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KARA ジヨン「IRIS 2」出演を辞退…韓国での女優デビューは次の機会に
ガールズグループKARAの最年少メンバージヨンが、KBS 2TV新ドラマ「IRIS 2」に出演しないことが決定した。8日、KARAの所属事務所であるDSPメディア側は、「ジヨンが『IRIS 2』への出演に関して話し合ってきたが、出演条件のうち一部に意見の違いが存在したため、最近出演を辞退することが決まった」と明かした。さらに、「韓国での演技初挑戦作品であるだけに、作品と彼女自身のどちらにも利益があるような最善の選択について、慎重に悩んだ結果だ。『IRIS 2』には出演しないが、ドラマや映画などの出演オファーがたくさんきているため、慎重に検討した後に決定し、演技に挑戦する予定」と話した。ジヨンは当初、「IRIS 2」でNSS警護チーム要員ソン・チェラン役で出演する予定だった。しかし、出演辞退を決め、韓国での演技初挑戦は次の機会となった。「IRIS 2」は、キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)が死んでから3年の月日が流れた後の話を描く。韓国でドラマ「チョンウチ」の後番組として、2月13日に放送がスタートする。

Vol.2 ― ユン・シユン「視聴率50%ドラマの主人公?まだまだリスクの多い俳優」
―そのような面で、この作品を通じて多くの人々と出会ったユン・シユンという俳優はどう成長したのでしょうか。ユン・シユン:僕を最も成長させた画期的な変化があるとすれば、自分の弱さを認めるようになったことですね。以前は自分の弱さを怖がっていました。主人子を引き受けたのだから、僕の責任が重いとか、失敗は許されないとか、先輩たちの足手まといになってはいけないと思っていました。でもそれは間違った考え方でした。自分の弱さを認め、大変だと思えば共に分かち合うのが正しいとわかったんです。最終話が放送されてから涙を見せてしまったのもそうした変化の表れです。制作発表会の時は自分の言葉が一人でこだましているような気がしていました。全てのメディアから大手テレビ局2社から大作が出るのを知っているか>どうやって勝負するつもりか、そればかり質問されました。その時僕は、「キム・タックは絶対に負けない、魅力のある人物ですから必ず見届けて下さい」と答えましたが、それが空しくこだましているような感じだったんです。ところが、最終話が放送されて、その時のことが脳裏に浮かんで来たんです。僕はこの作品にこれ程多くの出演者がいるなんて知りませんでした。制作発表会の時は自分ひとりで自信もなさそうに「見守って下さい」と話していましたが、こんなに多くの人が僕を支えてくれて引っ張ってくれたからこそ、こうした記録も達成出来たんです。だからあの時質問した人々に見てもらいたいんです。「僕一人だと思ったでしょうけど、こうやって終わって見ると皆の存在が見えますよね」って。「製パン王キム・タック」が成功したのは事実ですが、誰も僕のことを視聴率50%ドラマの主人公になれるとは考えなかっただろうと思います。僕はまだまだリスクの高い俳優です。でもそれだけ弱いからこそ僕を支えてくれてキャラクターが生きるのだと思います。他人と共に歩めるエンジンにはなれるのではないかと思います。だからこそ、この弱さが好きなんです。「素敵な演技に執着するのは失礼だと思う」―周囲の人に助けられたとはいえ、実際にチョン・グァンリョルやチョン・インファのような先輩俳優と劇的な対立や葛藤を繰り広げる演技を新人の俳優がするのには無理があるのではないかと思っていました。ユン・シユン:僕はすごくポジティブで、あまり深く考え込まないんです。初めての台本読み合わせの日に監督さんと脚本家さんがびっくりしたのが、僕が二人のチョンさんの間に座って台本を読んだことだそうです。深く考えていないだけでしたが、こいつ怖いもの知らずだなって思ったそうですから。でも僕は先輩たちから受けるプレッシャーよりは、ただ単に学びたい一心でした。―二人の先輩方の反応は?ユン・シユン:チョン・グァンリョルさんは単に、本当に熱心だなって思ったそうです。その日の台本読みで僕の声が枯れてしまって、そしたらグァンリョルさんから「熱意は分かるけど、今君に必要なのは力を抜くこと」って言われました。チョン・インファさんもそうです。インファさんのソ・インスクという役とキム・タックは、とても対立するキャラクターですが、演技しているときは「このどうしょうもないクズ!」と言っても、カットの合図さえ入れば「上手い、上手い」と褒めてくださるんです。だから緊張もなくて、すごくよくして下さいました。―こうした経験が次の作品にはどう影響するでしょうか。ユン・シユン:先ほど話したように、弱点を好きになることです。自分自身を素直に認めて、これからもっともっとチームプレイを頑張る自信があります。自分ひとりではダメだということが分かっていますから。―スター性が高くなってもその心意気を持ち続けそうですね。ユン・シユン:当然です。本当に賢い人は自分が無知であることを知っている人だっていいますから。もちろん僕だって強い人になりたいです。だからこそ、もっと自分の弱さを謙虚に受け入れて活用する人になりたいんです。僕はそれほど面倒見のいい性格でもないし、人を引き付ける魅力のあるような人間でもありません。ただ嘘はつかないし、本心から助けてほしいと言うだけ。皆は僕の本心を見て助けてくれるのに、生意気になってはいけませんよね。僕がすごいから来てくれるのではなく、僕の本心を認めたから好きになって来てくれているのに、心変わりしてしまったらだめですよ。―でも、時にはスター性のある主人公の魅力で引っ張っていく作品もあります。ユン・シユン:作品はハーモニーだと思います。正直まだよく分かっていないんですが、先輩俳優の方々を見て答えているんです。全ては調和が重要だと思います。ある時は自分を下げる必要もあります。もちろん僕が目立って「おっ、いいじゃん?」式に視聴率が上がる場合もあるでしょう。でも、ドラマが終わってからも主人公しか残らない、映画を見てからこれってユン・シユンを見せるための映画だね、となると最悪です。それは芸能人であって俳優ではありません。僕はユン・シユンというキャラクターを演じているわけではないんですから。僕がスタイルのいいモムチャン(鍛え上げられた美しい体を意味する造語)になれば、キム・タックがもっと洗練されることもありだとは思います。でもそれはキム・タックではないでしょう? 周囲の人と調和するのがキム・タックなんですから。今度の作品であれほど綺羅星のような先輩方が出演していたにも関わらず、誰一人自分を押し出した方はいらっしゃいませんでした。イ・ハヌィさんだって実際にはすごく素敵な方なのに、作品ではただ面白くしていただけです。そうしたことを学びたいですね。僕よりもっと努力しているのに、まだ電車賃がなくて歩いて大学路にある劇場まで行って演技している方がどんなに多い事か。素敵な演技に執着するなんて、そんな方々に対して失礼だと思います。「面白くないことは全部僕がしているみたい」―本当に誠実ですね。ユン・シユン:作品はまだ二つ目ですけど、これまでに本当に多くのメンター(未経験者に助言を与えてくれる経験者や先輩)に会いました。俳優としての生き方を教えてくれた方がたくさんいたんです。有頂天になるようなことを教えたりするような人はいませんでした。―それだけ普通の暮らしを愛していないと出来ないことだと思います。ユン・シユン:本当に普通に暮らしています。本当に面白味のない人間なんですよ。周りの人と会って話すのが好きで、今も人々にすごく愛されて幸せというより、これで周りの人も幸せで楽しく遊べるということがいいんです。だって、広い乗り心地のいい車に乗って移動しながらスケジュールの話をしたり自分の事について話したり、最高でしょう? 自己啓発本などを読むと大きな夢を持てと言いますが、僕は本当に器が小さい人間みたいなんです。一生懸命に仕事をして、一時間でもいいから友達とビールを一杯飲むのが好きなんです。だからそれを守るために努力したいんです。―そうしたことからも分かるように、とてもファンを大切にしているようですね。ファンのネットコミュニティに直接書き込みをしていますし。ユン・シユン:最近忙しくてそちらに書き込みが出来ないのがとても申し訳なくて。「製パン王キム・タック」が終わって何か書くべきなのにそれが出来なくて。リレーインタビューをすべて終えてから書き込みが出来ると思います。―平凡な生き方だと言っていますが、誰もが文章を書くことを好きになるわけではありません。ユン・シユン:世の中で面白くないと言われていることは、すべて僕がしているみたいですね、本当に。スポーツだってするより見る方が楽しいし。―野球好きだと聞きましたが。ユン・シユン:熱狂的なファンです。野球好きは誰でも僕の仲間で、僕の友達です。そのくらい好きです。年中一番憂鬱になるのが野球シーズンの終わる日で、コリアンシリーズの決勝戦のある日です。これから何して暮らせばいいんだろうって本当に虚ろになるんです。本気でそうなるんですよ。だからシリーズの始まる4月には、目の前がぱっと晴れるような気持ちになります。―野球の何がそれほど好きなんですか?ユン・シユン:野球は守りのゲームだから好きです。野球では守りの割合がすごく大きいんです。9:1くらいかな。攻撃には生まれつきの何かが必要っていうけど、守備は本当に訓練から生まれるんです。だからいい守備の出来る人が本当に好きで、愛着もあるんです。―ユン・シユンさん自身も努力家ですか?ユン・シユン:努力家になりたいです。まだそうだと言い切れませんが、努力家になるつもりです。「韓国内外でいい影響を与える人になりたい」―ジュンヒョクやキム・タックのように自分と似たキャラクターではなく、英雄や悪役などを演技するためには多くの努力が必要ではないでしょうか。ユン・シユン:努力も必要ですが、結局重要なのは役を愛する気持ちだと思います。他の人を説得できるキャラクターを作るためには、キャラクターと仲良くなる必要があります。天才的な役者ならそれを完璧に想像できると思いますが、僕はそうではありません。だから、恋愛するようにそのキャラクターを好きになり、早く演じたいと思えば、似ていくように思います。関心がそこに集中しますから。キャラクターの特徴ばかり考えながら、その気持ちなどを考えると、その人になっていくんです。―では質問を変えましょう。どのようなキャラクターでも愛することが出来ますか?ユン・シユン:それは期間の問題でしょう。愛するのに長い時間がかかるキャラクターがあると思います。男女でもすぐ恋に落ちる場合だってあるし、1年2年と時間をかけて愛するようになる場合もあるでしょう?―この職業は決められた時間にそれをしないといけませんからね。ユン・シユン:短い時間を効率的に使うのが大先輩たちの技術だと思うのですが、まだ僕にはそれがありませんね。もっと長い目で見ないと。―バランスを保ちながら平凡さを愛し、いい役者になりたいというのは分かりました。それでも成し遂げたいことはないですか? スターになりたい以外にも。ユン・シユン:あります。大きすぎて非難されるかも知れませんけど、これは本心です。希望のキーワードのような人になりたいです。有名なボランティア団体の広報代表とか、韓国内外的にいい意味で影響力を持つ人になりたいです。そうしたエネルギーを持って演技をし、その演技によって人々の信頼を得ることの出来る、そうした人物ですね。広告主受けする人よりは、彼が一言言えば人々に大きな希望を与えると同時に何か良いことに参加出来そうな人物。本当に大きな夢ですし、必ずそうなりたいです。

Vol.1 ― ユン・シユン「子供と大人の真ん中、バランスを失わないように」
録音された内容を素早く整理し、締め切りに間に合わせるインタビューがある一方で、静かにインタビューへの返答を吟味し、繰り返し考えてしまうインタビューがある。ユン・シユンとの1時間あまりのインタビューを整理するのにとりわけ時間がかかったのは、それが後者だったからであろう。だからと言って空気が重いわけではなかった。デビュー作であるMBC「明日に向かってハイキック」で期待のルーキーとして浮上し、初の主演作品であるKBS「製パン王キム・タック」で視聴率50%の大記録を打ち立てたが、この25歳の若者は、いかなる驕りも虚勢もなく一貫して愉快に自分の考えを話していた。「自分の弱さが好き」と語り、それを守るだろうと念を押して。以下は軽快なリズムの中で、しかし決して軽くはない、言葉に重みのあったユン・シユンとのインタビュー記録である。この記録を読むあなたのマウスがゆっくりスクロールされることを願う。「ジュンヒョクもキム・タックも、好きで始めたことだ」―「製パン王キム・タック」が終わってからリレーインタビューを受けていると聞いています。こうした経験は初めてでしょう。ユン・シユン:そうです。今日はこれでもう4度目ですが、まだそれくらい残っています。―30話のドラマを終えて、すぐインタビュー漬けになるのは大変ですね。ユン・シユン:いいえ。これもひとつの手順だと思います。俳優のユン・シユンとして「ありがとうございました」と言える席ですから。キム・タックとして言えなかった話もできますし、大変貴重な場だと思います。―記者とインタビューを続けるのはどうですか?ユン・シユン:幸いにも、皆さん好意的で可愛がってくださいます。ときどき記者に気をつけろという話をしてくれる方もいらっしゃいますが(笑) 本心を話せばそのまますべて書いてくださいます。今まで記事の内容などで傷つけられたことはありません。別の見方をすれば、新人のころから好意的に見てくださっているので、ある種の責任感を感じたりもします。―本人の言葉どおり実質的なデビュー作である「明日に向かってハイキック」から大きな人気を得ています。でもドラマのタイトル・ロールを引き受けるということは、周囲の反応は抜きにしても、負担にはなりませんでしたか?ユン・シユン:負担です。負担ですが、これはもっぱら演技についてです。俳優として克服する必要のある負担でしたから、意味のあるものだと思いました。それを克服しないと成長できません。―「明日に向かってハイキック」のときは、自らジュンヒョクのようだと言ってましたが、今はまるでキム・タックのように話してますね。ユン・シユン:そうですか? 皆さんにそう言われてます。それはたぶん自分の役に対する愛情から来るものだと思います。恋愛しているカップルが似ていくように。僕自身、発声や発音、演技力、感情、動きといったすべてのものが、まだまだ足りていないことをわかっています。それでも役への愛情はあるんです。ジュンヒョクもキム・タックも。好きで始めたんです。だから似ていくんでしょうね。「バランスを保って、期待される人になりたい」―ほとんどの人は自分の好きなことをしていても怖気づいてしまいます。自分はどうだと思いますか? 上手く克服していると思いますか?ユン・シユン:僕は大胆に助けを求めてしまいます。ひとりでは絶対にできないということを知っているから。ひとりで溜め込むなんて絶対にしません。キム・タックもそうですが、僕らは似たところがあるんです。キム・タックを演じながら、負担になったり怖かったことも、他の人と一緒に克服できたのであって、ひとりで解決する精神力なんて持ち合わせていません。僕は大胆に勇気を出して、あなたがいないとできません、というタイプなんです。―普段は誰が力になってくれますか?ユン・シユン:一番親しい友人はマネージャーさんやスタイリストさんです。台本を読んだりご飯を食べながらする話が、どれだけ力になるかわかりません。彼らが僕を守ってくれるように僕も彼らを守る責任がありますから、それに対する責任感もあります。僕が彼らを頼りにするように、僕も彼らの頼りになる人になりたいと思っています。―スターになるのもそのひとつの方法ではないですか?(笑)ユン・シユン:そうですね、バランスを保っている人になれば誰かの支えになれると思います。支えになれるような根を張っているからこそ、誰かの頼りになれるのだと思います。派手なことを言える人が頼りになるのではなく、いつもそこに立っている人、そこへ帰りたくなる人が頼りになるんだと思うんです。25歳というのは、まだまだという感じもしますし、もう大人のような感じもしますが、バランスを失わないように努力しています。それができれば、僕の家族や親しい友達、これから僕が愛するであろう人まで、彼らにとって頼りがいのある人になれるでしょうね。―それには結局、自分の信念、もしくは基準が必要になると思うのですが、それは何でしょうか。ユン・シユン:前向きに考えることのパワーを常に信じています。そうした力が他人を変えることもできると信じていますし、いい物を見ていい事を考えていれば、自然といい事が起こるだろうと信じています。―キム・タックがそうでしたか?ユン・シユン:そういうタイプでしたね、いつも。ユギョンが揺れていてもいつもパン屋でパンを焼いていて、最後にすべてを成し遂げても、またパルポンパン屋へ戻って行きますよね。誰かとケンカしたり対立したりせず、前向きな姿勢ひとつで自分の夢を成し遂げています。だからと言って自分に厳しいわけでもないし、スパルタで自分をレベルアップさせる人なんです。試合をしたり理事会で人々の心を動かすときに勝ちたいと思うのではなく、過程そのものに意味があるんだって心構えで撮影しました。キム・タックはそんな人なんです。「キム・タックは英雄ではなく普通のことが好きな人」―ある人は頑張るほどになぜか隣の人を不安にさせたりしますが、キム・タックはそうした感じがありません。ユン・シユン:ただ自分がそれをするのが幸せなんです。最後の結果が出るときに緊張しているような演技をしたことがありません。ただそれをしたのであって、結果が出たらわぁ、終わったなんです。過程が好きだから幸せな気持ちだけが残るんですよ。試合が終わって笑うのだって、今勝ったから笑うのではなく、自分に親切にしてくれた子からもらった麦飯(麦と白米を混ぜて炊いたご飯)でパンを作れたのが嬉しくて、ピョンピョン飛び跳ねるんです。キム・タックは英雄ではなく、単に普通のことが好きな人なんです。―だから少し不思議なキャラクターでもあります。自分でも「人殺し以外は全部やってきた」というくらいに厳しい環境を乗り越えているのに、そうした純粋な面がありますよね。ユン・シユン:キム・タックと僕の共通点があるとしたら、器が大きいとかいい人とかではないという点です。キム・タックは熱血漢で単純な人で、そうした単純な中から前向きさを引き出したいと思ったんです。悲しいとそれを収めておくことのできない人物なんです。優しいからではなく、辛いから。過去に人殺し以外はすべてしてきたと言っていますが、それを心に溜め込んでいるような人物ではありません。もちろん母親や父親に対する懐かしさをすべて忘れたとは言い切れないでしょう。それでも今は小麦粉をこねてパン作りをすることに専念するんです。宇宙のような大きい痛みを溜め込んでおいてそれを耐えるのは辛いから。―しかし、そうして現在に専念することでキム・タックは成長しています。暴力も自分から使わないと決心するし、ジングも許すし。ユン・シユン:自分から成長したというより、すべてのことが成長の手助けをしてくれます。実際にキム・タックが誰かを許している訳ではありません。ただそれが順当なことだと認めたんです。そうだね、それもありだね、オーケー。そうやって相手を認めていくことによって自分が成長するんです。パルポン先生がパンについて教えてくれて、ジング兄さんは頼りになる兄さんになってキム・タックを支えてくれる確かなよりどころになってくれて、と。

「ゆれながら咲く花」この世の中を作った大人たちに問う
鋭い破裂音とともに空から椅子が落ちてきた。入学説明会に参加するため学校を訪れた保護者と教師たちの目の前で、生徒たちが最も幸せでいられるように作った学校という校長(パク・へミ)の言葉が、割れたガラスとともに空中に散らばった。その瞬間、この無機質な建物の中で、それぞれ別の方向に噴出していたり、抑えられていたり、もしくは隠れていた人々の欲望が、その姿を現した。KBS「学校」のシリーズであるが、「学校5」ではなく「ゆれながら咲く花」という名前を選んだことから、このドラマの方向性がはっきり見える。「ゆれながら咲く花」は問う。「今、この学校とはどんな場所なのか?」と。そして、質問を正確に見てみよう。「学校とはどんな場所でなければならないのか?」ではない。「ゆれながら咲く花」は当為や定義に関する問題ではなく、今の学校がどんな場所なのかを聞いているのである。学校という 収容所で衝突する欲望スンリ高校(勝利高校:VICTORY HIGHSCHOOL)という露骨な名前が書かれてある学校の校門を通るその瞬間から、事件が絶えない学校での一日が始まる。パンシャトル(代わりにパンを買ってくる使いを意味するネット上の新造語)から喧嘩まで日常化されている暴力、先生を気にすることなく生徒たちがうつぶせになって寝ている授業、学校でのことなら何でも関わろうとする保護者はもちろん、先生を師匠として接しない生徒たちの顔色を伺わなければならない教権など、「ゆれながら咲く花」が描く問題は、今の学校が生徒、教師、そして、保護者といった当事者それぞれにとってどんな意味なのかを問う。まず、四角い教室の中にいる様々な生徒たちを見てみよう。勉強ができる生徒とその子を嫉妬する生徒、当たり前のように遅刻し平然と授業をサボる生徒、学校には毎日欠かさず来るが勉強する代わりに昨夜取れなかった睡眠を取る生徒、授業時間にはまるで死んでいるように見えるが休み時間には生き生きとする生徒などがいる。何より、勉強は嫌いだが大学には行きたいと思う大多数の生徒がいるのだ。隣の席に並んで座ることなく、一人ずつ座っているこの子たちは、同じクラスの友だちに淡い恋心を抱く前に、目に見えたり見えなかったりする序列の中で自分たちの位置を確認し、嫉妬と劣等感を先に学ぶ。この子たちにとって学校とは、大学という生徒たちにとって共通の恐怖に支配されたまま、それぞれの方法で耐えなければならない収容所だ。教師たちも彼らとあまり変わらない。「まだ子どもたちの手を離す時ではない」と自分自身に言い聞かせながら、生徒たちの手を自分の手で叩くチョン・インジェ(チャン・ナラ)は、些細な出来事一つで地位が揺れてしまう臨時教師だ。現実を静観したり冷笑したり、現実に安住したり対抗したいと思う教師たちにとって、学校は無力感と戦わなければならない組織だ。そして、保護者たちにとって学校は、自分の子どもが大学に進学するにおいて少なくとも邪魔にはなっていけない組織であり、子どもを通して投影された自分のアイデンティティーを確認する場所だ。このように、誰かにとっては監獄であり、誰かにとっては仕事である学校は、どの組織や空間よりも様々な面を持った人々が一緒に集まっており、一つに融合できない欲望が衝突する場所だ。そしてソウル市内の高校178校のうち、149位である江北(カンブク)の高校という明確な地域性と序列を明かしたうえでスタートした「ゆれながら咲く花」のもっとも大きな美徳は、この欲望の激しい衝突を深く覗き込んで、思慮深く描き出すという点だ。授業中、一つのチームになったわずか5~6人の子どもたちの間でも、お互いに望むことがはっきりと違う。まして、一つのクラスに集まったおよそ30人の子どもたちも、授業の方向を一つに決めることができない。成績が悪くて迷う子どもたちと成長の過程で迷っている子どもたちのうち、どちらのほうが大切ではないと断言できるのか。家庭でちゃんと育てられなかったオ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)が教室の中で見せる未熟で荒い人情の闘争も、子どもたちが眠らない授業をしたいと思うチョン・インジェの理想も、将来を左右する自分の子どもの成績が学校の目的でならなければならないと信じるミンギの母(キム・ナウン)の望みも、その人々にとってはそれぞれ正当な欲望である。「ゆれながら咲く花」は質問を投げかけるドラマだ。このドラマは、学校内の当事者たちが提示する問題のうち、どれが正しくてどれが間違っていると判断することはせず、愚かな楽観主義や性急な代案で包むのでもなく、まず各主体たちの欲望を覗き込んでいる。それはじっくりと見てこそ気づくことができ、長く見てこそ理解できるような質問を投げていることになる。知的障害を持つ生徒ハン・ヨンウ(キム・チャンファン)と問題児オ・ジョンホの衝突をヨンウを転学させるための理由にしようとする学校に向かって、「学校とオ・ジョンホ、何が違いますか?」と聞く。模範答案の通りに書いた論述の答案でも高い点数をあげることができないという教師に向かって、「それでは、模範答案はどうして存在するんですか?」と聞く。子どもたちのある時期を守るということしかし、時には質問を投げるだけでは足りない。「ゆれながら咲く花」が珍しくちゃんとした質問を投げた理由は、成長痛と思い込んでしまうには、大人になっていく過程であまりにも苦しむこのかわいそうな子どもたちを、これ以上放っておくことができなかったためではないのか。だから、重要なのは「学校はどんな場所なのか」に対する異なる見方と答えだ。「ゆれながら咲く花」はそれが時代だと答える。「クラスの子たちが全員、3年生になるようにすることです。子どもたちの成績を上げることも、子どもたちの人生の責任を取ることもできないけど、私が担任を務めた子どもたちを全員、そのまま次の担任の先生に引き渡すこと、それが私が担任として望むことです」。成績も人生も責任を取ることができないというチョン・インジェのこの言葉は、一瞬、無力に見えるが、もしかしたら「ゆれながら咲く花」が見つめる、そして、今の教師と学校が生徒たちにできるベスト以上のことなのかもしれない。高校2年生、18歳。生徒たちのこの時期を、大学と社会に受け入れてもらうため喜んで生贄に捧げる無名の時間ではなく、ありのまま生きて笑って彷徨って悟るべき人生の大切な時期として認めることから問題解決への糸口を探してみよう。教師と保護者、社会の大人たちが学校を通じてやるべきことは、チョン・インジェのように子どもたちのその時期を守り、次の時期へ導くことである。「生まれた時から20歳だったらいいな」と言う生徒に、今の君の18歳は耐えたり諦めながら暮らす時間ではないと、学校は大学や社会に出るために通過するだけの空間ではないと言ってあげることだ。床に転がった椅子は、無力な公教育と教権であり、教師になったばかりの先生が抱いた情熱であり、平凡な保護者が望んだ期待である。そして、夢見る時期を奪われた子どもたちそのものだ。耐えてもいい時期なんてない。それに、今だけを耐えればよりいい明日が来るとも言えない世の中じゃないのか。時代が変わったことも、現実が大変なことも事実だ。そのため、より念入りに見て、より長く見なければならない。それが今を耐えた後、社会に出てから会う世の中をより悪くなることはあっても、よくなることは一つもない場所にした大人たちが喜んで負うべき責任である。

最終回を迎えた「ドラマの帝王」ストレートな伝え方には拍手を送りたい
※この記事にはドラマ「ドラマの帝王」の結末に関する内容が含まれています。SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)が、タイトル通り帝王として君臨することができず、低視聴率で放送終了した。「ドラマの帝王」は韓国で7日夜、第18話を最後に放送が終了した。この日の放送では、劇中ドラマ外注制作会社の経営者アンソニー・キム(キム・ミョンミン)と脚本家イ・ゴウン(チョン・リョウォン)の切ない愛と、交通事故に遭ったにもかかわらず、ドラマ「京城の朝」の最終回を死守しようとするアンソニー・キムの仕事に対する熱情が描かれた。とりわけアンソニー・キムの孤軍奮闘する姿は、厳しいドラマ制作の現状を上手く表現したという評価を受けた。ドラマ後半にアンソニー・キムは病気で失明したが、恋と仕事を両立させ、ハッピーエンドを迎えた。それにも関わらず、視聴率は上昇しなかった。視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチの集計結果によると、韓国で7日に放送された「ドラマの帝王」の最終回は、視聴率6.7%(以下、全国基準)を記録した。これは、先週の放送分よりわずか0.1%上昇した数値で、月火ドラマの最下位を記録した。「ドラマの帝王」は、これまで同時間帯に放送されているMBCドラマ「馬医」とKBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」に押され、視聴率が伸び悩んだ。視聴率低迷のもっとも根本的な理由は、「ドラマの帝王」のストーリー自体を視聴者らが重たいと感じたところにある。視聴者にとって外注制作会社という言葉は馴染みのない言葉である。俳優と制作スタッフとの不便な葛藤、厳しいドラマ制作家庭をお茶の間で愉快に視聴することはできなかった。実際に「ドラマの帝王」は、視聴者がドラマ制作の現状にまで好奇心を持つのだろうかという疑問に悩まされた。見方を変え、「ドラマの帝王」のストレートな伝え方には拍手を送りたい。「ドラマの帝王」の長所と言えばリアリティである。お金しか知らない外注制作会社の経営者アンソニー・キムを中心に、時間に追われるドラマ制作の現状、PPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)に頼るしかない状況などドラマ制作の裏側をリアルに描いた。視聴率、直前に仕上がった台本、生放送、PPLなど、ドラマの面白さと感動、俳優たちの好演の裏に隠された真実はまさにチームキルと言えるほどだった。「ドラマの帝王」は、ドラマ制作の現状の愉快さはもちろん、裏に隠された真実を率直に伝えて視聴者とのコミュニケーションを試みた。これまで他のどんなドラマでもチャレンジすることのなかった新鮮な素材を選択した「ドラマの帝王」は、ドラマの多様性を高めることに貢献し、視聴者らに選択の幅を与えた。

「馬医」&「ゆれながら咲く花」視聴率が共に下落…月火ドラマの“熾烈な戦い”
MBCドラマ「馬医」とKBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」が、視聴率の熾烈な競争を繰り広げている。視聴率調査会社のAGBニールセン・メディアリサーチによると、7日に韓国で放送された「馬医」は視聴率16.6%(以下、全国基準)を記録した。これは、1日の放送分が記録した18.1%より1.5%下落した数値だが、月火ドラマ1位の座を維持した。「ゆれながら咲く花」の視聴率もまた、下落した。この日放送された「ゆれながら咲く花」は13.1%を記録、前回の放送分が記録した15.2%より2.1%下落した。同時間帯に放送されたSBS「ドラマの帝王」は6.7%を記録、前回の放送分より0.1%上昇した。

クォン・サンウ&スエ「野王」への期待…SBSの視聴率不振を克服できるか
俳優クォン・サンウとスエが呼吸を合わせるSBS新月火ドラマ「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン、パク・シヌ)の初放送が一週間後に迫り、期待が高まっている。「野王」は14日「ドラマの帝王」の後続として韓国で放送される。新年SBSの初ドラマである「野王」は7日午前公式ポスターを公開し、関心を集めた。「野王」はクォン・サンウ&スエと「追跡者 THE CHASER」(以下「追跡者」)のヒロインであるキム・ソンリョン、コ・ジュニの出演で期待を高めている。また、東方神起のユンホが本格的に演技に挑戦し、ファンたちの関心を集めている。彼らの様子が盛り込まれた公式ポスターはその大きなスケールで各種ポータルサイトで話題となった。特に、7日放送終了する前作「ドラマの帝王」の視聴率が一桁を超えず、月火ドラマ最下位を記録している状況の中で「野王」への期待が高まっている。「ドラマの帝王」は1日の放送分で、キム・ミョンミンとチョン・リョウォンのキスシーンが放送され、ロマンスが深化したが、視聴率6.6%(以下:AGBニールセン・メディアリサーチ全国基準)に止まり、MBCドラマ「馬医」、KBS 2TV「ゆれながら咲く花」に及ばなかった。「野王」は、漫画家パク・イングォンの「大物」シリーズの第3部「野王伝」を原作にした作品で24部作で制作され、SBSドラマ「レディプレジデント~大物」(以下「大物」)の後続作だ。貧乏な生活から脱し、ファーストレディになろうとする欲望女ダヘ(スエ)と彼女のため全てを犠牲する純情男ハリュ(クォン・サンウ)の物語を描く。2010年放送された「大物」は放送してたった2回で20%を突破し、競争作品を抜き、水木ドラマの視聴率1位を記録した。これに「野王」の興行性への期待が高まっている状況だ。クォン・サンウが「大物」に続き、「野王」にもう一度出演することも前作の余韻を引き継ぐことができる要件として評価される。「大物」でカリスマ性のある女性大統領として熱演した女優コ・ヒョンジョンにバトンをもらったスエは昨年初頭、熱演したSBSドラマ「千日の約束」以降、1年ぶりに復帰する。「千日の約束」で見せてくれたスエ特有の没入度のある内面演技が、貧乏を克服し成功に向けて生きていく劇中の人物の熾烈さをよく反映するだろうという予想だ。「野王」の執筆を務めているイ・ヒミョン脚本家は2000年を前後に、「Mr.Q」「トマト」「明朗少女成功記」などのトレンディドラマのブームを引き起こし、昨年3月、SBSドラマ「屋根部屋のプリンス」で再びその影響力を立証した。チョ・ナムグク、チョ・ヨングァン監督は「追跡者」を一緒に演出した実力ある演出家だ。SBSは「ドラマの帝王」の他に「大風水」もまた、視聴率の不振に苦しみ興行に乾いている状況だ。14日夜9時55分、本格的な放送に突入する「野王」がSBSの長引いた視聴率の不振を克服できるか今後の見通しが注目される。

「IRIS 2」「野王」「九家の書」など…2013年、地上波3局のドラマラインアップは?
放送局のプライドをかけたドラマ戦争最後の勝者は誰?2013年のドラマラインアップが、ある程度見えてきた。チョ・インソン、イ・スンギなどのようなトップスターだけでなく、シン・ウチョル、ピョ・ミンス、ノ・ヒギョン、カン・ウンギョンのような有名作家やプロデューサーたちが挑戦状を突きつけた形だ。各放送局のプライドをかけた熾烈な視聴率競争を避けられない状況で、果たして誰が最後の勝者になるのか。2013年、地上波3局が誇る期待作にその答えがある。余裕のKBS ― ブロックバスターからホームドラマまで網羅2013年、KBSのドラマラインアップの中で最も目立つ作品は、やはり「IRIS 2」だ。同ドラマはブロックバスタースパイドラマ「IRIS」で人気を集めたKBSが意欲的に準備した続編であり、シーズン1から3年後の話を描いている。「チュノ~推奴~」のカップルであるチャン・ヒョクとイ・ダヘをはじめ、イ・ボムス、オ・ヨンス、キム・ヨンチョルなどベテラン俳優が出演を確定しており、BEAST ユン・ドゥジュン、MBLAQ イ・ジュン、KARA ジヨンなどのアイドルが合流し、更に華やかになっている。「ウソ」「フルハウス」を手がけた名匠ピョ・ミンスプロデューサーが演出を、「IRIS1」のチョ・ギュウォン作家が執筆を務めたことにも注目したい。KBSがこの作品に全てをかけている理由だ。ただ、シーズン1が大成功を収めただけに、前作といかに差別化するかが課題となっている。「シーズン2の成功は難しい」とのジンクスもまた負担となる。超豪華キャスティングと、能力のある制作スタッフが意気投合しただけに、プレッシャーから逃れ前作を乗り越えるもう一本の大作を作ってくれることを期待する。水木ドラマに「IRIS 2」があれば、月火ドラマには「花を咲かせろ!イ・テベク」がある。1月末に「ゆれながら咲く花」の後番組として準備している「花を咲かせろ!イ・テベク」は、独特なアイデアとクリエイティビティで世界の広告界を牛耳っているイ・ジェソクのサクセスストーリーを土台に、広告業界の様々な人間群像を面白く描く予定だ。2012年、「棚ぼたのあなた」で最高の年を送ったパク・キホプロデューサーが演出を務めた。週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」もまた期待作の一つだ。「棚ぼたのあなた」「いとしのソヨン」が連続ヒットした中、「最高です!スンシンちゃん」が不敗の神話を続けているKBS週末ドラマの名声を受け継ぐことが出来るのかに注目が集まっている。「カクシタル」で演出力を証明したユン・ソンシクプロデューサーが演出を務め、「インスンはきれいだ」のチョン・ユギョン作家が脚本を担当する。歌手IUと、2012年にスターとして急浮上したチョ・ジョンソクを主演候補として視野に入れ、キャスティングを行っている。悲壮なSBS ― チョ・インソンからキム・テヒまでトップスター大集合2012年下半期の殆どの作品で成績が振るわなかったSBSは、2013年にどの放送局よりも悲壮な覚悟を決めている。最も先にスタートするドラマはパク・イングォン画伯の「大物」の3部作「野王」だ。クォン・サンウが2010年の「大物」に続き3年ぶりにカムバックを決定し、2011年「千日の約束」で熱演したスエがヒロインにキャスティングされた。更に東方神起のユンホも合流を決めた状態だ。ファーストレディになろうとする女性と、彼女を愛する2人の男女の話を描く予定のこの作品は、「追跡者」のチョ・ナムグク、チョ・ヨングァンプロデューサーが演出を務め、「Mr.Q」「トマト」「明朗少女成功記」「屋根部屋のプリンス」など、複数のヒット作を生み出したイ・ヒミョン作家が執筆した。コ・ヒョンジョン主演の2010年作「大物」が30%台に上る高い視聴率を記録しただけに「野王」の最終成績表がどうなるのか、楽しみだ。軍除隊後、チョ・インソンの初の復帰作として話題を集めている「その冬、風が吹く」は、SBSの切り札だ。最近は見ることの難しくなったじれったいロマンスを描くこの作品は、チョ・インソンだけでなくトップスターのソン・ヘギョがヒロインにキャスティングされ、最高のキャスティングと賞賛されている。この他にも「花より男子」のキム・ボム、「応答せよ1997」でスターとなったApinkのチョン・ウンジが出演者リストに名を連ねた。しかし「その冬、風が吹く」で目立つ名前は他にある。ノ・ヒギョン作家の名前だ。「ウソ」「豪華なる時代」「花よりも美しい」「彼らが生きる世界」などを手がけ、韓国を代表するドラマ作家となった彼女は、しっかりした構成と派手な筆力でもう一つの名作を生み出す準備をしている。今まで視聴率とあまり縁が無かったノ・ヒギョンが、今回は成功するのかが見所だ。朝鮮王朝第19代目の王である肅宗(スクチョン)の妾張禧嬪(チャンヒビン)を、現代の感覚で解釈した「チャン・オクチョン」も3月に放送予定だ。刺々しい既存の張禧嬪とは違い、人間チャン・オクチョンの仕事と愛を描く同作品は、化粧品を製造する補艶署(化粧品生産を担当する官庁)を背景に、新しい見所を提供する予定だ。キム・ジミ、ナム・ジョンイム、ユン・ヨジョン、イ・ミスク、チョン・インファ、チョン・ソンギョン、キム・ヘス、イ・ソヨンに次ぎ、9代目張禧嬪にキャスティングされたキム・テヒが初の時代劇に挑戦し期待を高めている中、主な登場人物である肅宗とイニョン王妃を誰が演じるかにも関心が集中している。視聴率1位を狙うMBC ― 依然とした時代劇好き2013年もMBCの時代劇好きは続く。「馬医」の後続作としてフュージョン時代劇「九家の書」を編成し、お茶の間の攻略に乗り出す。九尾狐(クミホ)との独特な素材を採択し、半人半獣の物語を痛快な活劇で表現する予定で、国民の弟イ・スンギと国民の初恋miss A スジが主演を務める。二人の青春スターがどれだけシナジー効果を発揮するかが楽しみだ。演出と作家もまた心強い。「パリの恋人」「プラハの恋人」「恋人」「オンエアー」「シークレット・ガーデン」「紳士の品格」など、これまでキム・ウンスク作家のドラマを主に演出してきたシン・ウチョルプロデューサーが、今回は「ホテリアー」「オー!必勝」「製パン王キム・タック」「栄光のジェイン」のカン・ウンギョン作家と力を合わせた。数多くのヒットドラマを手がけた2人の名匠が新しい神話を作ると予想される。毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)として編成された時代劇「ホジュン~伝説の心医~」にも注目したい。1999年、60%を超える視聴率でシンドロームを巻き起こしたチョン・グァンリョル主演の「ホジュン~宮廷医官への道」のリメイク作品で、今回はホ・ジュンの子どもの頃から描く予定だ。「ホジュン~宮廷医官への道」「商道」「朱蒙」「オールイン」などを執筆したチェ・ワンギュ作家が脚本を担当し、「善徳女王」「階伯」のキム・クンホンプロデューサーが力を合わせる。チョン・グァンリョルに続き21世紀のホ・ジュンを誰が演じるのかも興味深い。チェ・ガンヒとチュウォンが主人公を務めるドラマ「7級公務員」も関心を集めている。映画「7級公務員」を執筆したチョン・ソンイル作家がドラマでも脚本を担当する。彼はこの作品を軽く面白いコミカルドラマとして紹介し、老若男女誰もが楽しめる作品を作るとの抱負を語ったことがある。今まで真面目な役割を演じてきたチュウォンの演技変身も楽しみだ。仮題「3代目製麺所」として知られた週末ドラマ「百年の遺産」は、1月5日に放送スタートした。ソウル周辺の老舗製麺所を背景に、製麺所を営む家族の話を温かく描くホームドラマで、ユジンとイ・ジョンジンが男女の主人公にキャスティングされた。その他にもシン・グ、チョン・ボソク、チョン・ヘソン、チョン・インファ、パク・ヨンギュ、パク・ジュングム、パク・ウォンスク、チャ・ファヨンなどのベテラン俳優が大勢出演し、ドラマを支える。前作「メイクイーン」が記録した20%半ばの視聴率を続けるとの戦略だ。このように2013年のドラマラインアップは、様々な俳優、有名作家、プロデューサーが一つになり、いつにも増して火花を散らす競争を繰り広げる予定だ。この熾烈な視聴率競争の中、勝利を手にする幸運児は誰になるのか。各放送局のプライドはもちろん、それぞれの名誉のために必死の覚悟で臨む彼らのドラマチックな一発勝負が待ち遠しい。

視聴率40%突破「いとしのソヨン」…国民のドラマとなった秘訣とは?
KBS 2TVの週末ドラマ「いとしのソヨン」が、6日に視聴率40%を突破し、国民のドラマに位置づけられた。韓国で昨年9月の放送スタートから4ヶ月で夢の視聴率を達成した「いとしのソヨン」が、視聴者から愛される理由はなんだろうか。「いとしのソヨン」は毎回スピーディーな展開で視聴者を引きつけた。「いとしのソヨン」の視聴者たちは、ドラマが放送される1時間の間、時間がどう過ぎたかも分からないほどの速い展開で退屈さを感じる暇もなかった。視聴率40%を突破した6日の放送でもこのような速い展開は続いた。カン・ソンジェ(CNBLUE イ・ジョンシン)は出生の秘密を知り家から駆け出し、喧嘩に巻き込まれ警察署行きとなり、自身を育ててくれたチャ・ジソン(キム・ヘオク)に「あなたの実の母と似ている」と冷たく言われた。またイ・ソヨン(イ・ボヨン)の夫カン・ウジェ(イ・サンユン)に思いを寄せているチョン・ソヌ(チャン・ヒジン)は、イ・ソヨンの正体に気づき、イ・ソヨンとカン・ウジェは紆余曲折を経て和解に漕ぎ付いた。この全てのことが1回の放送分量だ。更に、このような事件を無理やり組み込んだのではなく、しっかりとしたストーリーで視聴者の集中度を上げる。また数多くの登場人物が誰一人屏風(出演するだけで存在感の無いキャラクターのこと)の役割をする人無く、それぞれの話をリードし、視聴者の関心を引く。また毎回展開される役者たちの熱演がドラマの説得力を高め、視聴者たちを笑わせたり、泣かせたりしている。6日の放送で出生の秘密を知ったカン・ソンジェは、本当の母ユン・ソミ(チョ・ウンスク)に「産むだけで母と言えるのか」と訴えた。カン・ソンジェ役のイ・ジョンシンは、歌手出身で、演技に初挑戦する新人の役者だが、視聴者を泣かせる演技で話題を集めた。実の母ユン・ソミ役のチョ・ウンスクの切ない演技もまた視聴者を泣かせるに十分だった。それだけでなく、ベテラン役者チェ・ジョンウ(カン・ギボム役)とキム・ヘオクから主人公イ・ボヨン、イ・サンユンまで惜しみない熱演を披露して「いとしのソヨン」の視聴率40%突破を牽引した。

「7級公務員」チュウォン&チェ・ガンヒ、熱い視線を交わす場面をキャッチ
俳優チュウォンとチェ・ガンヒが熱い視線を交わす場面がキャッチされた。7日午前、MBC新水木ドラマ「7級公務員」(脚本:チョン・ソンイル、演出:キム・サンヒョブ)の制作陣は、劇中ソウォン(チェ・ガンヒ)とギルロ(チュウォン)の密着ダンスが収められたスチール写真を公開した。公開された写真は、国家情報院に入社したソウォンとギルロが、国家情報院での教育中にダンスレッスンを受けるシーンである。慶南(キョンナム)泗川(サチョン)のある研修院で撮影されたダンスシーンは、実際の宴会場を彷彿とさせる雰囲気の中で、3台のカメラと30人ほどのエキストラが動員されながら行われた。また、ちょうどクリスマスでもあった先月の25日に撮影されたため、撮影は終始賑やかなパーティーの雰囲気の中で行われた。同日、撮影のハイライトは、ソウォンとギルロが視線を合わせるシーンだった。チェ・ガンヒに熱い視線を向けたチュウォンの姿は、撮影するスタッフを感嘆させた。チュウォンは、長い撮影のためにチェ・ガンヒのドレスの後ろに付いたリボン型のボタンが外れると、優しくボタンをかけてあげるなど、特別な愛情を見せた。「7級公務員」の制作陣は、「チェ・ガンヒとチュウォンの演技の呼吸が期待以上だ。おそらくチェ・ガンヒとチュウォンは、一度も見せたことがない新たな姿をプレゼントすることができると思う」と撮影現場の雰囲気を伝えた。MBC水木ドラマ「会いたい」の後番組として放送される「7級公務員」は、愛以外はすべてが嘘である国家情報院の新入要員が繰り広げるアクションロマンスで、韓国で1月中に放送される予定である。

「ゆれながら咲く花」コ・ナムスンの50問50答を大公開
「みんなコ・ナムスン(イ・ジョンソク)のようだったらいいな」。KBS「ゆれながら咲く花」を見ていると、ずっとこのように思えるほど、コ・ナムスンの魅力には限りがない。彼がただ、誰ともよく付き合って視聴者を切なくさせるケミ神(ケミストリー+神様、相手の俳優とよく似合うという意味)だから、そう思うのではない。コ・ナムスンは寝ている間でも、ハン・ヨンウ(キム・チャンワン)がいじめられたら本を投げて助けてくれる義理堅い男だ。また、彼は腹が立っても先生には頭を下げて挨拶する生徒であり、いくら喧嘩が強くでも女の子のソン・ハギョン(パク・セヨン)やイ・ガンジュ(5DOLLS ヒョヨン)がからかったり叩いてもすべてを受け入れて、自分が犯した過ちをどうにか正そうと努力する友だちでもある。しかし、無口で面倒くさがり屋な性格であるため、コ・ナムスンに関してもう少し知りたくてもその気持ちを解決する方法がないのも事実だ。毎回つんつんとした表情で唇を突き出すなどの行動を取るコ・ナムスンは、果たしてどんな子で、どんなことを考えているのだろうか。その好奇心を解決するため、単独入手したコ・ナムスンの50問50答を公開する。会長としてのプライドを心の中で密かに持っており、すべてのことに対し面倒くさがりはするが、素直なところだけは誰にも負けないコ・ナムスンを覗き見ることができると思う。ただ、答えが短くてもがっかりはしないでほしい。コ・ナムスンとしてはこれが精一杯だから。1.名前/年齢―コ・ナムスン/19歳2.身長/体重―たぶん、185cmくらい?/測ったことがない。3.性別―男。4.居住地―ソウル市雙門洞(サンムンドン)256-35.ニックネーム―知らない。6.身体の秘密―話したくない。秘密だから。7.もし整形手術をするとしたら、どの部位を手術したいのか?―しない。8.好きな食べ物―インスタントラーメン?9.自信ある料理―インスタントラーメン。10.よく行く場所―学校。学校以外、行く場所が特にない。11.アメリカーノとカフェラテのどちらが好きなのか?―両方とも嫌い。12.学校で喧嘩が一番強い?それとも、いじめられている?―一応会長なんだけど。13.最近、泣いたこと―学校を辞めようとした時。パク・フンス(キム・ウビン)を傷つけてしまった時。14.最近、一番多く言う言葉―気をつけ。敬礼。15.最近、一番気に入った漫画は?―タイトルが思い出せない。でも、一応ある。16.嫌いな人―告げ口するやつ。17.もし、ロトに当たったら、一番先に何がしたいのか?―学生だから、まだロトは買えないよ。18.理想のタイプ―特にない。19.恋愛の経験は?―記憶にない。20.せっかく告白したのに、すぐ断られた。その時に言う言葉は?―嫌だったら別に。21.彼女が毎朝迎えに来てほしいと言ったらどうする?―モーニングコールぐらいはできる。22.クリスマスは何をしていた?―アルバイト。23.寝る時、いつもそばにあるもの―机。24.最近、お金を一番多く使ったもの―パク・フンスの教科書。25.幼いの頃、記憶に残っている思い出は?―友だちと遊んだこと。走って、ぶつかる物はすべて突き飛ばして、パク・フンスの家でご飯を食べて、寝たこと。パク・フンスがサッカーを練習する所に行って見ていたこと。パク・フンスと自動販売機のお金を盗んだこと。パク・フンスと腕相撲したこと。26.友だちと恋人ではどちらが重要?―友だち。27.鏡を見るたびに思うこと―腫れている。唇が。28.面倒くさいと思うことは?―学習計画書を集めること。カン・セチャン(チェ・ダニエル)と講堂の掃除をすること。オ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)がすることを受け入れてあげること。29.最近、あなたを一番怒らせた人は?―僕はあまり怒らないタイプだ。覚えてもいない。30.今までしたことの中で一番悪いことは?―試験用紙を盗もうとした。結局、盗まなかったけど。パク・フンスの人生もめちゃくちゃにした。31.去年、一番良くなかったこと―会長になったこと。32.去年、一番良かったこと―ない。33.世の中で一番怖いもの―パク・フンス。34.一番ほしいものは?―パク・フンスの心。パク・フンスの許し。35.一番捨てたいものは?―僕。36.カラオケの18番は?―カラオケに一緒に行く人がいない。37.眠い時、眠気をこらえる方法―こらえない。寝る。38.誰もいない運動場で叫びたい言葉―質問が幼稚だ。39.よく着る服のスタイル―制服。40.自分が一番かっこいいと思う時―一応会長なので、壁を乗り越えた時。41.人々を判断する基準―そういうのはしない。他人を判断するなんて。それより、僕自身がちゃんと生きたい。42.異性によく言われる言葉は?―主に叩かれる。女の子なのに力だけ強くて。43.何歳まで生きたい?―別に。死ぬ時まで。44.携帯の待ち受け画面は?―カレンダーと時計。45.携帯のアドレス帳、1番目は?―アルバイト先の店長さん。46.10年後の計画は?―とりあえず、高3になってから考える。47.困った時はどんなふうに対処するのか?―ただ、見つめてため息をつく。48.起きてすぐにやること―起きたら、先に顔を洗う以外、他に何がある?49.もし、タイムマシンに乗るとしたら、戻りたいと思う時―そういうものに乗ることはないと思う。それでも、乗るとしたら、パク・フンスの足を怪我させる前に戻りたい。50.50問50答を終えた感想は?―やろうかどうか少し迷ったけど、何とかやりきった。

「清潭洞アリス」パク・シフ、本当に“泥酔”しながら撮影…リアルな演技に爆笑
焼酎2杯一気飲みして収録「もともと2~3杯しか飲めない」多分このシーンを見て大笑いしなかった視聴者はそれほどいないだろう。5日SBS「清潭洞アリス」で、自分を拒絶したハン・セギョン(ムン・グニョン)の心を掴むためにセギョンの家族を訪れたジャン・ティエリ・シャー(チャ・スンジョ、パク・シフ)の泥酔シーンのことだ。このシーンでジャン・ティエリ・シャーは、セギョンとの物語と自分の話を打ち明け、セギョンの家族から勧められるお酒を飲み続ける。その結果泥酔した彼とセギョンの父は一緒に「マイウェイ」を大きな声で歌い、かけがえのない友人になる。家に帰ったセギョンに「僕は遠くない」と抗弁する姿は、このシーンのポイントだ。このシーンの裏話が、6日公開された。パク・シフの所属事務所EYAGIエンターテインメントによると、実際にパク・シフは収録に入る前に焼酎を2杯一気飲みして撮影に取り掛かった。「焼酎2杯が何だ」と思うかもしれないが、パク・シフがもともと焼酎2~3杯しか飲めないことは、既にSBS「ヒーリングキャンプ」で伝えられている。本人の限界に当たる酒を一気飲みし全身を赤くしてリアルな酔っぱらい演技を披露した彼に、現場のスタッフも拍手で応えたと言う。5日の放送の最後で、スンジョとセギョンは「あなたを愛するみっともない人」「醜く愛する」という告白で心を確かめ合った。しかしセギョンの友達でジャン・ティエリ・シャーの元恋人ソ・ユンジュ(ソ・イヒョン)が二人の関係に気づき、ジャン・ティエリ・シャーとシン・インファ(キム・ユリ)の結婚を成立させようとするタミー・ホン(キム・ジソク)の魔角も明らかになっている状態。この中で二人の危ないロマンスが本格的に繰り広げられるSBS「清潭洞アリス」第10話は、6日午後9時55分韓国で放送される。




