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カスタム衣装制作まで…K-POPアイドルにとって大学の学園祭が特別な理由とは

マイデイリー
写真=NCT DREAM、IVE Instagram
今年も多数の人気アイドルたちが、韓国の大学の学園祭に出演し、注目を集めている。

今年も慶熙(キョンヒ)大学、梨花(イファ)女子大学、高麗(コリョ)大学、建国(コングク)大学、延世(ヨンセ)大学などが学園祭を開催した。毎年、各大学の学園祭でどんなアーティストがパフォーマンスを披露するのか、そのラインナップに大きな関心が集める。

アーティストの立場からしても、学園祭はコンサート、ファンミーティング、音楽番組と同様、重要なスケジュールになった。所属事務所はカスタム衣装を制作し、セットリストまで学校のコンセプトに合わせて準備する。出演料だけを考えると、他のイベントに比べて高額ではないかもしれないが、アイドルたちは競って学園祭に参加する。

一番大きな理由は、自然に広報ができるためだ。学園祭に出演すると、時には1万人を超える観客のスマートフォンのカメラが向けられる。公演がまだ終わっていないうちからチッケム(一人にフォーカスして撮影した映像)、写真、TikTokのショート動画などにより、リアルタイムで拡散される。所属事務所の立場からも、費用をかけずにプロモーションの効果が得られる機会になる。ある関係者は、「約5分ほどの学園祭の動画が、地上波の音楽番組に出演したのと同様の効果を持つこともある」と評価する。

実力がしっかりしているチームにとっては、学園祭が人気を得るチャンスでもある。20代の若者たちの前で披露するボーカル、チームワーク、ステージマナーが、あっという間にグループのイメージを変えることがある。実力とステージを圧倒する力を証明できれば、あっという間にイプドク(オタク入門)させることができる。

学園祭の観客が多層的という点も魅力的だ。特定のグループを見るために集まるファンもいるが、在校生や、学園祭を楽しむ目的で集まったライト層が多い。そのため、ファンだけでなく、多数の人々を一気に魅了することができるチャンスにもなる。実際にステージが終わった直後、SNSで「今日初めて見たがファンになった」「パフォーマンスを見てアルバムを購入した」などの反応を見ることも少なくない。

最近の学園祭は所属事務所、アイドル、学校、学生、ファンにとって、コンサート、コンテンツ、コミュニティが交差する戦略的な空間へ進化した。口コミで広がる現場の雰囲気、実力を証明する生パフォーマンス、学校だけのアイデンティティを収めたカスタム衣装まで。アイドルにとって学園祭は、単純に出演料をもらうイベントではなく、K-POPのブランド価値を高める場になっている。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・スンギル

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