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「ゆれながら咲く花」“揺れる花”が咲かせた和解
長く見てこそ美しい。じっくり見てこそ美しい。君もそうだ。そして、テレビもそうである。私たちは24時間ずっと、数多くのチャネルを通じてテレビを見ている。しかしその数多くの番組の中で、長い間見た、じっくり見たと言える番組がどれくらいあるだろうか。「10asia」はこれから「テレビの奥」を通じてテレビを細かく、長く、そして深く見ることを望んでいる。「テレビの奥」通じてテレビ番組を一瞬で消えるバラエティとして消費するのではなく、その中から深みと省察を引き出したいと思う。初回は長い間じっくり見れば見るほど美しいドラマ、KBS「ゆれながら咲く花」に関してキム・ソニョンテレビ評論家が書いた。非常ベルが校内の静けさを破った瞬間、一人の生徒がゆっくりと階段を上ってきた。暗闇の中でぽつんと光っているExitの照明に沿って上った階段の向こうには、出口ではなく屋上があった。手すりの上で危うく揺れていた生徒の代わりに、彼らに重くのしかかった岩のように重たい鞄がドンと地面に落ちた。「ゆれながら咲く花」第13話の序盤のストーリーだ。初回では教室の椅子が冷たい校庭の地面に投げ出され、第3話では自殺の橋と呼ばれた麻浦大橋(マポデギョ)の上でソン・ハギョン(パク・セヨン)の制服が空中に投げ出された。墜落のイメージは10代たちの絶望の崖っぷちの前触れとしてこの作品を支配している。非常ベルはすでに前から鳴っていた。韓国は今、青少年の自殺率、不幸指数、学業時間のランキングで世界最上位の国である。2013年の学校は泣いている学校はとっくに病んでいた。母が望む未来に魂不在のままついていった結果、屋上まで追い込まれたキム・ミンギ(チェ・チャンヨプ)の姿は、25年前同じ理由で屋上から身を投げた映画「幸せは成績順じゃないでしょう」でのウンジュ(イ・ミヨン)の姿ととても似ている。入試中心の教育の現実は、昔も今も変わらない。それにも関わらず、過去の学校にはロマンが存在していた。全人教育の理想が支配した時代もあり、詩で愛を告白する青春学校恋愛ドラマにも不慣れではなかった。しかし、2013年は詩と信頼を語る教師に「学校でそんなロマンはとっくに消えた」とバカにされ笑われる時代だ。社会全体に強化された無限競争の構図は、学校をその体制を圧縮的に具現する場所にした。何よりも重苦しい変化は人間関係の破壊である。競争システムは一番最初に人間関係を壊した。「ゆれながら咲く花」が最もうまくキャッチしていることは、まさにこの変化だ。ドラマは教師と教師、教師と生徒、教師と親、生徒と親のすべての関係が道具的に再編された現実をはっきりと見せている。校長のイム・ジョンス(パク・ヘミ)は教育の首長ではない、CEOのマインドで保護者と教師に接し、成績向上のために招聘した教師カン・セチャン(チェ・ダニエル)も生徒たちに対し塾に通う顧客として接している。ミンギの母(キム・ナウン)とハギョンの母(イ・ヨンギョン)のような保護者にとって子供とは欲望の代理実現者であり、教師はそれを手伝う教育サービスの提供者である。荒れ果てた関係の中で一番傷つくのは子供たちだ。過去の子供たちは様々な共同体の関係の中で、共感と疎通の能力を学んだが、関係が解体された時代の子供たちは、他人に対する共感どころか自分自身の真心さえ表現することができない。理解する方法も、理解される方法も知らない子供たちは独り言で「大丈夫」と繰り返しながら崖っぷちに追い込まれたり、暗闇の中に自分を閉じ込めて鍵をかける。「ゆれながら咲く花」が校内暴力に集中する理由もそれがこのような問題を病理学的に表した現象だからだ。ドラマの中心である2年2組には、オ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)の仲間による物理的な暴力からナム・ギョンミン(ナム・ギョンミン)の仲間による精神的な暴力、それを放置する生徒たちまで、いろんな形態の暴力が蔓延している。それは大人の世界の暴力とそっくりだ。ジョンホは父親とビリヤード場のチンピラの暴力を再現し、ギョンミンは成績による差別社会の暴力を真似し、傍観している生徒たちは、このすべての問題に対して仕方がないから、ただ放っておくという学校の放置に従うしかない。暴力をさらに大きな暴力が囲んでいる閉鎖構造の一番奥に孤立された子供たちは、傷つくことを恐れ、先を争ってお互いを傷つける。パク・フンス(キム・ウビン)が自分のことを捨てるのが怖くて彼の足に怪我を負わせたコ・ナムスン(イ・ジョンソク)や、イ・ガンジュ(5DOLLS ヒョヨン)が自分を嫌いになることが怖くて酷い言葉で相手を傷つけるハギョンのように。君たち、大丈夫?「ゆれながら咲く花」がそのように精魂を込めて和解を語る理由も今最も急がれているものが、この壊れた人間関係の修復だと信じているからだ。和解とは傷の根源を直視することから始まる。生徒たちは校内の隅々に設置されたCCTV(監視をするためのビデオカメラ、及び監視システム)、周辺の商店街の住人からの監視まで、偏在している検閲の視線に囲まれているが、いざ彼らの内面を見てくれる人は誰もいない。「見ただけでも十分だ」と言う大人たちにこの作品は答えている。「世の中は見えるものより、見えないものがもっと大きい」ということを。その内面を無視されたり知ることを恐れる大人たちの間で、チョン・インジェ(チャン・ナラ)は唯一生徒の心により関心を持ってくれる大人である。問題児と非難する前に、その人が「どんな人なのか、どうしてそんなことをしたのか」を考え、小さな視線の動きにも敏感に反応して、一緒に心を痛める唯一の大人である。コミュニケーションに不慣れな生徒たちは、彼女の関心を面倒くさがり、「何も聞かないで、放っておいて」と言うが、インジェが学校を去った後、思い知らされる。彼女が自分たちに「大丈夫?」と聞いてくれた唯一の大人だったことを。見えるものより、見えないものがより重要だという面で、教師インジェの真の価値は知識の伝授より、葛藤して仲裁する人としての役目である。葛藤する人として彼女は揺れてぶつかる過程の価値を思い知らす存在であり、その価値とは結果と合意だけを重要とする教育界と社会がある瞬間失った能力である。仲裁役として彼女は破壊された人間関係の間に橋を架ける存在であり、この役目は人間関係の修復に関する物語として、この作品のテーマを具体的に描き出している。第10話でインジェが2組の生徒たちにド・ジョンファン詩人の「揺れずに咲く花はどこにもない」を詠んだシーンは、このテーマを明確に表している。詩が詠まれる間、カメラはそれぞれの悩みが極点に達した生徒たちの顔を一人一人映している。試験の結果が悪くてメンブン(メンタル崩壊)になった生徒たちから、論述大会に悩まされているミンギとガンジュとハギョン、そして教室の外で彷徨っているジョンホとイ・ジフン(イ・ジフン)とイ・イギョン(イ・イギョン)、冷たい壁と向き合ったフンスとナムスンまで。それぞれの世界で孤立された生徒たちは、インジェの詩によって傷という連帯感で繋がっていく。和解とは結果ではなく、そのように傷の共感から断絶された人間関係の修復に繋がる至難の過程である。そのような理由で「ゆれながら咲く花」は全ての人間関係が破壊された時代に揺れる花たちが咲かせた和解の叙事詩である。

“落馬事故”チェ・スジョン、28日に「大王の夢」現場復帰…スタジオでの撮影から
落馬事故に遭った俳優チェ・スジョンが、28日にドラマの撮影現場に復帰する。KBS 1TV大河ドラマ「大王の夢」の関係者は、22日にマイデイリーとの電話インタビューで「チェ・スジョンさんが28日に京畿道(キョンギド)水原(スウォン)で行われるスタジオの撮影から撮影現場に復帰する」と伝えた。この関係者は「チェ・スジョンさんがまだ全快された状況ではないので、野外での撮影は無理があると思われる。スタジオの撮影を皮切りに分量を少しずつ増やしていく予定である」と明かした。チェ・スジョンは、12月26日に慶北(キョンブク)聞慶(ムンギョン)で「大王の夢」を撮影していた中、落馬事故に遭った。ソウルに運ばれて新村(シンチョン)セブランス病院で診断を受けたチェ・スジョンは、左側の鎖骨と指が骨折した重い負傷で手術を受けた。チェ・スジョンの負傷で一週間の放送中止になっていた「大王の夢」は、その後チェ・スジョンの声だけを出演させる方向でドラマの放送を続けてきた。チェ・スジョンが出演する「大王の夢」の放送分は、2月中に放送される予定である。

「IRIS 2」公式ポスター公開…緊張感UP!
「IRIS 2」の公式ポスターが公開された。KBS 2TV新水木ドラマ「IRIS 2」(脚本:チョ・ギュウォン、演出:ピョ・ミンス、キム・テフン)の制作会社は、予告ポスターと7人それぞれの個性溢れるキャラクターポスターに続き、2種類の団体ポスターを公開した。公開されたポスターには、爆発する飛行機をバックに堂々と歩いている俳優たちの姿が写っており、今すぐに目の前に飛び出してきそうな躍動感あふれるエネルギーが溢れ、並外れたオーラを見せている。また、黒いレザーソファーを中心にそれぞれ異なるポーズでカメラを見つめる写真では、それぞれがカリスマ性あふれる目力を見せ、まもなく始まる彼らの熾烈な戦いに対する緊張感を高める。存在感だけでも威圧感を与えるチャン・ヒョク(チョン・ユゴン)と、強烈なイメージの女性戦士に変身したイ・ダヘ(チ・スヨン)、悲壮な視線に釘付けになるイ・ボムス(ユ・ジュンウォン)と理知的でクールなオ・ヨンス(チェ・ミン)、エリートのBEASTユン・ドゥジュン(ソ・ヒョヌ)、セクシーなイム・スヒャン(キム・ヨンファ)、気取り屋MBLAQイ・ジュン(ユン・シヒョク)など、誰ひとりとして外せない魅力は、華麗な調和を見せている。頭のてっぺんから足の爪先までオールブラックのファッションと鋭い視線、ブラックホールのように吸い込まれそうな魅力で完全武装した彼らは、今年上半期、韓国ドラマに新たな革命を巻き起こすことを予告している。「IRIS 2」は、ヒョンジュン(イ・ビョンホン)が死んでから3年後の話を描く。「チョンウチ」の後番組として、韓国で2月13日から放送がスタートする予定だ。

「太陽を抱く月」の原作へのブームをもう一度…「野王」「広告の天才」に出来るのか?
SBSの新しい月火ドラマ「野王」と、KBS 2TVで放送予定の「花を咲かせろ!イ・テベク」の成功に、出版業界も一緒に笑えるだろうか。14日に放送スタートしたSBS月火ドラマ「野王」は、徹底して愛し、裏切られた男が復讐を誓う話だ。パク・イングォン画伯の「大物」シリーズ第3話に当たる作品で、貧しさから脱出し、ファーストレディーになろうとするダヘ(スエ)と、彼女のために全てを犠牲する純情派の男ハリュ(クォン・サンウ)の愛と裏切りを描いている。「野王」のチョ・ヨングァンプロデューサーは、9日に行われた制作発表会で、パク・イングォン画伯の原作「大物‐野王伝」との違いについて「男の復讐とのテーマとファーストレディーになろうとする女という設定だけを持って来た」とし「原作があまりにも有名で負担にはなるが、全く違うドラマを作るとの覚悟で撮影している」と語った。これに「野王」は僅か3回目の放送で、視聴率調査機関ニールセン・コリア全国基準視聴率10.2%を記録し、2桁の視聴率に安着、月火ドラマ2位を視野に入れ、ドラマを安定的に支えている大きな物語の軸が持つ力を見せている。また、同時間帯に放送される予定の、KBS 2TVの月火ドラマ「ゆれながら咲く花」の後続作品「花を咲かせろ!イ・テベク」は、広告クリエーターのイ・ジェソクのサクセスストーリーを描いたドラマで、日常生活で頻繁に接しながらもよく分からない広告業界を取り上げる予定だ。特に「花を咲かせろ!イ・テベク」は広告業界のステージ裏の姿を公開することで、視聴者の興味をくすぐる予定だ。そのため海外で50個に至る賞を総なめするほど、奇抜なアイデアが盛り込まれた広告で、世界から注目を浴びたイ・ジェソクの人生と職業精神を盛り込んだ彼の本も注目を浴びると予想されている。昨年放送され視聴率40%を突破し、大きな人気を集めたMBCドラマ「太陽を抱く月」では、チョン・ウングォル作家の原作「太陽を抱く月」が2012年全体ベストセラーにランクインするなど、シナジー効果を発揮し、人気を集めた。当時ドラマ「太陽を抱く月」の視聴者は、原作とドラマを比較しながら豊富な話題を交え、「太陽を抱く月」を視聴するもう一つの方法を作った。出版業界の関係者は21日OSENとの取材で「小説のドラマ化はワンソースマルチユーズの代表例だ。本がTVドラマや映画になるからといって全て成功するわけではないので、作品がどれだけ期待されるかを考慮し在庫の準備に入る。小説が他のチャンネルを通じて活用されると、出版業界も上昇気流に乗るので、このような現象を前向きに見守っている」と伝えた。

イ・ミヌ、週末ドラマ「せがれたち」で3年ぶりにMBCに復帰
俳優イ・ミヌがMBC週末ドラマ「せがれたち」(脚本:オ・サンヒ、演出:キム・ギョンヒ、チェ・ジュンベ)に合流する。MBCは22日、イ・ミヌが「せがれたち」でガンヒ(ホ・ヨンラン)の元夫テジュ役で出演すると明かした。劇中ミンギ(リュ・スヨン)の大学時代の親友で有能な出版編集者として登場するガンヒは、アメリカで結婚した後、離婚して帰ってきた状態。イ・ミヌはそんなガンヒの元夫であり、ヒョンギ(イ・ソンジェ)と間もなく結婚することになるインオク(ミョン・セビン)とも縁があるテジュ役で登場する。テジュはガンヒと離婚した後もクールな関係を維持している人物で、テジュと偶然会ったインオクは、彼の登場で動揺することになる。そのため、テジュとインオクの間に隠されたストーリーもまた好奇心を刺激すると見られる。イ・ミヌは1981年に子役としてデビューし、多くの作品の中で安定した演技を見せてきた俳優である。2010年にMBC「エンジョイライフ~愛がすべて」に出演して以来、約3年ぶりにMBCドラマに出演することになった。イ・ニヌは、韓国で27日夜8時40分から放送される「せがれたち」第35話から登場する。

ト・ジハン「お金の化身」にキャスティング…カン・ジファンとライバル構図
俳優ト・ジハンがSBS新週末ドラマ「お金の化身」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)でエリート検事役を熱演する。22日、ト・ジハンの所属事務所であるYuleumエンターテインメントによると、ト・ジハンは「お金の化身」で完璧なルックスと明晰な頭脳を持つ有望なソウル中央地方検察庁監察部の検事クォン・ヒョクに扮する。クォン・ヒョクは、監察部の核心人物チ・セグァン部長検事(パク・サンミン)と同じチームで、鋭い分析力と機敏な行動力を兼ね備えた人材である。彼は若くして検事任用試験に合格したと同時に、法律事務所の代表を歴任している父親クォン・ジェギュ(イ・ギヨン)からしっかりとした後援を受けているロイヤルファミリーでもある。紆余曲折を経て監察部検事試補として入ってきたイ・チャドン(カン・ジファン)の先任検事を演じるト・ジハンは、カン・ジファンと微妙なライバル構図を形成し、ストーリーをさらに面白くすると見られる。これについてト・ジハンは所属事務所を通して「2013年はより多様なジャンルとキャラクターに挑戦し、活発な作品活動を通して人々とコミュニケーションをとりたい」と意気込みを見せた。「お金の化身」は、金と権力の力学関係を鋭い風刺とユーモアで描くドラマである。カン・ジファン、ファン・ジョンウム、パク・サンミン、キム・スミ、ソン・ビョンホ、イ・ギヨン、オ・ユナなどのキャスティングが確定した。韓国で来月2日から放送がスタートする。

【ドラマレビュー】「野王」満足を知らない女 vs 恋しか知らない男
「野王」欲望に目覚めたダヘ、悲劇を告げる悲劇の芽はすでに育っていた。ハリュ(クォン・サンウ)とチュ・ダヘ(スエ)の間に財閥2世のペク・ドフン(東方神起 ユンホ)が登場し、彼らの関係には亀裂が入り始めた。ハリュは、欲望に目覚めたチュ・ダヘの欲望を満たすにはあまりにも持っているものがない男であるためだ。恋しか知らない男、ハリュは自身の全てをダヘに捧げたが、チュ・ダヘは満足を知らない女だった。結局別れる運命だったのだ。第1話のオープニングシーンでお互いに銃を向け合うことになるしかなかった悲劇が、今始まろうとしている。21日に韓国で放送されたSBS「野王」第3話は、ハリュがホストクラブで働いているという事実をダヘが知ることになるシーンから始まった。ショックを受けたダヘは、ハリュへの失望で怒るばかりで、ここ5年間自身の大学の授業料や生活費を稼ぐためハリュがどれほど苦労したのかは彼女には重要ではない。大手企業に入社したダヘにとってハリュはもう隠したい存在に過ぎなかった。だが、ハリュは一途に彼女を想っている。「勝手に会社に来ないでほしい」というダヘの冷たい言葉にもハリュは彼女のため他の人には自身を親戚だと言い、ダヘにいい服を買ってあげるためいつもみすぼらしい服を着ていながらも「何でそんな服を着ている」というダヘの非難に笑うだけだ。ハリュはダヘが笑うことができるなら、それで娘と一緒に3人で幸せになれるなら何でもやれる男だ。恋しか知らないバカに違いない。問題は、恋しか知らないハリュとは違ってダヘは満足を知らないということにある。葬儀を行う金さえなくて死んだ母の遺体の側で三日間過ごした彼女に必要なのは、ただ温かいご飯だけだった。ハリュに会ってご飯を食べて葬儀まで終えた彼女は、義父を避けて過ごす場所を望んだし、大学で勉強することを希望した。ダヘの居場所や授業料を用意してくれたのもやはりハリュだった。彼女が「汚い」と言ったホストクラブで稼いだ金だが、その金のおかげでダヘは今の位置まで上がることができた。少なくとも彼女はハリュに怒る前に感謝すべきだった。それが道理であり、自身のために全てを捧げた一人の男への礼儀だ。だが、欲望が彼女の目をくらませた。今彼女の目には、眠らずに金を稼いでくれたハリュではなく、これから彼女を新しい世界に導いてくれるドフンが先に入ってくる。ハリュのおかげで大手企業に入社し、会長の息子に会い、自身に好感を示すドフンを通じて彼女はこれまで生きてきた世界とは違うもう一つの世界に出会うことになったわけだ。さらに彼女はその世界に欲望を持つことになった。彼氏がいるのかと聞くドフンの質問に「いない」と答えたり、ドフンの家にときめく視線を向ける彼女は、より高いところを欲望している。「なぜ家に入らないのか」というドフンのおばさんの質問に「家に入ればこの家に住みたくなりそうだ」と言う台詞から感じられるように、荒々しい欲望の波が彼女の身体の中を暴れ回っていた。ハリュの献身も、愛情も、娘も、どれもダヘに満足を与えない。彼女は満足を知らない女であるためだ。そのためなのだろうか、チュ・ダヘに大統領夫人は必然だとすら思うようになる。大統領夫人こそ自身の不遇な環境を乗り越え、彼女が女として上がることができる最高の位置であるためだ。欲望にとらわれてひたすら上だけ向いて疾走する彼女の狂気は、もう上がるところのないところまで上がらなければ止まらないためだ。彼女が大統領府入りが説得力を持つ理由だ。そのダヘをハリュは依然として一途に想っている。他の人々のように昼に働き、夜に家族と一緒に寝ることを希望したハリュはこの日ホストクラブを辞め一人で「もう終わった」と言いながら涙を流す。これまで彼がどんな思いでホストクラブに出勤し金を稼いだのかを物語ってくれるシーンだった。だが、今日放送される予告映像でハリュは、またホストクラブに向かう。やはりダヘのためだ。ドフンと親しく過ごしていることをペク・ドギョン常務(キム・ソンリョン)にばれたダヘは会社から首になり、彼女は結局ドフンと一緒にアメリカ留学することにする。満足を知らないこの図々しい女はハリュに留学資金を要求し、恋しか知らないこの愚かな男はまたダヘのために服を脱ぎ、酒を飲む。ダヘの欲望のために全てを捧げるハリュの純愛は、まさに底の抜けたかめに水を注ぐことに違いない。満足を知らない女と恋しか知らない男の鬼ごっこは結局悲劇になるしかない。すでに数回の伏線で明らかになったように女は自身の欲望のため、過去を消すために男の命まで狙うことに違いないためだ。恋しか知らなかった男が恋のほかに知ることになったものが復讐ということが何より悲しいが、それでも自身を裏切った女に男がどんな方法で復讐を続けていくのか、その過程が非常に気になる。

カン・ジファン&ファン・ジョンウム「お金の化身」撮影初日からキスシーン“息ぴったり”
俳優のカン・ジファンとファン・ジョンウムがクランクインからキスシーンに挑んだ。カン・ジファンとファン・ジョンウムは20日、仁仙(インチョン)中区庁の一円で、SBS新週末ドラマ「お金の化身」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)の初の撮影を行った。ドラマのイ・チャドン役のカン・ジファンとポク・ジェイン役のファン・ジョンウムは、撮影初日からキスシーンとアクションシーンがあった。二人は多少気まずい雰囲気の中でも息の合った演技を披露し、スタッフから賞賛を受けた。ファン・ジョンウムは製作スタッフとのインタビューで「幼い頃からカン・ジファンさんのファンだった。こうして共演できて、2013年が始まってすぐに幸運が訪れたみたいだ。お兄さん(カン・ジファン)は背が高いので、ハイヒールを思う存分履けて嬉しい」と話した。これにカン・ジファンは「ポクドンカップルが愛されて、2013年度の演技大賞のベストカップル賞を狙う」と覚悟を語った。カン・ジファンが話したポクドンカップルは、ユ・インシク監督によって生まれた言葉だ。ユ監督はドラマの二人の役であるポク・ジェインのポクと、イ・チャドンのドンを組み合わせて、ポクドンカップルという愛称をつけた。「お金の化身」は、法曹界を舞台にお金と愛に関する欲望とアンモラルな大韓民国の実態を、鋭いユーモアや風刺で描いたドラマである。「清潭洞アリス」の後番組として韓国では2月2日に第1話が放送される。

「7級公務員」チュウォン“高い視聴率へのプレッシャーはある”
俳優のチュウォンが、自身が出演するドラマが連続して高い視聴率を記録していることに対し「プレッシャーを感じる」と語った。チュウォンは21日午後ソウル、永登浦(ヨンドゥンポ)区汝矣島(ヨイド)洞63シティで開かれたMBC新水木ドラマ「7級公務員」制作発表会で、ドラマに出演するたびに高い視聴率を記録することに対し「視聴率が下がれば僕のせいだと思う」と率直に語った。また、彼は「高い視聴率へのプレッシャーはある。だが、いつものように台本を読んで面白いと思ってこの作品を選んだ。前の作品と同様にうまくいくと思う」と淡々と話した。チュウォンはこれまで「製パン王キム・タック」「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」「カクシタル」など出演するドラマがすべて高い視聴率を記録した。今回のドラマで彼は、ジェームズ・ボンドに憧れる諜報員、ハン・ギルロに扮した。「7級公務員」は国家情報院の新人要員らのドタバタラブストーリーをはじめ、組織内の対立とエピソードを描く。同ドラマは、「チュノ~推奴~」「逃亡者 PLAN B」のチョン・ソンイル脚本家と「トンイ」「ロイヤルファミリー」などを共同演出したキム・サンヒョププロデューサーが担当する。チュウォン、チェ・ガンヒ、アン・ネサン、キム・スヒョン、2PM チャンソン、キム・ミンソなどが出演する「7級公務員」は、23日午後9時55分に韓国で放送をスタートする。

キム・ジュヒョク、MBC「ホジュン」で父と同じホ・ジュン役に挑戦
俳優キム・ジュヒョクが、MBC「ホジュン~伝説の心医~」の主人公に起用された。MBCはキム・ジュヒョクが「ホジュン~伝説の心医~」(脚本:チェ・ワンギュ、演出:キム・グンホン、クォン・ソンチャン)で主人公のホ・ジュン役を演じると22日に発表した。MBCは「彼の父の故キム・ムセン氏が1975年に連続ドラマ『執念』でホ・ジュン役を演じてから38年の月日を経て、息子のキム・ジュヒョクがホ・ジュン役にキャスティングされた」と説明した。「ホジュン~伝説の心医~」は1999年に放送された「ホジュン~宮廷医官への道」をリメイクしたドラマで、ホ・ジュンの人生と東洋医学の世界を盛り込む予定だ。1月末までに主要キャラクターのキャスティングを終え、本格的に撮影に取り掛かる予定だ。

「ゆれながら咲く花」チェ・ダニエル“恋愛要素、あったほうがいい”
KBS 2TV月火ドラマ「ゆれながら咲く花」に出演中のチャン・ナラとチェ・ダニエルが、ドラマに恋愛要素がないことについて、胸の内を明かした。多くの人はキャスティング当時から、過去にドラマ「童顔美女」で息ぴったりのカップルを演じた二人が再び共演するということで、二人の甘い演技を期待していた。しかし蓋を開けてみれば、「ゆれながら咲く花」では恋愛要素を探せない。これについてチャン・ナラは、「『童顔美女』で熱々のシーンもたくさんあったので、物足りないとは思わない」と淡々と話したが、チェ・ダニエルは「でもあったほうがいいかも」と反論し、チャン・ナラを笑わせた。またチェ・ダニエルは「何か気になる名前だな、イ・ジフン」という台詞がアドリブだったことを明かし、「ドラマを見てみたら、他のキャストも『2PM』とか、『学校の本番』とか、アドリブの台詞を言っていたので、やっても良さそうだった」と答えた。「ゆれながら咲く花」を通じて、現代の学校を舞台に悩みや希望を伝えているチャン・ナラとチェ・ダニエルは、「生徒や教師が互いの立場を思いやって尊重すべだ」と語った。最終回を記念した「ゆれながら咲く花特集、学校へ行こう」では、Cultwoが進行する直球トーク、未公開映像などを公開する。その模様は韓国で29日の夜10時から放送される。

「7級公務員」チェ・ガンヒ、チュウォンを見てビジュアルショック…“実物はさらに素敵だった”
女優チェ・ガンヒが、チュウォンのルックスを絶賛した。21日午後2時、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区汝矣島洞(ヨイドドン)63シティでMBC新水木ドラマ「7級公務員」(脚本:チョン・ソンイル、演出:キム・サンヒョプ)の制作発表会が行われ、チョン・ソンイル脚本家、キム・サンヒョプ監督、チェ・ガンヒ、チュウォン、チャン・ヨンナム、2PM チャンソン、キム・ミンソ、キム・スヒョンなどが出席した。チェ・ガンヒは、チュウォンの第一印象を聞かれ、「チュウォンを見て驚いた。実物を見た方はわかると思うが、画面より素敵だ。ビジュアルショックを受けた。やや面長の顔ですごく美形だと思った」と語った。チュウォンも、チェ・ガンヒの第一印象について「僕もビジュアルショックを受けた。なぜなら、姉さんは僕と年齢の差があるのに、僕よりも若く見えるほどだ。最強の童顔だ」と語りながら笑った。またチュウォンは、「姉さんは後輩たちにすごく気楽に接してくれる。また先輩としての情熱も見せてくれるので、後輩として自然に付いて行くことになる」と付け加えた。チェ・ガンヒ、チュウォン、キム・ミンソ、チャンソン、キム・スヒョンが出演する「7級公務員」は、映画「7級公務員」では見られなかった諜報員たちの人生を扱う。諜報員たちの社会人としての悩み、人間としての悩み、要員としての悩みなどを通して彼らの世界を描き、全体的には新入社員成功記をテーマにするロマンティックコメディーである。韓国で23日夜9時55分から放送がスタートする。




