Kstyle
Kstyle 13th

【REPORT】tripleS ∞!、初の日本ファンミーティングにファン熱狂「これからも見守ってください」

KstyleNews
写真=宮田 浩史
K-POPガールズグループ最多の24人で構成されるtripleS。大所帯による華麗なパフォーマンスと、青春時代の夢と痛みを刻み込んだ独自の世界観で熱狂的な支持を得る彼女たちだが、その魅力をよりストレートに伝えるための日本選抜ユニット・tripleS ∞!(トリプルエスハッチ!)が11月2日、東京・豊洲PITで単独イベント「tripleS ∞! 1st FANMEETING in Japan “SSSch∞!”」を開催した。

当日は、数々のオリジナルソングを中心に、ゲームやトークなどを交えて進行。強烈なオーラを放つステージングやMCの古家正亨との軽妙なやりとりを通じて、選抜ユニットならではの個性を感じたファンも多かったはずだ。

写真=宮田 浩史
2部制で行われたファンミーティングのうち、本稿では1部の模様をお届け。tripleS ∞!に参加しているのは、ジウ、チェヨン、ユヨン、スミン、コトネ、マユ、シオン、チェウォンの8人。

昨年10月に「アンタイトル(Untitled)」で日本デビューを果たし、2025年10月1日には1st EP「SecretHimitsuBimil」をリリースするなど、活動がさらに勢いづく中で行われた今回のイベントは、夏に開催した完全体での来日公演「tripleS A Live 25 in Tokyo」(東京・Kanadevia Hall)以来で約3ヶ月ぶり。会場内は期待に胸を膨らませたWAV(ファンの呼称)で満杯となった。

写真=宮田 浩史
ファンミーティングは定刻どおりにスタート。キュートなメンバー紹介映像に続いて、ステージ中央に8人のシルエットが浮かび上がる。1曲目は「Are You Alive」。希望と絶望の間で「幸せになりたい」と一生懸命生きる人たちを描くこの曲は、tripleSの代表曲のひとつであり、tripleS ∞!のバージョンでは、歌詞のメッセージ性がより鮮明になったように感じる。

コトネが「一緒に楽しんでいきましょう!」と話し、ジウは「みなさん、これからも見守ってください!」とコメント。歌い終えた8人は元気いっぱいに挨拶。早くもヒートアップした会場をさらに盛り上げようと、今度は日本デビューシングル「アンタイトル(Untitled)」を披露した。

写真=宮田 浩史
クールなドラムンベースに身を任せるように踊り、“無限の可能性を秘めて今動き出す、まだ名前のないストーリー”を歌い上げる彼女たち。間髪を入れずに始めた「Invincible」では、どんな試練と逆境の中でもダイヤモンドのように壊れない自我を表現するなど、両曲を聴くだけでも、他のアイドルとは異なるベクトルを突き進んでいるのがよく理解できる。

続いてはゲームコーナーへ。「白熱机卓球対決!」ということで、“本当の美少女たちチーム”(ジウ、ユヨン、コトネ、シオン)と“一番ギャルチーム”(チェヨン、スミン、マユ、チェウォン)に分かれてスリッパを使った卓球で勝負。

1対1の勝ち残り形式で最後までメンバーが残ったチームには、メンバーたちも大好物だというカルビーのお菓子“じゃがりこ”が贈呈されるという。このアナウンスに全員が大はしゃぎ、結局はジウが4連勝して“本当の美少女たちチーム”がお菓子を手に入れた。

写真=宮田 浩史
次は雰囲気をがらりと変えて、「Rising」と「Girls Never Die」を立て続けに熱唱。夢を叶えるために全力を尽くして走っていくことがどれほど重要で素敵な行為なのかを強く訴える前者、何度倒れても起き上がる少女たちを主人公にした、tripleSのテーマソングと言える後者は、8人のダンスフォーメーションでよりスタイリッシュなパフォーマンスへと昇華した。

いろいろなテーマで語り合う映像をはさみ、次に届けられたのは、10月1日リリースの新作「SecretHimitsuBimil」に収められた2曲。「TOKYO」はアンニュイな情感を詰め込んだダンストラック。東京のどこかにいる理想の人を待ちわびる歌詞が日本のファンの心情と重なるところが心憎い。

続いて、オフラインでのパフォーマンスは初公開となった「Password」は9月に先行配信されたナンバーで、早くも人気を集めている。軽やかなギターとシンセのリフに絡み合うように英語・日本語を混ぜて歌う様子は、完全体でのパフォーマンスとはまた違った魅力があった。

写真=宮田 浩史
ステージは再びゲームコーナーに突入。2回目の企画は「先生がきたぞ! ポーズを揃えてやり過ごせゲーム」。それぞれのチームにファン1人を加えた構成で「野球」「オーケストラ」「ロックバンド」といったお題をマネするもの。それが合っているかどうかはMCの古家正亨が判断する。いろいろとチャレンジした結果、2チームは引き分けに。勝敗よりも各人のキャラクターの良さが伝わる進行にすべてのファンが満足したに違いない。

充実したファンミーティングもいよいよ終盤。それぞれが感謝のメッセージを伝えた直後に始まった「###(∞! Ver.)」では、「もっと広い世界へ連れて行くわ」や「私を見つけてくれた君と歩んで行きたい」といったファンへ向けたフレーズを連発して、客席の熱気は一気に最高潮に。

客席におりて笑顔を振りまいた「トキメティック(Tokimetique)」は、ポジティブでコケティッシュな魅力が全開。曲調に合わせたナチュラルな歌唱も“この8人ならでは”といった感じだ。本編が終わった余韻が冷めやらぬ中、コミカルな映像をはさんでアンコールステージへ。

写真=宮田 浩史
最後は人気曲「Non Scale」で締めくくられた。幻想的なアレンジとともに「きみには私が必要」や「私をぜんぶあげるよ」など、聴き手を優しくつつみ込むような歌声を響かせるメンバーたち。そのリラックスした姿を観ると、tripleS ∞!としての今後の展開も相当期待できそうだ。

冒頭でも紹介したように、tripleSのセールスポイントは24人によるきらびやかな歌とダンス、不安定な気持ちを表現した歌詞、ハイクオリティなサウンドメイクなどがあげられるだろう。そしてさらに加えたいと思うのが、絶え間なく成長するための地道な努力や誠実さ。今回のファンミーティングは、そのようなもうひとつの魅力を別の形態=tripleS ∞!でクローズアップにしたものだったと言える。

取材・文 / まつもとたくお

写真=宮田 浩史
写真=宮田 浩史
元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

topics

ranking