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Guten Birds、反復空間から湧き出る本質的な音楽

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写真=EVANS MUSIC
バンドGuten Birdsは、最近EBS「スペース共感」の新人発掘プロジェクト「ハロールーキー」に出演した。今年のハロールーキーには選ばれなかったが、2012年は、世間の人々にGuten Birdsの音楽を、初めて知らしめる年になったのではないだろうか。「TOPバンド2」への出演、音楽系情報カフェ「音楽趣向Y」が選ぶ2012年最高の新人トップ5への選定、EPアルバム「Palranggwi」の発売、クラブでのライブ公演などの成果を出したからだ。

Guten Birdsは、Moho(ギター、ボーカル)、Malgu(ベース)、Mui(ドラム)で構成された3人組のバンドである。単純ながらも奥深いメロディーと特色のあるボーカルで最近注目されている。想像実現支援番組である「KT&G BAND INCUBATING」に参加しており、2012年8月にはEPアルバム「Palranggwi」をリリースした。

彼らの音楽に特別なところはないが、私たちの耳には特別に聞こえてくるような気がする。最近インディーズでは、エレクトロサウンドにロックを加えたハイブリッド風の音楽が多かった。その反面、Guten Birdsは、他のジャンルは全く混ぜない、純粋なオルタナティブロックをやっている。

歌詞は、かなり単純な方だが、憂鬱な感性をのぞかせる。多くない歌詞は、タイトルと相応しており、統一感を与えている。サウンドも全く派手さはない。一見すると、単純に感じられるが、聞き続けているとかえって多くの物が入っていると感じるようになる。しかし、歌唱力の物足りなさとライブでも感じられた導入部の不安感、そして長所であり短所でもある、繰り返される曲の構造などが惜しい。

「You In The Mirror」から最近、映像を通じて広まった未公開曲「どこかどこかで」までが、Guten Birdsの発表してきた曲だ。一途な音楽だと感じた。どのトラックを聞いても、前の曲と後ろの曲の雰囲気が感じられた。普通こういう場合なら、飽きたりつまらないと感じがちだが、Guten Birdsはそうではない。想像を超えるグループだったのだ。そのような曲に、自分のバンドならではのスタイルをそのまま溶け込ませることは、容易いなことではないが、Guten Birdsは、その至難の業をやり遂げ、EPアルバムを作り上げた。

今のGuten Birdsには、注目されるだけの音楽性がある。ただ、永遠の課題にもなりそうな韓国インディーズバンドの大衆性不足とテクニック的な面で、まだ物足りなさを感じるが、3人組オルタナティブロックバンドGuten Birdsを、一度期待して聞いてみてもいいだろう。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ソン・ソンジュン

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