「京都から届いた手紙」ハン・チェア“夫チャ・セチが撮影中ずっと子供の面倒を見てくれた”

映画「京都から届いた手紙」は、偶然見つけた古い日本語の手紙から、50年間胸の中にだけしまっていた母の大切な秘密を知った釜山(プサン)の三姉妹の物語を描いた切ない家族ドラマだ。
キム・ミンジュ監督の自伝的なストーリーをもとに制作された同作は、「釜山国際映画祭」のほか、フランスの「ヴズール国際アジア映画祭」、スペインの「イマジンインディア国際映画祭」、「ロンドン韓国映画祭」「大阪韓国映画祭」などに公式招待され、作品性が認められた。さらに、「ヴズール国際アジア映画祭」では審査委員賞とINALCO特別言及賞を受賞すると共に、「イマジンインディア国際映画祭」では、脚本賞部門のRunner-upを獲得し、国境を越えた普遍的な家族愛と母性愛の美しさが認められた。
ハン・チェアは、家族を守ろうとする長女のヘジンを熱演。重い責任感のために釜山を離れることができず留まる長女役で、イメージチェンジを試みた。これまで見せてきた洗練された都会的なイメージとは全く異なる、地味で気さくな姿で、厳しい現実に疲れた人物を見事に演じこなした。彼女は釜山で生まれ、蔚山(ウルサン)で育っただけに、慶尚道(キョンサンド)なまりも上手に話せた。

続けて「ありがたくも、今回の映画を撮影しながらとても楽しかったです。以前はそれほどデビューも難しくなかったですし、無名生活も長くなかったので、作品に接する時、情熱を全て注ぐことができなかったんです。少し世間知らずなところがあって、甘く考えていたようです」とし、「『大スターにならなきゃ、ヒロインとしてカンヌに行かなきゃ』とは全く思いませんでした(笑)。作品に出演できないと思っていたところ、この映画を撮ったのでとても大切でした。私に台本をくれた監督に今もありがとうございますと言うんです。過去と比べると確かに温度が違います。以前は早く家に帰りたいと思いましたし、『何をもっと撮る必要があるの』と思っていたけれど、最近では一つひとつのシーンをもっと大切にしなければならないと思って、ターニングポイントになったと思います」と愛情を表した。
作品に出演していない時、バラエティ番組に出演していた彼女は、シン・ドンヨプと夫婦バラエティ「休む夫婦」のMCとして活躍した。この番組では夫のチャ・セチと寝室を別にしていると率直に告白した。
これについて彼女は「結婚して子供を産んだら自然にそうなります。子供のケアをして寝かせるとみんなそうなりますし、それが楽なんです」とし「でも番組ではそうしてはいけないと言いました」と笑った。

2人にはバラエティ番組のオファーが入ったが、チャ・セチの反対で全て叶わなかったという。これに対し、「夫はテレビに出演する考えが0.000000001%もない人なんです。確固たる考えを持っています。私は夫のことを本当によく知っています。そのようなことをする人ではありません。番組に出演したり、写真を撮ったり、そういったこととはかけ離れています」と話した。
また「夫は私が出演したドラマや映画も見ません。バラエティだけは見ます」とし「きれいに笑ったら変だと指摘するし、本気で笑うと『あんな風に笑って~あれが君だよ』と言います(笑)。私が出た映画を流したら見られないと言っていました。ドラマはもっと見れません」と話した。
続けて「今回の映画『京都から届いた手紙』も見ないと思います。でも、私はむしろ見ない方がいいです。『演技がどうだ、きれいに撮れた』などの話が負担になるんです。だから楽でいいです(笑)。夫は私のことについて一切干渉しません。私も夫がすることに一切干渉しません。そのおかげでお互いに楽でいいんです」と話した。

ハン・チェアは夫が女優の活動も積極的に支援してくれるとし、「たくさんサポートしてくれます。私が元々仕事をする人でしたから」とし「子供はまだ私が出かけることが好きではありません。ママが出かけたら泣くけれど、その後はまた平気になります。別れる時はまだ大変です」とつけ加えた。

「もし本当に芸能人になると言ったら、積極的にサポートするか?」と聞くと「いいえ、やらないでほしいですね。今の状況を見ると、芸能人になれるフィジカルではありません」と冷静な評価を下し、笑いを誘った。
新ドラマ「胸ぐらを一回つかまれましょう」を撮影している彼女は、「今やっている作品が、見た目が魅力的で美しく見える役です。でも、あえてメイクを薄くしました。もちろんきれいに見えたらいいけれど、私がメイクをしたとして、どれほどきれいに見えるでしょうか」とし「簡単に言えば、きれいに見えたい、若く見えたいと思ってあがくのが嫌だったんです。私の姿で役をやりたいです。私の年齢よりは若い役を演じるけれど、わざわざ若く見せるためにメイクをしたりはしません」と明かした。
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- 記者 :
- ハ・スジョン
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