Vol.1 ― 「王の顔」放送終了…なぜ視聴率では王になれなかったのか?
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
韓国で5日に放送されたKBS 2TV「王の顔」の最終回では、先王の宣祖(ソンジョ、イ・ソンジェ)の後を継ぎ、光海(ソ・イングク)が朝鮮の15代君主となった。
王の女を求めたという理由で光海は廃庶人(身分的特権を奪い、庶民にすること。または、そうなった人)になる危機に陥り、ガヒ(チョ・ユニ)が最後の決断を下した。宣祖を毒殺し、自身も毒を飲んだのだ。それにより、永昌大君(ヨンチャンデグン)を世子にしようとしていた仁穆(インモク)大妃(コ・ウォニ)の夢は水の泡となり、自然に光海が朝鮮の15代王になった。
光海が「龍顔秘書」で悟った真理は、王の顔には民の心が込められているということ。民のための君主になるため、光海は過去と感情を忘れようとした。ガヒとの別れがそれであり、光海は「もう二度と君のことは探さない」という言葉で、長い関係の終わりを告げた。「王の顔」の最後を飾ったのは改革君主となる光海の姿だった。
このように忍苦の歳月の末に光海は王位に就いたが、視聴率において「王の顔」は1度も王座に就くことができなかった。発想は斬新だった。光海を扱った他の映像物との差別化を図るため、「王の顔」は二人の王から愛される運命のヒロインを投入し、“観相”を自然に盛り込んだ。歴代朝鮮の王の観相が書かれた「龍顔秘書」がドラマ全体に登場し、聖君光海でも暴君光海でもない、絶え間なく苦悩する光海を誕生させた。
光海に向けた宣祖の敵意は、王になってはならないという観相コンプレックスによるもので、光海の最後の敵として威勢を放ったドチとの対立も、この「龍顔秘書」から始まった。ドラマ後半、豊臣秀吉の観相で戦乱を予告し、文禄の役につなげた展開は、まさに演出の極地だった。
しかし、16年に渡る光海の世子時代を描くには、23話のキャンバスはあまりにも狭かった。太い線で描写されるべき歴史的事件がしっかり描かれず、ドラマへの集中を妨害した。そのため、力強く進む光海とガヒの悲劇的なロマンスも予想したほどの反響を得られず、痛々しい結果を生み出した。しかし「王の顔」は“半分の成功”と称しても十分な作品であり、一度も演技力について物議を醸すことなく、ソ・イングクとシン・ソンロクという次世代時代劇スターの誕生を知らせ、その幕を下ろした。
写真=KBS 2TV「王の顔」スクリーンショット
ドラマ「王の顔」が逆境の末に王位に就く光海(クァンヘ)の姿を描き、23話の航海にピリオードを打った。韓国で5日に放送されたKBS 2TV「王の顔」の最終回では、先王の宣祖(ソンジョ、イ・ソンジェ)の後を継ぎ、光海(ソ・イングク)が朝鮮の15代君主となった。
王の女を求めたという理由で光海は廃庶人(身分的特権を奪い、庶民にすること。または、そうなった人)になる危機に陥り、ガヒ(チョ・ユニ)が最後の決断を下した。宣祖を毒殺し、自身も毒を飲んだのだ。それにより、永昌大君(ヨンチャンデグン)を世子にしようとしていた仁穆(インモク)大妃(コ・ウォニ)の夢は水の泡となり、自然に光海が朝鮮の15代王になった。
光海が「龍顔秘書」で悟った真理は、王の顔には民の心が込められているということ。民のための君主になるため、光海は過去と感情を忘れようとした。ガヒとの別れがそれであり、光海は「もう二度と君のことは探さない」という言葉で、長い関係の終わりを告げた。「王の顔」の最後を飾ったのは改革君主となる光海の姿だった。
このように忍苦の歳月の末に光海は王位に就いたが、視聴率において「王の顔」は1度も王座に就くことができなかった。発想は斬新だった。光海を扱った他の映像物との差別化を図るため、「王の顔」は二人の王から愛される運命のヒロインを投入し、“観相”を自然に盛り込んだ。歴代朝鮮の王の観相が書かれた「龍顔秘書」がドラマ全体に登場し、聖君光海でも暴君光海でもない、絶え間なく苦悩する光海を誕生させた。
光海に向けた宣祖の敵意は、王になってはならないという観相コンプレックスによるもので、光海の最後の敵として威勢を放ったドチとの対立も、この「龍顔秘書」から始まった。ドラマ後半、豊臣秀吉の観相で戦乱を予告し、文禄の役につなげた展開は、まさに演出の極地だった。
しかし、16年に渡る光海の世子時代を描くには、23話のキャンバスはあまりにも狭かった。太い線で描写されるべき歴史的事件がしっかり描かれず、ドラマへの集中を妨害した。そのため、力強く進む光海とガヒの悲劇的なロマンスも予想したほどの反響を得られず、痛々しい結果を生み出した。しかし「王の顔」は“半分の成功”と称しても十分な作品であり、一度も演技力について物議を醸すことなく、ソ・イングクとシン・ソンロクという次世代時代劇スターの誕生を知らせ、その幕を下ろした。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ヘミ
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