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  • 「私たち結婚できるかな?」結婚のすべてを描いた細密画

    「私たち結婚できるかな?」結婚のすべてを描いた細密画

    僕たち、結婚できる?この上なく単純な質問を投げてみる。これは私たちが本当に愛していたのか、あるいは私たちが今愛しているのかというようなロマンチックな感情に対する質問ではない。あなたと私、長い間お互い違う環境で育ってきた2人が、様々な違いと危機を乗り越え人生で一番煩わしくて、高級なイベントと言える結婚まで、果たして無事に至ることができるのかに対する疑いから始まった疑問だった。それに結婚をするという意志や、結婚できるという確信の代わりに抱く不安は、私たちの結婚が私たちだけの望みだけでまとまることではないということから始まる。そのため情熱な愛より難易度の高い課題は、順調な結婚であり、JTBC「私たち結婚できるかな?」はこの一節の質問から始まり、結婚にまつわる様々な人間関係と人物を顕微鏡で見ている。結婚、第3者の基準で自分自身を採点するテスト用紙恋愛が2人だけで完成できる幸せな世界であるとすれば、結婚はそれぞれが生きてきた世界に異質的な相手を受け入れることで発生する無数の葛藤の始まりである。夫と死別し、一人で娘たちを育ててきたドゥルジャ(イ・ミスク)は、小学校の教師である次女ヘユン(チョン・ソミン)が中小企業の新入社員ジョンフン(ソンジュン)と結婚することに激しく反対する。だが、ヘユンは自分の現実的な条件が、母が思っているほど良くないということを分かっている。一方、裕福な家庭で育ったジョンフンは、ヘユンの母ドゥルジャから年収3千万ウォン以下のサラリーマンである自分があまり気に入られていないということにショックを受け、母ウンギョン(ソヌ・ウンスク)がヘユンに要求した結納の問題を解決できない自分の経済力に、改めて愕然とする。このように、韓国での結婚は、大人たちがプライベートの関係でも第3者の基準で自分自身を採点するという不快な経験であると同時に、「お母さんが恥ずかしい」と告白するヘユンと「結婚の準備をしながら、母さんの色んな顔を見た」と失望するジョンフンのように、子供が親を客観的に見て、距離を置くようになる重要なきっかけにもなる。だが、生まれてから大人になるまで、進学や就職によって住まいが変わるなど、特別なきっかけがないと親離れできず、一緒に住みながら金銭的な支援を受けたり、家事労働などが与えられる。そんな子供たちが結婚だけは自分の力でやりたいと思うのは、ある意味つじつまが合わない望みだ。それは愛情という名を装った搾取と干渉の悪循環の中で、親は自分の投資と犠牲によって育ててきた子供が「異性に狂い正気でない」状況を受け入れることができず、しばしば葛藤の原因を部外者である将来嫁や婿になるであろうヘユンやジョンフンのせいにしようとする。「私たち結婚できるかな?」狂った世界へ向かった勇気ある一歩問題は、男女2人が新しい家庭を作り定着するための初期費用が、20~30代の会社員の平均年収の全額を何年貯めても手に負えないほど高いということが、2012年の韓国の現実だ。29歳の大卒者が就職難に悩みを抱えて自殺し、恋愛、結婚、出産費用が手に負えなくて諦める3放世代(恋愛、結婚、出産の3つを諦めた世代)という新造語ができた社会は、子供が親から最小限の独立できる機会まで遮断している。そんな理由で、自分一人で頑張って成功することは、今はもう神話の領域となった。また、若い世代が最も解決しなければならない課題が生存になってしまった今、一生、生活に苦しみながら生きてきたドゥルジャが、ヘユンには自分のような人生を送ってほしくないため、ジョンフンの親が持つ不動産の一部を欲張るのは少し醜いけれど、仕方のない選択でもある。しかし、結婚を準備しながら、2度の別れを経験したヘユンとジョンフンが、高級ホテルの代わりにいとこが運営するレストランを無料で借りて結婚することを決め、ジョンフンの親が譲ってくれるマンションの代わり、ローンを組んで安い家を借りようと一緒に探そうとする。また、ドゥルジャの家で暮らしながらお金を貯めることを悩む姿は、彼らがこれまでの過程を通じて得た成長の一面である。ヘユンが結婚を諦めようとした一番大きな理由だった母のことをそのまま受け入れる方法を学び、ジョンフンは結婚を反対する母に「失敗をしてもそれは僕がしたことで、その失敗による責任も僕が取る」と宣言する。そのため、ありふれた結婚ストーリーの中で、親と子供の関係、夫婦になろうとする2人の関係、新しく家族の垣根に入ることになった人々との関係を深く考察した「僕たち、結婚できる?」は、何度も諦めて逃げたことがあるヘユンを通じて物語を語っている。「逃げない。私が欲しいものを勝ち取るし、守る。戦って勝つ人だけが持てるものだとしたら、戦って勝ってみせる」愛する人と家庭を築くことが、危険なギャンブルのように認識されるこの狂った世界へ向けた勇気ある一歩だ。

    10Asia
  • Apink チョン・ウンジ「ソ・イングクと結婚しなさいと周りから言われる」

    Apink チョン・ウンジ「ソ・イングクと結婚しなさいと周りから言われる」

    応答せよ、Apink チョン・ウンジ―「応答せよ1997」が終わってどう過ごしているか?チョン・ウンジ:正直にまだ私は以前のまま。今も撮影現場に行きたい。撮影が終わって何か心が寂しかった。俳優たちは役が終わってうつ病になるケースがあると聞いて理解できなかったが、今は分かるような気がする。―歌手と演技どんな違いがあるか?チョン・ウンジ:演技は歌と似ている面もある。歌も作詞家と作曲家が作った人間の話を歌うもの。人々が生きる話。そういう点で似ているところが多い。演技をしてみると、ステージでも役に立つと思う。私だけの考えや感情ではなく、別の考えや感情を持つようになった。―「応答せよ1997」が初めての演技だったが、大ヒットした。チョン・ウンジ:ここまでヒットするとは夢にも思わなかった。最初に出演が決まったときは「うまくいくはず。うまくやれる」という考えではなく、「ダメな演技はしちゃだめ。私のせいで迷惑をかけちゃいけない」とばかり思っていた。そのため、初放送までも「酷評だらけかな。当分インターネットは見ないほうがいい」と怖く思うばかりだった。それがこんな結果となり、とても幸せで気持ちいい。―演技の神童と言われるほど激賞されたが。チョン・ウンジ:まさか(笑) お世辞じゃないかな。もちろん、そういうふうに言われると気持ちはいいけど、恥ずかしい。でもやっぱり嬉しい(笑) 今回の作品で身に余る賞賛を受け、早くから次の作品が心配。最初に台本をもらって、頭の中が文字通りメンタル崩壊の状態だった。しかし、こんな幸せな結果とともに賞賛まで聞けるなんて、本当に実感が沸かない。―10代から30代までの演技をした。どうだったか?チョン・ウンジ:あるテレビ局のプロデューサーは私の年齢を20代後半と思っていた。私はそこまで老け顔ですか?(実際のチョン・ウンジは1993年生まれだ)大人の演技に対して怖さもあったが、母親とおばさんたちの話をたくさん参考にした。そこまで大変ではなかった。―ソ・イングクとのキスシーンが話題となった。チョン・ウンジ:初めてのキスシーンである水飲み場でのキスシーンだけ緊張した。その後はまあ(笑) ソン・シウォンという人物にはまっていたためか、ラブシーンも自然と受け入れて撮影できたと思う。私は何の感覚もなく自然だったが、周りが大騒ぎだった。ある人には「ソ・イングクとキスできて羨ましい」とも言われた。父親は「歌を歌えとソウルに送ったら、父の許可もとらずに他の男とキスをするのか?」と怒った(笑)―チョン・ウンジが所属するApinkは、メンバーが10代後半から20代前半の少女たちだ。ソ・イングクとのラブシーンを見てなんと言ったか?チョン・ウンジ:メンバーのみんなが「姉さん、まだ契約は終わってないけど、嫁に行ってしまいなさい」と言っていた。「それにしても女性アイドルなのにエロ過ぎる」と心配もしたりして。末っ子のオ・ハヨンは「姉さん仕方ないよ。ソ・イングクさんのもとに嫁に行くしかないよ」とうなだれた(笑)―「応答せよ1997」ではH.O.T.のトニー・アンの熱狂的なファンだ。実際に誰かの熱狂的なファンだったか?チョン・ウンジ:そんな経験はない。ある芸能人のことを悪くないと思ったくらいだ。ソン・シウォンのように人生をかけて好きになったことはない。しかし、周りの友だちの中にはそんな人が多くて参考になった。―「応答せよ1997」の中のユン・ユンジェは、幼なじみから恋人へ、また夫婦になる人物だ。現実だと幼なじみから夫になれると思うか?チョン・ウンジ:当然なれると思う。普段から幼なじみという存在を羨ましく思っていた。正直、ソン・シウォンがとても羨ましかった。私は幼なじみから恋人に発展するのが一番理想的な異性関係だと思う。―ソ・イングクはどうか?ドラマの中のユン・ユンジェと大きく違うか?チョン・ウンジ:ユン・ユンジェは私の理想のタイプ。彼のように純愛をする人はこの世にいないと思う。もちろん、ソン・シウォンという人物がいるからこそユン・ユンジェという人物もカッコよく見えたと思うけど。もし、ソン・シウォンという人物がいなかったら、ユン・ユンジェは執念深い人間に見えたのかもしれない。ソ・イングクはドラマとは違っていたずらっ子。お茶目でユーモラスで愉快な人。意思表現一つでも面白くする。それで撮影する間楽しかった。―そんな彼が1ヶ月もしないうちに、他のドラマで結婚した。ヤキモチは焼かないか?チョン・ウンジ:ハハハ。ソ・イングクが出演する「せがれたち」の第1話を見た。「応答せよ1997」のみんなと一緒にモニタリングをした。正直、ユン・ユンジェとあまりにも異なる役で実感も沸かなかった。ヤキモチ?ヤキモチというより何だろう?違う人を見ているような気がした。でも私は大丈夫なのに、周りが大騒ぎだった。特に、母親は「せがれたち」の第1話が終わると同時に私に電話をかけて来て「『応答せよ1997』が終わって間もないのに、他のドラマで他の女性とキスなんかしたりして」と怒っていた(笑) 母親と周りの人々にとって、ある瞬間からユン・ユンジェが本当に婿のような存在だったようだ。

    atstar1
  • 君たちは知っているか?― 青春ドラマに見るロックスピリット ―

    君たちは知っているか?― 青春ドラマに見るロックスピリット ―

    KBS「ドリームハイ2」の主人公であるチン・ユジン(2AM ジヌン)は無礼な人物である。入試の面接を受ける時も、シン・ヘソン(カン・ソラ)の頼みを断る時も、彼は他人に配慮したり謙遜する姿をなかなか見せない。そして、ドラマはそういったチン・ユジンの性格について、彼の夢がロックバンドのミュージシャンということ以外、何の説明もしていない。友人が熱狂するアイドルに関して「音楽に対する情熱も感心もないくせに、他人の指示通り、同じように笑って同じような声で歌を歌うなんて、気持ち悪いと思わない? 人形じゃあるまいし」と必要以上に毒を吐いたり、「人間らしく自分がやりたい音楽をやりたい」と抱負を明かすチン・ユジンの態度には、彼がロック以外の音楽を無視して偏見を持つことを前提にしている。しかし、結果的にそれはチン・ユジンの視線ではなく、このドラマが持つバンドや音楽に対する常識である。高慢なチン・ユジンに元ロッカーだった校長のチュ・ジョンワン(クォン・ヘヒョ)は「私はロックに関しては少し知っているけれど、それってお腹空くジャンルだよ」と言う。ロックはお腹が空くことまで甘受するから孤高の音楽で、それを根拠にお腹がいっぱいになるアイドルの音楽を非難することが正当化されるのが、いわゆる「ドリームハイ2」が設定したロックスピリットだ。ドラマがロックバンドを見る時代錯誤的な視線ドラマの以外の音楽は活動形態の規定に関し自由になっているのに、ドラマの中にあるロックバンドだけが依然としてクリシェ(決まり文句)に従っている 「ドリームハイ2」と同じ日に放送を始めたtvN「美男<イケメン>バンド~キミに届けるピュアビート」も、あまり変わらない。富裕層の子供たちが通うチョンサン高校に強制的に転校することになったバンド「眼球浄化(目の保養になるほどのイケメンという意味)」のメンバーたちは皆貧しい家庭の子だ。品行は不良で、情緒不安定。メンバーたちのキャラクターはナレーションでしっかりと紹介されるが、一人一人の根本的な性格は似すぎたものである。そのため彼らはロックバンドに所属しているから他の生徒と見分けられるのではなく、貧しい家庭の出身という理由で差別を受ける。劇中の音楽対決において、チョンサン高校のバンド部はピアノで、バンド「眼球浄化」はエレキギターで対決するシーンはそういった意味で象徴的に思える。音楽的なインスピレーションを言い訳に女子生徒といちゃついたり、集団で暴力を振るったりする彼らではあるが、そういった行動の前に「眼球浄化」というバンドは善意を持った被害者の集まりである。それは、彼らが貧乏なのにも関わらず、金を担保にしない音楽を選んだロックバンドだからだ。ロックバンドの収益構造について話そうとしているわけではない。問題はその2つのドラマが共にロックバンドという題材を極めて平面的で時代錯誤的に活用しているということだ。ドラマではロックバンドをステレオタイプの中高年世代が持つ基準から脱した代案の題材として活用したがるが、もうロックミュージックと言えば独立性に繋げる時代ではない。従来のスターシステムにより成功を収めるアイドルバンドが韓国内外で登場し、現役のアイドルグループのメンバーがロックバンドを並行する場合もある。また、活動としてはアイドルだが、曲の制作に積極的に参加するのはもちろん、プライベートのファッションまで影響を及ぼすBIGBANGのG-DRAGONの場合、バンド活動をしているかどうかということに関係なく、ロックスターとしての地位を持つケースだと言える。ドラマの以外の音楽は、徐々にジャンルの区分やバンドという形から脱して自由に音楽を作り出し楽しんでいるのに、ドラマの中にあるロックバンドだけが依然として古臭いクリシェ(決まり文句)に従っているのだ。青春はそれほど甘いものではないもちろん、すべてのドラマが主人公の職業を現実的に描く必要はない。しかし、映画「楽しい人生」やSBS「カムバックマドンナ~私は伝説だ」のように、見る人の心を刺激したり主人公が全盛期を取り戻すことを夢見るストーリーではなく、10代の主人公を通して現代を生きる若者の話を描く作品が、現実をきちんと反映していないのは困る。 ロック以外に具体的なキャラクター設定ができていないチン・ユジンとバンド「眼球浄化」の音楽は、彼らのキャラクターや音楽から意味を探るためではなく、投資と世襲という資本主義の規則にひびを入れるため使われたに過ぎない。すなわち、ドラマの中でロックバンドは大人が設定したアンチテーゼ(反定立)に対照されるものや職業に代替されても構わない設定である。そのため、2作とも主人公のロックバンドが公演する途中、警察から制止されるシーンを見せたことには大きな意味がある。ドラマはロックバンドについて話したいわけでなく、ロックバンドの危険な騒ぎが必要なだけであったのだ。昨年放送されたKBS「TOPバンド」は視聴者にロックバンドの暮らし方についてありのままを伝え、現在放送中のMnet「OK PUNK」は大げさな表現などは使わずロックバンドをする楽しさをそのまま伝える。「ドリームハイ」のシーズン1でソン・サムドン(キム・スヒョン)は数多くの弱点を音楽を通して克服する人物だったし、「美男<イケメン>ラーメン店」は恋愛話を主に描く中でもラーメン屋という背景を無意味に放置することはなかった。番組でロックバンドのありのままの様子に近寄ることも、ドラマの中で主人公の職業に意味を与えることも、可能であることに間違いはない。そのため、革ジャンを着て、無愛想な性格で、反抗的だが一体何のためにそんな態度を見せるのか説明できないチン・ユジンとバンド「眼球浄化」こそが、他人の指示通り、同じように笑って同じ声で歌を歌うという今の状況に言い訳の余地がない。ロックバンドが人形でもあるまいし、黙って生きるには青春はそれほど甘いものではない。青春ドラマを見る視聴者の視線はさらに厳しいものなのだ。

    10Asia
  • 「会いたい」ユ・スンホ、身の毛もよだつ演技で“圧倒”

    「会いたい」ユ・スンホ、身の毛もよだつ演技で“圧倒”

    ユ・スンホが恐ろしいサイコパスの演技を披露した。韓国で27日の夜に放送されたMBCドラマ「会いたい」(脚本:ムン・ヒジョン、演出:イ・ジェドン)で、ヘリ(カン・ヒョンジュン/ユ・スンホ)の多面性が極に達した。ジョイ(イ・スヨン/ユン・ウネ)に自身の母親であるカン・ヒョンジュ(チャ・ファヨン)の写真を見せながら、母親を殺した人物が、自分も殺そうとしていることへの同情を求めたヘリは、ハン・ジョンウがカン・ヒョンジュの写真をジョイに見せようとすると、嘘がばれることを恐れ、彼の手を杖で叩いた。ジョイが薬を持ってくる間、ヘリの暴力に耐えられなかったハン・ジョンウは、ヘリの胸倉を掴んだ。しかし、ヘリはジョイが近づく音で杖を捨て、まるで自分が被害者であるように演技をした。二人の葛藤にジョイは家を出ていき、ヘリはジョイに戻るよう、14年前、ハン・ジョンウの父親だったハン・テジュン(ハン・ジニ)がイ・スヨンをこの世にいない人間にしろと命令したという、死んだカン・サンチョルの声が録音されているUSBを送った。また、ハン・ジョンウにはジョイの携帯を使って怪しい電話をかけた。ヘリは、ジョイとハン・ジョンウを待ちながら、影の助力者であるユン室長(チョン・ジェホ)に「ジョイが戻ってこなかったら、殺してでも俺のところにつれて来い。俺のものにならなかったものは、誰にもあげない」とその狂気を見せた。ヘリの計画通り、ジョイは家に戻り、彼は予想していたかのように涙を流し始めた。また可哀想なふりをしてジョイの足を抱きながら「僕の足をこんな風にした人、本当に知らない。本当に。何も知らないよ。怖いよ」と嗚咽した。ヘリは、ハン・ジョンウがジョイを探しに急いで自分の家に来ると、ジョイを強く抱きしめながら「ジョイ、僕は戻ってくると思っていたよ」と話しながら、ハン・ジョンウに向かって不気味な笑みを浮かべた。ジョイには限りなく優しかったヘリは、彼女がハン・ジョンウに動揺する姿を見て、ジョイに執着し始めた。これに、ジョイは今まで見たことのないヘリの姿から彼から離れていき、そのたびヘリは涙でジョイの同情を求めた。また、ヘリはハン・テジュンに復讐するため、ユン室長にカン・サンドゥク、カン・サンチョル、ナム理事を殺すように支持したが、殺人を正当なものとし、少しの罪悪感も持っていなかった。この日の放送で、ヘリを演じたユ・スンホの演技は恐ろしかった。夜中ユン・ウネを待っている時の演技は、台詞がなくてもユン・ウネへの感情がそのまま伝わり、ユン・ウネを殺してもつれてこいと話す時の狂気と、ユン・ウネを抱きしめて嗚咽する時の切なさ、そして嗚咽しながらもユチョンには笑みを浮かべた時には鳥肌が立つようだった。子役から俳優として成長していく過渡期に直面したユ・スンホは、周りからの懸念をよそに、回を重ねるたびに熟した演技を披露し、恐ろしい成長ぶりを見せている。この日の放送でヘリは、ユン室長を通じて、ハン・ジョンウの家から盗んできた母親のカン・ヒョンジュ(チャ・ファヨン)が作った、点滴のホースを結んで作った花の飾りを見せた。自身の家に侵入してきた泥棒と戦ったハン・ジョンウは、彼がカン・サンチョル殺害現場にいた人物だと分かった。また、泥棒は、ハン・ジョンウと戦いながらも、必死にカン・ヒョンジュが作った飾りを守ろうとしていた。ハン・ジョンウがこれに気づいていれば、ヘリがカン・サンドゥク、カン・サンチョル、ナム理事の連続殺人に関わっていたことが分かるはずだ。ハン・ジョンウはカン・ヒョンジュの飾りを見たのか、これをそのままテーブルの上に置いたのはヘリの失敗か、それともハン・ジョンウに自分が連続殺人に関わっているということを知らせ、ジョイを諦めないとハン・ジョンウも殺せるという警告なのか、その理由についても関心が集まっている。

    マイデイリー
  • 「チョンウチ」視聴率「会いたい」の追撃にも関わらず“水木ドラマ1位”

    「チョンウチ」視聴率「会いたい」の追撃にも関わらず“水木ドラマ1位”

    KBS 2TVドラマ「チョンウチ」が、水木ドラマ1位の座を守った。視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチの集計結果によると、27日に放送された「チョンウチ」は視聴率12.9%(以下、全国基準)を記録した。26日の放送分の視聴率12.2%より0.7%上昇した数値で、同時間帯の視聴率1位を獲得した。MBCドラマ「会いたい」は、11.2%の視聴率を記録した。26日放送分の視聴率10.5%より上昇したが、「チョンウチ」も同様に0.7%の視聴率の上昇を見せたことで、水木ドラマの1位獲得に失敗した。「チョンウチ」と「会いたい」は、1.7%の視聴率の差が維持された。SBSドラマ「大風水」は視聴率9.8%で、26日放送分の視聴率8.5%より1.3%上昇したが、水木ドラマの最下位を脱出することはできなかった。

    マイデイリー
  • イ・スンギ、JYJ…誰のファンが一番強い?「MBC演技大賞」激戦の人気賞投票

    イ・スンギ、JYJ…誰のファンが一番強い?「MBC演技大賞」激戦の人気賞投票

    22日の「KBS芸能大賞」を皮切りに、韓国の地上波3局の年末授賞式への期待が高まっている。授賞式であるだけに、誰が受賞するのかが大きな関心事である。テレビ局が貢献度や人気を考慮して授賞する大賞も光栄なことだが、視聴者からの人気を一目で確認できる人気賞もこれに負けない。その中でも演技大賞の人気賞は、ドラマに出演した俳優たちのプライドがかかっているという点で、ファンたちが熱狂的に参加している。今年のMBCドラマはとりわけ根強い人気を得ている男性俳優たちが活躍したため、女性視聴者からの投票が白熱している。大賞よりも激しいという話まで出ているほどである。MBCのある関係者は先日OSENとのインタビューで「もともと人気賞の候補を10人にしようとしていたが、今年のMBCドラマに出演した男性俳優の活躍が優れており、候補者数を増やした」と述べた。候補が15人に増えただけに、誰が上位になるか予測しがたい状況だ。MBCが21日から公式サイトを通じて投票を開始した人気賞候補は、「太陽を抱く月」のキム・スヒョンを始め、「メイクイーン」のキム・ジェウォン、「Dr.JIN」のJYJ ジェジュン、「会いたい」のJYJ ユチョン、「Dr.JIN」のソン・スンホン、「光と影」のアン・ジェウク、「太陽を抱く月」のヨ・ジング、「会いたい」のユ・スンホ、「ゴールデンタイム」のイ・ソンギュン、「キング~Two Hearts」のイ・スンギ、「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」のイ・ジャンウ、「アラン使道伝」のイ・ジュンギ、「太陽を抱く月」のZE:A シワン、「太陽を抱く月」のチョン・イル、「馬医」のチョ・スンウの15人に及ぶ。彼らはいずれもファンが多いことで有名な候補者たちだ。世代を問わず幅広いファンを持っているイ・スンギから、今年最高の1年を送ったキム・スヒョン、ロイヤリティの強いアイドルグループJYJメンバーのジェジュンとユチョンが強力な人気賞候補である。ここに、ミュージカルで活躍しコアなファンが多いチョ・スンウや「王の男」で1000万人観客を達成させるために何度も映画館を訪れたファンを持っているイ・ジュンギも手強い競争者である。もちろん、MBCは1つのIDにつき1回、1つのIPに1日3回のみ参加できるよう制限を設けたが、俳優たちを愛するファンたちが、家族のIDを総動員するのは火を見るより明らかな状況である。MBCは、30日に開催される授賞式の生放送中に、人気投票を締切る計画である。いよいよ愛するお兄さんのプライドをかけたファンたちのクリック戦争が始まった。

    OSEN
  • 「会いたい」ドラマが背けるトラウマの影

    「会いたい」ドラマが背けるトラウマの影

    MBC水木ドラマ「会いたい」第14話 夜9時55分放送カン・ヒョンジュン(ユ・スンホ)に傷ついた手首を隠し、涙を流すイ・スヨン(ユン・ウネ)にハン・ジョンウ(JYJ ユチョン)はこう言う。「もう一度、君を泣かせたら、僕は君のことを待たないから。僕が君を迎えに行くから」この台詞は、「会いたい」の劇中で何度も繰り返される歌「魔法の城」(東方神起)の物語であることを再確認させてくれた。暗闇の洞窟に閉じ込められた姫を助ける騎士の物語だ。この上ない恋愛物語の原形は「会いたい」を支えている哀切な初恋の神話を固めてくれた。殺人犯の娘イ・スヨンの名前を呼んでくれた唯一の恋人ハン・ジョンウは、14年の懺悔の時間を送り、もう一度イ・スヨンを助けるために騎士になった。それなら、再びこの質問に戻るしかない。その恋愛物語の危機が、必ずしも残酷な児童性的虐待でなければならなかったのかという質問に、もちろん「会いたい」は、イ・スヨンのような児童性的虐待の被害者家族の復讐物語を通じ、加害者に対する怒りを引き起こすことで、この質問に関して忠実に答えようとした。しかし、それよりも重要な被害者たちのトラウマに対するアプローチ方法は、断片的で、上辺だけだったということが問題だった。恋愛構図が本格化されながら、この問題点が明らかになった。イ・スヨンの心の傷は受動的に助けを待つヒロインの悲恋物語として描かれておらず、彼女にとって加害者でありながら助けてくれた人、両面的な性格を同時に持つ2人の男性主人公との複雑な関係も、三角関係の構図の中で単純な構図になってしまった。イ・スヨンの心の傷と男性主人公との関係を繊細にアプローチしていたのなら、カン・ヒョンジュンの強引なキスやその状況を抜け出し、ハン・ジョンウから慰められるというような恋愛ドラマのお決まりのシーンは、使うべきではなかった。最終回まで残り6話となっている物語の中で、彼女がどう乗り越えていくのかは分からないが、少なくとも今まで見せてくれたこの作品の質問に対する答えが不十分であることは明らかになった。

    10Asia
  • 「会いたい」JYJ ユチョン、熱血刑事の本能を発揮

    「会いたい」JYJ ユチョン、熱血刑事の本能を発揮

    MBC水木ドラマ「会いたい」で、JYJのユチョンの熱血刑事本能が復活した。26日に韓国で放送された「会いたい」第14話は、カン・サンチョル殺害事件を捜査するハン・ジョンウ(ユチョン)の活躍ぶりが描かれた。ジョンウは、カン・ヒョンジュン(ユ・スンホ)が依頼した借名口座の調査のためにジェギョン療養院を訪れたが、目の前で起きたサンチョルの死亡に困惑する。続いて、サンチョルの洋服の中から発見された家族写真やジェギョン療養院の聞き込み捜査に行った当日、犯行が行われた点などをもとに、犯人が自身を狙ったことを察知し、本格的な捜査に取り掛かった。ジョンウは実際に、自身がこの事件とかかわれば捜査から除外されることを知っていたにもかかわらず、事件現場の記憶を思い出しながら捜査を行った。そして、サンチョルの死体解剖の結果、墜落死ではなく溺死であることが判明した。これとともに、湿ったタオルにより窒息死したカン・サンドゥク(パク・ソヌ)の死を思い浮かべ、2つの事件が関連していることに気づく。この日、ジョンウはサンドゥクが死んだ当時、イ・スヨン(ユン・ウネ)と掃除人(キム・ミギョン)など、自身と縁が深い人物が有力な容疑者として取り上げられると感情は揺れていたが、落ち着いた様子を見せた。彼は、自身に起きた一連の事件が1つの延長線上にあるかも知れないと推察した。ジョンウは、小さいことも見逃さず目利きが効き、しぶとい執念で事件を解決してゆき視聴者の注目を浴びた。ジョンウは劇中、クレイジーラビットというニックネームのように、捜査において誰より強い熱意と執念を見せた。ジョンウが14年前から続いてきた事件の真実を明かすことができるのか注目されている「会いたい」は、韓国で27日午後9時55分に第15話が放送される。

    OSEN
  • 「紳士の品格」が「2012 SBS演技大賞」ベストカップル賞部門に最多ノミネート

    「紳士の品格」が「2012 SBS演技大賞」ベストカップル賞部門に最多ノミネート

    韓国で8月に最終回を迎えたSBS週末ドラマ「紳士の品格」が、「2012 SBS演技大賞」(以下「演技大賞」)のベストカップル賞部門で最多の候補を輩出した。最近「演技大賞」ベストカップル賞の候補が発表されたが、「紳士の品格」では3組のカップルがノミネートされた。主演を務めたチャン・ドンゴン、キム・ハヌルをはじめ、メアリ(ユン・ジニ)ブームを巻き起こしたキム・ミンジョン&ユン・ジニカップル、清潭(チョンダム)魔女キャラクターを誕生させたイ・ジョンヒョク&キム・ジョンナンカップルがその主人公である。「紳士の品格」の次にたくさんの候補を出したドラマは、意外にも社会性の強い「追跡者 THE CHASER」であった。同ドラマでヤクザと刑事として活躍したチョ・ジェユン&パク・ヒョジュカップルと、検事&記事カップルとして活躍したリュ・スンス&コ・ジュニカップルがそれぞれノミネートされた。唯一の男同士カップルも目を引く。主人公は、水木ドラマ「ファントム」のクァク・ドウォン&ソ・ジソブカップル。放送当時、サイバー捜査隊のチーム長と刑事役に扮し、犯人を捕まえるため熱い頭脳戦を繰り広げたことはもちろん、小競り合いをする姿で笑いを誘ったことで「演技大賞」にノミネートされた。この他にも衝撃的な結末を迎えた「ファッション王」のユ・アイン&シン・セギョン、フレッシュな印象を与えた「花ざかりの君たちへ」のSHINeeミンホ&f(x)ソルリ、タイムスリップブームを起こした「屋根部屋のプリンス」のJYJユチョン&ハン・ジミン、マクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる)ドラマという評価を受けながらも、初々しい印象を与え続けた「蒼のピアニスト」のチュ・ジフン&チン・セヨン、シンデレラファンタジーの典型である「わが愛しの蝶々夫人」のパク・ヨンウ&ヨム・ジョンア、会社員の哀歓を愉快に描いた「サラリーマン楚漢志」のイ・ボムス&チョン・リョウォンカップルがそれぞれベストカップル賞にノミネートされた。「独占中継!2012 SBS演技大賞」2012/12/31 (月) 21:30~26:00今年のSBS演技大賞が見れるのは女性チャンネル♪LaLa TVだけ!CS放送 女性チャンネル♪LaLa TVで放送決定!【LaLa TVにてキャンペーン実施中】女性チャンネル♪LaLa TV公式Facebookでは今年韓国SBSで放送された韓国ドラマのポストカード(本国ポスターデザイン)を抽選で100名様にプレゼント!詳しくはこちらまで ⇒ LaLa TV公式Facebook

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  • 「私たち結婚できるかな?」率直な結婚生活の裏話で好評…“視聴率3%台目前”

    「私たち結婚できるかな?」率直な結婚生活の裏話で好評…“視聴率3%台目前”

    JTBC月火ドラマ 「私たち結婚できるかな?」が視聴率3%を目前にしている。26日、視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチの集計結果によると、韓国で25日に放送された「私たち結婚できるかな?」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:キム・ユンチョル)の第18話は、全国基準で(全国有料放送)2.818%を記録した。これは第17話で記録した1.646%に比べ、1.172%上昇したものである。第18回は首都圏有料世帯基準で平均視聴率2.9%(広告を除く)、最高視聴率は3.3%を記録した。JTBCのある関係者は「リアルな離婚訴訟の過程に共感する女性視聴者からの電話が視聴者審議室に殺到した。このままいけば、最終回は4%台にまで上るのでは」と述べた。この日の放送では離婚調停中のドヒョン(キム・ソンミン)とヘジン(チョン・エヨン)が、子供の親権のための児童心理調査に入った中、二人の息子テウォン(ファン・ジェヒョン)は親の離婚を悲しんで涙を流した。 しかし最後の調停委員会でドヒョンは「本当に離婚しますか?」という調停委員の質問に「いいえ、したくありません」と答え、どんでん返しを暗示した。「私たち結婚できるかな?」の離婚調停過程は、リアルでドラマチックな構成で視聴者から注目されている。ネットユーザは「普段他人事のようだった離婚が、自分のことになるかもしれないと考えるようになった」「弱者のヘジンがかわいそう」などの反応を見せている。

    OSEN
  • 【ドラマレビュー】自己矛盾に陥った「ドラマの帝王」“突破口が必要”

    【ドラマレビュー】自己矛盾に陥った「ドラマの帝王」“突破口が必要”

    SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」が解くべき課題ドラマがドラマを語るのは、決して容易なことではない。それはつまり、自己批判であると同時に、厳しい基準を求めるためである。例えば、PPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)を批判するドラマが、PPLなしに制作されるのはほとんど不可能であり、ありきたりな恋愛ドラマや通俗的な設定を拒否すると堂々と主張したドラマも、よく見ると従来のドラマの限界をそのまま含んでいる場合がほとんどである。これは、現在「ドラマの帝王」が直面した現実でもある。ドラマ初期にギリギリに書き上げた台本や、ほぼ生放送のように行われる撮影現場、PPL、編成権を巡る運動など、同種業界に対する鋭い視線をブラックコメディで描いた「ドラマの帝王」は、彼らが批判していたところにおいて同じ基準で評価される位置に立たされている。問題は、残念ながらその評価があまり良いとは言えないことである。もちろん、「ドラマの帝王」も彼らが批判していた韓国のドラマ制作システムの中で作られているため、仕方がない部分もある。例えば、度の過ぎたPPLや、後半になるにつれストーリーが恋愛に集中する傾向がそれである。しかし、このような細かい部分は、実は大きな問題ではない。より根本的な問題は、残り3話となる「ドラマの帝王」が自己矛盾に陥って、ジタバタしているように見えるということである。陳腐な偶然の連続「ドラマの帝王」でさえ?まず、24日に韓国で放送された第15話を見てみよう。何より残念なのは、このドラマのメインといえるアンソニー・キム(キム・ミョンミン)とイ・ゴウン(チョン・リョウォン)の恋愛が偶然に依存し過ぎている点だ。二人の間の恋愛を本格的に告げたパプチャ(ご飯車)のエピソードだけを見ても、山中で道に迷い、自動車のエンジンが止まり、結局二人の体温に依存して夜を過ごした設定は、陳腐なあまりにこじつけの感じさえある。アンソニー・キムが、ソン・ミナ(オ・ジウン)の紹介で大手企業の投資を受けるようになった日の状況もそうだ。よりにもよって、アンソニー・キムが約束の場所に向かっていたその時間にイ・ゴウン脚本家が風邪で倒れ、更には自動車に乗って病院に向かっている途中で理由もなく道路が渋滞する。結局、投資は水の泡になってしまう。「世界にどんなバカ者が愛のために成功を諦めるのか」と叱っていたアンソニー・キムが、イ・ゴウン脚本家のために投資を諦めたことを見せるための設定だろうが、偶然に頼りすぎている。そのためだろうか。この日の放送では、イ・ゴウン脚本家のために投資を諦めたアンソニー・キムやアンソニー・キムに片思いを抱いて気苦労をするイ・ゴウン脚本家よりは、撮影現場で言い争っていたソン・ミナとカン・ヒョンミン(SUPER JUNIOR シウォン)が遥かに目立っていた。思うに、今後カン・ヒョンミンがソン・ミナを好きになって、二人の間にも新しい恋が始まりそうだが、偶然が続かなかったという点で、彼らの恋愛の方がより自然に感じられる。恋愛を強調すれば、そもそもの企画意図とは違って、ドラマが変な方向へと行ってしまうと指摘していた「ドラマの帝王」が、結局は後半でアンソニー・キムとイ・ゴウン脚本家の恋愛に集中して力を無くしたのではないだろうか? これこそが自己矛盾に陥ったこのドラマが解くべき最初の課題である。これだけではない。放送の最後でアンソニー・キムに起きた異変の前触れは、このドラマが持つ自己矛盾をさらに際立たせる。この日、アンソニー・キムは、運転していた途中、急に視界が無くなり、大きな事故を起こすところであった。瞬間的に目が見えなくなったのである。医師はアンソニー・キムが服用しているうつ病治療薬の副作用だと説明したが、予告編を見ると遺伝である可能性が高いように見える。なぜなら、目が見えない母親の前で、アンソニー・キムの視界がまた暗くなったためである。ご存知のとおり、記憶喪失と不治の病は韓国ドラマで頻繁に登場する題材だ。「ドラマの帝王」も記憶喪失を1つのエピソードとして取り上げ、笑いものにしたことがある。しかし、今になってアンソニー・キムに失明という病気を与えるなんて。記憶喪失と不治の病は異なるから関係ないとでも言いたいのだろうか? それとも「ドラマの帝王」は彼らが批判していたありきたりの設定を踏襲しようとしているのだろうか? これが自己矛盾に陥ったこのドラマが解くべき2つ目の課題である。自身の感情を表現するアンソニー・キムはいつ見られるだろうか?もちろん、突破口はいくらでもある。アンソニー・キムにとって、母親と同じ症状が現れただけで、まだ彼が失明するという確証はない。そのため、アンソニー・キムのこの症状を題材に、いくらでも他のストーリーを作ることができる。例えば、うつ病の治療薬を止めてこそ回復できるという診断を受ければ、今後アンソニー・キムはうつ病の薬を止めるために、より率直に自身の感情を表現することになるだろう。自身の本当の姿を隠して、一度も本音をそのまま表現したことがないために生じたうつ病である。だとすれば、逆に好きなら好きだと、嫌なら嫌だと率直に思いを表すことで、うつ病を治療し、また薬も止めることができる。もし、アンソニー・キムが自身の本音に正直になれば、イ・ゴウン脚本家との恋愛も、今よりずっと自然に展開できると思われる。アンソニー・キムの性格上、本音をそのまま表現するのが容易なことではないだろうが、失明を避けるためなら、いくらでも蓋然性のあるストーリーに発展させていくことができる。慣れないようで、乗り気でない姿で自身の感情を表現するアンソニー・キムの姿は想像するだけでも楽しい。例え、視聴率で苦戦しているとはいえ、「ドラマの帝王」が自己矛盾を克服し、完成度の高いドラマとして記憶されることを期待したい。

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  • 【ドラマレビュー】「ドラマの帝王」SUPER JUNIOR シウォン…“クソ俳優”を演じるのは大変?

    【ドラマレビュー】「ドラマの帝王」SUPER JUNIOR シウォン…“クソ俳優”を演じるのは大変?

    授賞式を控え、時宜にかなった足演技への戒め2012年の芸能界を説明するうえで、外してはならないキーワードが一つある。それはクソ俳優だ。このクソ俳優という単語は、10月KBS 2TV「キム・スンウの乗勝長駆(スンスンチャング)」に出演した中堅俳優パク・グンヒョンが言及した言葉だ。彼は、撮影現場でネームバリューだけを信じてスターとして振る舞う俳優たちをこう表現したのだ。共演しに来たなら他の俳優と付き合う必要があるのに、あるスターたちはただ涙を流すことしかできないくせに、まるでものすごい演技でもしているかのように思い違いをしているということだった。クソ俳優と同じく、足演技(演技が下手という意味)も今年を盛り上げたキーワードかと思われる。プロの演技者でない、アーティストや芸能人、アイドルスターのドラマ出演が増え、多くのスターが演技力で悪評され、不正確な発声、ぎこちない演技などをまとめて視聴者は彼らに足演技という不名誉を与えた。クソ俳優と足演技が今年とりわけ多く言及された理由は、それだけドラマを見る視聴者の目が高くなり、限られたスター俳優でなく作品性で勝負するドラマも多く制作されたためである。また、これからはドラマ制作現場と俳優たちが自らこのような問題意識に共感し、俳優にとってもっとも重要なのは演技力だという事実が改めて注目されている。パク・グンヒョンのクソ俳優発言に俳優ユン・サンヒョンは、自分が過去クソ俳優だったこと、演技の準備ができていない状態でドラマの主演になり苦労した話を率直に打ち明け大きな反響を呼んだ。今は韓流スターとして注目されている彼だが、もし彼が自分の足りないところに気づかず学ぼうとする姿勢を持たなかったならば、彼は依然としてクソ俳優と足演技というタイトルを持って生きていたかもしれない。そのような意味で、25日放送された「ドラマの帝王」は依然としてスター意識だけを持ってちゃんとした演技に対する考えもなしに生きている俳優たちにとって、良き忠告になっただろう。この日SUPER JUNIORのシウォンが演じるカン・ヒョンミンは、初めて自身の演技について客観的な評価を聞き、大きなショックを受けた。ハンサムな外見だけで人気を引き起こし、韓流スターという栄誉まで持っているカン・ヒョンミンの周りには、彼の人気を信じ甘いことだけを話す人しかいなかった。そのせいで彼は、自身の演技を振り返る時間を持ったこともなく、また足りないものが何かも分からないまま過ごしていた。まさにクソ俳優だったのである。しかしこの日、彼は「正直ルックスはまあまあいい線いっていますが、演技はできないと思います」という新米マネージャーの正直な告白と、ネットでの非難コメント、市民との会話を通じて初めて自身の演技力に疑問を抱く。さらに、年末の演技大賞を狙いインパクトあるシーンを撮りたいがためにシナリオの修正を依頼し、アンソニー・キムに厳しく忠告されてから初めて俳優として自覚する姿を見せた。この日アンソニー・キムは、演技より受賞に気を取られているカン・ヒョンミンに「お前の台本分析は小学生レベルで、お前の演技は天下一の足演技だ。これから無駄なことは言わずに、台本が出たら一言残らず覚えるようにしろ」と怒鳴りつけた。細かい感情の表現や状況にふさわしい演技を要求するのではなく、ただ台本を覚えることだけでもしっかりしろという言葉にカン・ヒョンミンはショックを受け、撮影しながらそのショックを引きずり、NGを出し続けた。結局彼は、それまであんなにも嫌っていたソン・ミナのもとを訪れ、悩みを相談するまでに至る。普段の明るいイメージとは違い、彼は「僕はそんなに演技が下手ですか。ソン・ミナさんから見ても僕の演技はそんなに下手ですか。女優として正直に答えてください」と真剣に尋ねる。これにソン・ミナは、「自分の演技力についてなにかしら努力したことがある?自分の短所について知っていることはあるの?」と聞き返した。続いてソン・ミナは、自分はまだ発音が気になって毎日1時間ボールペンを口に加えて発音の練習をしていることを話し、自分の限界を自分で感じなければ直せないとアドバイスする。最高のトップスターと言えるソン・ミナさえも毎日演技のために時間を費やし努力していることは、カン・ヒョンミンにとって少なくとも刺激になり、彼は心から自分を振り返る時間を持つことになった。 普段はCM、お金、イメージ作りにだけ気を使っていたトップスターカン・ヒョンミンが、初めて俳優として自分の現在の位置を自覚する瞬間だった。おそらくカン・ヒョンミンは、これからプライドなど考えずより良い演技のために低姿勢で学ぼうと努力する本当の演技者に生まれ変わるだろう。その過程でソン・ミナと繰り広げる甘いロマンスは、ドラマのもう一つのビタミンになるはずだ。もしかするとこの日、カン・ヒョンミンはクソ俳優から抜け出す第1歩を踏み出したのかもしれない。俳優であれ歌手であれ誰であれ、誰でも足りないところはあるはずだ。しかし、自分が足りないことを知っている人とそうでない人は、天地の差だ。前者は発展する可能性が高いが、後者は永遠にその場にとどまるしかないからだ。もし、自分の人気だけを信じて、あるいはルックスだけを信じて今年の年末授賞式で大きな賞を期待している俳優がいるのなら、この日「ドラマの帝王」が伝えたメッセージを忘れないでほしい。人気より、受賞より重要なのは、自分の限界を認め努力する意志を持つことだ。そういうわけで、「カン・ヒョンミンさん!あなたはこれ以上クソ俳優ではありませんよ」

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