Kstyle
Kstyle 13th

小学校教諭が生徒に恋?韓国で物議のウェブ漫画、ドラマ化に教育団体が声明「グルーミング犯罪の美化」

Newsen
写真=ウェブ漫画「私が愛する小学生」
ウェブ漫画「私が愛する小学生」のドラマ制作に激しい反発が起きている。

韓国教員団体総連合会(以下、韓国教総)は7月1日「『私が愛する小学生』ドラマ制作、放送を直ちに中断せよ!」というタイトルの声明を発表した。

NAVERなどで連載された韓国のウェブ漫画「私が愛する小学生」は、恋人と別れた小学校教諭がゲームの中で出会ったキャラクターが教え子であることを知り、妙な感情を抱く物語を描く。以前からこのような設定が問題視されていたことに加え、最近は同作がドラマ化されるという内容が報じられた。

これを受けた韓国教総は「最近、マスコミを通じて女性教師と小学生の間の恋愛感情を題材にしている『私が愛する小学生』のドラマ制作が伝えられ、教育界はもちろん、社会的に懸念が高まっている」とし、「これに対して韓国教総は深い遺憾と懸念を表し、該当ドラマが社会と教育現場に及ぼす悪影響と児童、青少年に加えられる恐れがある潜在的な暴力を考慮し、直ちに制作を中断することを強く求める」という立場を示した。

また「教師は自分が教える生徒と信頼関係を形成し、他の職種よりも高い道徳性、専門性をもって教育に取り組まなければならない職位にいる。このような地位を悪用し、未成年の弟子と私的に心を通わせ、これを恋愛関係に発展させる叙事は決してロマンスやファンタジーとみなすことのできない、明白なグルーミング(性的目的で相手を手なずける懐柔行為)犯罪の美化だ」と強く批判した。

続けて「したがって、創作と芸術的独創性という名分の下、児童を性的対象化する試みは決して正当化してはならない。該当ドラマの題材は教育現場で献身するすべての教育者の名誉を失墜させ、教職社会全体に対する深い不信感をもたらすだろう。これは教師、生徒、保護者間の信頼という教育の根幹を揺るがす行為だ」と指摘した。

そして「このような作品が大衆にロマンスやファンタジーとして消費される場合、現実で起きるグルーミング犯罪の深刻性を希釈し、これを軽く考える間違った認識を拡散させる恐れが非常に大きい。また、ドラマの中で敏感な素材を演じる子役に心理的、情緒的に否定的な影響を及ぼすだろう。商業的利益のために、児童をこのような危険にさらすこと自体が、また違う形の暴力であるという批判から逃れることはできない」と声を高めた。

韓国教総は「師弟の間の不適切な関係は、教育者であれば、必ず守らなければならない教育的、道徳的価値を棄損し、教育の根本を崩す行為だ。絶対許されないことであり、厳重な処罰を通じて警鐘を鳴らさなければならない事案だ」と伝えた。

さらに「教総は、文化・芸術領域で創作の自由を十分保障すべきだという点には共感する。しかし、教師の正統な教育活動さえ分別のない児童虐待通報の標的になる現実の中で、教師を生徒対象のグルーミング犯罪の加害者として描写する内容は、教育現場に対する信頼を深刻に棄損するだけ」とし、「教総は教育不信をもたらし、児童保護に対する社会的通念と倫理を損ねたドラマ制作会社の責任意識不在を強く糾弾し、以下のように求める」と伝えた。

続けて「ドラマ制作会社と放送局は児童の健康的な成長を阻害し、教職社会の名誉を失墜させる内容のドラマ制作および放映計画をただちに撤回せよ」「放送通信審議委員会など、関係機関は該当コンテンツの社会的有害性、児童保護側面を徹底的に検討し、厳格に審議せよ」「今後児童、青少年の保護と教育的価値の棄損の恐れがあるコンテンツ制作を根絶できるよう、制度的装置を強化せよ」などと要求した。

最後に「教総は教育者の名誉を守り、教育現場の信頼回復のためにこれからも努力する。全国教員に対する権威の棄損と児童を対象にする非教育的、反社会的コンテンツが流通されないよう、最後まで対応していく」と強調した。

韓国教総のカン・ジュホ会長は「教師と生徒の信頼を歪曲された叙事で、面白がるのは、教育を戯画化することだ」とし、「その被害は結局、学校に通う生徒と沈黙する教師に回ってくる」と伝えた。

・満9歳の参加者も…新オーディション番組「UNDER15」に国内外から非難殺到

・ドラマ「コンビニのセッピョル」に6000件以上の苦情殺到…未成年のタバコ購入&売春シーンまで?演出が議論に
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ミンジ

ranking