映画「The Heaven is Only Open to the Single」この男、いい感じ

鑑賞指数
イ・ヌンリョン、ドキドキする瞬間の共感を引き出す!…6/10
しかし、ユンソのことはさておいて、ヌンリョンの世界は割合魅力的だ。小心者で繊細だが、自身の欲望をそれほど隠さないヌンリョンのキャラクターは、具体的に描かれているだけでなく、至って現実的だ。そのため、ラブストーリーの中に運命や使命を投影する代わりに、ドキドキする瞬間の共感を引き出す映画の温度は、ヌンリョンを通じて微妙な説得力を持つ。映画でもっとも輝く瞬間が後半部の公演会場面という点も、納得できる。オーバーな演出なしで実際のライブを見せるように詰め込んだこのシーンで、この物語はミュージシャンであるヌンリョンのもっとも素敵な瞬間を正直に描き出すだけではなく、イ・ヌンリョンをはじめとして実際のミュージシャンをキャスティングしなければならなかった理由を説明している。
そして、“まさかそんなはずがない”と思った観客が彼を見ながらドキドキして、彼の恋愛に肯定的になる。見る者の胸にときめきを感じさせることが恋愛映画の成功と言えるなら、「The Heaven is Only Open to the Single」は、少なくともそこに到達した作品だ。結局、小さな映画が小さくはない印象を残すために必要なことは、キャラクターに対する真剣な愛情と輝くアイデアだ。ユンソに不足したことも、ヌンリョンが満たしていたことも、最終的には同じ問題だったのだ。本作品は、21日から韓国で公開されている。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ユン・ヒソン、翻訳 : チェ・ユンジョン
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