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  • ユ・ヨンソク、MBC新ドラマ「九家の書」に出演決定…イ・スンギのライバルに 

    ユ・ヨンソク、MBC新ドラマ「九家の書」に出演決定…イ・スンギのライバルに 

    俳優のユ・ヨンソクがMBC月火ドラマ「九家の書」にキャスティングされ、映画とドラマの両方に出演することになった。映画「建築学概論」「私のオオカミ少年」に続き、最近クランクアップした「全国のど自慢」、そして現在撮影中の「ファイ」まで映画で精力的に活躍している彼が、今回は初めて時代劇に出演する。今回の作品でユ・ヨンソクが演じるパク・テソはイ・スンギとライバル関係になる人物で、冷静かつシニカルな性格だ。学問だけでなく、武芸と剣術に優れた実力を持つキャラクターであるだけに、見どころ満載のドラマになると見られる。これにユ・ヨンソクは「時代劇は本当に挑戦したいと思ったジャンルだったが、こんなに素敵なキャラクターでよい作品に出演できてとても嬉しい。シン・ウチョル監督、カン・ウンギョン脚本家と一緒にお仕事ができることになり光栄で、初の時代劇であるだけに人一倍努力するとの覚悟でベストを尽くし、よい姿をお見せしたい」と意気込んだ。イ・スンギとmiss Aスジの出演を確定している「九家の書」は半分は人間、半分は獣という獣人として生まれたチェ・ガンチが人間になるため奮闘するストーリーを描いた時代劇で、人にはなれないが誰よりも人間的に生きるため努力するチェ・ガンチの姿が描かれる。MBC月火ドラマ「九家の書」は「栄光のジェイン」「製パン王キム・タック」などを執筆したカン・ウンギョン脚本家と「紳士の品格」「シークレット・ガーデン」「オンエアー」などを演出したシン・ウチョル監督がメガホンを取り、期待を集めている。「馬医」の後番組として4月から韓国で放送される予定だ。

    OSEN
  • パク・シフ、ロマンチストな一面を明かす…「『清潭洞アリス』で踊ったダンスは恋人の前でだけ見せるダンス」

    パク・シフ、ロマンチストな一面を明かす…「『清潭洞アリス』で踊ったダンスは恋人の前でだけ見せるダンス」

    俳優パク・シフが、ロマンチストな一面を見せた。パク・シフは韓国で30日の夜に放送されたSBSの芸能ワイドショー「SBSテレビ芸能」に出演し、27日に最終回を迎えたSBSドラマ「清潭洞(チョンダムドン)アリス」の裏話を明かした。パク・シフはこの日、劇中で音楽なしで踊ったケバンジョン(軽はずみでそそっかしい)・ダンスについて、「踊るのは本当に恥ずかしかった」と照れくさそうな様子を見せた。さらに、「あのダンスは、練習しながら作ったの?」という質問に、「ただ、体が動くままに踊った。実際にああいうダンスは、恋人の前でだけ見せる。彼女と二人でデートしていたり、そんな時(に見せるダンス)。彼女を楽しませるというより、自分が楽しくで踊る」と説明した。パク・シフはそのほか、照明機器にぶつかってできた怪我を隠すため貼った絆創膏が、ドラマの矛盾を作ってしまったという特別なエピソードを明かした。

    マイデイリー
  • 「7級公務員」人気の秘訣…その答えは“撮影現場の雰囲気”

    「7級公務員」人気の秘訣…その答えは“撮影現場の雰囲気”

    MBCドラマ「7級公務員」(脚本:チョン・ソンイル、演出:キム・サンヒョプ)の和やかな撮影現場の雰囲気を垣間見ることのできる写真が公開された。「7級公務員」の制作陣は30日、研修院を修了した劇中の国家情報院の新入要員たちの姿が映った撮影現場のビハインドカットを公開した。合宿訓練を撮影する過程が捉えられた写真で、2PMのチャンソンとチェ・ガンヒは、スプーンに一粒の豆を乗せてイタズラをしている。また、チェ・ガンヒと女優キム・ミンソはカメラが回っていない撮影の休憩時間、イ・エルの肩に頭を乗せて休憩するなど非常に親しげな姿を見せている。それぞれ個性溢れる俳優たちが集まった撮影現場だが、溢れる笑顔が和やかな撮影現場を感じさせる。「7級公務員」の関係者は、「寒い日々と多忙なスケジュールにも関わらず、撮影現場の雰囲気がとても良い」とし、「ダンス教育や麻雀の教育など、新たな教育を共に行っていくことでさらに仲良くなったと思う」と話した。「7級公務員」第3話は、30日午後9時55分に韓国で放送される。

    マイデイリー
  • 「IRIS 2」シーズン1となにが同じでなにが変わったのか

    「IRIS 2」シーズン1となにが同じでなにが変わったのか

    KBS 2TV新水木ドラマ「IRIS 2」の放送開始が迫り、視聴者の期待も高まっている。「IRIS 2」は、2009年に放送された「IRIS」を引き継ぐ設定をベースにする中で新しく誕生し、前作を見ていない視聴者をも引き付ける要素が多い。「IRIS 2」のあらずじは韓国の国家安全局NSSと世界的なテロ集団であるIRISの宿命的な対決にある。分断国家の政治的な状況との緊張関係を利用し、継続的に脅威を与えるIRIS集団はシーズン1でもその正体が明かされることはなかった。今回の作品を通じて、IRISの首長であるミスターブラックのベールを剥ぎ、これらの戦いの根本を見つけることができるかが最大の関心事となっている。また、ペク・サンが二重スパイになるしかなかった事情が明かされることはもちろん、シーズン1で活躍したキム・ソンファ(キム・ソヨン)の妹キム・ヨンファ(イム・スヒャン)という役柄の投入は、前作とをつなぐ役割をするとともに新しい人物との調和をなすものと期待を高めている。また、NSSの前局長でIRISだったペク・サン(キム・ヨンチョル)と北朝鮮の中核スパイ要員パク・チョリョン(キム・スンウ)、NSSの科学捜査室長オ・ヒョンギュ(ユン・ジュサン)など、シーズン1の視聴者が喜ぶ顔ぶれの登場は、劇的な楽しさを増す予定だ。また、感性的なウェルメイド(完成度の高い)ドラマで定評のあるピョ・ミンス監督と華やかなビジュアルでスピーディーな映像美を演出するキム・テフン監督の共同演出、シーズン1のチョ・ギュウォン脚本家の執筆で話題になっている「IRIS 2」はさらにスペクタクルになったスケールはもちろん、実力派俳優の驚くほどのアクションと繊細なロマンスが期待を高めている。チャン・ヒョク(チョン・ユゴン役)、イ・ダヘ(チ・スヨン役)、イ・ボムス(ユ・ジュンウォン役)、オ・ヨンス(チェ・ミン役)、キム・ヨンチョル(ペク・サン役)、キム・スンウ(パク・チョリョン役)などのしっかりとした実力派の俳優たちと、BEAST ユン・ドゥジュン(ソ・ヒョヌ役)、イム・スヒャン(キム・ヨンファ役)、MBLAQ イ・ジュン(ユン・シヒョク役)、チョン・ソグォン(若い頃のペク・サン役)、ユン・ソイ(パク・テヒ役)などの次世代の期待株として浮上している俳優たちの組み合わせにより、「IRIS 2」をさらに豊かに楽しむことができる相乗効果が生まれるものと期待されている。2013年上半期、信頼できる俳優たちと制作陣の組み合わせにより、シーズン1を超える大作の誕生を予感させる「IRIS 2」は、韓国で2月13日夜10時より、「チョンウチ」の後続作品として放送される。

    OSEN
  • 【PHOTO】チン・グ&パク・ハソン&ハン・チェヨン&チョ・ヒョンジェ「花を咲かせろ!イ・テベク」制作発表会に参席

    【PHOTO】チン・グ&パク・ハソン&ハン・チェヨン&チョ・ヒョンジェ「花を咲かせろ!イ・テベク」制作発表会に参席

    俳優チン・グ、パク・ハソン、ハン・チェヨン、チョ・ヒョンジェが30日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)にあるコンラッドホテルで行われたKBS新ドラマ「花を咲かせろ!イ・テベク」(脚本:ソル・ジュンソク、イ・ジェハ、演出:パク・キホ、イ・ソヨン)の制作発表会に参席した。

    マイデイリー
  • ファン・ジョンウム「『お金の化身』も『ゴールデンタイム』と同じジェインという名前の役…挽回のチャンス」

    ファン・ジョンウム「『お金の化身』も『ゴールデンタイム』と同じジェインという名前の役…挽回のチャンス」

    女優ファン・ジョンウムが再び「ジェイン」役で戻ってきた。SBSの新週末特別企画ドラマ「お金の化身」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・シンシク)で彼女が演じるのは、貸金業者の娘であるポク・ジェイン役だ。昨年大きな人気を博したMBC「ゴールデンタイム」で病院財団理事長の娘カン・ジェイン役を演じたことを考えると、とても不思議な偶然だと言える。29日の午後、ソウル木洞(モクトン)SBS社屋で行われた「お金の化身」の制作発表会に、ファン・ジョンウムらが出席した。「『ゴールデンタイム』に続き映画に出演し、とても疲れていたが、このドラマの台本を読み、その場で出演したくなった」と話す彼女は、「本当に休みたかったし、あまりにも(エネルギーが)底を突いたと思って大変だったが、脚本家の皆さんと監督の作品だと伺い『当然やるべきだ』と思った」と、連続で撮影に臨む理由を説明した。「医療ドラマに出演したら、特殊メイクくらいは楽しめるようになった」続いてファン・ジョンウムは「その一方で、ジェインという名前で再び出演するようになったので『挽回できるチャンスかな?』と思った」と語り始めた。「カン・ジェインは演じるのがとても難しかった。たくさん迷ったし、もどかしかった」とする彼女は、「ポク・ジェインも悩んだり、大変なのは一緒だが、なぜか上手く行きそうな気がする」とし、「理解できなかった場合、家で泣いたり、飽きるまで台本を読み続ける。最初は大変だったが、後からは楽しく出来た」との言葉で、撮影に臨む姿勢を伝えた。「挽回のチャンスが出来た」としたが、また違う新たな壁が彼女を待っていた。70キロを超える特殊メイクで太った姿に変装しなければならなかったことだ。ユ・インシク監督は、そのようなファン・ジョンウムについて「実は特殊メイクは女優にとっては避けたいことかも知れないし、メイクも重く、不便だ」とし、「映画やドラマで少しだけ出るのが普通だが、ここでは2回もする上に、ものすごい量の台詞と動作をしなければならない。しかし、そのメイクの中から出るファン・ジョンウムの情熱に感動した」と賞賛した。ファン・ジョンウムもまた「石膏を顔のサイズに合わせ全部被ったので、息苦しく、最初は泣いたりもした」とし、「しかし、撮影が面白く、大変さを忘れた。医療ドラマに出演しながら苦労したら、特殊メイクくらいは楽しみながら出来た」と語った。「ただ去っていくだけの経験はないと思います。全ての経験が役者としての生活に役立つようです。楽しみながらやっています。そして特殊メイクもとても満足です。特殊メイクをしたら二度とロマンスを出来ない役者になるのではないかと心配しましたが、私の姿を見た瞬間『特殊メイクをしてよかった』と思いました。そしてみんな可愛いとしてくれるので、自身がつき、更に(良い)演技ができていると思います」お金で笑ったり泣いたりする世の中を描いたドラマ、多くの方々に共感して頂きたいそんな中で出来たエピソードもある。29日ハイライト映像で公開されたポク・ジェインとイ・チャドン(カン・ジファン)のキスシーンがそれだ。これは、ポク・ジェインがイ・チャドンを壁に追い込み強制的にキスをする設定で更に独特だ。「説明に困りますが、思わず涙が出た」と吐露した相手役のカン・ジファンは「今まではリードするキスシーンだけで、キスされるのは初めてだったので戸惑った」とし、「そこで目を瞑ってメイク無しのファン・ジョンウムを想像し、役割に充実しようと努力した」と語り笑いを誘った。最後に「ブサイクで性格までも悪い子」だとし、「お金しか知らない母に、父も知らないキャラクターだったので、あらゆるストレスを食べることで解消した」との言葉で自身のキャラクターポク・ジェインを説明したファン・ジョンウムは、「だからこそ、色々と設定し、悩んだ」と告白した。役者として一段階成長したい彼女の願いが込められた言葉だった。ファン・ジョンウムの新たな挑戦である「お金の化身」は、韓国で2月2日の午後9時55分から放送スタートする。「お金と権力をテーマにしたドラマです。お金より重要な愛や幸せの意味を探して行くドラマです。誰もが共感できると思います。お金が嫌いな人はいないじゃないですか(笑) お金のせいで笑ったり泣いたりする世の中を上手く表現したドラマなので、多くの方が共感し、一度省みるきっかけとなるドラマになってほしいです」

    oh!my star
  • 「お金の化身」カン・ジファンでなければならなかった理由

    「お金の化身」カン・ジファンでなければならなかった理由

    俳優カン・ジファンが、物議をかもしているにもかかわらず「お金の化身」へのキャスティングが的確だったことを証明した。29日午後2時、ソウル陽川(ヤンチョン)区木洞(モクトン)SBS社屋では、SBS新ドラマ「お金の化身」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)の制作発表会が開かれた。この日の制作発表会には、主演俳優カン・ジファン、ファン・ジョンウム、パク・サンミン、オ・ユナ、チェ・ヨジンを始め、チャン・ヨンチョル脚本家、チョン・ギョンスン脚本家とユ・インシク監督が参席した。この日の制作発表会の最大の関心は、カン・ジファンのキャスティングについてだった。カン・ジファンは昨年10月から、所属事務所SPLUSエンターテインメントと専属契約の問題を取り巻いて論争が続いていた。「お金の化身」のキャスティング前にも激しい対立が生じ、キャスティング確定の正当性に対する議論を醸していた。チャン・ヨンチョル脚本家はカン・ジファンにこだわった理由について、「作品を準備してキャスティングをする過程で、キャラクターについて多くの研究をし、俳優たちを対比した結果、今キャスティングされている俳優たちがベストだった。今までのイメージが大事なのではなく、俳優は作品ごとに姿を変えなければならないと思う。そんな新たな出発点上で監督、脚本家が最も信頼できる俳優たちをキャスティングした」と説明した。ユ・インシク監督はさらに、「キャスティング後から撮影前までが、演出家として最もひやひやしていた。撮影を始めてみると、やはり私たちの考えが間違いではなかったと思った」とし、「今回のドラマは特にそうだ。カン・ジファンがとても適役だったため、主演を望んでいた。予告編をご覧になったと思うが、待っていた甲斐があった。俳優たちの情熱もそうだが、スタッフたちも一人として欠けてはならない立派なスタッフたちだ。彼らが友情と信頼を深めている。最大限のクオリティを見せている」と、満足感を見せた。カン・ジファンが劇中で演じる役は、ソウル中央地検の特殊部検事イ・チャドン役だ。幼少時、明洞(ミョンドン)に不動産を持つ財閥だった父親が殺害され、母親は濡れ衣を着せられて刑務所にいる。優れた天才で検事になったが、私利私欲を満たすことに才能を使う、いわゆる悪徳検事になった。不遇な家庭環境は、彼を金に執着させるようになった。しかし、父親を殺害し、母親に濡れ衣を着せたのが先輩検事チ・セグァン(パク・サンミン)だという事実を知り、金がすべてだった人生を送っていた彼は正義を知ることになる。カン・ジファンは、天真爛漫な新人検事から、真実を知って知恵を働かせる真面目さまで、様々な魅力を特有の図々しく自然な演技で表現した。特に、コミカルな要素が加わった表現は、劇中でキャラクターを違和感なく表現している。カン・ジファンはこれについて、この日のインタビューで「イ・チャドンというキャラクターの喜怒哀楽は、変化に富んでいる。だから、さらに欲が出た。ひとつの性格よりは、様々な性格を見せなければならないと思った。序盤ではロマンティックコメディーとして話が進むが、段々金の化身になり、重みがあるキャラクターになる。悪い人は悪くなければならず、面白い人は悲しんではならない、なんてことはない。この作品は、そのすべてを表現する作品なので、集中して演じることができる」と話した。「お金の化身」は、金のために大切なものを失った一人の男を中心に、癒着やリベート、コネと賄賂が絡む韓国の現状を鋭いユーモアと風刺で描くドラマ。ドラマは韓国で2月2日に放送がスタートする。

    マイデイリー
  • 「となりの美男<イケメン>」ラブコメディが男性の共感を得ている理由とは?

    「となりの美男<イケメン>」ラブコメディが男性の共感を得ている理由とは?

    tvN「となりの美男<イケメン>」が男性視聴者の共感を得ている。女性の専有物と思われがちだったラブコメディが、男性が熱狂するアクション、スリル、マッチョといった素材がないにもかかわらず共感を得ている理由は何だろうか? 「となりの美男<イケメン>」にイケメンがいない?「となりの美男<イケメン>」にはイケメンがいない。既存ドラマの男性主人公たちが優れた外見とお金を持っている完璧なキャラクターだったなら、「となりの美男<イケメン>」の男性主人公たちは何か一つずつ欠けている部分を持っている。10代に成功を成し遂げた天才クリエイティブディレクターのエンリケ・クム(ケグム:ユン・シユン)は、10年間片思いした女性に振られたり、ネットユーザーの悪質な書き込みに悩まされたりする。また、長い間ドンミ(パク・シネ)に片思いしてきたジンラク(キム・ジフン)は、家賃12万ウォン(約1万円)が足りなくて家から追い出されるかもしれないところをドンミに見られてしまう。また、ファッションスタイルにこだわるドンフン(コ・ギョンピョ)は、街で最高のオシャレなファンションを披露するために、人知れず運転代行をしながら生活を維持していく。完璧なキャラクターではなく、欠けた面のあるイケメンの姿に親しみを感じるわけだ。片思いをする一般的な男性の姿が見える「となりの美男<イケメン>」は片思いと初恋といった素材を愉快に描き、片思いをする普通の一般的な男性の姿を描き出している。21日の放送では、ケグムとジンラクのどちらがドンミのことを多く知っているか、幼稚な対決を繰り広げる。ジンラクは3年間、黙々と彼女を見守っていた自分とは異なり、ドンミの家の隅々まで知っているエンリケ・クムにプライドを傷つけられながらも、一方では羨ましさを感じたりする。 誰かを好きになってどうしていいか分からず慌てる様子、後輩に常に強い姿だけを見せてきたジンラクが嫉妬に捕らわれてしまい、紙コップで彼女の家を盗聴するようになる姿、べたついた髪でドンミの牛乳パックにメッセージを伝えようとした姿を目撃されてしまった姿は、片思いしている時の我々の姿とほぼ同じで、人々の共感を引き出している。大人の男性が成長していく姿を見て慰められる男性が最も寂しさを感じる時は、自分が寂しいということを誰かにばれてしまった時だという。そのため、男性はなかなか自分の寂しさや弱さが人にばれないよう努力する。「となりの美男<イケメン>」には孤独なドンミ、いつも明るいふりをして自分の孤独さを隠して生きるエンリケ・クム、人に冷たくしながら自分の寂しさを隠して生きるジンラクが登場する。主人公らの共通点は、まさに孤独だ。他人にばれたくない傷と過去を持つ主人公たちは互いの傷を共有し、癒しあっているのだ。「となりの美男<イケメン>」の関係者は、「既存ドラマの男性主人公とは違い、『となりの美男<イケメン>』の男性主人公は欠乏と傷がある。好きな女性の前で嫉妬に駆られた姿を見せたり、時には意図せず自分のダサい姿を見られてしまったりする。何となく現実の僕に似た、慣れ親しんだ姿に男性が共感しているのかもしれない。初恋の痛みを持つ、片思いをしたことがある、一人で乗り越えることができない傷の重さに辛い時期を過ごす若者が成長していく姿を見ながら、一緒に慰められてほしい」と語った。 男性の共感を得ている「となりの美男<イケメン>」は、韓国で毎週月火夜11時から放送されている。

    マイデイリー
  • 「野王」クォン・サンウ、この男かわいそうでしょうがない

    「野王」クォン・サンウ、この男かわいそうでしょうがない

    愛する人に捨てられたうえ、今度は濡れ衣を着せられる危機にさらされた。29日に韓国で放送されたSBS月火ドラマ「野王」では、妻だったチュ・ダヘ(スエ)に捨てられたハリュ(クォン・サンウ)がダヘの犯した殺人の濡れ衣を着せられることを暗示するシーンが放送された。ダヘの相次ぐハレンチな行動は視聴者を悲しませ、ハリュがダヘの代わりに罪を被せられる危機にさらされ、さらに視聴者を悲しませた。この日の放送で、義理の父親を殺害し遺体を埋めた山が掘られる危機にさらされたダヘは、図々しくもハリュのもとを尋ね協力を求めた。ダヘはハリュに自身が捨てた娘、ウンビョル(パク・ミンハ)の名前まで口にしながら「私たち二人とも捕まればウンビョルは誰が育てるの。私がウンビョルをきちんと育てる。後ろ指を差されることのないように育てる」と協力を要請した。だが、ダヘの切実な気持ちとは裏腹に山は掘られ、結局埋められていた義理の父親の遺体が見つかり、ダヘは警察署に行かなければならなくなった。ここでダヘの罪が暴かれるのではないかと思ったが、これが終わりではなかった。遺体のそばで見つかった携帯の持ち主はハリュだったのだ。ハリュの名前を聞いた瞬間、ダヘは体を震わせ緊張しているように見えたが、すぐに開き直ったような表情とハリュの姿が交互に映され、ダヘがハリュに濡れ衣を着せることを暗示した。これまでハリュはダヘを心より愛し、ダヘのためならホストクラブで体を売ることさえする男だった。そんな彼がダヘの底知れぬ欲望の前で犠牲になること、そして愛する人から裏切られ傷ついているのを見た視聴者は放送後「ハリュ、かわいそうでしょうがない」「早くダヘが罰を受けてほしい」「ダヘ、本当に悪口言いながら見た」などの反応を見せた。

    OSEN
  • 【ドラマレビュー】「ゆれながら咲く花」ラストシーン、オ・ジョンホは来なかったが“終礼は終わっていなかった”

    【ドラマレビュー】「ゆれながら咲く花」ラストシーン、オ・ジョンホは来なかったが“終礼は終わっていなかった”

    KBS 2TV 「ゆれながら咲く花」スンリ高校2年2組が伝えたメッセージめまぐるしかった高校2年が終わった。担任の先生が2人でもカバーしきれないほど、トラブルが絶えなかったスンリ高校2年2組がいつの間にか最後の終礼を迎えた。28日に韓国で放送されたKBS 2TVの「ゆれながら咲く花」最終回は冬休みが始まるシーンで幕を閉じた。空っぽの教室でチョン・インジェ(チャン・ナラ)とカン・セチャン(チェ・ダニエル)、二人の先生は「学校をやめる」と言って姿を消したオ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)を待つ。この日の終礼が終わるまでに出席すると3年生になれるのに、結局教室に入ってくるオ・ジョンホを見ることはできなかった。しかし重要なのはまだ終礼が終わってないこと、そして彼を待つ先生たちがいることである。当初「ゆれながら咲く花」の方向性はスンリ高校最大の問題児だったオ・ジョンホの更生でもなく、校内暴力の加害者でもある彼を処罰することでもなかった。他のドラマでよく見かけるような勧善懲悪の結末やハッピーエンドですべての問題を適当に片付けられない理由は、このドラマが学校を題材にしているためである。多くの人が経験してきて、経験しているこの小さな社会は世代を超えても解決しにくい難しい悩みを抱えている。ドラマ一作品で学校や世の中を変えることはできない。だから「ゆれながら咲く花」はその代わりに「揺れずに咲く花がどこにあろうか」という詩で生徒たちの成長痛を理解し認める。生徒たちが自ら手を離すことがあっても、絶対その手を離さないというチョン・インジェとカン・セチャンの思いは、少なくともオ・ジョンホが学校に戻るだろうと期待させる。「ゆれながら咲く花」になかったアイドル主人公幻想生徒たちのストーリーがゴールデンタイムのお茶の間で話題になるとは誰も期待していなかった。「ゆれながら咲く花」が放送される前に、既に学園ドラマ「花ざかりの君たちへ」が夏休みシーズンで放送されたのにもかかわらず、まったく人気を集めず5%前後の視聴率の低迷に悩まされていた。しかし「ゆれながら咲く花」の生徒らは時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督の「馬医」という強い裏番組を相手に15%前後の視聴率を獲得したのである。このような人気の秘訣は「ゆれながら咲く花」が青少年ドラマの領域にとどまってなかったことにある。まず10代の視聴者にアピールするためのアイドルのキャスティングや、ありきたりな恋愛要素さえなかったことがかえって同作を目立たせた。ドラマにアイドルをキャスティングすることが頻繁になっている中、10代が主人公の作品であれば、なおさらアイドルだらけになりがちだったが、制作陣は最初から演技力にこだわった。また一人だけを追うストーリーではないため、主人公もなかった。コ・ナムスン(イ・ジョンソク)とパク・フンス(キム・ウビン)の友情の話もあれば、成績に苦しみ、友達のことで悩む生徒一人一人のストーリーに耳を傾けた。様々な生徒たちの悩みを慰めていたお陰で、議論がより広がることになった。さらにクァク・ジョンウク、イ・イギョン、イ・ジフン、チェ・チャンヨプ、ナム・ギョンミン、チョン・スジンなど新人役者たちは、お茶の間に顔を知らせることができた。ストーリーの焦点が生徒たちだけではなく先生たちにも当てられた。最初は学校を生徒たちは隠して、大人たちは知らないところと定義してスタートしたが、お互いの立場になって悩んでその距離を縮めようと努力した点は、これまでの「学校」シリーズと異なるアプローチだった。さらにやっと自分の居場所を見つけたナムスンとフンスが揺れる他の生徒たちの手を握ってくれたのは感動的な変化だった。チョン・インジェのような先生が、コ・ナムスンのような不良生徒がどこにいるか、と文句を言う人もいるだろう。しかし先生の負担や学校の限界を認めたことから「ゆれながら咲く花」は、十分幻想を取り除いた現実的なドラマだった。「少しでももっと関心を持てば、もっと良くなるはず」という信念はロマンとは違う。ただ束縛するのではなく、「学校に来れなくても食事は抜かないでほしい」という先生の心配が2013年に学校が伝える教えである。「ゆれながら咲く花」は学校内の様々な問題について議論できる場を設けたドラマであるだけに、29日には役者と視聴者間で話し合う特集放送「学校へ行こう」が組まれた。ドラマの領域を超え現実で学校の悩みを一緒に解決していきたいという、趣旨に最も相応しいエンディングである。

    oh!my star
  • 【ドラマレビュー】「野王」それでも貧困は免罪符にならない 

    【ドラマレビュー】「野王」それでも貧困は免罪符にならない 

    SBSドラマ「野王」正直さよりも金を選ぶ社会に投げかけるメッセージ女の裏切りは恐ろしかった。成功のために夫を捨て、金のために娘を見捨てた。愛の前に非情になり、母性の前に冷静を選んだ。彼女はひたすら欲望だけを追い求めた。まるで怪物の誕生を見るようだった。韓国で28日に放送されたSBS月火ドラマ「野王」の第5話でチュ・ダヘ(スエ)は、ハリュ(クォン・サンウ)に別れを告げた。ドフン(東方神起 ユンホ)と共にアメリカから帰ってきた彼女は、家族の代わりにペクハクグループを選択した。彼女は帰ってきてくれと言うハリュに「一度も幸せだったことはない。もう離してくれ」と毒舌も吐いた。彼女にとって夫と娘は、戻りたくない過去であるだけだった。もちろん彼女にも理由はあった。彼女は子供の頃、貧しさに負けた親が練炭自殺をするところを目撃した。貧困のせいで父を亡くし、貧困のせいで義父に性的虐待を受けた。貧困は母さえも奪った。貧しくて勉強さえできなかった彼女の人生はいつもそのままで、彼女がいくら足掻いてもいつも絶望するだけだった。そのためなのだろうか。自分の娘には貧困を知らずに生きてほしいという彼女の独り言は、ある程度は説得力を持つ。なぜなら、私たちは今、金がものを言う世界に生きているためだ。正直さよりも金を追求する社会で彼女を非難することができるのだろうか?23日に韓国誠実機構が発表した「誠実調査」によると、「金持ちになることと正直に生きることのうち、どちらが重要なのか」という質問に15~30歳の40.1%が金持ちを選んだ。正直な人生より金を選んだのだ。また「嘘をついたり不祥事を起こす人とそうしない人のうち、人生で誰がもっと成功すると思うのか」という質問には、15~30歳の51.9%、31歳以上の40.7%が嘘をついて不祥事を起こす人を選んだ。「叔父の友人の紹介で良い会社(学校)に入れるならどうすると思うか」という質問にも、15~30歳の半分を越える54.0%が「応じる」と答えた。31歳以上は48.9%が肯定的に答えた。これだけではない。韓国誠実機構が調査した別の調査によると、韓国の高校生10人のうち4人以上(44%)が「10億ウォン(約840万円)が手に入るならば過ちを犯して1年ほど刑務所に入ってもいい」と思うという結果が出た。中学生は28%、小学生も12%も良心よりも金を選んだ。この調査結果によると、少なくとも10人に4人が「野王」のチュ・ダヘと同じ選択をする可能性があるという意味だ。正直に生きることよりも金を選び、10億ウォンを稼げるなら罪を犯して刑務所に約1年ほど入ることはできると思う社会で、果たして誰がチュ・ダヘに石を投げることができるのだろうか? あまりにも欲望に忠実なチュ・ダヘは、ある意味では純粋だと見ることもできる。少なくとも彼女は「貧乏な生活が嫌だから」と自身がハリュを捨てた理由を率直に話したのだから。それでもチュ・ダヘの選択が間違った理由だが、いくら彼女の選択を理解するとしても、やはりチュ・ダヘの選択は間違っている。正直と良心より金を選択する人が40%を超え90%になったとしても、彼女の選択が間違っていることに変わりはない。彼女の選択で苦しむ人が出てきたためだ。もし彼女がハリュの支援なしに自分で今の地位を獲得し、ひどい貧困から負った傷を克服するため欲望に忠実になったなら、少なくとも彼女を悪女と非難する人はいなかっただろう。なぜなら正当な方法で成功することは難しいということを、我々はあまりにもよく知っているためだ。貧困を乗り越えて成功に近づく彼女の姿で、逆にカタルシス(解放感)さえ感じたかもしれない。ところが彼女の裏切りにより、害を被った人がいる。彼女のため自身の全てを捧げた夫のハリュと母が自分を捨てたかもしれないと思い、寒さに震えながら母を待っていた娘のウンビョルに彼女は癒すことができない傷を残したのだ。時によって正直さより金良心よりも金と選択することもできるが、その過程でまた被害者が出るのであれば話は違う。このドラマでハリュの存在が重要な理由だ。二極化が進むほど、貧困を経験する人は増える。絶対的な貧困は減っても、相対的貧困はさらに増えた。しかし、誰もがチュ・ダヘと同じ選択をするわけにはいかない。成功のため誰かを傷つけ、正当な方法より違法な方法を動員することは、より早い道を選択することに他ならない。結局自身だけのためになる選択をするわけだ。そして彼女は言う。「私の娘は貧困を知らないでほしい」と。自己合理化の典型的な例だ。ダヘに劣らずハリュも貧しかった。しかし、彼は一生懸命に仕事をしたおかげで少しながらダヘを助けることができた。金がもっと必要になってホストクラブで働いたが、それは自分の欲望のためではなくダヘのためだった。誰かに被害を与えるためではなく、助けるための選択だったのだ。従って、ハリュが存在する限りダヘの選択は間違っていると言うしかない。ダヘがハリュを殺すしかない運命なのだ。ハリュが消えなければ彼女の選択は正当性を持たない。第1話に出たハリュの台詞のように、ダヘはハリュを殺すだろう。もちろん、ハリュの代わりに死ぬのは、その日登場したハリュの双子の兄になる可能性が高い。結局ハリュは生き続ける。ハリュが生きていたため、彼女の選択は間違っていた。これは、貧困が決して彼女にとって悪行の免罪符にはなれない理由だ。

    oh!my star
  • 「清潭洞アリス」パク・シフ&ソ・イヒョンの再発見、そしてムン・グニョンの成長痛

    「清潭洞アリス」パク・シフ&ソ・イヒョンの再発見、そしてムン・グニョンの成長痛

    ソウル江南(カンナム)区清潭洞(チョンダムドン)。澄んだ池があり、近くの漢江(ハンガン)の水がきれいでチョンスッコル(清水谷)と呼ばれたことから由来された地域だ。表向きは華やかで明るいばかりのこの地域だが、今や清い池は跡形もなく消え、その代わり濁った欲望がうごめき、間違った富の自慢だけが目立つところとなってしまった。そして27日に終了したSBSドラマ「清潭洞(チョンダムドン)アリス」は、この地域で彼らだけのリーグを形成し、結婚さえも契約書によって行われる治外法権的な地域で自治法を作って暮らしていく人々と、そこに入りたくて躍起になっている見栄っ張りの女性を主人公にし、ひとつのシンデレラ変奏曲を作り上げた。清潭洞を、アリスが夢の中で探検した「ふしぎの国のアリス」に例えたこのドラマで、視聴者たちはありきたりのシンデレラストーリーやおてんばキャラのがむしゃらな成長記ではなく、それなりに新鮮な愛やビジネスの合奏曲と受け取ることができた。そして、出演した俳優たちはある人は恩恵を受け、ある人はもともと持っていたほどにもなれなかった。より正確な言い方をすると、パク・シフ(35)は今まで見せたことのない新しい魅力をアピールして人気に加速をつけ、ソ・イヒョン(29)は再発見という賛辞を受けてデビュー11年ぶりに大器晩成の全盛期を迎えたが、トップスタームン・グニョン(26)は若干の論争となり、成果をあげることができなかった。パク・シフがイケメン俳優であることは事実だ。しかし、正直なところ、チャン・ドンゴンやソ・ジソブとは異なるタイプのイケメン俳優だ。だからといってクォン・サンウのように筋肉質の男性美が際立つわけでもない。どこか2%足りなかったのは認めざるを得ない真実だ。しかし、パク・シフは「清潭洞アリス」を通じて自身のハンディキャップを魅力に変えた。彼が演じたチャ・スンジョ(ジャン・ティエリ・シャー)は、清潭洞ラグジュアリーブティックであつらえた衣装だった。これまでのドラマの男性主人公の中で、ここまで独特で多重人格な役柄があったのかと思うほど、複雑で微妙な心理を持つ人物がチャ・スンジョだ。子供の時の父親と母親の離婚、そして慰謝料のために自身を利用した母親のせいで傷ついて、威圧的な父親に嫌気がさし、何もかもを捨ててまで愛したソ・ユンジュ(ソ・イヒョン)に裏切られたチャ・スンジョは、現実を現実として認めず、夢の中でだけ生きていける人物だ。そのため、彼は現実が大変な時は、すべてを捨てて逃げなければ現実に耐えられない。そんな彼に愛の存在を気づかせてくれた人は、残念ながらお金のために自身に近づいた貧乏なハン・セギョン(ムン・グニョン)だ。彼女との愛を夢見るチャ・スンジョを演じるパク・シフは、作品を通してかわいい表情で首を振りながら若干正気でないような行動で、女性の視聴者の心をときめかせた。財閥の息子で、大企業の会長、そしてイケメンだが、このように足りない内面がかえって女性たちを気楽にさせ、親近感を与えたのだ。こんなチャ・スンジョのキャラクターとパク・シフの魅力を完成させたのは、彼が着て登場した清潭洞ファッションだった。パク・シフはフランス留学に行ってきた大企業の会長として、完璧に近いファッションで男性美の究極を見せた。パク・シフが最大限の魅力を引き出すことができたのは、チャン・ドンゴンのような彫刻のような顔も、ヒョンビンのような孤独な男の雰囲気も、チャ・スンウォンのようなタフさもないが、彷徨い悩みそしてトラウマの中で自身をコントロールできない、母性本能をくすぐる冷たい都会の男の葛藤を絶妙に描く中で、ファッションを適切にマッチさせたためだ。このドラマで最大の恩恵を受けたのは何と言ってもソ・ユンジュ役のソ・イヒョンだ。2002年に芸能界にデビューして以来、B級にとどまってきた彼女は今回のドラマをきっかけにやっと注目される女優となった。清潭洞の嫁(玉の輿に乗った女性)という役柄に合うように華やかだが退廃的ではなく、シンプルだが野暮ったくなく、難度の高い洗練されたファッションとメイクで番組を見る人の目を楽しませた彼女は完売女子(ドラマなどで着用したアイテムがすべて売り切れになる女性)という今回のドラマによって得たニックネームらしく、ファッションリーダーとして第2のキム・ナムジュを予告した。それだけでもソ・イヒョンの成功を簡単に明言できる。ある意味で彼女の成功の背景にはムン・グニョンがいたのかもしれない。わざわざ貧乏な家の娘を演じるために野暮ったい姿をしたムン・グニョンに比べて彼女が相対的に目立ったのだ。いくらそうだとしても、ソ・イヒョン自体の強みがなかったならこのような意外な成功は保証されなかっただろう。女優として最高の年齢になったソ・イヒョンとしては、助演だが主演を乗り越える存在感と自身の表現力で出演者のうちもっとも多くのものを得た。ムン・グニョンが努めたハン・セギョンは一見ドラマの女性主人公としては完璧なキャラクターだった。常に苦労しながら生きてきて、銀行ローンで購入した自宅さえきちんと守れない無能な父親を持った就活生として留学にも行けず大学を卒業して3年ぶりに、しかもソ・ユンジュの助けによって契約社員としてかろうじて就職できた現実は切ないものだ。しかし、誰よりも根性のあるおてんば娘な彼女は時計うさぎを捕まえてシンデレラになろうと奮闘し、結局は紆余曲折の末に目的を達成する。愛もビジネスも両方とも成功させるハッピーエンドの主人公だ。しかし、ムン・グニョンはこのような条件の中でも子役出身の限界を克服できなかった。視聴者や関係者が共通して指摘した女子高生のイメージから完璧に脱することができなかった。彼女がパク・シフとキスシーンをしても何となく不自然に感じる理由は、視聴者はまだムン・グニョンの現在の顔にオーバーラップされる「秋の童話」のソン・ヘギョの幼少時代の役と、映画「マイ・リトル・ブライド」のかわいい女子高生ムン・グニョンを忘れられないためだ。演技は非の打ちどころがない。ムン・グニョンにしかできない役だと思われるほど、彼女はハン・セギョンになりきり、成功と愛、良心の間で葛藤するハン・セギョンの心理状態をうまく表現し、自身の傷よりはチャ・スンジョの傷を慰め、癒してあげる成熟な姿を驚くほどうまく演じきった。しかし、画面いっぱいの彼女の顔と、チャ・スンジョがそこまで求めた純情な主人公としてどこか歳月の隔たりが感じられるのは、決定的な非現実感だった。結局、ムン・グニョンはまだ子役と成人役の中間で成長痛を患っているのではないだろうか。だとすれば、ドラマのタイトルが示すアリスは誰だろうか。ムン・グニョン、つまりハン・セギョンと1次元的に答える視聴者はいないだろう。結論は、ハン・セギョン、チャ・スンジョ、ソ・ユンジュ、そしてタミー・ホン(キム・ジソク)誰もがふしぎの国のアリスだ。ハン・セギョンはタミー・ホンに小説「ふしぎの国のアリス」の結末を聞き、タミー・ホンは小説を持ってきて彼女に教える。アリスはただ夢から覚めることで終わりだと思っていたが、アリスを起こしたアリスの姉が続けて夢を見ることになる、しかしその夢の半分は現実で、半分は夢であると。それを聞いて、ハン・セギョンはその姉が目を覚ますと現実に戻ってくることを知りながらも半分は(夢を)信じて生きる大人だとその意味を解釈する。だとすれば、アリスの姉がハン・セギョンで、アリスはむしろチャ・スンジョではないだろうか。さらに、ビジネスのためなら愛なんて厄介な古い鞄のように考え突っ走った結果、清潭洞の嫁になるが、そのように不安に駆られてその場を守ろうとした自身の愚かさ、そして現実と理想の隔たりがあることに遅れて気づき、果敢にも先に離婚を宣言し独立したソ・ユンジュもアリスではないだろうか。また、不利な札だと知っていながらGNファッションの中心的な人物シン・インファ(キム・ユリ)を裏切り、ハン・セギョン、ソ・ユンジュと連合勢力を形成するという無理をしたタミー・ホンもふしぎの国のアリスだ。

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