「花よりおじいさん」「応答せよ1994」をヒットさせたtvN芸能局局長が明らかにした“2014年の展望”

映画とドラマに限られていた監督の“ブランド”がバラエティーに適用されたのは、わずか数年前からだ。“米屋のおじさん”のニックネームで知られているキム・ヨンヒに続き、「無限に挑戦」のキム・テホPD(プロデューサー)と「ハッピーサンデー-1泊2日」のイ・ミョンハン、ナ・ヨンソクPDは、芸能人よりも有名な“信じて見ることのできるバラエティーPD”になった。
そして、イ・ミョンハンとナ・ヨンソクPDは、新しい職場でも間違いなく彼らの“名前の価値”を結果としてちゃんと出してきた。良い結果にはそれにふさわしい成果があるものの、放送局を移してから3年ぶりにイ・ミョンハンPDはtvNの芸能局の局長になった。「利口な部下たちがいたから私がこのポストについた」と語るイ・ミョンハン局長に会った。
「実は私が生き残るのが急務だったのに。ははは。賢明な奴ら(ナ・ヨンソク、シン・ウォンホPD)がいたおかげで、私がこの席に来た。『花よりおじいさん』と『応答せよ1994』の両番組が成功したから私のポジションが変わった。位置が変わったら、その時から徐々にチャンネルの全般的なバランスと新しい話題について深く考えるようになった」
たくさん悩んだ末に局長の職を受諾し、一ヶ月が経った今になって彼はやっと気をとりただしたと話した。一ヶ月間ずっと多くの企画会議に参加し、後輩たちと話を交わして目まぐるしく一ヶ月が過ぎた。CP(チーフプロデューサー)として何人かの後輩たちを指導してきた彼は、生まれて初めて以前より数十倍も大きな芸能局を率いて、以前にはなかった悩みまで抱くようになった。
「芸能局の核心は人である。つくる人たちのために、どれだけ自由な雰囲気を作ってあげるかが重要だ。『応答せよ』シリーズや『花よりおじいさん』に私が貢献した部分は、演出家たちが気楽に自分の考えを言う環境を作ったことだと思う。それで、局長になって以来、コンテンツの方向性よりも多くの演出家たちと人間的な関係を築くことにさらに多くの時間を割いていたところだ。それでこそ本質的な問題をきちんと追及することができるからだ」

「ケーブル界の反乱という表現が気持ち良かったりするが、実際には心配のほうががもっと大きい。人々が知っているケーブルの実体は、距離がある虚像だ。まだケーブルは地上波より大変な部分が多い。だから『応答せよ1994』と『花よりおじいさん』のような当りくじが、来年また来るかどうかは分からない。しかし重要なのは、『応答せよ1994』と『花よりおじいさん』のようなフォーマットが人々に通じたという事実だ」
イ・ミョンハン局長が言った当りくじのような「花よりおじいさん」と「応答せよ1994」に続いて、2014年にtvNバラエティーに対する国民の期待は一段と高まっている。それについて知らないはずがないイ・ミョンハン局長もはやり、明確な方向性を提示した。
「後輩たちが作った『花よりおじいさん』と『応答せよ1994』が、tvNの今後の歩みについてヒントをくれたようだ。地上波と非地上波プラットフォームを2分法というように見ていた固定観念を破った。結局『応答せよ1994』と『花よりおじいさん』を作った優秀な二人のPDが、地上波とケーブルの黄金比率を取り戻したのだ。昔は地上波との競争を回避しようとする立場だったが、今は全面勝負をしなければならない時が来た」
「『花よりおじいさん』と『応答せよ1994』のような大衆性のあるコンテンツが維持されて、『SNL KOREA』『ザ・ジーニアス』『ゴハン行こうよ♥』ような独特のコンテンツが一緒に進められなければならない。tvNは基本的なケーブルの特性を持っているために、すべての番組が『応答せよ1994』と『花よりおじいさん』に傾くと、バランスが崩れてtvNのカラーを失うことになる。しかし『花よりおじいさん』のようなプロジェクト性バラエティーは、インパクトは強いがいつも作れないという短所がある。それで規模面で小さいが、もっと独特なカラーの『ザ・ジーニアス』や『ゴハン行こうよ♥』のようなバラエティーとドラマを試みる予定だ」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ジヨン
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