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Vol.1 ― 韓国ドラマの55年、姑 vs 嫁の変遷史

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韓国ドラマが記録した嫁姑問題の歴史

最近人気を集めているSBS「野王」やMBC「オ・ジャリョンが行く」「百年の遺産」などの共通点の一つは、姑と嫁の間の対立を描いていることだ。古臭いテーマだが、嫁姑問題は依然としてドラマのヒットに欠かせない定番のテーマである。ではこれまで韓国ドラマでは“嫁姑問題”はどう描写されてきたのだろうか。

1960~70年代 : 厳しい姑 vs 従順な嫁

写真=KBS
1960~70年代のドラマは、保守的な社会を反映するかのように厳しく、怖い姑と従順な嫁の犠牲が強調された。1964年、家族の日常生活を描いた「家庭劇場」や、視聴者が解決しにくい人生においての問題をドラマ化した「私の場合」など、初期の韓国ドラマをはじめ、TBC「お嬢さん」、KBS「旅路」などがまさにそうだった。特に1970年3月に放送が始まったTBC連続ドラマ「お嬢さん」の驚異的な人気は、その後放送された同ジャンルのドラマに大きな影響を与えた。

「お嬢さん」が驚異的な人気を得た大きな理由は、姑のひどい嫁いびりや抑圧、様々な苦境を黙々と乗り越えていく女性の姿が、世代を問わず視聴者から大きな共感を得たからである。同作の大ヒットで当時TBCは、KBS、MBCとの連続ドラマ戦争で優位を占めただけではなく、放送局の知名度も高めることができた。同作は1997年にKBSでイ・ウンギョン主演の「お嬢様」でリメイクされた。

TBCの成功に刺激を受けたKBSは1972年、“ヨングブーム”を巻き起こしたドラマ「旅路」を放送し、嫁姑問題を扱ったドラマの新しい歴史の1ページを書いた。純粋で従順な主人公のテ・ヒョンシルと彼女を悪辣にいじめた姑役のパク・ジュアの演技が見事だった「旅路」は、女性視聴者の涙を誘い、爆発的な人気を得た。以降KBSは1973年にも似たような雰囲気の「波」を製作し、大ヒットを飛ばした。

1972年にはMBCも、後妻に入った女性が、前妻の子供からの冷遇とひどい嫁いびりを克服し、存在感を取り戻すという内容の連続ドラマ「継母」で大成功を収めた。“言葉のマジシャン”と呼ばれるキム・スヒョン脚本家の出世作である同作で、継母役には当代の美人女優チョン・ヤンジャが、姑役にはチョン・ヘソンが、娘役にはユン・ヨジョンなどがキャスティングされ熱演した。当初チョン・ヘソンは主人公の継母役にキャスティングされていたが、演出を担当したパク・チョル監督がチョン・ヤンジャを積極的に薦め、突然姑役に交替されてしまった。このエピソードについて女優ユン・ヨジョンはこう話している。

「“継母”役をチョン・ヤンジャさんに取られて落ち込んでいた30歳チョン・ヘソンさんは、自身初となった老人役の姑役をあまりにも見事に演じきっていて、私たちはみんなとても感心した。今も彼女は時々『私、あの時幼かったのにお婆さん役、よく演じたわよね』と話している。その度に私は『そうよ。本当にとてもとてもよく演じていたよ』と話す」(「キム・スヒョンのドラマについて」の「彼女とのこの28年間の付き合い」から)

前述したドラマの他にも姑役ヨ・ウンゲの台詞、「よくもやってくれたわね」という流行語を誕生させたKBS「馬夫」(1975年)、キム・ヨンリムが典型的な悪辣な姑を演じたMBC「後悔します」(1977年)も高い人気を博した作品である。このように1960~70年代の多くのドラマは、厳しい姑の下で家庭の平和を守るために自分を犠牲にする従順な嫁の姿を描き、多くの視聴者から支持を得た。

1980年代 : 時代劇が表現した嫁姑問題

写真=KBS、SBS
嫁姑問題がヒットの主な要素として使われたことで、1980年代には時代背景が現代のドラマだけではなく、時代劇でも姑と嫁の対立を扱うようになった。その代表的な作品が1984年のMBC「朝鮮王朝五百年-雪中梅」(脚本:シン・ボンスン、演出:イ・ビョンフン、以下「雪中梅」)である。同作は追尊王の徳宗の妃で成宗(ソンジョン)の母、昭惠王后(ソヘワンフ)韓氏の一代記を取り扱った時代劇だ。昭惠王后韓氏は、仁粹大妃(インステビ)という名称で知られている。

「雪中梅」のクライマックスはやはり姑の仁粹大妃と嫁の廃妃尹氏の葛藤がピークに達した時であり、結局仁粹大妃は嫁に賜薬(サヤク:毒薬)を飲ませたことで、血腥い燕山君(ヨンサングン)時代の登場を予告する。当時仁粹大妃役はコ・ドゥシムが、廃妃尹氏役はイ・ギソンが演じた。「雪中梅」以降、仁粹大妃が登場した時代劇の多くは、この嫁姑問題を劇的な高揚感を増幅させるヒットポイントとして活用している。

これまでKBS「韓明澮(ハン・ミョンフェ) ~朝鮮王朝を導いた天才策士~」(1994年)のキム・ヨンランとチャン・ソヒ、KBS「王と妃」(1999年)のチェ・シラとキム・ソンリョン、SBS「王と私」(2007年)のチョン・インファとク・ヘソン、JTBC「インス大妃」(2011年)のチェ・シラとチョン・へビンなどがそれぞれ仁粹大妃役と廃妃尹氏役を演じた。特に「王と妃」のチェ・シラとキム・ソンリョンは、ヒステリックな姑と自己主張の強い嫁をリアルに演じ、視聴者から絶大な支持を得た。同作でチェ・シラは1999年の「KBS演技大賞」を受賞し、12年後の2011年にはJTBCの「インス大妃」でもう一度仁粹大妃役を演じた。

“必ずヒットするテーマ”といわれる“張禧嬪(チャン・ヒビン)”も嫁姑問題と無縁ではない。朝鮮時代第18代王の顯宗(ヒョンジョン)の妃で粛宗(スクチョン)の母、明聖王后(ミョンソンワンフ)金氏がその主人公である。彼女は死ぬまで張禧嬪を“南人派の間者”とみなし、王宮から追い出すなど張禧嬪にだけはとても厳しかった。結局張禧嬪は、姑の明聖王后が亡くなるまで6年間王宮の外で暮らしたという。

MBC「朝鮮王朝五百年-仁顕王后(インヒョンワンフ)」(脚本:シン・ボンスン、演出:イ・ビョンフン、1988年)は、明聖大妃と張禧嬪の嫁姑問題にフォーカスを当てた最初の作品で、明聖王后役はキム・ヘスクが、張禧嬪役はチョン・インファが演じた。それ以降張禧嬪は何度もドラマ化されており、SBS「妖婦 張禧嬪」(1995年)ではキョン・ミリとチョン・ソンギョンが、KBS「チャン・ヒビン」(2002年)ではキム・ヨンエとキム・ヘスがそれぞれ明聖王后役とチャン・オクチョン役で出演した。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ソンギュ

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