木ドラマの2位の座を守った。また、SBS「大風水」は7.5%を記録し、苦戦している。

    マイデイリー
  • 「清潭洞アリス」真の愛と幸せの意味に気づいてほしい

    「清潭洞アリス」真の愛と幸せの意味に気づいてほしい

    歌手PSY(サイ)をワールドスターにしたのは、「江南(カンナム)スタイル」という一曲だった。同曲は、富裕層が集まっている江南地域では、「昼には温かい人間的な女、夜になれば胸が熱くなる女」や「大人しく見えるけれど遊ぶ時は遊ぶ男、筋肉より思想がごつごつした男」が集まって遊ぶということを主な内容としている。だが、また同じ江南地域である清潭洞(チョンダムドン)は、話が違う。全身を高級ブランドで固めた品のある男女がそばを通り過ぎるようなところという印象が強く、遊興とは距離があるように見える。SBS新特別企画「清潭洞アリス」(脚本:キム・ジウン、キム・ジンヒ、演出:チョ・スウォン)は、清潭洞を小説「不思議の国のアリス」の中の神秘的な国に例えた。キム・ジウン脚本家は「『豊かな時代になぜ私たちは剥奪感を抱くのか』という疑問から始まった」とし、「持っていても不幸で持たなくても不幸ならば、幸せになるためにどんな価値を持って機会を模索しなければならないのかを描きたい」と伝えた。27日にSBSで開かれた制作発表会では「清潭洞アリス」のハイライト映像を見ることができた。華麗な世界に憧れるアパレル会社の新人デザイナーハン・セギョン(ムン・グニョン)と、女の俗物根性を嫌悪する世界的なブランド流通会社のCEOチャ・スンジョ(パク・シフ)の最初の出会いが描かれ、学生時代にハン・セギョンとライバルだったソ・ユンジュ(ソ・イヒョン)が玉の輿に乗ってハン・セギョンの上に君臨するシーンが流れた。パク・シフ「これから情けない男の姿をお見せします!」だが、ドラマではこの過程を一遍のchit-lit小説(20~30代女性の仕事と恋愛を描いた大衆的な内容の小説)のように愉快に描いた。ハン・セギョンが清潭洞の道端で両手を上げながら「私も人気デザイナーになりたい」と叫ぶシーンや、ソ・ユンジュに過去の復讐をするかのようにチャ・スンジョが自身の名言を録音して聴きながら拳を握り締めるコミカルなシーンは爆笑を誘った。これをうまく表現するため、俳優たちは壊れる役を演じることになったが、特にパク・シフはこれまで悲劇的な恋愛を描いた朝鮮時代のロミオ(「王女の男」)やイケメン殺人犯(「殺人の告白」)で見せたイメージから脱し、恋愛とコメディのジャンルを行き来する活躍を見せた。これに対し彼は、「これまで僕が演じてきた全てのキャラクターの集大成に壊れる姿を加えた。感情の幅が広く、ただカッコいいキャラクターではなく、視聴者に親近感を持ってもらえると思う」と期待を示した。「少し情けない姿を見せると思います。普段とは違って(笑)というのは冗談です。僕が長く付き合ってきた友人にしか見せられない姿を、キャラクターを通じて表現しているようで、演技しながら楽しかったです。僕は(キャラクターの特徴を)自分の中から見つけ出そうとする方で、そのような面が自然にカメラに収められたのではないかと思います。露出シーンもあると思いますが、それはまだ準備ができていません。身体の具合を見て決めなければならないと思います」(パク・シフ)これまで主に都会的な役を演じてきたソ・イヒョンも、自身のイメージをより多様化させた。どのドラマにも出てきそうな普通の悪役に見えるソ・ユンジュが、ストーリーが前に進むことにつれ、より多様な姿を見せるためだ。ソ・イヒョンは「ユンジュは最初から金持ちの、もともと清潭洞に住んでいた人ではない。だから、たまにがっかりさせる部分もあるし、品があるように見せているけれど、後になってそうではないように見えるところもある」と伝えた。ソ・イヒョンは、清潭洞婦人(玉の輿に乗った女性)らしさを表現するため、撮影現場でかなり苦労したと言う。彼女は「ハイライト映像に出てきたダイヤモンドセットも、本当に1億9千万ウォン(約1430万円)で、着ているワンピースも5~6百万ウォン(約37万6千円~45万円)もする。そういったものと一緒に撮影するのはとても疲れる。普通にご飯を食べに行ってもいけないし、車にもそのまま入ってはいけない」と話した。おかげでフロアディレクターとスタイリストは尻に火がついたという。ソ・イヒョンは「いつも白い綿手袋を着用して扱い、(衣装とアクセサリーのせいで)私は冷や飯食いだ。高価な服ばかり着ているので、ちょっと不便だ」と付け加えた。ムン・グニョン「誰にもあり得る欲望に気づき、変化する姿を描きたい」だが「清潭洞アリス」の美徳は清潭洞という世界と、その中の人物を愉快に描きながらも、決して軽くならないよう注意したところにある。「幸せになるためどのような価値を持たなければならないのかを描きたい」という脚本家の言葉のように、ドラマは輝く幻想の中の現実を描く。そのメッセージを伝える核心的な人物は、清潭洞を探険するアリス、つまりハン・セギョンだ。ハン・セギョンを演じるムン・グニョンは「(人物が)その目的を明確に表わしていることが、以前のドラマのキャンディ(漫画キャンディ・キャンディの主人公、お転婆な少女の意味)のような役柄とは違うと思う。男性主人公が女性主人公に偶然に会い、『君のような女は初めてだ!』という形で恋に落ちるわけではなく、女性が『私も素敵で堂々と生きていく』という目的を持っている」と説明した。やる気満々な新人のデザイナーハン・セギョンをこのような清潭洞婦人志望者にするきっかけも、ドラマで明確に説明される。みっともない現実に恋人(ナムグン・ミン)とも別れ、留学していないという理由で仕事からも外される。弱り目にたたり目で、自身がいつも努力で勝ってきたソ・ユンジュは玉の輿に乗った。「私がダメなわけじゃなくて、私が身に付けているものがダメだから、センスがなさそうに見えるんじゃないか」というハン・セギョンの一言は、見た目で判断される自身の立場をひしひしと感じ、変化を夢見る決定的な一言になる。ムン・グニョンは「これまでセギョンは『努力して何かを成し遂げる』と信じて生きてきた人だった。だけど、あるきっかけによって変化し、心の中に秘められていた欲望を表に出すという部分で共感できる」と語った。誇張されたり、とんでもない欲だけがハン・セギョンの全てではないということだ。また、彼女は「誰もが欲望や羨み、嫉妬などの感情を持てると思う。先入観からこれを隠す場合もあるし、逆に自慢する人もいるだろうけど、その正直なところに気づくところを上手く表現したいと思う」と意気込みを見せた。だが、ドラマはもう一度ハン・セギョンに真の愛と幸せの意味を気づかせるきっかけを与える。これに対しソ・イヒョンは「『玉の輿に乗って運命を変える』と誓う女と『そのような女に会ってはならない』と思う男性が対立する状況で、どのように愛すべきかを教えてくれるドラマ」と強調した。俳優たちが「ただ平凡な町」と口をそろえて話したように、清潭洞も結局人が生きていく世界なのだ。同ドラマは、12月1日の午後9時50分から韓国で放送が始まる。

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