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新鋭・片野坂亮監督の短篇アニメーション映画「しらぬひ」第31回釜山国際映画祭への出品・セッションが決定

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(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
「君の名は。」「すずめの戸締まり」など、社会現象化する大ヒット作を生み出し、国内外から熱い注目を浴びているアニメーションスタジオ、コミックス・ウェーブ・フィルムが新たに贈る、短篇アニメーション映画「しらぬひ」(読み:しらぬい)が、ギャガ配給にて新宿バルト9ほか全国順次公開中。

この度、短篇アニメーション映画「しらぬひ」が、1996年の創設以来、アジア映画の発掘・発信を牽引し、世界的な注目を集めてきたアジア最大級の映画祭「釜山(プサン)国際映画祭」(2026年10月6日~15日/韓国)の「日本アニメーション特別展:狂気の傑作、戦慄の期待作12+1」に選出され、上映されることが決定した。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
「釜山国際映画祭」では、これまで数々の日本のアニメーション作品が上映されてきており、2016年には、新海誠監督の「君の名は。」が「Gala Presentation」に正式招待。その後も、「犬王」(湯浅政明監督/2021年)、「きみの色」(山田尚子監督/2024年)、「化け猫あんずちゃん」(久野遥子監督・山下敦弘監督/2024年)など、日本を代表するアニメーション監督の作品が継続して紹介されてきている。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
今回「しらぬひ」が選出された「日本アニメーション特別展:狂気の傑作、戦慄の期待作12+1」は、現代映画界でますます存在感を高めるアニメーションの潮流を背景に、その世界的な一大拠点である日本に焦点を当てた特別企画。日本アニメーション100年の歴史を形づくってきた巨匠たちの傑作と、世界から熱い視線を集める次世代の才能による新作、さらに日本のアニメーション作家たちに多大な影響を与えたヨーロッパの古典的名作を一堂に集め、“日本アニメの過去と未来”を俯瞰する13作品が上映される。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
そのラインナップには、日本初の長篇カラーアニメーション映画「白蛇伝」(藪下泰司監督/1958年)をはじめ、手塚治虫監督の「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」(1980年)、押井守監督の「天使のたまご」(1985年)、大友克洋監督の「MEMORIES」(1995年)、りんたろう監督の「メトロポリス」(2001年)、湯浅政明監督の「マインド・ゲーム」(2004年)など、日本アニメーション史に名を刻む巨匠たちの傑作がずらり。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
そして、その錚々たる作品群とともに、“日本アニメの未来”を担う新作として選ばれたのが、夏目真悟監督「ghost - end of night」、門脇康平監督「我々は宇宙人」、四宮義俊監督「花緑青が明ける日に」、そして片野坂亮監督「しらぬひ」の4作品。過去の傑作から次代を切り拓く新たな才能まで、日本アニメーションの系譜をつなぐ特別なラインナップに、「しらぬひ」が名を連ねることとなった。

さらに今回、日本アニメ界の巨匠・りんたろう監督とともに、次世代を担う4人の監督の一人として片野坂亮監督の釜山への渡航も決定。現地では上映に加え、監督と釜山の観客とのセッションも予定されており、日本から世界へ羽ばたく「しらぬひ」にさらなる注目が集まる。

釜山国際映画祭への「しらぬひ」出品に際し、韓国の配給元であるMedeia Castle代表のカン・サンウク氏、片野坂亮監督からコメントが到着した。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
物語の舞台は1996年、夏の終わり。熊本の海辺の町で暮らす10才の少年・湊(みなと)は、酒に溺れる父とふたりきりで、息をひそめるように生きていた。唯一の心の拠り所は、弁天島に現れる少女の神さま“べんちゃん”。彼女と過ごすひとときだけが、自分を取り戻せる時間だった。しかし児童養護施設への湊の一時保護が決まり、べんちゃんとの別れの時が迫る。

湊は、ひとつだけ願いを叶えてくれるという、海に浮かぶ不思議な光<しらぬひ>に祈りを捧げるが、父への憎しみが募るにつれ、その“祈り”は取り返しのつかない“呪い”へと姿を変えていく。喪失と赦しの果てに、湊が辿り着く「ほんとうの願い」とは。愛を求めるがゆえにすれ違い、憎しみに呑まれていく少年。その奥底で消え入りそうな心をそっと抱きしめる、愛の物語。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
本作の主人公となる10才の少年・湊の声を担うのは、あの。音楽活動に加え、俳優、声優、タレント、モデルと、多岐にわたる才能を魅せ続けるあのが、また新たな表現力で本作に命を吹き込んでおり、「少年の声を吹き込むのは初めてで挑戦的でしたが、子供でありながら子供らしくいることのできない環境に身を置く10才の揺れ動く感情を精一杯演じさせていただきました」とコメントを寄せている。先日、予告編が解禁された際には、主人公・湊の声について、予想を超越したあのの演技力と声質に称賛と驚嘆の声が多く飛び交った。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
湊の唯一の友である少女の神さま・べんちゃんは、花澤香菜が務める。世の中から忘れ去られ、その姿は次第に消えていく運命にあるという儚さを帯びつつも、湊に優しく寄り添う存在という役どころだ。また湊の父親・マサルは、三木眞一郎が担当。家を出ていった妻への思いをこじらせたまま、酒に溺れ、湊と向き合うことができず、少年の心に深い影を落としていく。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
監督は、商業アニメーション映画初挑戦となる新鋭、片野坂亮。スーパーの鮮魚コーナーで働く傍ら、フリーの映像作家として実写映画やアニメーション作品の自主制作を続けてきた手腕がコミックス・ウェーブ・フィルムに認められ、異例の大抜擢となった新たな才能だ。同スタジオが培ってきた繊細な映像表現と、片野坂監督の鋭利な感性が交差し、美しさの奥に残酷さが潜む物語が誕生した。

また、国際映画祭への出品を記念して、本作の圧倒的な映像美と世界観を堪能できるオープニングシーンが公開された。ささやかな海音が鳴り響くなか、海上に幻想的な光が灯る様子が映し出されている。「熊本の海では、昔から奇妙な光が目撃されている。人々はそれを、不知火(しらぬひ)と呼んだ。」というテロップとともに、梅林太郎が手掛ける音楽と青葉市子の歌声が流れ、神々しい光景をより一層際立たせる。

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
海辺で、しらぬひの光を見つめる母親と息子が映されると、「しらぬひはね、ひとつだけ願いを叶えてくれる神さまの光なんだよ。お母さんね、くじらになってみたいの」と、母親が呟くシーンが確認できる。くじらのイヤリングをつけた母親が、幼少期の湊に語りかける回想シーンのようだ。「誰も知らない遠くの海まで、自由に行ってみたいんだ。湊だったら何をお願いしたい?」と問いかける母親に対し、どこか不安げな表情を浮かべた幼い湊は、母親の手をぎゅっと握りしめる。「僕は……」と消えそうな声で伝えようとした瞬間に、タイトルロゴが表示され、映像は静かに締めくくられる。

これらのカットでは、伝統的なアニメーションの技法である「セル画」が採用されている。透明なプラスチックシート(セル)に輪郭線を描き、その裏側から一枚一枚、人の手によって専用の絵の具で彩色する方法で、遠い日の母との淡い記憶の揺らぎを表現しているようだ。コミックウェーブフィルムが繊細に描き出した独自の世界観と、今後の切ない展開を予感させる、期待に満ちたオープニング映像となっている。


◆Media Castle代表のカン・サンウク氏 コメント

「しらぬひ」が描いている凄絶で心が痛む物語は、新人監督の演出とはとても信じられないほどの高いクオリティの映像と共に、私の心を激しく揺さぶりました。今まで見たことのない特別で貴重なこの作品を、どのような形であれ必ず韓国の映画ファンたちに紹介したいと思い、本作の韓国での配給を決めました。
今回、釜山国際映画祭が熱い意欲を持って新設したアニメーション特別セクション「日本アニメーション特別展:狂気の傑作、戦慄の期待作12+1(Japanese Animation Special: Masterpieces of Madness, Exhilarating Prospects 12+1)」に「しらぬひ」が選ばれたのは、この作品が持つ心を打つ物語と監督の無限の可能性を釜山国際映画祭が高く評価したからだと思います。


◆片野坂亮監督 コメント

(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
釜山国際映画祭という歴史ある映画祭で、「しらぬひ」を上映していただけることを大変光栄に思います。こうした形で作品を海外の方々に届けられるのは初めてで、1年前の自分には想像もできなかったことです。日本の小さな海辺の町から生まれた、湊やべんちゃん、マサルの物語が海を越え、言葉や文化の異なる方々にどのように受け取っていただけるのか、少し緊張もしています。
この作品に関わってくださった皆様の想いを胸に、海の向こうのまだ見ぬ観客の皆様にも、「しらぬひ」をしっかり届けていきたいと思います。



■作品概要
「しらぬひ」(※読み:しらぬい)
8月21日(金)新宿バルト9ほか全国にて絶賛公開中

出演:あの、花澤香菜、三木眞一郎
原作・脚本・監督・作画監督:片野坂 亮

音楽:梅林太郎
主題歌:青葉市子「しらぬひ」(hermine)
美術監督:小林海聖
色彩設計:山本智子
撮影監督:津田涼介
制作プロデューサー:濱﨑周平
プロデューサー:新井修平

アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
製作:しらぬひ製作委員会
配給:ギャガ
(C)2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
2026年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/36分

<STORY>
1996年、夏の終わり。酒に溺れる父のもとで生きる10才の少年・湊は、“ひとつだけ願いを叶える光”〈しらぬひ〉に祈りを捧げるが、その願いは、やがて呪いへと変わっていく。

■関連リンク
「しらぬひ」公式サイト
「しらぬひ」公式X

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

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