劇場版「鬼滅の刃」韓国での始球式が中止に…光復節を前に不適切と批判

劇場版「鬼滅の刃」無限城編が韓国で公開を控えた中、9日に現地で予定されていた公開記念の始球式イベントが中止となった。

韓国のアニメ専門チャンネルANIPLUS KOREAは7日午前、公式Instagramを通じて「8月9日に、蚕室（チャムシル）野球場で会いましょう！」と投稿。この日行われるLGツインズのホーム試合で、炭治郎と禰󠄀豆子が始球式に登場すると明らかにした。

投稿によると、同イベントは劇場版「鬼滅の刃」無限城編の韓国上映を記念して開催されるもので、始球式のほかに限定アイテムが貰えるポップアップイベントも行われる予定だった。

しかし、当該の投稿には瞬く間に「光復節の直前に何を考えているのか」「作品は好きだがこれは違う」「なぜよりによって鬼滅？」といった批判コメントが殺到。同日午後にはイベントの中止が発表される事態となった。

同チャンネルは、イベントの中止を知らせる投稿を通じて「8月9日に予定されていた蚕室野球場の始球式／ポップアップイベントは中止となったことをお知らせする」と明らかに。「待っていてくださったファンの皆さまには、ご了承をお願いする」と伝えた。

「鬼滅の刃」は韓国でも絶大な人気を誇っているが、キャラクターの身に着けている小物などが「日本帝国主義を連想させる」とたびたびネットユーザーの間で議論となる作品でもある。そのため、8月15日の光復節（韓国の独立記念日）が目前に迫ったタイミングで、同作を大々的に取り上げたイベントの開催を疑問視する声があがることとなった。

蚕室野球場でのイベントは中止となったが、22日に韓国で公開を控えている劇場版「鬼滅の刃」無限城編に対する関心は依然として熱く、同作の前売り券の売上は8日時点で23万4,962枚を突破している。韓国では総観客動員数は300万人を超える見込みとの報道も少なくなく、今回の騒動が作品の興行に影響するのか否かにも大きな関心が集まっている。

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