「京都から届いた手紙」ハン・チェア“夫チャ・セチが撮影中ずっと子供の面倒を見てくれた”
写真=PAN CINEMA
6年ぶりに映画に出演したハン・チェアが、夫のチャ・セチの積極的な支援に感謝すると共に、夫が自身が出演した作品を絶対見ない理由を公開した。映画「京都から届いた手紙」は、偶然見つけた古い日本語の手紙から、50年間胸の中にだけしまっていた母の大切な秘密を知った釜山(プサン)の三姉妹の物語を描いた切ない家族ドラマだ。
キム・ミンジュ監督の自伝的なストーリーをもとに制作された同作は、「釜山国際映画祭」のほか、フランスの「ヴズール国際アジア映画祭」、スペインの「イマジンインディア国際映画祭」、「ロンドン韓国映画祭」「大阪韓国映画祭」などに公式招待され、作品性が認められた。さらに、「ヴズール国際アジア映画祭」では審査委員賞とINALCO特別言及賞を受賞すると共に、「イマジンインディア国際映画祭」では、脚本賞部門のRunner-upを獲得し、国境を越えた普遍的な家族愛と母性愛の美しさが認められた。
ハン・チェアは、家族を守ろうとする長女のヘジンを熱演。重い責任感のために釜山を離れることができず留まる長女役で、イメージチェンジを試みた。これまで見せてきた洗練された都会的なイメージとは全く異なる、地味で気さくな姿で、厳しい現実に疲れた人物を見事に演じこなした。彼女は釜山で生まれ、蔚山(ウルサン)で育っただけに、慶尚道(キョンサンド)なまりも上手に話せた。
久しぶりに復帰した映画の現場が非常に大切だったという彼女は「結婚する前は、私がやっている仕事が当たり前だと思っていたけれど、結婚後は考えががらりと変わりました。結婚や出産後にも仕事をしたのですが、今の自分に合った作品に出会えなかったですし、高齢出産だったので、復帰までかなり時間がかかるだろうと思いました。私が考えていたほど簡単ではないと感じました」と明かした。
続けて「ありがたくも、今回の映画を撮影しながらとても楽しかったです。以前はそれほどデビューも難しくなかったですし、無名生活も長くなかったので、作品に接する時、情熱を全て注ぐことができなかったんです。少し世間知らずなところがあって、甘く考えていたようです」とし、「『大スターにならなきゃ、ヒロインとしてカンヌに行かなきゃ』とは全く思いませんでした(笑)。作品に出演できないと思っていたところ、この映画を撮ったのでとても大切でした。私に台本をくれた監督に今もありがとうございますと言うんです。過去と比べると確かに温度が違います。以前は早く家に帰りたいと思いましたし、『何をもっと撮る必要があるの』と思っていたけれど、最近では一つひとつのシーンをもっと大切にしなければならないと思って、ターニングポイントになったと思います」と愛情を表した。
作品に出演していない時、バラエティ番組に出演していた彼女は、シン・ドンヨプと夫婦バラエティ「休む夫婦」のMCとして活躍した。この番組では夫のチャ・セチと寝室を別にしていると率直に告白した。
これについて彼女は「結婚して子供を産んだら自然にそうなります。子供のケアをして寝かせるとみんなそうなりますし、それが楽なんです」とし「でも番組ではそうしてはいけないと言いました」と笑った。
ハン・チェアは元サッカー監督チャ・ボムグンの息子チャ・セチと2018年5月に結婚し、その年の10月に第1子となる女の子を出産した。
2人にはバラエティ番組のオファーが入ったが、チャ・セチの反対で全て叶わなかったという。これに対し、「夫はテレビに出演する考えが0.000000001%もない人なんです。確固たる考えを持っています。私は夫のことを本当によく知っています。そのようなことをする人ではありません。番組に出演したり、写真を撮ったり、そういったこととはかけ離れています」と話した。
また「夫は私が出演したドラマや映画も見ません。バラエティだけは見ます」とし「きれいに笑ったら変だと指摘するし、本気で笑うと『あんな風に笑って~あれが君だよ』と言います(笑)。私が出た映画を流したら見られないと言っていました。ドラマはもっと見れません」と話した。
続けて「今回の映画『京都から届いた手紙』も見ないと思います。でも、私はむしろ見ない方がいいです。『演技がどうだ、きれいに撮れた』などの話が負担になるんです。だから楽でいいです(笑)。夫は私のことについて一切干渉しません。私も夫がすることに一切干渉しません。そのおかげでお互いに楽でいいんです」と話した。
クールにそれぞれの生き方を尊重しながら生きているが、映画撮影で1ヶ月以上家を空けた時は、チャ・セチが娘の育児を100%担当したと明かし、感謝を伝えた。彼女は「釜山で撮影したため、ソウルに行けなかったんです。パパが全てケアしました。娘の誕生日にも行けなかったですし、テレビ電話だけしました。心配したけれど、意外と上手だったんです」とし「私に『撮影を終えて早く来て』と言うこともありませんでした。むしろ『仕事を頑張って来て』と楽な気持ちにしてくれました。『私がいないから私の大切さが分かるでしょう。一度経験してみて!』と言ったけれど、全くそのようなことがなくて、とても幸せに過ごしました。子供とパパの2人ともそうでした(笑)。娘が『お母さんに会いたい。お母さん、いつ来るの?』とは言ったけれど、泣いたりはしなかったんです。平和でした」と笑った。
ハン・チェアは夫が女優の活動も積極的に支援してくれるとし、「たくさんサポートしてくれます。私が元々仕事をする人でしたから」とし「子供はまだ私が出かけることが好きではありません。ママが出かけたら泣くけれど、その後はまた平気になります。別れる時はまだ大変です」とつけ加えた。
ハン・チェアは、娘が芸能人になりたがっていることについて、あまり嬉しくないと語った。「娘はまだ幼いけれど、ママが女優でテレビに出る人だということは少しずつ理解しています。幼い頃から父親と似た伯父(チャ・ドゥリ)や祖父(チャ・ボムグン)が出てきたら認識できていました」とし「娘が自分もテレビに出る人になりたいと言っていました。私が作品で泣けば、一緒に泣くんです。6歳なのに芸能人の才能があるようです。テレビに出たがっています。私にテレビに出られるようきれいに撮ってくれと言いました(笑)。ミュージカル女優やガールズグループ、アイドルになりたいと言っています」と語った。
「もし本当に芸能人になると言ったら、積極的にサポートするか?」と聞くと「いいえ、やらないでほしいですね。今の状況を見ると、芸能人になれるフィジカルではありません」と冷静な評価を下し、笑いを誘った。
新ドラマ「胸ぐらを一回つかまれましょう」を撮影している彼女は、「今やっている作品が、見た目が魅力的で美しく見える役です。でも、あえてメイクを薄くしました。もちろんきれいに見えたらいいけれど、私がメイクをしたとして、どれほどきれいに見えるでしょうか」とし「簡単に言えば、きれいに見えたい、若く見えたいと思ってあがくのが嫌だったんです。私の姿で役をやりたいです。私の年齢よりは若い役を演じるけれど、わざわざ若く見せるためにメイクをしたりはしません」と明かした。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ハ・スジョン
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