
(P)&(C)KOZ Entertainment.
BOYNEXTDOORが、2月22日~24日の3日間、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで「BOYNEXTDOOR TOUR ‘KNOCK ON Vol.1'」の日本ファイナル公演を行った。
昨年12月に仁川(インチョン)インスパイアアリーナから始まったこの単独ツアーは、日本では6都市で計12公演を開催。いずれの会場のチケットも瞬時にしてソールドアウトするほどの人気ぶりで、彼らの勢いと輝きを凝縮したステージングは、ファンにとって忘れられないものになった。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
開演早々に日本デビュー曲「Earth, Wind & Fire(Japanese Ver.)」と、軽快なヒップホップナンバー「Dangerous」で祝祭ムードを演出した彼らは、客席を埋め尽くしたONEDOOR(ファンの名称)に向かって「Who's there? BOYNEXTDOOR! こんばんは、BOYNEXTDOORです!」と元気よく挨拶をした。「コンサートのタイトルになっている『KNOCK ON』は『楽園』という意味もあるんです」(ウンハク)、「この場所こそが楽園です!」(ソンホ)、「実はこの楽園はレベルアップしていくんですよ」(リウ)、「今回は『Vol.1』ですが、将来的には『Vol.400』まで続きます(笑)」(テサン)。次々と客席に声をかけるメンバーらは、いずれも期待と喜びに満ちた表情が印象に残る。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
次のセクションでは「But I Like You」を手始めに「lifeiscool」「OUR」といったヒット曲、人気曲の数々をスタイリッシュな演出とともに披露。なかでも「lifeiscool」でイハンが見せた艶めかしいダンスとボーカルは注目を集め、彼がワイングラスを片手にクールに歌い終えた瞬間、会場を大きな歓声が包んだ。メンバーもお気に入りのシーンだったようで、直後のトークコーナーではジェヒョンが「腰をかなり揺らしていましたね。恥ずかしかったです」と、からかう場面も。それでも「ダンスよりも声がポイント」と真面目に返すイハン。こうしたラフなやりとりを通じて、6人の仲の良さや絆の強さを見せるのが、いかにもBOYNEXTDOORらしい。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
ライブの中盤はメロディアスなサウンドで魅了。特に好評だったのが「今日だけ I LOVE YOU(Japanese Ver.)」だ。このナンバーはBOYNEXTDOORにとって初のデジタルシングルとなる「IF I SAY, I LOVE YOU」の日本語バージョン。1月上旬に配信を開始した「IF I SAY, I LOVE YOU」は、ほどなくしてYouTube人気急上昇動画の音楽カテゴリーのトップに輝き、さらに日本、インドネシア、タイ、ナイジェリア、ロシア、トルコなど12の国、地域のiTunesトップソングチャートにもランクインするなど、韓国国内外の主要音楽配信チャートを席巻している。早くも2025年を代表するヒットソングとなりそうな同ナンバーを日本語でファンと一緒に歌うメンバーたちは本当に幸せそうだ。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
グループのマスコットキャラクター・BBNEXDOが登場した「ABCDLOVE」で楽しませた後は、叙情的なギターリフと乾いたビートが独特な雰囲気を醸し出す「Amnesia」、ソウルフルなボーカルを響かせる「GOOD DAY」、アコースティック楽器がメインのしっとりとしたバラード「Crying」など、ライブが進んでいくとより多彩なサウンドで魅了。こうした歌心のあるオリジナル曲を数多く持っているのも、BOYNEXTDOORならではだ。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
落ち着いた曲調でいったんはクールダウンした観客も「But Sometimes(Japanese Ver.)」のファンキーなギターリフが鳴り出すと一気にヒートアップ。ペンライトを持つ手は、さらに大きく揺れていく。ラストに向かってキャッチーなナンバーが続き、所属レーベルKOZ ENTERTAINMENTの代表でもあるアーティスト兼プロデューサーのZICOがPop Timeと共にプロデュースを担った「One and Only」の日本語バージョン、SKITで見せたダンスブレイクの後の「Nice Guy」の2大ヒットソングで会場内の一体感は最高潮に。こうして本編は熱狂的な盛り上がりの中で幕を閉じた。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
しかしながらファンの興奮は収まらない。客席がひとつになって「Serenade」を歌う中で始まったアンコールでは、ファンソング「400 Years」を披露。「この宇宙でもっとも暖かい日々/僕が迎える春のうち400回をともに過ごしてほしい」というフレーズをメンバーと一緒に歌いながら「この楽園が本当に『Vol.400』まで続いてほしい」と願った人は多かったに違いない。

(P)&(C)KOZ Entertainment.
公演を終えた気持ちをひとりずつ述べた後、記念写真の撮影ですっかり和やかなムードになったメンバーたち。ラストナンバー「So let's go see the stars」では、ステージを去る直前まで「愛してる!」「400年先まで僕たちだけを見てね。約束だよ!」「ONEDOORがいるから僕たちは幸せです!」と感謝の言葉を伝える。このような誠実な姿があるからこそ、国境を越えた人気を手に入れられたのだとあらためて思う。さらに、最終日の公演ではサプライズで「Earth, Wind & Fire」をダブルアンコールで披露し、大歓声に包まれながら初の単独コンサートツアー日本公演のファイナル公演を華々しく終えた。
K-POPの世界では派手な演出をメインにした公演も少なくないが、BOYNEXTDOORの初の単独ツアーはあえてシンプルに徹し、グループの歌と踊りに焦点を当てていた。また、ライブ映えするアレンジをせずに、オリジナルの良さをアピールしたのも特筆すべきポイントだろう。エンターテインメント性をしっかりキープしつつも、アーティストとしてのこだわりが強く伝わってくる今回の公演を、デビューから2年も経っていないグループが行ったことに驚くばかりだ。2025年の彼らも周囲が期待する以上の活躍をするのは間違いなさそうである。
(取材・文 まつもとたくお)
・SHINee テミンからBOYNEXTDOOR、ZEROBASEONEまで!「KCON JAPAN」ラインナップ第1弾を公開・【PHOTO】BOYNEXTDOOR ウンハクからTWS ジフン、EVNNE パク・ジフまで!ハンリム芸能芸術高校の卒業式に出席
(P)&(C)KOZ Entertainment.