イ・テギョン&チョン・グクヒャン主演の映画「ヘオク」韓国で12月に公開決定…ポスターと予告編を解禁

同作は、名門大学を卒業して行政考試(韓国の高位公務員試験)を準備するヘオクのホラー映画よりも怖い現実ストーリーを描く。
公開された2種類の予告ポスターは、読書室に座って意欲を燃やしているヘオクの後ろ姿が収められている。特に同じようで異なる雰囲気の2種類のポスターでは、読書室の壁を埋め尽くしている文字が目を引く。「ヘオク VER」予告ポスターは「私は最高だ! 私は一流だ!」「必ず合格しなければならない」「私の勉強時間は、私の年俸だ」「諦めなどない」など、自分自身を応援してムチを打つフレーズが並べられ、行政考試への強い意志を見せる。しかし「結果は出たの?」という質問は、ヘオクの疲れたような後ろ姿と共に試験に取り組む若者たちの現実を見せている。
「母 VER」の予告ポスターは、娘の試験合格を応援する母の執拗な心とヘオクの疲れた本音をポストイットを通じて見せ、見る人々の共感度を高める。「お母さん、私合格したよ」「あなたは最高だから、一流だから何だってできるよ」「ごめんね……私もなんで落ちたのか分からない」など、ポストイットに記載されたフレーズが、母と娘の関係性から来るリアルな現実の恐怖を感じさせ、ストーリーに対する好奇心を刺激する。

続いて、部屋を丁寧に掃除しながら「あなたは一流なんでしょう? 何でも最善を尽くさないと」という言葉は、娘に期待と希望をかけた自分の欲望を表す。模擬試験で高得点を獲得して1次試験に合格したヘオクの姿が見え、順風満帆に進みそうだった彼女の人生は「大丈夫? 忘れて初心に戻ろう」という母親の応援の言葉には「もうやめたいの」とし、疲れたヘオクの心を垣間見ることができる。また、読書室でも塾の講義を聞きながらも止まらない彼女のくしゃみは、試験合格が人生においてどれほど負担になっているのかを見せる。最後に試験合格という母親の目的が、自分の目的になってしまった状況で「絶対諦めない!」「どう? 結果出たんでしょう?」「私、やめちゃダメ?」という2人のすれ違う気持ちが現実をリアルに反映し、映画の本編に対する関心を集めている。
「ヘオク」は「第47回ソウル独立映画祭」の「新しい選択」コンペティション部門に出品され、「久しぶり吟味にできる映画」「『セッション』の新林洞(シンリムドン)バージョンのようだった映画。見ている間、さまざまの感情に包まれる、吸い込まれるような映画」「ポンテイル(ポン・ジュノ+ディテール)に負けず、1つ1つ考えさせられるものが多かった映画」など観客の絶賛を受け、WatchaPediaのレビュー4.2点を記録した話題作だ。「少女」「Film Adventure」「Unboxing Girl」のイ・テギョンが、名門大学を卒業して行政考試を準備するヘオク役を務め、演技経歴だけで30年を超えるチョン・グクヒャンが母親役で、スクリーンを通じて深い演技の貫禄を見せる予定だ。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ボラ
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