「星から来たあなた」キム・ボミ“私には聞きたいことありませんか?”

SBS水木ドラマ「星から来たあなた」(脚本:パク・ジウン、演出:チョン・テユ)での万年助演ユ・セミ(ユ・インナ)の台詞だ。トップスターの親友に関する質問だけが自分に注がれるとやっとの思いで発した言葉だった。
多く出ても1話に2シーンだった。「星から来たあなた」の中のトップスターチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)のスタイリストで脇役を演じているキム・ボミ(28)はいつか自分に注がれるスポットライトを明るく、そして感謝する気持ちで待っていた。
5時間の待機、そしてワンシーン撮影「いつかは…」
映画「サニー 永遠の仲間たち」のボッキとして注目を集めるかと思ったら、元の位置だった。可愛らしい童顔に特有のコミカルな演技もこなせたが、なぜかスポットライトからは少し離れた演技人生を生きてきた。少ない分量に両親も寂しさを表したがキム・ボミは「大丈夫」という反応だ。
キム・ボミに「星から来たあなた」は待つことの連続だ。1話でワンシーン、脇役で愛されてる彼女だったが、長い時間待たされた後のワンシーン撮影、そしてまた待たなければならない状況は容易ではなかった。しかし、キム・ボミは「待つことにも方法はある」という言葉で特有のポジティブマインドをあらわにした。
「昔は待機時間が嫌でしたが、私だけが待っているわけではありません。私のマネージャーもスタッフもみんな一緒に待機するので、耐えられています。最近は一人で遊ぶ方法を会得しました。スタッフとおしゃべりをする楽しみもあります。待つことも一つのスケジュールだと思います」
「私には聞きたいことありませんか?」
熾烈な芸能界生活は「星から来たあなた」の中でも変わらなかった。ユ・セミは親友で売れっ子のトップスターチョン・ソンイに嫉妬した。ユ・セミのインタビューはいつもチョン・ソンイに対する質問がほとんどだった。このシーンにキム・ボミの顔が自然に重なった。すでにキム・ボミは検索ワードにチョン・ジヒョンが一緒につくほどだ。そのため、「星から来たあなた」でのユ・セミの立場が理解できるのかという質問を投げてみた。
これまでキム・ボミは「サニー 永遠の仲間たち」「九家の書」「主君の太陽」などを経て視聴者に名前と顔を知らせてきた。“シーンスティラー”(シーン泥棒、助演でありながらも出演シーンをものにする俳優のこと)と言うのだろうか。短い登場でもそのシーンを確実に演じきり、視線をとりこにした。特に最近放送終了した「バスケットボール」では特有のコミカルな演技で笑いを届けたりもした。着実にフィルモグラフィーを積み上げてきた彼女に「星から来たあなた」は出演期間と呼吸が長い作品。そのため愛情も大きく、作品にかける期待も大きい。
「始めよりはかなり慣れました。ますます良くなっていると思います。正直『九家の書』と『主君の太陽』の後、憂鬱な役だけ演じていたのではないかと心配していたら、再びコミカルな役が出来てよかったです。私が上手に出来ることを見せているようで、満足度が高いです。いつか注目されるその日のために一生懸命努力しています!」
「今年28歳、まだコミカルなキュートさがいい」
演技経歴はもう6年目、しかも年は20代後半だ。それでも童顔のおかげで制服が似合う“神様から授かった(?)”ルックスを持った。バレーのおかげで華奢で小柄な身体はおまけだった。それでかキム・ボミは年齢に合う役割よりはまだキュートな魅力がある役が似合った。
まだ若々しい美貌を見せ付けているキム・ボミはラブストーリーは30歳以降に先送りした。20代に出来る演技を十分見せた後、深いラブストーリーで続けていくという覚悟だ。
「30を越えたらラブストーリーを演じてみたいです。役さえ与えられればもちろん頑張ると思いますが、今はとりあえず脇役で満足しています。私のスタイルは30歳を越えたら見つけられそうです」
「2014年、振り返ったとき満足できれば」
2014年を終えた後、1年を振り返ったときキム・ボミが願うのは5つ星のうち星4つ半。2013年が星4つで終わったと言いながら、2014年は自分にもう少し寛大になりたいという気持ちを表した。「星から来たあなた」の人気のおかげで周りとドラマ関係者に気付いてもらう視線が増えたという言葉も付け加えた。「今は脇役にも関わらず、『星から来たあなた』といえば分かってくれます。もちろん新人というには古すぎる新人ですが、一度だけの新人賞ですのでSBSで必ず『演技大賞』の新人賞がもらいたいです。上半期、下半期引き続きドラマに出演して、視聴者にもっと顔を知らせたい願いもあります。年末の授賞式でお会いしたいです」
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- ムン・ジヨン、写真 : キム・ジェチャン
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