千賀健永、韓国で初となる個展「Essence of Love」を7月25日より開催

Kis-My-Ft2のメンバーとして広く知られる千賀健永は近年、絵画、彫刻、キャラクターを中心とした物語表現を通じて、その創作活動を視覚芸術へと着実に広げてきた。本展は、彼の芸術的歩みにおいて重要な一歩となるものであり、「愛」という力強くも変化に富んだ感情を深く探求する機会となる。

彼の絵画スタイルは、即興性とジェスチャーを基軸としており、本能と身体の動きに委ねながら作品を生み出していく。重ねられた筆致、生き生きとした線、彫刻的なフォルムが交錯し、感情の持つ強度と予測不可能性を視覚的に浮かび上がらせる。振付やパフォーマンスのバックグラウンドを活かした作品は、リズムと感情に満ち、観る者に立ち止まり、内省し、心でつながる体験を促す。

本展は、ホワイトストーン・ギャラリー・ソウルの1階および4階にわたり展開され、千賀健永が「FiNGAiSM」と呼ぶユニークな世界観が、多様なメディアを通じて没入的に展開される。感情、記憶、そして意味ある表現を追い求める創造性を称える展示となっている。
また本展と同時に、地下1階では俳優・アーティストであるパク・ギウン(Park Kiwoong)による個展「FUTURESUPERHERO」も開催される。両者の展示は、エンターテインメントとアートの領域を横断する表現者たちの創造的実践を称え、パフォーマンス、アイデンティティ、想像力をテーマに、それぞれ異なるながらも響き合うヴィジョンを提示する。

彼の代表的なキャラクター「FiNGAくん」は、振付の際に意識する「手」の動きから着想を得ており、幼少期の祖母との思い出からも強い影響を受けている。当初は、油絵やアクリル画の技法を学びながらキャンバスに向かっていたが、イメージを具現化する難しさに直面。そこで、描くモチーフを決めずに筆を走らせ、偶然生まれる形や線から想像を膨らませる手法を取り入れ、より自由で躍動的な表現を追求するようになった。
このプロセスを基に「FiNGA」を中心としたデジタルアートやペインテイング、立体造形、3D アニメーション、リメイクスニーカーなど多彩な手法で唯一無二の世界観を構築。特にオリジナルスニーカー制作では、靴職人のもとで素材選びから縫製までの工程を学び、ポストミシンを使用した立体的なデザインを手掛けるなど、細部にまでこだわり抜いた作品を生み出している。線の太さや筆圧の変化を活かした表現方法を学び、偶発性を大切にすることでアートの幅を広げてきた。
「FiNGA」は千賀自身の創作の原動力であり、彼のアート活動の象徴的な存在だ。自身の感性と経験を融合させながら、これからも新たな表現を探求し続けていく。




■開催概要
千賀健永個展「Essence of Love」
会期:2025年7月25日(金)~8月24日(日)
会場:ホワイトストーンギャラリー ソウル
営業時間:11:00-19:00
休館日:月曜
所在地:70 Sowol-ro, Yongsan-ku, Seoul, South Korea
■関連リンク
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- Kstyle編集部