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国楽ガールズグループMIJI「伝統楽器を弾くお姉さんに魅了された?」

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国楽ガールズグループMIJI“ビジュアルで勝負?私たちは音楽のカラーでアピール”

MIJI(ミジ)は“韓国の国楽界のアベンジャーズ”との表現が適切だろう。2008年、国楽界のガールズグループが結成されるとのニュースに1000人ほどが志願した。その中から8人が選ばれた。100対1の競争を勝ち抜き、国楽ガールズグループが誕生する瞬間だった。

現在は6人に再編され活動しているMIJIは、海外で韓国音楽の優秀性を広く伝える“韓国国楽の伝道師”のグループでもある。ソリ文化の殿堂でワールドソリ広報大使に任命され、26日に「MIJIと共にするハッピーコンサート」を開催したMIJIとインタビューを行なった(メンバーのイ・ヨンヒョンは、個人的な事情によりインタビューに参加できなかった)。

―MIJIというグループ名がつけられたきっかけは?

チン・ボラム:“知らない未知の世界”との意味からちなんだ名前だ。大衆が良く知らないかもしれない韓国の国楽を、MIJIという国楽グループを通じて知らせようとの意味だ。美しいの美と、知るの知で“美しさを知らせる”との意味を込めている。

―グループ活動をする前、最初に音楽をすることになったきっかけは?

イ・ギョンヒョン:国立伝統芸術高校に入学してから音楽を始めた。入学する時は、今演奏する楽器の奚琴(ヘグム:韓国の伝統弦楽器)のことがよく分からなかった。良く知られた楽器よりは知られていない楽器を演奏したいと思い、奚琴を始めた。大衆音楽とのコラボレーション作業が多い。最初は伝統楽器だけを勉強したため、大衆音楽に取り入れるにおいて苦労した。大衆音楽の特徴を身に付けるために努力した。

シン・ヒソン:中学生の時にサムルノリ(韓国の現代音楽)で国楽を始めた。国楽ならではのリズムに魅力を感じた。西洋にジャズのようなリズムがあるとすれば、韓国の音楽はチャジンモリのような、固有のリズムがある。高校生の時に楽器を専門的に演奏したく、笙簧(センファン:雅樂器の一種)とピリ(笛)、太平簫(テピョンソ:ラッパのような伝統楽器)を習った。3つとも唇をつける方法や指を置く方法など、奏法が違う。公演では3つの楽器のうち、公演でもっともたくさん使われる楽器から多くの時間をかけて練習する。

写真=ファーストエンターテインメント
チン・ボラム:小学校2年生の時から課外活動として伽倻琴(カヤグム:韓国伝統の弦楽器のひとつ)を始めた。母の勧誘で始めたので、最初は興味が無かった。個人的にはアニメの音楽と映画の音楽が好きだ。国楽ではアニメの音楽に接することができなかった。伽倻琴の旋律でアニメーション音楽や映画音楽に挑戦したかった。小学校の5年生の時から伽倻琴に愛着を持つようになった。伽倻琴は練習する前に手をほぐすことが重要だ。30分ほど手をほぐして伽倻琴の練習をしないと、本当の実力が出ない。

ナム・ジイン:中学校に入学して大芩(テグム:横笛の1つ)を始めた。子供新聞で主管するオーディションがあったが、そこに合格してから専攻する楽器を選ぶことができた。小さい頃から、吹く楽器に素質があった。風の音を表現するにおいては、大芩ほどの楽器がない。大芩と小芩(ソグム)を専攻した。

ソン・ムンソン:国楽院に通ってみないかとの先生の勧誘を受け、小学生3年生の時に課外活動として伽倻琴を習っていたところ、パンソリ(韓国固有の語り物の歌唱)の魅力にはまった。

アイドルを観に来て“伽倻琴のお姉さん”に魅了された?

写真=ファーストエンターテインメント
―大衆には“国楽”といえば“難しい”との先入観が強い。

イ・ギョンヒョン:国楽の楽器でも大衆音楽を表現できるということを知らせたい。大衆が親しみを感じられるように近づくことが重要だ。最初は国楽を専攻したのに何故、大衆音楽をしなければならないのだろうかという混乱が無いわけではなかった。にもかかわらず、大衆に好まれるものをすることが重要だということに気づいた。今後は国楽に対する関心を高めたいと思う。

チン・ボラム:MIJIの曲のレパートリーには「チャンピオン」がある。PSY先輩の曲を国楽に編曲したものだ。思ったより反応が爆発的だった。最初は国楽に大衆歌謡を取り入れることができるのかとの疑問があったが、作った音楽を聴くと、演奏した私たちもびっくりする。

―音楽ランキングを紹介する番組にも出演した。

シン・ヒソン:デビューの時から音楽番組にたくさん出演した。MBC「ショー 音楽中心」で他のアイドル歌手と3ヶ月間コラボレーションをした。観客が青少年だ。国楽をしながら10代の観客から反応を引き出すことは難しいが、MIJIは大衆的な色が強く、10代の観客からも反応があった。

初めて見る伝統楽器をその場で観客たちが検索し、楽器について教えて欲しいとしたり、「伽倻琴のお姉さん、綺麗です」と言った反応があった。他のアイドルを見に音楽番組の客席に座ったが、MIJIの音楽を聴いてMIJIのファン掲示板に会員登録する青少年のファンもいた。国楽の公演をしながら青少年から熱い反応を得たことが多くなかったため、そういった応援に元気が出た。

写真=ファーストエンターテインメント
―海外公演も多かった。

ソン・ムンソン:PSY先輩の「江南スタイル」が流行ったとき、海外公演が多かった。伽倻琴でカノンを演奏するなどの国楽的な曲と、バラードのように落ち着いた曲、楽しい曲を多彩に演奏し、最後に「チャンピオン」や「江南スタイル」を演奏すると雰囲気が一気に盛り上がる。

チン・ボラム:昨年MIJIは日本とアメリカ、スペイン、アルゼンチン、ベトナムの5ヶ国で演奏を行なった。国ごとに好む音楽のカラーが違う。例えばヨーロッパはクラシックな演奏曲を好む。アメリカはK-POPを好む。スペイン・バルセロナに行ったときはファンの方々がMIJIだけが演奏できるオーケストラ的な音楽を好みながらも、K-POPを演奏する時に大きな歓声を上げてくださった。当時、バルセロナのファンたちの熱狂的な反応を未だに鮮明に覚えている。

―海外のファンたちの反応や青少年ファンたちの反応が熱狂的であれば、MIJIは音源を録音するグループではなく、観客の前で演奏する現場性が強いグループだ。

シン・ヒソン:メンバーたちは短くて10年、長くて15年ずつ国楽に携わった。ガールズグループがビジュアルで勝負する面があるとすれば、MIJIは音楽のカラーでアピールするグループだ。音楽でお見せしなければならないのに、それさえライブでしなかったら中身のない殻だけがステージに立つことと同じだ。ライブで音楽を披露すると、演奏するメンバーたちも楽しくなる。楽しい姿を見せてこそ、ファンの皆様も楽しめる。
元記事配信日時 : 
記者 : 
パク・ジョンファン

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