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【韓国文学の話題作】不妊治療に悩む女性たちの友情を描く長編小説『ハロー、ベイビー』(キム・ウィギョン著・小山内園子訳)が新潮クレスト・ブックスより本日発売!

PR TIMES
【韓国文学の話題作】不妊治療に悩む女性たちの友情を描く長編小説『ハロー、ベイビー』(キム・ウィギョン著・小山内園子訳)が新潮クレスト・ブックスより本日発売!
株式会社新潮社
世界で注目される韓国人小説家キム・ウィギョンの日本初刊行作品『ハロー、ベイビー』を、本日6月24日(水)、新潮クレスト・ブックスより刊行いたします。
世界最低レベルの合計特殊出生率が続く韓国。本作では、不妊治療経験者という著者が妊娠や子育てを取り巻く韓国社会のリアル、そして世界共通ともいえる女性たちの苦悩、連帯が描かれています。終わりの見えない治療を続ける彼女たちの姿は、韓国同様に非婚や晩婚が進む日本社会の「今」とも重なるものがあります。




本作に登場するのは、不妊治療専門病院で出会った35~46歳の女性たち。彼女たちは、治療の経過や悩み、不安を共有しあうトークルームをつくります。職業も、夫との関係や不妊の理由も異なる彼女たちですが、「我が子を待ち望む」という同じ想いを通じてつながっていきます。

■ ユーモア交えながら描かれる不妊治療のリアル

本書の特徴のひとつは、40歳を過ぎてから不妊治療を始めたという著者の実体験からくるリアルな描写です。注射や手術といった治療で女性の体にかかる負担や、「次こそは」と期待してしまう苦しさ、若い妊婦や母親に抱いてしまう嫉妬心など、女性たちの内面の苦しみが鮮明に映し出されています。

女性たちが望むほどには協力してくれない夫や、プレッシャーをかける姑に対するシニカルな描写なども織り込まれています。難しいテーマを扱いながらも、人間味あふれるユーモアとスリリングな展開によって、最後まで一気に読み進められる作品です。

■苦しいだけじゃない、女性たちの希望

二年間不妊治療をしながら、以前は想像もできなかった「妊娠以前の物語」が存在することを知った。苦痛や涙、ときめきの入りまじった、多彩で生き生きとした物語が。

                                          本文P.161 「作家のことば」より


本作に登場する女性たちは、マザコンの夫を持つ弁護士や、8年つきあった彼氏と別れたことを機に卵子凍結をする決心をした獣医師、治療のために仕事を辞めた専業主婦など。身の上も性格も異なる彼女たちがお互いを励まし合いながら繰り広げるのは、本音むき出しのリアルな会話です。
妊娠や出産によって、女性の友情は複雑に揺れ動きます。子どもがいる人、いない人、ほしくない人、ほしくてもできない人、それぞれの立場や思いのずれは、時に友情に大きな溝を生んでしまいます。

しかしこの作品には、そういったことを超えた女性同士の友情の形が描かれています。トークルームに参加する彼女たちは、お互いにとって、夫や自分の親にも話せない赤裸々な不満や孤独な不安を共有できる唯一の存在です。時に嫉妬やライバル心を抱きつつも、共通の痛みを分かち合いながら、かけがえのない絆を築いていきます。

■世界各国で翻訳決定!――日本、そして世界で「今」求められている物語

「女性の成功を妨げる最大の要因は結婚と育児ではないかとも思った。」
「妊娠中、あるいは出産後に働く同僚たちを見て、自分にはできないと思った。」
「妊娠準備中という言葉すら、会社の誰にも言えなかった。」


作中で女性たちはこんな思いを吐露します。妊娠・出産、そしてその後の子育てによって、女性のキャリアに影響が出てしまうことはまだまだ少なくありません。そんな社会で、子どものことを先延ばしするしかなかった女性が、不妊治療を利用することが増えているのです。

また本作はアメリカやドイツ、イタリア、トルコなど、世界各国での翻訳出版もすでに決まっています。世界の先進国で少子化が共通の社会問題となっている現在、彼女たちの物語は今を生きる「私たち」の物語です。

■書籍内容紹介

ソウルにある不妊治療の専門病院で出会った六人の女性たちが作ったトークルーム「ハローベイビー」。ある日、一年間音沙汰のなかった46歳のメンバーから「赤ちゃんを産んだ」という知らせが入り、仲間たちは驚きつつ喜ぶが……。合計特殊出生率が世界最下位レベルの韓国で、希望の果てにある赦しを描いた長篇小説。

■著者・訳者紹介

キム・ウィギョン
1978年生まれ。2014年、韓国経済新聞社の新春青年文芸コンテストに『青春破産』が入選して作家デビュー。2018年、長篇小説『コールセンター』で第6回秀林(スリム)文学賞受賞。他の作品に短篇集『ショールーム』『ドリアンの味』、エッセイ集『生活という季節』がある。


小山内園子 (おさない・そのこ)
1969年生まれ。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。社会福祉士としても活動。ク・ビョンモ『破果』で第15回翻訳ミステリー大賞受賞。著書に『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』、『2人は翻訳している』(すんみ氏との共著)、訳書にキム・ユダム『ケアする心』、カン・ファギル『大丈夫な人』、チョ・ナムジュ『耳をすませば』などがある。

■書籍データ

【タイトル】ハロー、ベイビー
【著者名】キム・ウィギョン/著 、小山内園子/訳
【発売日】2026年6月24日
【造本】四六判変型
【定価】2,145円(税込)
【ISBN】978-4-10-590209-4
【URL】 https://www.shinchosha.co.jp/book/590209/

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