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「いばらの花」人間本来の欲望で地上波の隙間を狙う

TVレポート
写真=チョ・ソンジン
ある女性の凄絶な復讐劇を描いたJTBCの毎日ドラマ(月曜日から金曜日まで放送されるドラマ)「いばらの花」(脚本:イ・ホング、演出:キム・ドヒョン)が、4日にベールを脱ぐ。チャン・シニョンの一人二役の演技と、人間本来の姿を赤裸々に表現してお茶の間を訪れる。

「いばらの花」は、JTBCが総合編成チャンネルとして初めて企画した夜の時間帯のドラマで、地上波ドラマと同時間帯に正面対決を繰り広げる期待作だ。

自分を殺害しようという陰謀、家族の死と愛する男の裏切りという暗い過去の持ち主であるセミ(チャン・シニョン)が、自分と同じ目的を持っているパク・ナムジュン(ソ・ドヨン)と手を結び、自分を不幸に陥れた人々に、徹底的に復讐を図るというストーリーである。果たして「いばらの花」は、揺るぎないトップの座を守っているKBS 1TVの毎日ドラマを相手に、力を発揮することができるのだろうか。


◆3つの期待材料

チャン・シニョンの両極端の魅力:チャン・シニョンは、劇中でセミとジェニファーの一人二役を演じる。ピュアな女子大生セミから“復讐の化身”ファム・ファタール(魔性の女)のジェニファーへと変身するのだ。チャン・シニョンが両極端のキャラクターをどう表現するのかが、視聴者の好奇心を刺激している。

チャ・ファヨン、カン・ギョンジュン、サヒの悪役軍団:この3人は劇中でミン女史(チャ・ファヨン)とその息子ヒョクミン(カン・ギョンジュン)、娘ジミン(サヒ)として登場する。彼らがセミ家族を死に追い込む張本人である。チャ・ファヨン、カン・ギョンジュン、サヒが説得力のある悪役演技で視聴者を虜にすることができるのか、期待が集まっている。

特殊効果による様々な見所:「いばらの花」では、車が絶壁から落ちるシーン、家が燃えるシーン、車が爆発するシーン、ワイヤーアクションなど、様々な見所が楽しめる。ソ・ドヨンが制作発表会で、これまでのドラマに比べてスケールが大きいと言った程だ。果たしてどんな姿なのだろうか。


◆3つの懸念材料

また復讐劇?:我々はこれまで多くの復讐劇を見てきた。代表的な作品は「妻の誘惑」「天使の誘惑」などの誘惑シリーズだ。他にも多くの朝ドラマの場合、女性が男性から受けた傷を返すストーリが多かった。このため、ありきたりの復讐劇のイメージを与える懸念がある。

刺激的な素材:ヒョクミンに強姦される危機に陥ったセミは、ビルの下に転落して植物状態になる。この現場を目撃したセミの父(カン・シニル)は、ソウォン(イ・ウォンソク)ともめる過程で足を踏み外して亡くなる。セミの母(キム・チョン)もミン女史の策略によってこの世を去る。言葉通り、一つの家庭が残酷に踏みにじられる。そうなるたびに登場する刺激的な素材が、見る人々の気を重くするかもしれない。

KBS 1TV毎日ドラマの厚い視聴者層:「いばらの花」は、KBS 1TVの毎日ドラマと同じ時間帯に対決を繰り広げる。JTBCは総合編成チャンネル4社のうち、唯一ドラマで強気の姿勢を見せている。しかしKBS 1TVが固定視聴者層を誇りながら、毎日ドラマの強者の座を守っている状況の中では、それほど簡単な挑戦とはいかないはずだ。


◆記者の予想は?

ストーリーの強い力、120部作が鍵:長さ約35分でまとめられたハイライト映像は、時間が過ぎるのがあっという間に感じるほど、見る人を集中させるものだった。セミに起こる一連の事件を強烈なタッチで描き、好奇心を刺激した。このような緊張感溢れるストーリが120部作の間ずっと続くのなら、地上波を相手に、ある程度の成功を収めることができるだろう。

「いばらの花」のキム・ドヒョンプロデューサーは、「人は、自分の欲望に忠実であり、またその欲望を抑えながら生きている。しかし『いばらの花』は、それぞれの人物が欲望に対し、行けるところまで行ってみる路線を採択した。人間本来の姿がそのまま現れるだろう」と明かした。

人間の欲望がどこまでなのかを確認したい方は、韓国で4日午後8時40分に放送を開始するJTBC「いばらの花」を是非見てほしい。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ファン・ソヨン 

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