「となりの美男<イケメン>」ラブコメディが男性の共感を得ている理由とは?
写真=CJ E&M「となりの美男<イケメン>」にイケメンがいない?
「となりの美男<イケメン>」にはイケメンがいない。既存ドラマの男性主人公たちが優れた外見とお金を持っている完璧なキャラクターだったなら、「となりの美男<イケメン>」の男性主人公たちは何か一つずつ欠けている部分を持っている。10代に成功を成し遂げた天才クリエイティブディレクターのエンリケ・クム(ケグム:ユン・シユン)は、10年間片思いした女性に振られたり、ネットユーザーの悪質な書き込みに悩まされたりする。また、長い間ドンミ(パク・シネ)に片思いしてきたジンラク(キム・ジフン)は、家賃12万ウォン(約1万円)が足りなくて家から追い出されるかもしれないところをドンミに見られてしまう。また、ファッションスタイルにこだわるドンフン(コ・ギョンピョ)は、街で最高のオシャレなファンションを披露するために、人知れず運転代行をしながら生活を維持していく。完璧なキャラクターではなく、欠けた面のあるイケメンの姿に親しみを感じるわけだ。
片思いをする“一般的な男性”の姿が見える
「となりの美男<イケメン>」は片思いと初恋といった素材を愉快に描き、片思いをする普通の一般的な男性の姿を描き出している。21日の放送では、ケグムとジンラクのどちらがドンミのことを多く知っているか、幼稚な対決を繰り広げる。ジンラクは3年間、黙々と彼女を見守っていた自分とは異なり、ドンミの家の隅々まで知っているエンリケ・クムにプライドを傷つけられながらも、一方では羨ましさを感じたりする。誰かを好きになってどうしていいか分からず慌てる様子、後輩に常に強い姿だけを見せてきたジンラクが嫉妬に捕らわれてしまい、紙コップで彼女の家を盗聴するようになる姿、べたついた髪でドンミの牛乳パックにメッセージを伝えようとした姿を目撃されてしまった姿は、片思いしている時の我々の姿とほぼ同じで、人々の共感を引き出している。
大人の男性が成長していく姿を見て慰められる
男性が最も寂しさを感じる時は、自分が寂しいということを誰かにばれてしまった時だという。そのため、男性はなかなか自分の寂しさや弱さが人にばれないよう努力する。「となりの美男<イケメン>」には孤独なドンミ、いつも明るいふりをして自分の孤独さを隠して生きるエンリケ・クム、人に冷たくしながら自分の寂しさを隠して生きるジンラクが登場する。主人公らの共通点は、まさに孤独だ。他人にばれたくない傷と過去を持つ主人公たちは互いの傷を共有し、癒しあっているのだ。
「となりの美男<イケメン>」の関係者は、「既存ドラマの男性主人公とは違い、『となりの美男<イケメン>』の男性主人公は欠乏と傷がある。好きな女性の前で嫉妬に駆られた姿を見せたり、時には意図せず自分のダサい姿を見られてしまったりする。何となく現実の僕に似た、慣れ親しんだ姿に男性が共感しているのかもしれない。初恋の痛みを持つ、片思いをしたことがある、一人で乗り越えることができない傷の重さに辛い時期を過ごす若者が成長していく姿を見ながら、一緒に慰められてほしい」と語った。
男性の共感を得ている「となりの美男<イケメン>」は、韓国で毎週月火夜11時から放送されている。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ヒョンジン
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