「君を守る恋」2PM テギョン、本当のあなたは誰ですか?

人々はよくムードメーカーという表現を使う。存在するだけでその場がより一層明るくなる人を示す表現である。テギョンはムードメーカーの良い例だ。
10asiaが「君を守る恋~Who Are You~」の撮影現場を訪れた日、初めての撮影シーンは主人公のヤン・シオンとチャ・ゴヌが働く警視庁の遺失物センターで行われた。
ヤン・シオンとチャ・ゴヌはお互いに向かって神経を尖らせていた。いつも言い争いをしながらも、少しずつ惹かれていっていることを知っているにもかかわらず、この瞬間の緊張感だけはどうすることもできなかった。恐ろしい眼差しで向かい合い、台詞を交わしていた二人の間にさらに陰気な存在がいた。ヤン・シオンだけに見える魂だった。魂が二人の間にいたため、遺失物センターに冷気が漂っていた。しかし、「カット!」というチョ・ヒョンタク監督の声が撮影を終了させた。その瞬間、テギョンの表情が完全に変わった。彼はヤン・シオンとさっきまで対立していたことがなかったように天真爛漫な笑顔を見せた。チョ・ヒョンタク監督がテギョンに近づいてディレクションを与えると、テギョンの表情がまた真面目になった。監督に自分の意見を積極的に話す姿も見えた。テギョンにとってチャ・ゴヌは特別な存在である。彼の話によると今後もずっと演技を続けていくつもりであり、そのたびにチャ・ゴヌという人物はテギョンが初めて務めた主演として思い出されるキャラクターとなる。だから、テギョンはより一層チャ・ゴヌ役に集中している。
しかし、心の中の情熱を維持することは言葉で言うほど簡単なことではない。それは、ドラマの撮影現場のほとんどがそうであるように、同じシーンを何百回も撮り直すからだ。角度を変えて撮影したり、同じ角度でも照明を変えたり俳優の姿勢を直して撮影したりする。放送ではわずか5分程のシーンでも撮影に1時間以上かかる場合が多い。

チョ・ヒョンタク監督は常に自分を信頼してくれて、情熱的にチャ・ゴヌになっていくテギョンがとても気に入ったようだ。彼はテギョンと作品をするようになったきっかけについて説明をしながら、俳優への愛情を隠さなかった。「テギョンをキャスティングしたことは、ドラマ監督としては異例なことでした。彼に出演オファーを出しながら期待はしましたが、出演してくれないかもしれないと思っていました。でも、彼は快く引き受けてくれました」
それでは、彼はどうして最初からチャ・ゴヌ役にテギョンを選んだのだろうか。「彼は自分が務めるキャラクターに対する期待感を持っていると同時に、準備の整った人でもありました。準備といっても何かをわざと作り出すわけではなく、本来のテギョンが持っている部分が自然とチャ・ゴヌに染み込んでいくようなタイプでした。だから今はチャ・ゴヌを演じるテギョンではなく、チャ・ゴヌがテギョン化されていく過程なんです」
演技をしながら合間合間に緊張感を高めたり、ほぐしたりする調節方法を学んでいると話したテギョンは、チョ・ヒョンタク監督の言葉のように自然と自分に染み込んでいるチャ・ゴヌを感じているように見えた。
現場でそのようなテギョンの姿を注意深く観察していた時、チョ・ヒョンタク監督が再び記者のそばに来て話しかけた。「よく見てください。自分と配役の間で相互作用を起こします。角ばったところが徐々に丸くなるように整理している過程なんです。実は、テギョンがどんな決定を下してチャ・ゴヌになろうと決意したのかはよく分かりません。それに彼がその役を見事に演じていることにおいて、テギョンの何が決定的な手がかりを与えたのかもよく分かりません。ただ、演出する立場から見ると、俳優と配役との相互作用、化学反応が起きることがとても素晴らしいです」

俳優が演技をするということは、自分とは違う人になっていく過程である。自分に与えられたキャラクターを演じるということは、俳優がみんな自分の中に存在しない新たなものを創造するということではない。数多くの想像力と繰り返される訓練により、自分の多様な感情の中から一つ、またはいくつかを取り出して、自分の中にいる自分、または違う自分を見つけ出す。そのように「君を守る恋~Who Are You~」とは、俳優が忘れてはいけない自分への質問である。自分の中の自分、あなたは誰ですか?
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ペ・ソニョン、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン、チェ・ユンジョン
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