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ウォンビン&イ・ナヨンからRAIN&キム・テヒまで…スターのジミ婚事情
夫婦になる儀式である結婚式は、誰にとっても特別な経験だ。スターだからと言って結婚の意味が軽くなるものではない。結婚に対する夢は誰にでもあるもので、豪華で美しい結婚を夢見るのは決して間違いとはいえない。しかし、結婚の意味が色褪せていると思っている人も少なくない。愛を誓って確認するはずの結婚式が、見栄と義務ばかりの儀式になってしまうのを目にしているためだ。韓国の結婚式は特に個人の特性が反映されにくい。人はそれぞれ違って、それぞれの事情は千差万別だ。しかし、単純に出席者が多いほど成功した結婚式に認識される傾向がある。特に、芸能人たちの結婚式には数千人もの人が出席する場合もある。我々が知っている結婚式とは違う結婚式大金をかけてたくさんの出席者を集めて、短い場合は30分、長い場合は2時間ほどで終わる結婚式は、どことなく虚しい。しかし、人々の視線から自由になるのは難しい。ジミ婚、いわゆるスモールウェディングが脚光を浴びているのもそのためだろう。結婚式にかかる費用も費用だが(もちろん、スモールウェディングが必ずしも通常の結婚式より低価格であるわけではない)、バタバタしたまま終わってしまう結婚式の背景に異を唱える人も少なくないためだ。しかし、ジミ婚を選択するのは簡単なことではない。体面を重視する両親がいると絶対に賛成しないはずであり、これまで出してきた祝儀を回収したくなる気持ちにもなる。しかし、親しくもない人の結婚式で、ただご飯を食べて帰ってきた経験は、誰にでも1度はあるのではないか。スターにとってもジミ婚を決心することが容易なわけではない。1月19日に結婚したRAIN(ピ) とキム・テヒの結婚式は多くの話題を呼んだが、それに対しては地味であった。ホテルでもなく、聖堂でミサの形式で行われた結婚式の招待客は50人ほどだったという。挙式は非公開だとしても、式場の前でランウェイのようにポーズを取る招待客の写真付き記事も見当たらない。彼らの結婚のニュースに対して、真っ先に聞こえてきたのは中小企業の買収合併並みの財産規模だった。2人合わせて約500億ウォン(約48億2千万円) の資産を持っていることが芸能界の主要トピックとして報道されるほど、彼らの財産規模は関心を浴びた。しかし、彼らの結婚式は小さいものだった。RAINが結婚発表で「今は時局(情勢) が不安定で、経済的に厳しい時期であるため、静かで敬虔に結婚式を挙げようと思う」と言った通りだった。新しい種類のロマンになるこのようなジミ婚のパイオニアとして、歌手のイ・ヒョリを挙げることができる。イ・ヒョリの結婚は済州島(チェジュド) で少人数だけを招待して行われた。イ・ヒョリは済州島で親しい知人だけを招待して、地味な結婚式を挙げた。さまざまな高級ブランドが登場するスターのウェディングドレスもなかった。自身が仕入れた合理的な価格のドレスは、イ・ヒョリの誂え服のようにぴったりで、結婚式をさらに輝かせた。キム・テヒは自身のスタイリストが作ったドレスを着て挙式を行った。数千万ウォン(数百万円) を超えるドレスを着て結婚をするのが一般的なスターたちの結婚式では見られない光景だった。ウォンビンとイ・ナヨンのサプライズ結婚式も江原道(カンウォンド) 旌善(チョンソン) の麦畑で50人の招待客だけが参列。平凡な麦畑をグラビア撮影現場に変えるほど、美しい花婿と花嫁の姿が話題を集めた。また、彼らがもてなした料理がかまどで沸かしたチャンチククス(温かい麺料理) だったことも関心を寄せた。私たちが思う華やかなスターのイメージからは想像し難い組み合わせだったからだ。スターのこのようなジミ婚が注目を浴びる理由は、彼らの結婚式が持つ真正性にある。いくらでも大規模で豪華な結婚式ができるスターが、本当に自身が招待したい人々だけを呼んで、自分たちに意味のある場所で、意味深い服を着て結婚式を挙げるのだ。それが今はどれだけ人を呼んで、どれだけ豪華な場所でやったかより大きなロマンになっている。ある意味で、華やかな結婚式よりも大きな勇気と決定が必要なことであるためだ。
韓国で海外作曲家が大活躍!…今後の韓国音楽市場の動向に注目
SM、海外作曲チーム中心にタイトル曲を選定中小事務所も合流の動きここ数年海外の作曲家たちの作品が韓国の音楽市場で存在感を見せつけている。有名歌手たちのタイトル曲及び収録曲の作曲・編曲から、「プロデュース101」などのテレビオーディション番組参加まで、幅広い活動を展開し、韓国の創作家たちに緊張感と警戒心を引き起こしている。SMなどの大手事務所をはじめ、最近はBig Hit(防弾少年団)、Jellyfish(VIXX)、WM(OH MY GIRL) など、中小規模の事務所が制作するアルバムのクレジットから海外ミュージシャンの名前を発見するのは珍しくなくなってきている。歌王チョー・ヨンピルの2013年カムバックアルバム「Hello」も海外ミュージシャンが制作を手掛けたほどだ。テディー・ライリー、ロンドンノイズ、ディバイン・ミュージックのような海外有数のプロデュースチームは、音楽マニアの間では聞き慣れた名前となった。このような変化に一番積極的に対応したのは、やはりSMだった。1990年代後半から2000年代前半、ヨーロッパや日本などですでに発売された曲をカバーしたり、現地の作曲家たちの曲に韓国語の歌詞を付けたS.E.Sの成功は、後々海外ミュージシャン活用の始まりだと評価されている。そして2000年代後半に登場したSHINee、f(x) は外国人作曲家たちの作品を通じて自分たちの独特なカラーを構築した。既存の人気グループ少女時代や東方神起もこのような流れの中で新作を出し、固い人気を築いてきた。海外の最新のトレンドを反映新鮮なアイディアを活用外国人作曲家を活用する一番のメリットの1つは、海外の最新音楽の流れをすぐに取り入れている点を挙げることができる。韓国を越えて海外市場を狙った商品を出す企業としては、彼らをよく理解している専門家が必要であり、その役割は海外ミュージシャンのものとなった。インターネットなどを通じてリアルタイムで海外のトレンドが国内にまで伝えられる時代とは言え、海外のリスナーたちの好みに合う音楽を作るにはどうしても海外ミュージシャンたちの力を借りるしかなかった。独特なイメージの構築と多彩な音楽的試みも外国人作曲家を活用することで得られる長所の1つとされる。新鮮なアイディアをもとに魅力的な音を取り入れ、そこに合う新鮮なメロディと大胆なコード展開の曲は、特に抵抗感もなく韓国の音楽市場に浸透した。もはやアイドルとしてだけではなく韓国のエレクトロニクス音楽の1つの軸として成長したf(x)、アルバムごとにユニークなテーマを披露して差別化を強調したVIXX、OH MY GIRLなどの登場はその良い例ともいえる。いわゆるソングキャンプというイベントを通じて世界各国の作曲家たちが一堂に介し、様々な意見を集めて曲を作る集団創作方式も、大胆でユニークな試みの曲を作り出す上で重要な役割を果たした。外国人作曲家たちの曲を聴くたびに自身にムチを打っているという、ある韓国ミュージシャンの言葉のように、彼らの作品は創作家たちにも十分新鮮な刺激剤になっている。韓国の新人作曲家の発掘にはおろそか?海外ミュージシャンの活用が増えるほど、その逆作用として韓国ミュージシャンの活躍機会が減るという正反対の現象が起こってしまう。外国人作曲家を中心にアルバムを出すSMの場合、韓国の作曲家の作品がタイトル曲となるケースが最近はほとんどない。シン・ヒョク、ライアン・チョンなどの海外派やSMのKenzieなどがいるが、最近はEXO、Red Velvet、NCT 127などの新作では、主に収録曲だけに選択されるなど、割合が高くない上、新人級の韓国の創作家たちの名前は見当たらない。これはパブリッシング子会社を通じて韓国の新人作曲家たちを大勢発掘及び活用するJYPや、TEDDYを中心にした韓国のプロデュース人材で制作するYGに比べては消極的な活用に留まっている。また、海外作曲家たちの曲が韓国市場における成功を保証するわけでもない。本文に言及されたグループ以外にも多くのグループが海外から作品を取り入れて発売したが、人気を得ることに失敗したケースも数え切れないほどある。歌手との相性が良くなければ金の無駄遣いに終わってしまう。外国人作曲家の登場は様々な意味で韓国の音楽市場に示唆するところが大きい。当たり前のことだが、よく使うと薬に、悪く使うと毒になるものだ。
彼氏に着せたいファッション!?カジュアルからフォーマルまで…コン・ユスタイルを徹底分析
4年ぶりにドラマに復帰して、900歳を超える鬼となり、魔性のバットを振り回す。映画「新感染 ファイナルエクスプレス」で観客1千万人を動員しただけでは満足できないと言わんばかりに、tvNドラマ「トッケビ」まで見事に成功させたコン・ユ。お茶の間をランウェイにしてしまうコン・ユのファッションショーを見る楽しさもなかなか良いものだ。特に、184cmの完璧なボディにさり気なく羽織ったロングコートで、この冬、男性たちの買い物欲を刺激している。若者からおじさんまでロングコートコーナーを覗いているほどだ。コン・ユが着たディスカバリー(Discovery) のホワイトダウンは、韓国の全国の店舗で完売したという。そこで自身の男に着せたいコン・ユスタイルをまとめてみた。【2010年11月11日】映画「キム・ジョンウク探し」制作発表会 トーンダウンされたカラー選択で、端正なFW(秋冬) スーツファッションを披露した。ネックラインでアクセントを入れるためにジャケットの襟を立て、ショートワイドスプレッドカラーのシャツのボタンを最後まで留め、細かいところまで気を使ったカジュアルなスタイルを演出した。【2013年12月5日】映画「サスペクト 哀しき容疑者」ショーケース ベストにハンカチまで添え、きりっとしたスーツファッションを着こなしたコン・ユはおしゃれが分かる男性だ。ここでもチェック柄とニット素材のネクタイを選択し、洗練されたファッションセンスをアピールした。【2015年10月18日】ファンサイン会 全体的にニュートラルトーンのカラーを保ちながら、色が際立つポイントアイテムを添えるのがコン・ユファッションに仕上げるコツだ。【2016年6月21日】映画「新感染 ファイナルエクスプレス」制作発表会デニムスーツにポロシャツを合わせたコン・ユのファッションは、イギリスの貴族の息子を見ているようだ。適切な長さのストレートパンツとローファーのスタイリングがセクシーでスリムなシルエットを保つ秘訣だ。【2016年9月15日】映画「密偵」舞台挨拶 フォーマルなファッションにもカジュアルなスリップオンを、ドレスシャツもルーズなシルエットで演出するコン・ユ流のスタイリングだ。クラシックと若い感性の間でバランスを取り、端正ながらもウェアラブルであるのが共通点だ。【2016年11月12日】tvN「トッケビ」制作発表会 フォーマルなイブニングウェアの定番であるピークドラペルの白スーツにも、タートルネックのトップスとスニーカーでスタイリングした。適切なところで力を抜くことができるのが本当のファッショニスタだ。大げさになることなく、カジュアルに楽しめるパーティーファッションを見事に着こなした。
「2017年活躍間違いなし」ガールズグループ3組!変わってほしいところは…
2016年の音楽界はガールズグループの躍進が際立った1年だった。少女時代、f(x) など先輩グループが海外活動に集中したり、KARA、2NE1、4Minuteらのように活動を中断したり、その他にも成長が伸び悩んでいた時、TWICE、GFRIEND、Red Velvet、BLACKPINK、MAMAMOO、I.O.Iなど後発グループが音楽配信市場と放送ステージを中心に、新たな時代の主役として成長した。いわゆるビッグ3事務所の後発グループであるSMのRed Velvet、JYPのTWICE、YGのBLACKPINK(デビュー年度順) らは、今後数年間は事務所を引っ張っていく歌手として期待を一身に浴びている。先輩たちに負けない魅力で、2017年にも活躍が予想される彼女たちのこれまでの活躍と、今後の成長の可能性について分析した。Red Velvet(SMエンターテインメント)、2014年デビュー【概要】― アイリーン、スルギ、ウェンディ、ジョイ、イェリ(5人)― 4人組でデビューしたが、2015年5人組に再編― メイン作曲家:なし(外国人作曲家が中心)【YouTube再生回数】(2017年1月11日基準)「Russian Roulette」 4847万回、「7月7日」 1356万回【2016年アルバム売上】(GAONチャート基準)「Russian Roulette」 5万4千枚以上「The Velvet」 4万9千枚以上「Ice Cream Cake」 1万1千枚以上(2015年4万8千枚)1stアルバム「The Red」 1万1千枚以上 (2015年4万6千枚) Red+Velvet=ギャップのある魅力 周知の通りRed Velvetは、国民のガールズグループとなった少女時代、独特なコンセプトと華やかなエレクトロニックサウンドで自身だけの領域を構築したf(x) に続き、SMが野心的に披露したグループだ。比較的明るい雰囲気のRed(レッド) vs 重量感があり奥深い雰囲気のVelvet(ベルベット) という2つの極端な魅力を持つのが彼女らの特徴の1つ。ある意味では少女時代+f(x) のハイブリッド的な組み合わせにRed Velvetならではの独自性を適切に加えて、今の地位を築くことができた。「Ice Cream Cake」「Dumb Dumb」「Russian Roulette」などRedの曲が「Be Natural」「7月7日」などVelvetに比べて相対的に人気を得たが、後者に対するマニアや批評家たちの支持も根強い。メンバーの平均的に高い実力のため、特定の人物に偏ることなく、バランス良く活躍している点(歌、ダンス、その他放送活動) も肯定的な部分の1つだ。音源成績に比べて、ファンダム(特定のファンの集まり) 規模を直接的に判断できるアルバム市場において、競合グループに比べて売上が低いのは残念だが、これくらいの実績もガールズグループとしては良好なほうと言える。今年も彼女らの活躍に期待したい今年は変わってほしい!ファンダム管理に欠かせない手段となったNAVERのライブ映像配信アプリ「V」とSNSを通したファンとの接触が他のアイドルグループに比べて少ない上、これまでリアリティー番組を制作したことがないため、所属事務所に対するファンの不満の声が多い。2017年には今よりもっと積極的にファンと交流することを期待したい。TWICE(JYPエンターテインメント)、2015年デビュー【概要】― ナヨン、ジョンヨン、モモ、サナ、ジヒョ、ミナ、ダヒョン、チェヨン、ツウィ(9人)― 2015年サバイバル番組「SIXTEEN」により9人のメンバー(外国人4人) を抜擢― メイン作曲家:ブラック・アイド・ピルスン【YouTube再生回数】(1月11日基準)「CHEER UP」 1億2127万回以上 - 振付映像:1667万回以上「TT」 1億796万回以上 – 振付映像1367万回以上【2016年アルバム売上】) (GAONチャート基準)「TWICEcoaster:LANE 1」 35万枚以上「PAGE TWO」 17万9千枚以上「THE STORY BEGINS」 5万枚以上 (昨年 4万9千枚)次世代国民ガールズグループ候補1位このまま成長してほしいわずか1年ちょっとの間にTWICEが成し遂げた成果は輝かしいという表現のほかには説明しようがない。2016年の音楽配信チャート1位、主要テレビ番組のランキングと各種授賞式席巻など、彼女らがデビューした時、これほどの成績を収められると予想した人は多くなかった。軽快なダンスポップを全面に打ち出したTWICEの強みは、普遍的な人気+男性アイドルグループに負けないファンダムの確保に成功した点だ。きれいな子の隣のきれいな子と言われるほど、爽やかでハツラツとしながらも、隣の少女のような9人のイメージが添えられ、老若男女に幅広くアピールできる要素を備えている。この点は他の男女アイドルグループが持たないTWICEならではの強みであり、JYPの企画力の勝利だった。2016年、韓国ギャロップの人気歌手アンケートで、TWICEは60代を除く10~50代のほとんどの年代層で1位または上位に名を連ねた。このような親しみやすいイメージは、音楽配信チャートでも長期間上位をキープする結果にもつながった。アルバム販売においてもガールズグループはボーイズグループに勝てないという偏見を壊し、昨年に記録的な実績を残した。2016年に発売した2枚のアルバムは58万枚を売り上げ、2015年のデビューアルバムも他のグループのニューアルバムの水準に匹敵する5万枚の売上を記録。ここまでくると、2009年「Gee」「GENIE」の2連続ホームランの後、国民のガールズグループとなった少女時代を連想させる。これからはEXO、防弾少年団、所属事務所の先輩である2PMやGOT7のように海外市場に目を向けなければならない雰囲気となっている。日本などの市場状況や、社会的な雰囲気が以前に比べて良くないという悪材料はあるものの(特に中国の場合、いわゆるツウィ事態のため進出そのものが難しい状況)、今の勢いだと十分に乗り切ることができるとみられる。今年は変わってほしい!人気が高まっただけに、さまざまなバラエティー番組でTWICEのメンバーに会う機会が多いが、なかなか笑いを取るのは難しいようだ。メンバーが人見知りであり、まだ韓国語が堪能ではない外国人も多数いるためとみられる。有名アイドルグループなら、必ず一度は出演するMBC every1「週刊アイドル」、Mnetの新規パイロット(レギュラー編成に先立ち、1~2回テストとして放送した後、編成を決定する番組)「ヤンナムジャショー」などでは、TWICEのこのような固定観念を逆に利用して笑いを取る場面もあった。しかし、まだバラエティーの壁は高い。2017年にはさらなる活躍を期待したい。BLACKPINK(YG ENTERTAINMENT)、2016年デビュー【概要】― ジス、ジェニー、ロゼ、リサ(計4人、外国人1人)― メイン作曲家:TEDDY 【YouTube再生回数】「口笛」 7110万回、振付映像 1691万回「SBS人気歌謡」出演映像 1041万回「BOOMBAYAH」 9030万回、振付映像 1734万回「SBS人気歌謡」出演映像1425万回「火遊び」 5871万回、振付映像 1798万回「SBS人気歌謡」出演映像1049万回「STAY」 2961万回「SBS人気歌謡」出演映像429万回【2016年アルバム売上】 CD発売なし(デジタルシングルだけ発売)第2の2NE1?着実に成長中昨年8月にサプライズデビューし、4曲で収めた成果は決して新人グループが収められるようなものではなかった。特にプロモーションがなかったにもかかわらず、記録的なYouTube再生回数を記録し、海外ファンからも当初の予想を大きく上回る反響を得ている。昨年のデビューショーケースでYGのヤン・ヒョンソク代表が言及したように「2NE1と差別性を全く置かなかった」というBLACKPINKのアイデンティティーは、彼女らに弱みとなる可能性があった。ヒップホップやR&Bに基づいた強烈なガールクラッシュ(女性から見てもカッコいい女性) コンセプトで独自性を確保した2NE1の基調を引き継ぐことは、新人グループとしてはリスクが高いものだった。しかし(しかも作曲もTEDDYが中心)、現在としては大きな副作用を起こすことなく、人気を得ることに成功している。シングル「SQUARE ONE」「SQUARE TWO」を経て、第2の2NE1ではなく、BLACKPINKならではのカラーをきちんと作っている点で、ファンとYG共にこの4人組に対しては今年も信頼しても良いだろう。今年は変わってほしい!BLACKPINKだけではなく、YG所属歌手のファンなら共通的に持つ不満は「一体いつカムバックするの?」ということだ。毎回鳴り物入りで計画を発表するが、いざ予定されていたアルバムの発売は目処が立たず神秘主義を越えて強制隠居させられるケースが多かったためだ(WINNER、iKON)。しかも、さまざまな事情のため、YG所属のアーティストはSBSを除く他のテレビ局のステージでは事実上見ることができない。ファンとの親密度を高められるバラエティー番組への出演も、SBSの番組やMBC every1「週刊アイドル」以外はほとんどない状況だ。MBC「無限に挑戦」と「ラジオスター」を通してBIGBANGとBLACKPINKが姿を現したが、ファンの渇きを潤すにはまだまだ足りない。ヤン社長! 今年はどうかBLACKPINKを頻繁に会えるようにしてください。
防弾少年団、セウォル号沈没事故の家族協議会に1億ウォンを寄付
防弾少年団と所属事務所のBig Hitエンターテインメントがセウォル号惨事家族協議会に1億ウォン(約1000万円) を寄付した。Big Hitエンターテインメントは21日午後、OhmyNewsに「寄付は静かにすることだと思って、知らせずに行った」とし、慎重に寄付したことを明かした。所属事務所は1億ウォンの金額は7人のメンバーたちが1000万ウォンずつ集めた金額に、所属事務所が3000万ウォンを足したということ以外には「アーティストたちが決定したプライベートなことなので、事務所でコメントすることではないと思う」とつけ加えた。今回の寄付に先駆けて、防弾少年団のファンたちは、2014年4月旅客船セウォル号沈没事故の当時、トイレットペーパーとマスク、タオル、ウェットティッシュ、使い捨ての下着、カイロなどの救護用品を珍島(チンド) 郡庁住民福祉課に送っていた。最近猛烈な勢いで人気を高めている防弾少年団は、2月18日と19日、ソウル高尺(コチョク) スカイドームでコンサートを開く予定だ。
ファンの不買運動も…ガールズグループDIAのカレンダーに議論が勃発
最近ガールズグループDIAのファンたちのTwitterには「REST」という文言が表示されていた。ファンのアカウントがREST(休息) またはCLOSE(閉鎖) を掲げるというのは、ファン活動を休む、ファンページを閉鎖するという意味になる。これはファンがスターやその所属事務所を相手にした一番強力なレベルの抗議方法の1つだ。DIAのファンはなぜここまで怒っているのだろうか。昨年の年末、DIAの所属事務所であるMBKエンターテインメントは、シーズングリーティングの写真を撮影した。シーズングリーティングとは、スターの写真で制作されたカレンダー、ダイアリー、写真、DVD、はがきなどで構成された新年セットで、ファンにとっては次の1年を共にする必須購入アイテムだ。そのため、そのコンセプトが公開される年末になると、どんな構成でどんなコンセプトか、ファンの期待と関心が高まる。デビューして初めて、DIAがシーズングリーティングを発売するということで、ファンの期待は高かった。しかし、ファンは怒った。制作を手掛けた写真家がロタ(Rotta) のためだった。美少女写真で有名なRottaは、セーラー服やブルマ姿の写真を撮ることが多い。公開された彼の写真を見ると、グラビア写真を連想させるポーズや衣装の写真が多い。そのため一部のネットユーザーたちは「(彼のモデルがすべて成人だとしても) 少女を連想させるRotta作家特有の演出と写真はすべてロリータコンプレックスを刺激するものだと非難する。非難の矛先はRottaと作業した芸能人にまで向けられる。もちろん芸能人モデルとの写真は、彼のグラビア写真とは露出度が違う。しかし、ネットユーザーたちはこれさえも「ロリータコンプレックスに基づいたものだ」とし、このようなコンセプトに参加した芸能人も結局「ロリータファンタジーを作ることを助長しているのだ」と非難する。DIAのファンたちがRotta作家とDIAの作業のニュースが知られて反発した理由もここにある。初めて発売するシーズングリーティングを、なぜわざわざ論争を呼んでいる作家とコラボして非難を買っているかという指摘だ。写真が公開された後、このようなファンの不安は現実のものとなり、一部のファンたちは購入をボイコットする動きを見せた。しかし、このようなファンの反発にもかかわらず、所属事務所のMBKエンターテインメントは、シーズングリーティングのサイン会の予定を発表した。サイン会はシーズングリーティングを購入したファンだけが参加できるイベントだ。ファンサイン会の知らせを見たファンたちは怒りを見せ始めた。ファンの非難を受け入れることなく、サイン会を開くということは、ファンの愛情を込めた批判を無視した仕打ちだというのだ。サイン会の予定が知らされ、DIAのファンたちは自分たちのアカウントに「REST、シーズングリーティングファンサイン会を反対します」という文言を掲げて、強く反発した。Oh my Newsは6日、MBKエンターテインメントにこのようなファンの動きについて意見を聞いた。所属事務所の関係者は、ファンの怒りに対して「その気持を十分理解している。そのような反応はすべてDIAを心配して愛している気持ちから来たものであるので、感謝している」と明らかにした。「ファンの不買運動のため急いでサイン会の予定を決めた」というファンの指摘には「サイン会は発売が決まったときに予定されていた。ファンの反発は知っているが、複数の会社と人、組織が一緒にやっていることであるため、手のひらを返すように止めることはできなかった」と説明した。また「Rotta作家に対する論争があることは知っていたが、そのような方向を望んでコラボしたわけではない。その方は写真に光を良く利用する方であるし、そのような華やかな雰囲気が必要であったためコラボしただけだ」とつけ加えた。所属事務所は「ファンへのプレゼントになってほしいという思いで制作したが、論争が起きて残念だ。しかし、このようなすべては結局関心と愛の表現だと思う。ファンの怒りをおさめる方法を考えている」と伝えた。
EXO、防弾、TWICEまで「気づいたら大好きでした…」7人の“オタク入門”メンバーを紹介
数あるアイドルの中でつい目がいって、見ると笑みがこぼれるメンバーがいるとしたら? それはイプドクの証拠だ。イプドクとはオタクに入門するという意味の造語で、イプドク担当とは一般人までファンにさせるアイドルメンバーのことを指す。タレント性と才能が溢れ、一度ハマると抜け出すことができない魅力を持つ彼ら。アイドル文化は少女たちのものだとして、惹かれる気持ちをあえて否定する人々もいるが、イプドク否定期を過ぎると、いつの間にかあなたもアイドルの魅力にどっぷりハマっているファンになっているはず。自分も知らないうちにハマってしまうイプドク担当メンバーをまとめてみた。 GOT7 ジャクソン:1994年生まれの多彩なバラエティの天才ジャクソンの魅力は何と言っても、どもりがちな語り口から出てくる率直なトークと明るい性格、溢れ出るジャクソンならではのパワフルなエネルギーにある。他のアイドルたちがバラエティ番組で恥ずかしがっている一方、ジャクソンはSBS「ルームメイト2」、KBS 2TV「自分を振り返ってみて」など様々な番組で素晴らしいバラエティセンスを発揮した。ジャクソンのバラエティセンスは特にMBC「僕らの日曜の夜-隠密に偉大に」で爆発した。いわゆる穴兵士と呼ばれ、どこか抜けている姿がかえって魅力的に見えたのだ。また、声もかけにくい大隊長に「一度ハグしても良いですか」と唐突にとぼけた姿が笑いを誘い、イプドクポイントとなった。ジャクソンのバラエティセンスは中国でも知られただろうか。中国版「冷蔵庫をお願い」のMCを務め、中国でも存在感をアピールしている。最近中国版「クライムシーン」にキャスティングされたことを踏まえると、ジャクソンのエネルギーと魅力はどこへ行っても隠せないようだ。しかも、バラエティ天才アイドルとばかり思っていたら、元フェンシング香港代表のスポーツ秀才でもあるとのこと。どこに飛ぶか分からない、多彩なジャクソンの魅力はますます高まっている。TWICE ナヨン:1995年生まれの爽やかな魅力 綺麗な子の隣の綺麗な子というフレーズと共に人気を集めているTWICE。最近「TT」でカムバックして音楽配信チャートを席巻し、自他共に認める売れっ子ガールズグループとなっている。TWICEのメンバーたちが、それぞれの魅力をアピールしながら人気を得ているが、その中でも引き立つメンバーを1人選ぶとしたら、タイトル曲ごとにイントロ部分を歌い魅力発散のスタートを知らせるナヨンといえる。うさぎのような顔に明るい笑顔が魅力的なナヨンは、自身のイメージとTWICEがぴったり合うためか、タイトル曲ごとにスタートを切って登場、歌が始まると同時に人々の視線を引きつけるメンバーとなった。ナヨンは末っ子のようなルックスとは違いグループでは年長だが、爽やかな容姿と性格で末っ子というニックネームを得ている。彼女の魅力がステージに限ると思ったら大間違いだ。ナヨンの魅力はバラエティ番組でも際立った。SBS「コンノリペ」、そしてMBC every1「週刊アイドル」で人々をイプドクさせ、可愛さを十分アピールしたのだ。MBC「ラジオスター」では予想外のトークで多彩な魅力をアピールし、視聴者たちを魅了した。ステージならステージ、バラエティならバラエティ、様々な魅力を放つ彼女が、今後どんな魅力をアピールするか楽しみだ。I.O.I チョン・ソミ:2001年生まれの国民のセンター 「よろしくお願いします。国民のプロデューサー様!」と叫んでいたのがつい昨日のことのようだが、早くもデビューして1年になるI.O.Iの最後のタイトル曲「Very Very Very」で音源チャートごとに1位を席巻し、I.O.Iの活動を成功裏に終えた。Mnet「プロデュース101」の人気に後押しされ、国民のプロデューサーの選択を受けて誕生した11人の少女たちは、国民的な支持を受けている。全メンバーたちが愛されているが、イプドクメンバーを選ぶとしたら101人の少女たちの中で1位となり、センターの座を獲得したチョン・ソミだろう。Mnet「SIXTEEN」「プロデュース101」などのオーディション番組を2回も経て疲れていそうだが、チョン・ソミ特有の元気なエネルギーを見せ、人々の目と耳を魅了した。このような彼女の溢れるエネルギーでビタソム(ビタミン+チョン・ソミ)というニックネームを得た。最近SBS MTV「THE SHOW」シーズン5でMCの座を務め、隠れていた司会としての実力を発揮し、忙しい毎日を過ごしているチョン・ソミ。これだけ多才多芸なチョン・ソミのこれからが楽しみだ。GFRIEND ユジュ:1997年生まれの抜群の歌唱力 売れっ子新人アイドルは大手事務所から生まれるという公式を破ったGFRIEND。活動を始めるたびにチャートを席巻してGFRIENDのパワーを見せつけてきた。GFRIENDの曲を一気に少女らしくした立役者はユジュだ。メインボーカルを担当しているユジュは、GFRIENDの音楽配信チャート席巻に一役買った立役者だ。ガールズグループのメンバーらしい女性らしいルックスにパワーのある歌唱力は、ユジュを際立たせる魅力ポイントだ。ユジュは参加したOST(劇中歌) もチャートの上位にランクインさせて歌唱力をアピールし、MBC「覆面歌王」を通じて驚くべき歌唱力を披露しさらに認められた。当時8eightの「心臓がない」、シン・ヒョボムの「私はあなたを愛している」など、少女の選曲とは思えない楽曲を見事に歌いこなし、歌唱力を証明した。また、雨の中で公演を披露している途中で派手に転んでクァダン(ばたん) ユジュという笑えないニックネームを得た。しかし、何事もなかったようにぱっと起き上がって歌を歌う姿に、人々は2度感動したという。ここまで凛々しく歌も上手なユジュを見て万能ユジュというニックネームをつけてあげたい。Red Velvet ジョイ:1996年生まれのSMの爽やか系新興強者 愛らしい笑顔と綺麗な顔、キム・ユジョンに似た容姿で、デビューと共にキム・ユジョンそっくりというニックネームを得たジョイ。特有のラブリーさで人々の視線を引きつけるジョイは、愛らしい容姿だけではなく、突拍子のない可愛い性格で多くのファンたちのイプドクゲートを開いた。特に、ステージだけで愛らしいと思ったら、MBC「私たち結婚しました」でこれまで知らなかったジョイの魅力を存分にアピールした。ジョイはBTOBのソンジェと共に仮想結婚を披露し、ままごとみたいな結婚生活を見せた。ソンジェとのケミ(ケミストリー、相手との相性) と共に、ジョイの愛らしさを垣間見ることができたのは言うまでもない。ラブリーさの象徴であるジョイは、最近2AMのスロンとSMエンターテインメントのデジタル音源公開チャンネル「STATION」を通じて新たな一面を見せた。音楽だけではなく演技を通じて、これまで見せたことのない魅力をアピールしたのだ。ミュージックビデオでも隠すことができないジョイの愛らしさを見ると、生まれつきのラブリーさのようだ。愛らしい眼差しと清楚なルックスがウリの彼女を見ていると、自ずと口元が緩む。防弾少年団 ジミン:1995年生まれのギャップのある魅力 防弾少年団は、カリスマ性溢れるルックスとはギャップのあるお茶目な性格で、いわゆるフンタン(面白い) 少年団ビーグルドル(ビーグル犬のようにいたずら好きなアイドル)と呼ばれるグループだ。最近2ndアルバム「WINGS」のタイトル曲「血、汗、涙」でカムバックして注目を浴びた。少年のイメージを脱ぎ捨て、男らしさをアピールしイメージチェンジに完璧に成功した。今回の活動で特に目立つメンバーは「血、汗、涙」のスタートを知らせるジミンだ。最初のフレーズを担当し、ミュージックビデオやステージを通じて、少年から男に変身したジミンの魅力を余すことなくアピールしている。防弾少年団の全メンバーが男への変身に成功したが、特にジミンが目に留まる理由は、コンセプトにぴったり合うためでもある。コンセプトを自身のものにするジミンのギャップのある魅力は、餅のようなルックスにある。ファンの間でマンゲトク(白い餅の1つ) と呼ばれる可愛いルックスを持っているが、ステージではがらりと変わる眼差しがイプドクポイントだ。また、活動ごとに違う姿で多彩な魅力をアピールしている。ジミンがステージでさらに引き立つ理由の1つは、踊る時のラインだ。釜山(プサン) 芸術高校舞踊科を主席で入学した並外れたダンスの実力で様々な魅力をアピールするジミンのおかげで、ファンたちは幸せなオタクになれる。「血、汗、涙」の活動が終わって残念だが、新たな姿でやってくる防弾少年団がどんな変身を見せてくれるか、次のアルバムが楽しみだ。■放送情報新春「防弾少年団」特集! 2015 BTS LIVE &アメリカンハッスルライフ全話放送!2017年1月CSテレ朝チャンネル1で放送決定!EXO ベクヒョン:1992年生まれの理由ある称賛 アイドルを論じる時に欠かせないグループ、EXO。現在活動しているアイドルの中で韓国国内外からトップの人気を誇り、国民のアイドルという名にふさわしい影響力を見せつけている。それぞれ異なる魅力をアピールしているメンバーの中で、特に目立つメンバーがいる。可愛いが男性らしい魅力も持っており、女優スエもファンだと明かしたベクヒョンだ。可愛い顔で多くのファンからたっぷり愛されているベクヒョンは、特有の優しい姿でファンの心をときめかせている。また、アイドルらしいタレント性をアピールして、アイドル2回目というニックネームまで獲得した。饒舌でインタビューをする時も司会を担当し、EXOのメンバーたちからトークを引き出したりもする。メンバーたちの特徴1つ1つを上手くキャッチしてモノマネを披露し、ファンを微笑ませるイプドク誘発者とされている。最近終了したSBS「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」でも可愛い演技からぽろぽろ涙を流す演技で好評を受け、新たな才能を見せた。これだけではない。ベクヒョンの歌の実力と音色はすでに広く知られている。miss Aのスジとコラボした「Dream」からEXOのユニットのCBXまで、百万の魅力をアピールしながら女性を魅了している彼が、イプドクメンバーの中では最強ではないだろうか。
韓国でアイドルとして生きること…ベトナムから来たガールズグループLIMEが語る
BoAやWonder Girlsなど、韓国の歌手たちの海外での苦労話を一度くらいは聞いたことがあるだろう。歌手だけでなく、言葉が通じない外国で何かを成し遂げることは容易なことではないはずだ。韓国で活動するベトナムのガールズグループLIMEの存在を知った時、彼女たちの目線で韓国で活動することについて聞きたいと思った。6日午後、ソウルKN+エンターテインメントで、ベトナム出身のガールズグループLIMEに会い、インタビューした。1万倍の倍率を勝ち抜いた実力派ベトナム初のアイドル2015年5月にデビューしたガールズグループLIMEは、LIZ、IVONE、EMMAの3人で構成されている。元々は4人だったが、2016年にメンバーの1人が個人的な理由で脱退し、3人組となった。彼女たちは韓国とベトナムが共同制作したベトナムのオーディション番組「VK POP SUPER STAR」で、2014年7月、1万倍の倍率を勝ち抜いて最終メンバーとして選ばれた。5ヶ月にわたって行われたオーディションでは、韓国のK-POPシステムの中で訓練も受けており、スタートからK-POPに基盤を置くグループと言える。2014年オーディションが終わって、1年ほどの準備期間を経たLIMEは、2015年5月にベトナムで「Take It Slow」という曲で正式にデビューした。ベトナム初のアイドルグループだ。彼女たちのデビュー曲「Take It Slow」は韓国の作曲家キム・ドフンが作曲とメインプロデューサーを務め、作曲家PJが共同作曲家として参加した。LIMEは2ヶ月後の7月にイ・ヒョリの楽曲をカバーしたデジタルシングル「Toc Toc Toc」を韓国で発売し、本格的な韓国活動を始めた。「Take It Slow」の発売と共にベトナムで人気を得たLIMEは、2ヶ月で外国に渡らなければならなかったため、心残りもあっただろう。ファンは彼女たちに「ベトナムにはいつ来るのか?」と尋ねる。「K-POPの競争、ここまで厳しいとは知らなかった」リーダーでボーカルのLIZ、ラップでサブボーカルのIVONE、サブボーカルでダンスを担当するEMMAのうち、韓国語が1番上手なのはIVONEだ。この日のインタビューは、IVONEの通訳で行われた。ベトナムの音楽業界の状況を尋ねると、IVONEは「活動している歌手は多いけれど、アイドルグループはLIMEが初めてだ。初めてなので、上手くできるんだろうかというプレッシャーが大きく、愛してもらえるんだろうかという不安も大きかった」と告白した。しかし、彼女たちは堂々と明るく活動していた。「元々私たちはK-POPスターの中でも人気のあるグループしか知りませんでしたが、韓国に来てみたら、本当にグループがたくさんあって、すごく競争が激しかったんです」(IVONE)LIMEのメンバーたちにベトナムでネットやテレビを通じてK-POPを見ることと、実際に来て活動しながら感じたことの違いは何かと聞いた。すると彼女たちは「競争が激しい」と口を揃えた。それだけ「韓国の歌手たちは熱心だ」と付け加えた。韓国の歌手に対する印象について、LIZはすかさず「痩せている」と答え、テレビで見るより実際はもっと痩せていて、LIMEもダイエットしているという。ベトナムでK-POPは7~8年前から人気があったという。東方神起、BIGBANG、少女時代、Wonder Girls、2NE1、SUPER JUNIORなどが人気があるそうだが、好きなK-POPスターを尋ねると、LIZとEMMAは東方神起を、IVONEはBIGBANGを挙げた。彼女たちは激しい競争に勝ち抜いてオーディション番組で選抜された時、K-POPステージへの進出という夢を叶えた。3人共、幼い頃から歌手になりたいと思っていたとのことなので、その喜びは想像に難くない。しかし、韓国に来てみると、競争が激しくて、もっと一生懸命やらなくてはという思いばかりだという。しかも、LIMEは超えなければならない山も多い。他のグループはメンバーのうち1人や2人が外国人メンバーだが、LIMEは3人全員が外国人であるため、コミュニケーションが1番大変だという。IVONEは「韓国語を何よりも頑張って勉強している。早く勉強して気楽に話したい」という。韓国では言葉の問題など努力しなければならないことが多く、競争が激しいため、ベトナムで活動していた時のようには人気を得られていないことについて、率直な心境を尋ねた。3人は特有の明るい表情で「できる限り頑張って努力して、良いチャンスがあれば掴みたい」と話した。彼女たちは1日7時間ほど練習し、実力もある。ベトナムガールズグループ第1号であるLIMEの後、ベトナムには数組のアイドルグループがデビューしたため、彼女たちの肩の荷はさらに重くならざるを得ない。自分たちを待ってくれているベトナムのファンがいるため、より力が出るという。LIMEは7月、韓国で2ndシングル「Part Of Me」を発売した。1年前に発売したデビュー曲「Take It Slow」に比べると、スタイルや音楽がもっとK-POPらしくなった。これに対してIVONEは「もっとK-POPに近くなっているのは事実だ。1年間で韓国語が上達して、歌う時の発音が良くなっているし、経験を積んで演技ももっと良くなった」と言う。彼女たちの歌は、韓国語バージョンとベトナム語バージョンで聴くことができる。「面白いLIMEと呼ばれたい」韓国に来て、K-POPのステージで活動しているLIMEを見て、ベトナムの家族や友だちはどう思っているだろうか。LIMEのメンバーたちは「友だちや家族は私たちのことを誇らしく思っている。しかし、私たちは全員女だし、外国にいるので、すごく心配もしてくれている」と言う。一緒に共同生活をしている3人は、出会って2年しか経っていないが、お互いの目を見ただけ考えていることが分かるほど、距離が縮まったそうだ。LIZは料理、IVONEは整理整頓、EMMAは洗濯が得意であり、家事もトントン拍子だ。ただ韓国に来てから、ゴミの分別が1番難しかったという。ベトナムのガールズグループLIMEではなく、LIMEの前につけてほしい肩書きは何か尋ねると、意外にも彼女たちは面白いをつけてほしいという。LIZは「私たちの家では本当に面白く遊んでいる」と明かした。誰が1番面白いかという質問には、IVONEとLIZがEMMAを指した。95年生まれの末っ子EMMAは、93年生まれのお姉さんメンバーたちにとって、いつも明るいエネルギーを与えるハッピーウイルスのようなメンバーだ。LIZは「みんな、ご飯食べて」という台詞を最もよく言う母親のような存在であり、IVONEは静かだがサバサバしたお父さんのようなタイプだ。この日、インタビューの通訳を担当したIVONEは、ラップの実力者だが、「SHOW ME THE MONEY」をよく見ており、出演してみたいと話す。このように、面白いことに自信があり、音楽を愛する練習の虫であるLIMEは、東南アジア最高のガールズグループになるのが夢だという。他の国にも進出してみたいと目を輝かせる彼女たちは、楽しく明るくパワフルな音楽で人々を応援したいと言って、笑顔を見せた。
大泉洋&有村架純ら出演「アイアムアヒーロー」韓国でもロケを実施!21日から韓国で公開中
ゾンビの本質をとことん暴く、日本版ハードコアゾンビ物漫画家を夢見るが、実際は漫画家のアシスタントをしている冴えない男、鈴木英雄(大泉洋)。彼女のテッコ(片瀬那奈) と同棲している彼は、ある日仕事を終えて帰ってきた家でゾンビになった彼女と出会う。英雄は自身を攻撃するテッコからかろうじて逃れ、仕事場に向かうが、同僚たちもゾンビになって彼に襲い掛かる。外に出たら街は大混乱に陥っていた。英雄はゾンビから逃れタクシーに乗り、そこで偶然に女子高生の早狩比呂美(有村架純) と同行するようになる。あるショッピングモールに逃げ込んだ2人は、再びゾンビから襲撃されるが、ビルの屋上にいた生存者らの助けによって何とか生き残る。しかし、生存者の中で分裂が発生し、英雄と比呂美はゾンビと人間の中で死闘を繰り広げることになる。映画「アイアムアヒーロー」はまるで多くのゾンビ物で使われた色々な要素を組み合わせて作ったような作品だ。謎のウイルスが発生して人々はゾンビになり、行政は災難に全く対応できない。生存者はある種の部落を作って生活するが、生死の分かれ目に直面した人々の中には醜い利己心を表わす人もおり、正義の味方になる人もいる。クライマックスでは容貌や能力の面で怪物に近いゾンビ王との死闘が繰り広げられる。最近韓国で公開された映画「新感染 ファイナルエクスプレス」やアメリカのドラマ「ウォーキング・デッド 」、ハリウッド映画「レジデント・イーブル(バイオハザード)」も連想させる。それでも「アイアムアヒーロー」は特別なゾンビ映画だ。ゾンビをある種の災難と受け入れるところから一歩進んで、ゾンビが持った本能、すなわち人間を食べたがる食欲をとことん掘り下げているためだ。映画の序盤で、関節を折りまくりドアの前まで這ってきて英雄を攻撃するテッコは、まるでクモの巣にかかった餌を狙う毒グモのように感情のない欲望そのものだ。都心の路地で突然繰り広げられるゾンビの人間狩りが大通りに移り、大量虐殺になるシーンは、弱肉強食の論理が支配する野生の世界を連想させる。青少年観覧不可(R-19) ということを考えても衝撃的なビジュアルで、怖いというより驚愕するという表現が正しい気がする。面白いのは、これほど赤裸々なビジュアルショックも積み重なると、観客の立場では逆に免疫力がつくということだ。「謎のウィルスZQNが日本全域に広がった」という非現実的な前提、そしてそれよりさらに非現実的なゾンビたちの行動。そのおかげで観客は一歩離れてこの映画を現実ではなく、ストーリーとして楽しむことができるようになる。ショッピングする女性、交通案内をする警察など、生前の言葉と行動を繰り返すゾンビの習性は笑いを誘う。ものすごく怖いだけだったゾンビから愚かな姿を見つけ、彼らのまぬけなところを利用し、反撃に出る生存者らの死闘は、ハリウッドアクション映画に劣らず面白い。映画の最後に、英雄が猟銃ひとつで100人余りのゾンビに対抗するシーンは、シューティングゲームをするようなスッキリ感まであるほどだ。感染したが人間性を維持する女子高生の比呂美、そして彼女を守ろうとする35歳の負け組男英雄。2人の主人公の関係は世代と性別を超え、弱者同士の連携としてそれなりに示唆するところがある。ショッピングモールの屋上でそれぞれ役割を持って生きていく生存者グループと、地上で彼らを見上げるゾンビの構図も、階級と権力構造の問題を意味する。「アイアムアヒーロー」は600万部の売り上げを記録した花沢健吾の漫画「アイアムアヒーロー」が原作である。映画の中の富士ロイヤルアウトレットパークのシーンは、韓国の坡州(パジュ) アウレットで撮影され、100人余りの韓国人エキストラがゾンビとして出演した。韓国では21日に公開され、3日で5万人の観客を動員、その後4日目に10万観客を突破した。日本ゾンビ映画というジャンルと青少年観覧不可等級のハンディキャップにもかかわらず成し遂げた結果で、その意味がより一層深い。
チャ・スンウォン「演技もして『無限に挑戦』にも出演して、グラビアも撮りながら生きていきたい」
李氏朝鮮の全国地図大東輿地図を残した偉人、古山子キム・ジョンホ(金正浩)とチャ・スンウォンの出会い。容易には想像できない。これまでテレビのバラエティ番組で様々な料理の腕前を見せ、視聴者にチャジュンマ(チャ・スンウォン+おばさん)として親しまれている彼ではないか。チャ・スンウォンが表現したキム・ジョンホは、その隔たりを適切に埋めた、人間味溢れる普通の人だった。ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで会った彼は「古山子が俗物的な人だったらどうだろうと想像しながら演技した」と明かした。それほど徹底的に分析し、はっきりとした目標を持って演じたという意味だ。偉人ではない、人間キム・ジョンホ史料が豊富ではなかったため、かえって想像の余地がたくさんあった。演出を務めたカン・ウソク監督が「国の地理情報をすべての民と分かち合いたかったキム・ジョンホ」という大義名分で映画の表を飾り、チャ・スンウォンは親バカでどこか抜けているように見えるが、情熱だけは本気である立体的なキャラクターでその中を満たした。「監督はもっとストレートに人物を描きたかったと思うが、僕はもっと人間らしい姿に焦点を当てたかった。彼の性格や人柄に関する資料が何もないじゃないか。幸い、仮想の人物だが、助力者バウ(キム・イングァン)もいるし、娘のスンシル(ナム・ジヒョン)もいたので、そのような関係に頼った。地図に夢中なキム・ジョンホだけではなく、人間キム・ジョンホを表現する余地があったのだ。これまで王を始めとする朝鮮の既得権層に注目した映画は多かった。どうしても華やかで見どころが多いためだ。庶民の話はあまり伝わっていなかったが、彼らが残したすごい遺産があるじゃないか。優れた発明品を残したチャン・ヨンシルのような方も、当時の王との関わりによって際立って見えるだけで、我々にはよく分からないことが多いと思った。『古山子 大東輿地図』の撮影しながら新たに気づいた」寂しい人。チャ・スンウォンはキム・ジョンホの跡を追いながら、寂しさを読んだ。また、大東輿地図の木版本を作ったことや、彼に関する記録が少ないという点で、既得権勢力の弾圧を想像した。大きな業績は身分の向上または出世につながるものだったが、そうでなかった点にも注目した。そうやってチャ・スンウォン流のキム・ジョンホが誕生した。「木版本というものを作ったということは、すぐに大量に地図を生産するという意志の表れだ。両班(ヤンバン)のためだったら既得権と結託して自身の欲を満たしたのだろう。両班の地位を金で買うことができる時代だったら、今まで族譜が残っているはずだ。そうでなかったため、その方に対する情報がないのではないだろうか。それから、当代最高の権力者だった興宣大院君(フンソンデウォングン、ユ・ジュンサン)がこのような実学者に会っているんだろうと想像した。映画的な虚構だが、僕もキム・ジョンホ、その方の思想が知りたい。どんな気持ちで彼を演じたかと聞かれるけれど、正直よく分からない(笑) 実際に大東輿地図の一対一木版本を見たが、本当に細かかった! 単なる絵や彫刻でもあるまいし、地図をそのように作ったということは、没頭していないと! 非凡な生き方をしているだろうと思った。とにかく人間に焦点を当てようと思った。その方の精神も重要だが、その時代を生きた人間だったから」このように論理的に想像しながら、チャ・スンウォンはキャラクターの隙間を埋めていった。「映画ではカットされたが、キム・ジョンホが貧しい環境の中でどうやって全国を歩きまわることができたかについて説明するシーンもあったし、またキム・ジョンホに思いを寄せるヨジュ宅(シン・ドンミ)についてもそれなりに説明されていた」と彼は強調した。歴史の重要性また、チャ・スンウォンは時代劇に対する自分なりの考えを打ち明けた。「歴史を扱うことになると、慎重にアプローチしなければならない部分がある。いくら映画でも、歴史的な事実、真実とかけ離れていてはならないと思う。間違った歴史に接すると、大人でも一部誤解する場合があるように、今の世代の子どもたちも虚構を事実だと考える可能性がある」と説明した。「例えば、その方の価値を知らなかった興宣大院君が大東輿地図の木版本をすべて燃やしたと我々が言うのは危険だ。歴史を扱う時は、このように慎重にアプローチしなければならない部分があるので、虚構の世界をあまりに大きくするのもいけないと思う。正直、『ハイヒールの男』(チャ・スンウォンの前作。女性になりたいと願う刑事役を担当し、大変身したという評価を受けた/記者注)のような映画は何も考えずに集中できる作品だが、『古山子 大東輿地図』は慎重になってしまう。役者としてこんな人物を二度と演じる機会はあるまいと思って選択したけれど、次回からは時代劇は。もう、やらない(笑) 最近は社会の不条理を表すブラックコメディがしたい(笑)」好きなように、好きなように周知の通り、チャ・スンウォンはモデル出身俳優の第1世代で、tvN「三食ごはん」で親しみやすさを存分にアピールしているタレントでもあり、何より家族を愛する人でもある。周りの人々は彼のバラエティ出演に対して、俳優としてのイメージが崩れるだろうと心配した。また、息子のノアさんに関する親子鑑定訴訟があった時は、危機という認識が強かったが、「心で産んだ僕の息子だ」と明かし、見事に正面突破した。小さなことに一喜一憂せず、素直な心で人に接する彼だけの貫禄ではないだろうか。「バラエティを長い期間やってきたけれど、映画に出演すると集中できなくなるという不安はもちろんあった。だからといって、僕は映画しか出演しないとか、こんなものには出演しない、と決めたくはない。すごく欲張りだとは思うけれど、僕は演技もして、『無限に挑戦』にも出演して、もう1度石炭を掘ったりしたいし、ファッショングラビアも撮りながら生きていきたい。特に、何かに抵抗感というものは持っていない。もちろん、ある一方に偏りたくはない。ドラマも面白いものがあれば出演するつもりだ。僕が思う面白いものというのはユーモアのことだ。一部では、そんなものではなく、何かインパクトの強い役をしてみるように言われるが、僕にそんなことを期待してるんだと思ってしまう(笑) でも年が年だから、気楽にやってみようという気持ちになれない。様々なジャンルをするのはもちろん良いことだけれど、個人的に避けなければならないジャンルはある。例えば、人を怪我させたり、何か情緒を損ねるものとか。そういうものは避けたほうが良いと思う。なるべく世の中を世知辛い目で見ないものをやりたいのだ。最近は人が人を憎んで、お互いを嫌ったりするじゃないか。今年に入って良いニュースがなかった。殺したり怪我させりという報道が多かったが、なぜそれを刺激的に取り上げるんだろう以前は自分1人でしっかりしていれば良いという主義だったけれど、今は周りの人々が傷つくことなく暮らしてほしいと思う。韓国はなぜこんなふうになっているんだろう」舌打ちする彼の姿から、物事の道理を悟った中年の成熟さが見えた。チャ・スンウォンの真面目さを発見した瞬間、心が明るくなった。
イ・ジョンジェが語る「オペレーション・クロマイト」の酷評に対する反論、そして演技論
※この記事には映画のストーリーに関する内容が含まれています。前作の「暗殺」でイ・ジョンジェは裏切り者だった。独立運動のために戦った学生独立軍ヨム・ソクジン(イ・ジョンジェ)は酷い拷問を受けた後に転向し、仲間たちを死に追いやる日本の手先になる道を選ぶ。その居心地の悪さのためだろうか。最近公開された「オペレーション・クロマイト」では国のために献身するスパイ将校チャン・ハクス役を熱演した。映画公開日にソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで彼と会った。マスコミ向け試写会以来、評論家たちの酷評を彼もよく知っていた。映画の中で最善を尽くした俳優たちに映画の出来栄えを問い詰めることはできまい。ただ「新しき世界」以降、第2の全盛期を迎えた彼が、この作品を選んだ理由が気になった。インタビューは「オペレーション・クロマイト」に対するイ・ジョンジェの解釈、酷評にもかかわらず、それなりにしっかりとキャラクターを積み上げた秘訣を中心に行った。分かれる評価既に彼は冗談半分で「『暗殺』のヨム・ソクジンが親日派だったので、次は正義感溢れる人物を演じてみたい」とマスコミ向け試写会で明かしていた。会場の雰囲気を和らげるための発言だったが、骨があった。イ・ジョンジェの願い通り、チャン・ハクスはマッカーサー元帥の仁川上陸作戦を助けるために様々な情報を収集し、局地戦も辞さない人物だった。仲間の死を見ながらも「たった1人しか生き残らなかったとしても、必ずすべきこと」と叫んで率先する。このキャラクターの徹底した愛国心を伺うことのできる部分だ。映画に関する様々な論争に対してイ・ジョンジェはそれなりに悩んでいた。「誤解の余地が予想されるものは最初から整理して撮影を始めた。シナリオに接した時、今のような酷評は予想していなかった」と話した。「どうしても実話をもとにしたストーリーや実在の人物であることに惹かれた。本当にあったストーリーが持つ力は違う。だから出演を決めた。また、戦争映画だと思ってシナリオを読んだら、スパイ映画だった。新鮮に感じられた。リーアム・ニーソンも通訳を介して聞いたら、実在の人物を演じることを興味深く考えていたそうだ。西洋ではマッカーサーを戦争の英雄だと考えているようだ。マッカーサー元帥に対する評価が分かれているのは知っている。しかし、彼の振る舞いの功過のうち、100%事実だと明らかになったのは何だろうか。その中では明確に結論が出ていないものもあると認識している。歴史において正確な根拠はとても大事だと思う。もちろん疑問のある部分については慎重にアプローチすべきだ。少なくとも『オペレーション・クロマイト』は明確な部分だけをもって映画化した。もちろんその疑い自体が映画の題材になることもあるが、この映画はマッカーサーの業績を語るために作ったものではない。韓国人で構成されたKLO部隊と海軍スパイの物語であって、彼らを助けた仁川地域の市民たちの物語だ」この言葉を証明するかのように、イ・ジョンジェは「当初、タイトルをめぐって議論がたくさんあった」と打ち明けた。同時に彼は「『オペレーション・クロマイト』はテーマに合わない、『作戦名X-RAY』にしようという意見も強かった。リーアム・ニーソンがキャスティングされて、ノルマンディー上陸作戦のように戦争映画だと思っていらっしゃる方が多いが、激しいブレインバトルを描いたスパイ映画だ」と強調した。観客を納得させよう映画的な批判はさておき、作品の中で彼は誰よりもキャラクターをリアルに表現した。演技のためにイ・ジョンジェは当時スパイ戦争に参加した人の資料を見て、スパイ戦に関する知識を習得した。厳しい撮影環境の中、被弾が顔に飛んで火傷し、乱闘シーンで指の靭帯が切れたりもしたが、痛みに耐えて撮影に集中した。このような映画に対する献身が今の彼を作った動力ではないだろうか。彼は「映画に格好良く登場することが目標ではない。一旦登場したら観客を強く納得させるのが目標だ」と述べた。彼だけの演技論だ。さらに彼は「『オペレーション・クロマイト』は反共産主義の映画だ」という世間の批判についても自分なりの考えを打ち明けた。「映画のテーマは我々が見過ごした人々を記憶しようということだ。大義のために犠牲になった方々を知らせなければならなかった。しかし、意味だけを探そうとすると、映画がおかしくなりかねない。他の方々はこの映画の意味を強調するかもしれないが、僕は違う。まず映画的に観て楽しんでいただきたい。そして意味は付随的に探せばいい。反共産主義の映画という評価はまあ、反共映画は悪い映画なのかを考え直す必要がある。この映画について酷評する方を見ると、ただ反共映画のためではなさそうだ。軍人とその家族が見たら、別の観点から観るはずだ。反共自体が良い単語かどうかを論じるよりは、一旦映画的に観ていただきたい。そして映画の裏まで知っていただければそれは1つのボーナスだ」インタビューの途中、彼は撮影の苦労話を聞く質問に「夜が短すぎた」と答えた。未明に行われた奇襲作戦を表現するため、かなりの撮影が深夜に行われたが、俳優にとっては演技の時間が足りなかったという意味だった。20本を超える映画の主演を務めた彼にも時間は等しく流れる。過ぎていく時間をそれだけ充実に過ごし、彼はもう1つのフィルモグラフィーを積み上げた。【インタビューこぼれ話】チョン・ウソンは我々の代表最近彼は俳優仲間のチョン・ウソンが代表を務める事務所と契約を結んだ。二人の青春スターが同じ場所を見ながら一緒に働くことになったのだが、意外にイ・ジョンジェは淡々としていた。「太陽はない」(1998)で共演し、長年友だちとして過ごしてきた二人が出会って生じた変化について「ウソンさんを代表と呼ぶようになった」というのがイ・ジョンジェの説明だ。ファンたちは二人の俳優が同じ作品で出会うことを心待ちにしている。これに対してイ・ジョンジェが答えた。「10年ほど前に一緒に仕事をしてみようかという話をしましたが、それぞれ忙しくて上手くいきませんでした。それが最近になって軽い気持ちで始めたのです。経営に対する才能はないので、僕たちは僕たちが上手にできることで差別化させるつもりです。新人や後輩たちを育てながら、一緒に育っていくのです。ウソンさんとぜひ共演したいのですが、なかなか難しいですね。そんな作品に出会えるでしょう(笑)」
“憎まれキャラ”になったオ・ヨンソ「私の中にあるまた違う一面を表現したい」
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。韓国代表選手たちがリオデジャネイロ五輪で自身の汗を証明しているように、オ・ヨンソも映画の中で韓国代表になった。ただし夏季ではなく、冬季五輪のアイスホッケーだ。これまで多数のテレビドラマに出演してきたオ・ヨンソが、久しぶりに映画に出演した。低予算映画「ジャスト・フレンズ」(2010)以来6年ぶりで、本格的な商業映画としては「女子高怪談5」(2009)以来7年ぶりだ。五輪を目指す人々の準備期間が4年であれば、それより長い時間を磨いてきたわけだ。これまでの準備過程や大ヒット映画「国家代表!?」の続編の主役を演じた経験についての話を聞くために、映画公開前に女優オ・ヨンソに会った。平凡でない人物への愛情映画出演は久しぶりだったが「現場でぎこちない感じはなかった」と笑って見せた。ただ「厳しいドラマ撮影の現場とは異なり、映画撮影は相対的に休憩時間が長かったので、集中力を維持することが重要だった」と告白した。「プロミス ~氷上の女神たち~」でオ・ヨンソが演じたチェギョンという人物は、負けず嫌いで闘争心の強い人物だ。ショートトラック選手だった彼女は、一生2位で終わるかも知れないと思い、国際大会で仲間の選手に強引に勝とうとしたが、一緒に脱落して国民ジンサン(全国民が憎む存在)と呼ばれるようになる。映画そのものが烏合の衆の選手たちが一つのチームになっていくという設定で、チェギョンはその中で対立を煽る中心的な役割を果たす。「最初からチェギョン役を念頭に置いて話をしていたが、色々な人に心配された。私のイメージがチェギョンを演じるにはあまりにも女性らしいということだった。演技そのものにプレッシャーはなかった。私は何だかマイナーな役をたくさんしてきたじゃないか。『私はチャン・ボリ!』のチャン・ボリ、『帰ってきて、おじさん』のときも男装女子じゃなくて、本当に男だったように。だから、社会の主流から外れた人々の感性が私にあると思った。演技より心配だったのはスケートだった。全くやったことがなかったけれど、いざ本番ではなんとかなるだろうと思う方なので、あまり気にしなかった。撮影の数ヶ月前から一緒にトレーニングを受けた。実際の女子アイスホッケー韓国代表の方々に色々助けてもらった。映画そのものが一つのチームになる過程を描いたものだったので、選手たちの動作や表情などをよく観察した」露骨に描かれたわけではないが、チェギョンが可哀想に見える理由は、1位でなければ認めてもらえない韓国社会の雰囲気のせいだ。チェギョンの台詞の中で「1位じゃなきゃ覚えてもらえない」という言葉がその証拠だ。オ・ヨンソもこの部分に自身の感情を重ねた。「それを考えると、憂鬱になる!(笑) 過程も重要なのに、あまりにも結果だけを考えてしまう文化があると思う。女優としての生活も、そのせいで大変だった。私たちは別になんとも思ってないのに、なんとなくライバル構図が作られることもあった。人間だから相手を意識するようになる瞬間もあった。それでチェギョンはさらに可哀想に見えた。刺々しい性格なのに、他のチーム員たちが心を開いてくれるじゃないか。そんな中でお互いに思いやる気持ちが芽生えたと思う」不人気競技の選手たちへの尊敬の気持ち与えられたチャンスをつかみ、短時間で自分自身を証明しなければならないというところで俳優とスポーツ選手は似ている。半分冗談で「五輪を見るとき、陸上や水泳のように短時間で終わる種目が好きだ」と言い、一人で試合に臨む人々と不人気競技の選手たちへの特別な気持ちについても語った。「キム・ヨナ選手の試合はほとんど全部見た。私がやったアイスホッケーは団体競技で、負担も分け合うことができるが、キム・ヨナ選手は一人で耐えるじゃないか。皆が見守ってるし。その数分間、ただ自分を見せられるところがすごい。『プロミス ~氷上の女神たち~』を撮影しながら、キム・ヨナ選手の感情はこういうものなのだろうかと思った。いつも太極旗(韓国の国旗)と一緒にいるというプレッシャーなど。また、女子アイスホッケーチームは男子選手に比べものにもならないほど厳しい環境だ。それでも映画を作ると言ったら、物心ともに助けてくれた。中国チームの選手として出演されたりしたが、チームで競技する方々特有のエネルギーがあった。俳優たちも宿舎で生活したが、序盤からかなり仲良くなった。女性たちはやはりおしゃべりして秘密を共有しながら仲良くなる!(笑) 私たちの中で誰かが裏切って秘密を漏らしてしまえば全部終わりだ!(笑)」様々なキャラを演じてみたいいつもそうしてきたように、オ・ヨンソは今後も色々な作品に出演し続ける予定だ。変わったことは、芝居に挑戦したい気持ちが生まれたことだ。「ミュージカルは能力不足でできないと思うし、芝居を通じて作品を準備する一つ一つの過程を経験してみたい」とし、「映画でも、ドラマでもいいが、平面的なキャラクターではなく、立体的な人物を通じて私の中にあるまた違う一面を表現したい」と話した。「『輝いたり、狂ったり』(2015)の後、仕事を休みたいと事務所に言った。『プロミス ~氷上の女神たち~』に抜擢され、トレーニングに入るまで7ヶ月間休んだが、あれほど長く休んだのは初めてだった。その時に良くないことがあった。29歳だったので厄年のせいかと思ったりした。時間が余って余計に悩んでいた感じもあったし。でも、全部過ぎてしまった。最近まで結構忙しかったし。時間が経につれて、何かにチャレンジするのがもっと面白くなる。それをやり遂げたときに自己満足のようなものも生まれるし。まだ足りない部分が多くて学ぶべきところも多い。仕事がうまくいくことも重要だけど、満たしていかなきゃ! 漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の主人公カン・ベクホ(桜木花道)が好きだ。努力家なのに自分では天才だと信じてるじゃないか。少し私と似てるかもしれない(笑)」女優は作品で自分を証明する。そういう意味でオ・ヨンソは急造されたスターではなく、一段一段成長してきた女優だ。この言葉に彼女は笑って見せた。「本当に一段ずつ上がっていく感じ!」と言いながら挑戦の意志を燃やすと言った。最後に、大切な人々の協力も切実だという言葉も忘れなかった。