“カミングアウトから25年”ホン・ソクチョン、映画祭に自身の名前を冠した演技賞を新設…賞金の後援も

昨日(16日)、ソウル国際プライド映画祭(SIPFF、執行委員長:キムチョ・グァンス)は、今年から韓国短編競争部門の演技賞として「ホン・ソクチョンプライドアワード」を新設すると発表した。
ホン・ソクチョンは韓国で最も有名な性的少数者であり、カミングアウトから今年で25年になる。これを記念して、ソウル国際プライド映画祭が彼の名を冠した「ホン・ソクチョンプライドアワード」を新設することになった。
「ホン・ソクチョンプライドアワード」は、ソウル国際プライド映画祭の韓国短編競争部門で卓越した演技を披露した俳優に授与される演技賞で、ホン・ソクチョン自身が賞金を後援する。ホン・ソクチョンはこれに先立ち、第5回プライド・ガラで受け取った賞金500万ウォン(約50万円)を基金として拠出し、今後は毎年100万ウォン(約10万円)ずつ賞金を継続的に後援することを決めた。
この賞は、韓国で最も広く知られる性的少数者であるホン・ソクチョンが自ら後援するもので、韓国映画祭史上初めて、性的少数者の俳優の名前が冠されたアワードという点で特別な意義を持つ。彼の志は単なる後援にとどまらず、「先輩俳優として次世代への連帯を示す約束」でもある。

最近では、YouTubeチャンネル「ホン・ソクチョンの宝石箱」を通じて新人俳優を紹介したり、性的少数者のタレントを発掘するなど、後輩育成にも積極的に取り組んでいる。今回の俳優賞の後援も、そうした活動の延長線上にあるものだ。
彼は「俳優として、私のカミングアウトが韓国社会の変化の小さな火種になったとすれば、今はその火種を次の世代に伝えたい」とし、「この賞が単なる『演技賞』にとどまらず、勇気と多様性を讃える賞として位置づけられることを願う」と語った。
開幕作のハリー・ライトン監督作品「Pillion」、閉幕作のトム・ティクヴァ監督作品「The Light」をはじめ、世界37ヶ国から集まった114本のクィア映画を上映する第15回ソウル国際プライド映画祭は、11月6日から11月12日までCGVピカデリー1958で開催される。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ヨン·フィソン
topics