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XLOV、ジェンダーレスをコンセプトにした理由とは?グループの信念を明かす「子供の頃から性別を区別することに疑問を持っていた」

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写真=257エンターテインメント
XLOVが、韓国で初めてジェンダーレスをコンセプトにアイドル活動を始めた理由を語った。

最近、ホン・ソクチョンのYouTubeチャンネル「ホン・ソクチョンの宝石箱」には、XLOVのリーダー・プロデューサーのWUMUTIと、RUIが出演し、グループの音楽性について話を交わした。

XLOVは、ZEROBASEONEを輩出したMnet「BOYS PLANET」に出演した中国出身のWUMUTI、台湾出身のRUI、日本出身のHARUの3人と、韓国出身のHYUNまで、4人で構成されたアイドルグループだ。ジェンダーレスをコンセプトに掲げ、今年1月に「I'mma Be」でデビュー。独特の音楽と唯一無二のパフォーマンスで注目を集めている。

ホン・ソクチョンはXLOVについて「ファッションからメイク、ダンス、音楽まで、全てにおいて普通を拒んでいて、ものすごい挑戦と勇気に拍手を送りたい、応援したいと思っていたけれど、ついに会うことになりました」と対面を喜んだ。

WUMUTIはグループについて「ジェンダーレス、ジェンダーフリーをコンセプトにしています。ファンや人々に伝えたいと思っているメッセージは、自分が追求する姿や美しさは、自分が誰であるかとは関係ない。どのように生まれたのかも関係なく、老若男女、誰もが美しさを追求するのは自由だということです。そのため自分たちも、着たい服を着て、やりたいメイクをするのが目標です」と語った。

ホン・ソクチョンがメンバーたちのファッション、ヘア、手入れされたネイルに注目すると、WUMUTIは「ネイルは500~600くらいあります。衣装に合わせてその度につけ変えます」と告白。また公式のスケジュールでは、メンバーそれぞれが片方の目に自身の代表カラーのコンタクトレンズをつけているというこだわりも伝えた。

写真=YouTubeチャンネル「ホン・ソクチョンの宝石箱」キャプチャー
この日ホン・ソクチョンは、「コンセプトは色々あるのに、ジェンダーレスを選んだ理由は? アイデアはどこから生まれたの?」と質問。

これにWUMUTIは「幼い頃から祖父、祖母と一緒に暮らしていましたが、2人ともアーティストでした。当時、アーティストたちが集まっている集合住宅で暮らしていました。朝起きて外に出れば舞踊家の方がストレッチをしていて、声楽家の方たちが歌っていたり、そのような環境で育ちました。祖父もクラリネットを演奏していましたが、いつも朝起きたらクラリネットを演奏していました。祖母は美術科の教師でした」と生い立ちを語った。

そして、「子供の頃から、なぜ人を呼ぶ時に男女の区別をしなければならないのだろうかと疑問に思っていました。例えば戦士だったら、なぜ女性の時だけ女戦士と言うのか、それなら男性も男戦士と言うべきでは? というような質問をよく母にしていました。小学生の頃から疑問だったというか、それが窮屈だと思いました」と告白。さらに、「ダンスや振付でも、ポジションが明確に分かれているじゃないですか。でも、もっと上手くできる人が他にいるのなら、性別は関係ないのではと思いました。そのような考えを自然と持っていました」と明かした。

韓国で約10年ほど練習生生活をしたというWUMUTIは、「10年で会社もたくさん変わりました。このコンセプトをなぜ自分がやらなければならないのか、これは本当の自分ではない、演技みたいだと思いました。やってと言われたらできますが、それを長い間続けていく自信がなかったんです。そのため、デビュー組に入った時も、求められているものと自分は方向性が違うと伝えて辞退し、今の代表に会って一緒に会社を作りました」と説明した。

XLOVのメンバーに誘われた時のことを振り返ったRUIは、「正直に言えば、最初はたくさん悩みました。しかしWUMUTI兄さんとは『BOYS PLANET』で出会って、その時から本当によく面倒を見てくれたので、オファーを受けた時は、(前向きに)考えてみますと言いました」と回想した。「BOYS PLANET」放送当時も特技の舞踊を披露し、注目を集めたRUIは、XLOVの楽曲の中でも体の柔らかさを活かした振付で話題を集めている。これについては「両親が舞踊家だったので、自然と3歳の時から舞踊を始めました」と語った。

最近、1stミニアルバム「UXLXVE」でカムバックしたXLOV。タイトル曲「Rizz」についてWUMUTIは「中毒性のある曲で、あなたは私のものになるしかないという自信を歌っています」と紹介。また収録曲の「Biii:-P」には、日本のギャル文化が反映されているという。「日本のギャルスタイルが好きです。日本語で自己紹介をする時も、“僕”ではなく“うち”と言っています。それがギャルの方たちや関西の若い方たちがよく使う表現なのですが、この曲はギャルコンセプトでいこうと決め、振付にもギャルピースがあります」と曲の魅力を伝えた。

独特なコンセプトを持つグループであるだけに、いまだに悪質なコメントも目にすることがあるという。WUMUTIは「まだあります。でも怒りを覚えるのは、自分たちが悪口を言われることではなく、そのような(悪質コメントを書き込む)人は変わらないので、挑戦したり、自分の幸せを探そうとする人が、その過程で窮屈に感じてしまうだろうということです。僕たちは大丈夫です。でも芸能人ではない一般の方たちが、着たい服を着て、自分のしたいことをしようとしても、他人からそのように言われたら傷つくだろうと思います。そのため、僕たちのアルバムには必ずHaterたちへのディス曲があります。僕たちが代わりに戦います」と話した。

RUIも、自身の振付について「『ステージでなぜそのような振付をするの?』『女性みたい』というような反応がありました。傷ついたこともありましたが、誰かに勝つためにやっているわけでもなく、今はただ得意なものを(自信を持って)見せているという気持ちでやっています」と明かした。

周囲のK-POPアイドルたちの反応も明かした。WUMUTIは「女性アイドルは『本当にキレイ』『ネイルを見てもいいですか?』『メイクはどのようにしているのですか?』と話しかけてくれて、ビューティートークをします。男性アイドルの方たちも『本当にかっこいい』と拍手してくれます。周りの方たちがすごく温かいです」と反応を伝えた。

写真=257エンターテインメント
グループのコンセプトについて、当初は心配もあったという。WUMUTIは「デビュー初期は、少し緊張もしました。メンバー3人は『BOYS PLANET』で見せていた姿がありますし、限定的な人たちにしか会っていなかったので、それ以外の大衆の反応は分からず、孤立するかもしれないと思いました。それでもやってみよう、やってみたら分かるだろう、と思って始めました。当初は『男なの? 女なの?』『ジェンダーレスというなら手術をしたの?』『男性に見えるのに、なぜジェンダーレスなの』『メンバーたちの性的指向は』などの反応が多かったのですが、正直に言ってそれは無礼だと思います」と語り、目を引いた。

そして「XLOVは表現したいコンセプトを見せているのであり、自分が好きな自分の姿とは何なのかを示しています。ジェンダーレス、ジェンダーフリーのコンセプトで多くの人々にインスピレーションを与えたいという気持ちがありますが、だからと言ってジェンダーを持つべきではないということではないじゃないですか。妖精がコンセプトだったとしても、本物の妖精じゃないとできないわけではないですよね。XLOVが伝えたいことは、すべての人の性格、体、好きなものは異なるため、生まれた時に決まった2つの社会的なポジションではなく、『自分はこちらの方向性が強い』と思ったら(性別とは関係なく)そちらに行ってもいいですし、ただその人の一次元的な面だけを見て性別を気にするべきではないということです」と考えを伝えた。

最後に彼らは、現在ペンライトを制作中であるとし、単独コンサートを開催すること、音楽番組で1位を取ることを夢に挙げた。

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元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

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