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映画「仕方ない」イ・ソンミン“俳優ができなくなったら何をすべきかと考えることがある”

Newsen
写真=CJ ENM
イ・ソンミンが、パク・チャヌク監督について「鋭く繊細なカミソリの刃のようだった」と表現した。

映画「仕方ない」(監督:パク・チャヌク)に出演したイ・ソンミンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区某所で行われたインタビューで、作品公開の感想などを明かした。

映画「仕方ない」は、「全てを成し遂げた」と感じるほど、人生に満足していた会社員のユ・マンス(イ・ビョンホン)が突然解雇された後、妻と2人の子供を守るため、そして苦労して手にした家を守るため、再就職に向けた自分だけの戦争を準備しながら繰り広げられるストーリーを描いた。

イ・ソンミンは失業後、衰えていくボムモ役を演じた。長い求職生活で無気力になったキャラクターで、妻アラ役のヨム・ヘランと独特の夫婦ケミストリー(相手との相性)を見せた。

「パク・チャヌク監督とはいつか一度仕事をしてみたいと思っていました」と口を開いたイ・ソンミンは、「台本を受け取って『うわっ』『ついに』『どうしよう?』と思いました」と当時を振り返った。

実際に会って、一緒に仕事をしてみた感想を問うと「ディレクティングがカミソリの刃のようでした。その刃をどうかわそうかと考えました。鋭くて繊細でした」とし、「怖気づいて消極的になると、『この方が僕の演技に失望したらどうしよう』という気持ちにもなりました」と語った。

ボムモ役については「僕と似ているところはあまりないんです。ボムモはオタク的な気質のある役ですが、僕はボムモのように何かを収集する趣味もありません。無気力で無能で疲れている姿を自分の中から見出すのが難しかったです。『どうすればボムモのように見えるだろうか?』と悩みました」と伝えた。

一方で、似ている点もあるという。「職業への愛着は似ていますね」と話したイ・ソンミンは、「アラがボムモに『失業が問題なのではなく、どう対処するかが問題だ』と言う場面がありますが、僕はその部分は納得できませんでした。ボムモに自分を当てはめてみると、彼と同じくらい長く俳優の仕事をしてきて、これ以外にできることはありません。普段から『もし俳優ができなくなったらどうしよう』と考えることもあります。重要な部位を傷めて俳優ができなくなったら、僕はどんな職業で自分と家族を養えるだろう。『仕方がない』というのはお金を稼ぐための労働ではなく、人間の存在そのものについての話のように思えます」と語った。

続けて「この映画は私たちが失ったもの、そしてこれから失わなければならないものへの恐怖を描いていると思います」とつけ加えた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ペ・ヒョジュ

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