【REPORT】CRAVITY、日本初オリジナルコンサートを開催!ファンと過ごした特別なバレンタインデー

3月26日にリリースされる日本2nd EP「Jelly Bean」収録全5曲の初生パフォーマンスを含む19曲を披露した。本稿では2月14日のバレンタインデーに、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行った東京初日公演の模様をレポートする。
CRAVITYは2020年4月14日に韓国でデビューした、セリム、アレン、ジョンモ、ウビン、ウォンジン、ミニ、ヒョンジュン、テヨン、ソンミンからなる9人組ボーイズグループ。2023年7月5日には日本1stシングル「Groovy -Japanese ver.-」で日本デビューを果たしている。これまで海外公演の一環となる「2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR “MASTERPIECE”」を行っているが、ファンコンを除くと今回の「Bitter & Sweet」が初日本オリジナルコンサートとなる。


パフォーマンスを終えると、全員で「LUVITY(CRAVITYのファン)、ハッピー・バレンタイン!」と挨拶。ヒョンジュンは「ただいま~、久しぶりに東京のステージに帰ってきました。バレンタインデーという特別な日にLUVITYに会って、プレゼントできてうれしい」と言うと、満員の客席に「準備いいですか?」と問いかけ、大きな歓声を全身に浴びる。それを見て「LUVITY、今日、エンジン全開ですね」というテヨンに、メンバーたちが口々に「それな!」とツッコんだ。
笑顔から一変し、ミステリアスなムードの中始まったのは、3月にリリースされる新曲「SCORCH」。そのカッコよさに思わず見入ってしまう曲だ。「New Addiction」で集中力を高めた後は、韓国最新曲「Now or Never」でファンの歌う大きなコーラスの声が会場を包み込んだ。
インターバル映像を挟んで始まったのは、これまた日本の新曲「ENIGMA」。1人ずつステージに登場して歌うR&Bバラードには、大人っぽさが漂う。「Moonlight」では椅子を使ったダンスでさらに男らしさが加速。普段のかわいらしいCRAVITYとのギャップに、会場から大きな歓声が上った。「C'est La Vie」でテンポを上げて、地上波の音楽番組での初1位をもたらしたヒット曲「Love or Die」へなだれこんだが、なんとこれも初披露となる日本語バージョンというのも驚き。ファンのコールにも一層の熱がこもった。


トークでは久々の来日公演ということで、会えなかった間に何をしていたのかをファンに報告。ヒョンジュンは「『ROAD TO KINGDOM』で優勝しました~! 日本のLUVITYがいなかったら優勝できなかったと思います」と、昨秋に出演したサバイバル番組「ROAD TO KINGDOM : ACE OF ACE」での戦績を報告しファンに感謝を伝えると、ウォンジンからは「ついに、富士急ハイランドに行きました!」、ソンミンからは「昨日、初めて東京タワーに行きました」という近況も。
また、「新曲のミュージックビデオを日本で撮影しました」という報告に、テヨンが「ジョンモがみんなの後ろで変なダンスを踊っていたのを、監督さんが気に入っていました」というエピソードを語り、メンバーからの「見せて」コールが沸き起こると、ジョンモがそのダンスを実演して爆笑を沸き起こした。


終盤は、カラフルな衣装で登場。チョコレートを手に「チョコをあげるときは“君が本命だよ!”と言わなくちゃ!」というヒョンジュンのレクチャーをミニが実践して会場を沸かせると、ソンミンが「テヨンくんはトレーニングをして作ったチョコレート(腹筋)をあげないと」と「見せて」コールを先導したが、腹筋公開は失敗に終わった。
トークで場を温めると、ラストは日本オリジナルの軽快なナンバーを固めたセクションに突入。イントロから大きなコールが沸き起こった「SHOW OFF」では、ヒョンジュンが耳に手をあててファンの声に聴き入ると、爽やかな「Groovy」ではテヨンが面白ポーズをダンスの中に取り入れて盛り上げる。笑わせたかと思えば、ダンスブレイクではバチバチなダンスでカッコよさを炸裂させ、「Dilly Dally」までをイッキに駆け抜けた。


アンコールには、9人が客席から登場。ファンの熱狂の中、「Blue & White」を通路を練り歩きながら歌うという、スペシャルなバレンタインプレゼントもあった。ステージに戻ると、ミニが「LUVITYがCRAVITYに当たり前に愛をくれるように、僕もLUVITYに当たり前の愛を与えたいです。いつも、皆さんを想い、応援しています」というと、テヨンは「愛する人といる意味のあるバレンタインになり幸せでした。これからも一緒に有意義な日々を作りましょう」とファンに語りかける。
セリムは「楽しんでくださり、大きなパワーを送ってくださってありがとうございます。LUVITYがいてくれてとても幸せです」と愛を伝え、アレンは「今日はバレンタイン。皆と僕たちは恋人です。今日は本当に幸せでした。皆さんも楽しかった? これからもそばにいてくださいね」とお願い。ヒョンジュンが「僕たちのプレゼント受け取ってくれましたか? LUVITYがいてくれて、僕たちがチョコレートをもらった気分です。甘すぎてちょっと困っちゃいます」と笑顔でいえば、ソンミンは「見せたいステージはまだいっぱいあるから、これからも見守ってくださいね。今、『頭の中、君でいっぱいだ』という歌詞を思い出しました」と「Groovy」の歌詞を引き合いに出す。
ウォンジンは「楽しすぎて、ノドが痛いです(笑)。皆さんに甘いプレゼントをたくさんもらった気がします。いつも言いますが、皆さんの幸せは僕の幸せ。いつも幸せでいてください!」と愛情を示すと、ウビンは「こうして東京でたくさんのLUVITYと公演ができてうれしいです。今日、CRAVITYと過ごしてくださったすべてのLUVITYに感謝しています」と伝えた。


ソンミンの「ハッピー・バレンタイン! LUVITY!」という声で始まった「Cheese」も初披露の日本語バージョン。最後は「FLY」を楽しく歌い「2025年2月14日、僕たちの時間を覚えていてー!」と全員で言って締めくくった。
大阪・フェスティバルホール(2月10日、11日)、東京・LINE CUBE SHIBUYA(2月14日、15日)の2都市6公演で行われた初の完全日本オリジナル公演「CRAVITY JAPAN LIVE TOUR 2025 “Bitter & Sweet”」は、韓国の最新曲「Now or Never」に加え、3月26日にリリースされる日本2nd EP「Jelly Bean」収録全5曲を生初披露するなど、ライブ中にソンミンが言ったように“初”があふれた公演となった。
昨年6月の「CRAVITY JAPAN FAN-CON 2024<LOVE! LUV!! LUVITY!!! “SHOW OFF”>」以来の久々の来日公演だったが、その間、彼らはアイドルたちが競い合うパフォーマンスサバイバル番組「ROAD TO KINGDOM : ACE OF ACE」での過酷な挑戦を乗り越え、堂々の優勝を果たした。その栄冠が示すように、彼らのパフォーマンスはまるで別次元の領域へと進化していた。
ステージ上の一瞬一瞬に、努力と成長の軌跡が刻まれる。輝く汗、熱い視線、魂を揺さぶる歌声とダンス。そのすべてが、観客の心を震わせた。彼らがまだまだ高みへと駆け上がることを確信させるステージだった。
取材・文 / 坂本ゆかり

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- 記者 :
- Kstyle編集部
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