クォン・ユル、映画「チャンピオン」で新たな一面をアピール“感謝している”

韓国で最近公開された「チャンピオン」は、ハートより腕が先に出る生まれながらの腕相撲選手のマークが、気持ちより悪知恵が先に働く男ジンギ、そして突然子どもたちと一緒に登場したマークの妹スジンのサポートを受けて繰り広げる、チャンピオンに向かい人生逆転を描いた韓国で初めての“腕アクション”だ。
クォン・ユルは「チャンピオン」で気持ちよりも悪知恵が先に働く、スポーツエージェント、ジンギ役を務めた。ジンギは瞬間的に状況を免れる臨機応変能力や悪知恵だけは右に出る者がいない人物だ。アメリカで出会って、長い間知り合いだったマーク(マ・ドンソク)が持つ才能を見抜き、マークの長い夢だった世界腕相撲大会への出場と、別れた家族探しまでも助ける役柄だ。
「耳打ち~愛の言葉~」「戦おう、幽霊」「ゴハン行こうよ2」などさまざまな作品で真面目で落ち着いたキャラクターを務めてきたクォン・ユルは、「チャンピオン」でふてぶてしいジンギのキャラクターで、イメージチェンジを図る。クォン・ユルは「確かに『チャンピオン』の中のジンギのようなキャラクターは、柔軟性もあって、その都度機転を利かせるキャラクターだったので難しかった。テンポや呼吸が予測不可能なものが多くて、セリフの味を活かすのが容易ではなかった」と話す。
「今回のキャラクターは面白さもあったが、難しいともたくさん思った」とし、コミカルな演技に対する悩みを打ち明けたクォン・ユルは、「周りからは『君はユーモラスでウィットに富んだところがあるから似合うはず』という言葉をたくさん言われ、僕がコメディをすると似合うんじゃないかと思ったが、コメディは本当に演技が上手な方がしなければならないとすごく思った。呼吸やテンポ、リズムで人々を笑わせるというのは、スラップスティック・コメディではない以上、演技的な理解がもっと深くなければいけないと思った」と明らかにした。
「チャンピオン」のキャラクターとストーリーが好きで出演を決心したというクォン・ユルは「シナリオでジンギが1番振幅が大きい人物だと感じ、魅力を感じた。また、腕相撲という題材そのものもすごく新鮮だと思った」と話した。
実際の性格もジンギに似ているところがあるというクォン・ユルは「元々人見知りだが、親しくなれば面白い話もたくさんしようとするし、雰囲気を盛り上げるために努力する。元々親しかった人たちだったので、俳優同士で人見知りをする期間がなかった。なので演技しやすかったと思う」とし、マ・ドンソク&ハン・イェリとのチームワークをアピールした。
「チャンピオン」でコメディの楽しさや難しさを同時に感じたというクォン・ユル。クォン・ユルは「コミカルな演技はもっと磨いて、貫禄を積み重ねなきゃと思う。着実に磨いて、もっと多くのことができるようになった時に披露する」と明らかにした。
最後に「チャンピオン」に対してクォン・ユルは「僕の新しい姿をお見せすることができるスタート地点になったと思う。コメディとドラマの両方が一緒になった作品に出演して、『クォン・ユルにもこんな一面があったんだ』と、自分の演技の幅を広げることができた作品であり、感謝している」と話した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チャン・ジンリ
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