土曜バラエティに新しい風を吹き込んだ「スターキング」の躍進

「スターキング」は、今年に入って目に見える成果を出している。2月の300回特集で「無限に挑戦」を押さえ、14.8%の視聴率で同時間帯1位になったことがその始まりだった。0.2%の差に過ぎなかったが、土曜バラエティの第1人者だった「無限に挑戦」を押さえたことは注目に値する記録だった。
韓国が旧正月連休だった9日の放送は視聴率10.9%を記録し「無限に挑戦」に再び1位を譲り、KBS 2TV「不朽の名曲」と同じ視聴率で同率2位となったが、16日の放送で再びぐんと上がり、13.7%の視聴率で「無限に挑戦」と共に1位になった。1ヶ月間2回も同時間帯1位になったことを見て変化の兆しを読み取るのは難しくない。
このような「スターキング」の躍進は、昨年の改編以降着実に続けられてきた。カン・ホドンのカムバックと同時に視聴率16.2%を記録し「無限に挑戦」を3.5%の差で押さえ、復活を予告した。約1年ぶりにカムバックしたカン・ホドンの最初の復帰作という点で、集中的にスポットライトを浴びた影響が大きかったが、その後の様子を見ると「スターキング」の躍進は目立った。改編前「無限に挑戦」やKBS 2TV「不朽の名曲」に押され一桁台の視聴率で苦戦したこととは違って着実に二桁台の視聴率を記録し、2位に定着したためだ。
このような視聴率上昇は何より改編の影響が大きい。「スターキング」は、カン・ホドンのカムバックと共に番組の緊張感を強化し、出演者の水準を大幅向上させ勝負に臨んだ。「アイドル スターキング」コーナーに代表されるライバル構図の強化やそれによる迫力あふれる展開で「スターキング」の雰囲気はより若くなった。ゲストとして出演したアイドルは感心した表情を見せるだけだった過去とは違って出演者と一緒に彼らの特技に挑戦するなど、前よりはるかに積極的に番組に参加する。
一般人出演者が披露する特技の水準も開いた口が塞がらないほどグレードアップされた。髪の毛でトラックを引くインドの怪力男と手で鉄の洗面器を裂くパワーマンなどの奇人をはじめ、ファイアーショー、ホイールアート、ビデオアートなど、世界的レベルのパフォーマンスを繰り広げる公演団まで、毎週見所満載だ。
「スターキング」は一般人が主人公になり、彼らの特技とストーリー、人生のどんな部分でもその成長に光を当てることが基本で核心だ。改編後にもこのような中心は変わっていないが、愛嬌レベルに留まった特技の水準を引き上げたことに緻密な演出が加わり、同番組に新しい風が吹き始めた。
改編から4ヶ月間積み上げた努力がやっと功を奏し始めた「スターキング」。この人気が続くかどうかはもちろん、土曜バラエティー番組界にも目に見える変化を起こすのかが注目される。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ソンハ
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