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映画「旅と日々」シム・ウンギョン、三宅唱監督からのオファーに喜び“才能がないというセリフに共感した”

Newsen
写真=At9 Film
シム・ウンギョンが、日本映画「旅と日々」に出演した感想を明かした。

映画「旅と日々」(監督:三宅唱)に出演したシム・ウンギョンは、最近ソウル銅雀(トンジャク)区MEGABOX ARTNINEで行われたインタビューを通じて、作品について語った。

「旅と日々」は、もしかしたら終わりかもしれないと思った脚本家の“李”が、ひょんなことから訪れた雪国の宿で、思わぬ時間を過ごす夢のような物語。「きみの鳥はうたえる」「ケイコ 目を澄ませて」「夜明けのすべて」などで注目を集めた三宅唱監督の新作で、「第78回ロカルノ国際映画祭」で金豹賞を受賞した。

これに先立って「日刊スポーツ映画大賞」と「シンガポール国際映画祭」で主演女優賞候補になる快挙を成し遂げたシム・ウンギョン。彼女は2020年、映画「新聞記者」を通じて韓国女優としては初めて日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した。

この日のインタビューでシム・ウンギョンは、「事務所から三宅唱監督の映画のオファーが来たという話を聞いて“嘘じゃないでしょう?”と何度も聞き返したことを覚えています。飛び上がるほど嬉しかったです。台本を読んでいなかったのですが、“やらない理由がない”と思いました。今も実感できないほど光栄です」と話した。

何よりも「キャラクター“李”の“才能がないみたいです”というセリフに魅了され、この役を演じたいと思ったんです」と話したシム・ウンギョン。彼女は「私も毎回感じることであり、感情だからです。“李”は自分をありのまま見せられる勇気のあるキャラクターだと思って、魅力を感じました」と打ち明けた。

シム・ウンギョンは「スランプに陥っていた時期があまりにも長かったんです。そこから抜け出したと今も自信を持って答えることはできません。演技は私を縛る壁のように感じられます」と打ち明けながらも、「それでもなぜ演技を続けているのか。それは、他のどんなことよりも一番上手にやりたいと思うことだし、これからも知っていきたいことだからです。そのため絶え間なく挑戦し、努力するのだと思います」と伝えた。

そして「“李”を演じながら、自分の孤独感から解放されたのではないかと思います。いまだに演技が何なのかよく分かりませんが、それでもずっと何かをやっていけるエネルギーと勇気を得たと思います」とつけ加えた。

「いつからスランプを経験していたのか」という質問にシム・ウンギョンは、「11歳の時から演技を始めたが、ドラマ『ファン・ジニ』の撮影をして“演技はすごく難しい”と感じて、その時から自分の中に怖さが芽生え始めました。それでも心の片隅では欲もありました。“私が韓国で一番演技が上手な、最高の俳優になりたい”という。理想と欲望の間で迷っていたのです」と振り返った。

続いて「そして私が完全に崩れたのは、映画『怪しい彼女』で多くの人に愛され、『百想芸術大賞』でも大きな賞をもらった後です」とし、「当時を振り返ると、何の準備もなく、すべてが私にやってきた気がします。どうすればいいのか分かりませんでした。そこから崩れていったと思います。“子供の時から賞をたくさんもらっているけれど、私ってそれに相応しい人なのだろうか?”“実は天才ではないのではないか?”という気持ちになって、落ちこぼれになったみたいに感じました。天才になんてなれなくてもよかったのに。何かに囚われていたようです」と打ち明けた。

「演技をやめる・やめないと迷い、カフェでぼうっと座っていた瞬間に、急にこんなことを思い出したんです。“子供の時からカメラの前で演技をするのが好きで、その時が一番力になったような気がするのに。好きだという気持ちだけで続けることはできないのだろうか?”と。その時を起点に、映画『今日よりもっと!!』という作品を撮り、様々な挑戦を通じてぶつかり始めました。日本活動も一度挑戦してみようかという気持ちで始めたものです」と伝えた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ペ・ヒョジュ

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