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フレッシュな「ゆれながら咲く花」…実はひどい現実の話

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写真=(有)学校文化産業専門会社

KBS 2TV新月火ドラマ「ゆれながら咲く花」制作発表会

見る前に清心丸でも一粒飲まなければと思った。多くの若手スターの出演で“目の保養”になると言えるかもしれないが、先生に目くじらを立てて「なんで僕だけにジラル(分別のないことをするという意の悪口)するんだ」と悪口を言ったり、その先生の手首を掴んで捻る学生の姿を見ていたら、自ずと怒りがこみ上げてくるほどだ。

これは、KBS 2TV新月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(脚本:イ・ヒョンジュ、コ・ジョンウォン、演出:イ・ミンホン、イ・ウンボク)の話だ。1999年「学校1」でスタートし、青少年ドラマに一線を画した「学校」シリーズが、シーズン5で10年ぶりに復活した。ただ、これまでのシリーズが学生の人生を中心に描かれたことに対し、「ゆれながら咲く花」は一つのクラスの共同担任を勤める2人の教師と、同僚教師、そして保護者にまで範囲が拡大されたことが目を引く。

28日、ソウル中(チュン)区小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで開かれた制作発表会には、イ・ミンホン監督と主な出演者であるチャン・ナラ、チェ・ダニエル、イ・ジョンソク、パク・セヨン、キム・ウビン、5DOLLS ヒョヨン、パク・ヘミ、ユン・ジュサンが出席し、作品に対する話を聞かせてくれた。また、ドラマの背景になるスンリ高校2年2組の学生を演じる俳優たちも制服姿で大勢参加した。

写真=KBS

このドラマがたくさんの人に警鐘を鳴らしてほしい

もう一つの特徴は「ゆれながら咲く花」は、ひどい現実を見せているということだ。「学校1」のメガホンを取ったイ・ミンホン監督は、「ゆれながら咲く花」に対し「『学校1』よりもずっとリアルなドラマで、見ながら気分が悪くなる部分もあるだろうし、『これが本当なのか』と疑問を提起するような部分もあると思う」と語った。「これまで学校を題材にしたドラマの中で、一番リアルに演出しようとした」と本音を明かした。

これで「ゆれながら咲く花」は、多様なキャラクターの学生がいるクラスを中心に、入試教育本位の社会と激しい競争、学生と教師間の対決などを極限まで見せてくれる。「実際に学生たちが視聴者掲示板に投稿した話を中心に、脚本家が脚色する」と俳優たちは言う。イ・ミンホン監督も「多くの高校を見て回ったが、衝撃的な現実を見た。本当に“直球”を投げて視聴率と関係なく、良いドラマを作りたい」と覚悟を語った。

一生を平教員として生きてきたが、優しい性格で学校の人々から尊敬されているチョ・ボンス役の俳優ユン・ジュサンは、写真を撮るとき、独特なポーズを取って目を引いた。「(学校から)逃げる学生たちに“回れ右、学校に戻りなさい”というサイン」と説明したユン・ジュサンは、「暴力的な姿を見せようとするわけではない。痛い現実が今日の学校の姿ではないかと思う。それなら学校が望ましい方向に行くための方法は何かをお見せしたかった」と強調した。

成績至上主義者である校長のイム・ジョンス役を演じるパク・ヘミは、自身の子供もいじめにあった経験があると打ち明け、「母親として、このドラマがたくさんの人々に警鐘を鳴らして欲しい」と語った。江南(カンナム)のスター講師でスンリ高校に赴任するカン・セチャン役を演じるチェ・ダニエルは、「崖っぷちに追い込まれた人が一番怖くなると思う。むやみに学生の過ちを処罰するよりは、なぜそういうふうになったのかを考え、彼らを助けるよう賢明に対処しなければならないと思う」と話した。


スターの登竜門「学校」、その命脈を保つことができるのだろうか

「ゆれながら咲く花」が期待を集めるのは、今の教育の現実を描き出すことだけではない。これまで「学校」シリーズがチャン・ヒョク、チェ・ガンヒ、イム・スジョン、キ・テヨンなど、数多くのスターを輩出したという点も、このドラマを待ち遠しくさせる理由だ。「ゆれながら咲く花」にも多様な個性を持つ俳優が一つのクラスに集まっているだけに、ドラマを見ながら誰が未来のスターになるのかを考えてみることも一つの楽しみになると思われる。

スンリ高校2年2組の主要人物は、パク・セヨン、イ・ジョンソク、キム・ウビン、そして5DOLLS ヒョヨンが演じる。彼らは、本当に学校で制服を着て撮影し、集まる度に出席をとる撮影現場が楽しいと口を揃えた。イ・ジョンソクは「16歳からモデルの仕事をしていて、高校の友達があまりいないけれど、ドラマを通じて友達を作る気分」と語った。

彼らも「ゆれながら咲く花」を通して新人スターが目立つよい機会だということをよく知っていた。「学校」シリーズで見習いたい先輩を聞く質問に、ヒョヨンは「『学校1』のチェ・ガンヒ先輩のハツラツとした演技が印象深かった。大変だと思うけれど、そんな先輩のようになりたい」と抱負を語った。パク・セヨンは「『第2のイム・スジョン』という記事が出たけれど、本当にプレッシャーになった。『学校』シリーズの全ての俳優が自身のカラーを正確に見せたように、私も自分だけのソン・ハギョンをお見せすることが目標だ」と語った。

同じ年の友達で一緒にモデル兼俳優として活動してきたイ・ジョンソクとキム・ウビンは、「学校1」のチャン・ヒョクを挙げた。イ・ジョンソクは「チャン・ヒョク先輩と似たようなキャラクターになると思うけれど、俳優が持っているイメージが違うだけに、また違う感じに表現できるようにする。最初は無気力な感じで次第に変わっていくけれど、そのような成長の過程をお見せしたい」と語った。

キム・ウビンも「監督がイ・ジョンソクさんにも、私にも『チャン・ヒョクのように表現しろ』と言われたので、頭が痛いです。個人的にチャン・ヒョク先輩と同じ所属事務所にいるけれど、俳優としてもいい方ですし、人間的にもいい兄さんで、あえて言えばチャン・ヒョク先輩が一番好きです」と告白した。彼らは、果たして「学校」シリーズの牙城を崩さず、前に進むことができるのだろうか。同ドラマは、12月3日午後10時に韓国で初回が放送される。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ミナ

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