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映画「焼酎戦争」公開控えて監督と制作会社が対立“お互いの信頼関係が崩れた”

OSEN
写真=SHOW BOX、The LAMP
映画「焼酎戦争」の制作会社が、監督のクレジットをめぐる議論にコメントした。

28日、映画「焼酎戦争」の制作会社The LAMPは公式コメントを発表。これに先立って、The LAMPと監督は対立してきた。当初、「焼酎戦争」は「モラルハザード」というタイトルで撮影が終了し、1次編集版まで完了していたが、ポストプロダクションを進行していた2023年、シナリオの著作権紛争に巻き込まれた。チェ・ユンジン監督は昨年9月、制作会社から監督を解雇するという内容証明を受け取り、その後、裁判所に監督契約解除の効力停止仮処分申請を提出した。

当時、制作会社は監督を解雇した理由について「監督が単独脚本だと騙し、後になって原案者が別にいることを知った。お互いの信頼が崩れ、1次編集版もひどいものだったため、これ以上任せることはできない」と主張し、制作会社とSHOW BOXはチェ・ユンジン監督を「現場演出」としてクレジットに記載。チェ・ユンジン監督はそのような用語はないと反発した。

写真=OSEN DB
双方が法的攻防を繰り広げる中、The LAMPは「解嘱者と彼が代表を務めている共同制作会社に対して、監督契約解除の確認などの本案訴訟を提起し、現在進行中だ。これに対し、相手側はThe LAMPを相手取り契約解除の効力を停止してほしいという仮処分を裁判所に申請した。事件を審理した裁判所は27日、The LAMPの釈明を認め、相手の仮処分申請を全て棄却する決定を下した」と説明した。

The LAMPは「映画監督の経歴がない解嘱者と契約を締結したが、その後『焼酎戦争』のシナリオの原作者が別に存在するという状況を知った」とし、「韓国シナリオ脚本家組合の鑑定の結果、パク・ヒョヌ脚本家が原作者で第1脚本家であり、解嘱者は第2脚本家と判断された」と説明した。

続けて「解嘱者に話し合いを求めたが、むしろ非難と歪曲された主張を盛り込んだ文書を流布した」とし、「映画界の被害者も発生しているなかで、事案を隠蔽せず、新人脚本家の権利を保護するために監督契約の解除を含む措置を取った」と明らかにした。

また「裁判所はこのような事情を認め、解嘱者側からの仮処分申請を全て棄却し、解除通知が違法だと断定することはできないと判断した」とし、「パク・ヒョヌ脚本家の氏名表示が抜けている脚本は著作権侵害になる可能性があるとも明示した」と伝えた。

さらに「解嘱者から名誉毀損で訴えられたが、検察は嫌疑なしの処分を下した」とし「また、別のシナリオ『ㅅㅎ』に関連した訴訟でも解嘱者ではなく、新人脚本家が原作者として認められた」と伝えた。

最後に、The LAMPは「監督というタイトルが他人の苦労を奪う手段になってはならず、今後も新人映画人の権利保護と倫理経営に努める」と付け加えた。

【「焼酎戦争」制作会社The LAMP コメント全文】

「焼酎戦争」監督の解任は不適法ではないというソウル中央地裁の決定およびThe LAMPのコメント
2025.5.28.

The LAMP(代表取締役:パク・ウンギョン、以下The LAMP)は、公開を控えているThe LAMP制作の映画「焼酎戦争」の監督契約を制作途中であった昨年に解除し、既存の監督を解嘱しました。その後「焼酎戦争」の制作を継続し、上映編集版を制作・完成させました。解嘱者には、解嘱前までの撮影現場での貢献度を考慮し、「現場演出」のクレジットを付与しました。

The LAMPは、解嘱者と彼が代表を務めている共同制作会社に対して、監督契約解除の確認などの本案訴訟を提起し、現在進行中であります。これに対し、相手側はThe LAMPを相手取り、契約解除の効力を停止してほしいという仮処分を裁判所に申請しましたが、事件を審理した裁判所はThe LAMPの釈明を認め、相手の仮処分申請を全て棄却する決定を2025.5.27に下しました。

The LAMPは、映画監督の経歴がない解嘱者と監督起用の契約を締結した当時、解嘱者から自身が単独脚本家と表示された「焼酎戦争」のシナリオを受け取り、彼が「焼酎戦争」シナリオの単独脚本家だと信じて、解嘱者と総予算100億ウォン台(約10億円)の商業映画「焼酎戦争」の監督契約を締結しました。

しかし、The LAMPは「焼酎戦争」のシナリオ創作に相当部分参加した別の脚本家が存在する可能性があるという情報を映画撮影中に入手することになり、それに対する調査を進めた結果、パク・ヒョヌ新人脚本家がかつて執筆した別のシナリオとの高い類似性が確認されました。

これに対して、韓国シナリオ脚本家組合が行った鑑定は、「焼酎戦争」がパク・ヒョヌ脚本家のシナリオをもとに修正されたものと判定し、パク・ヒョヌ脚本家を「焼酎戦争」の原作者で第1脚本家、解嘱者は第2脚本家と判断しました。

これを受け、The LAMPは内部判断と外部機関の鑑定を総合し、パク・ヒョヌ脚本家が本当の第1脚本家だという結論を出し、解嘱者が自らその過ちを認め、パク・ヒョヌの原作者としての地位を認める方式で協議を通じて事案を正し、「焼酎戦争」を制作・公開することを希望しましたが、解嘱者はこれに応じることなく、むしろ歪曲された資料と共に、The LAMPとパク・ヒョヌ脚本家を非難し、自身を第1脚本家であると主張する文書を長期間にわたって映画界に流布してきました。

それにより「焼酎戦争」への膨大な被害が予測され、解嘱者から被害を受けた他の映画界の被害者が発見されました。The LAMPは1年間余りにわたって訴訟を通さず話し合いで問題を解決するために努力しましたが、このような事情のため結局、解嘱者に対する監督契約の解除、本案訴訟の提起を含む一連の措置を取ることになりました。これは映画制作の途中で発見した原作者をめぐる議論を隠蔽せず、遅ればせながら正し、新人脚本家の権利を保護するためのものです。

The LAMPは、裁判所の仮処分手続きの中でこのような事実関係を証拠として説明し、裁判部はこれを受け入れ、相手の仮処分申請を全て棄却しました。特に裁判部は決定文で、「(The LAMPの)解除通知が違法だと断定することはできない」「氏名表示権をはじめとする(パク・ヒョヌ脚本家の)著作者人格権は、性質上譲ることができない」「脚本のクレジットにパク・ヒョヌが表記されない場合、著作権侵害になる可能性がある」「最終完成して現在上映を控えている(「焼酎戦争」)映画の映像は、(解嘱者ではなく)別の人によって編集された映像と見られる」とし、The LAMPの釈明事実を認めました。

なお、「焼酎戦争」の原作者をめぐる議論に関連し、The LAMPの役員は解嘱者から2024年はじめに名誉毀損で告訴されましたが、これに対しては検察が3月、The LAMPの役員に嫌疑なしの処分を下しました。

また、解嘱者が自身が単独脚本家であると主張していた別のシナリオの「ㅅㅎ」に対しても、原作者の新人脚本家が提起した訴訟で、裁判所は5月初旬に解嘱者ではなく別の新人脚本家がシナリオ「ㅅㅎ」の原作者であることを認める判決を下しています。

映画界が厳しいと言われる時代です。The LAMPは制作会社としての役目を持っていますが、「映画は監督の芸術」という言葉の重みとその大切さをよく知っています。だからこそ、「監督」というタイトルが他人の苦労を奪って得られる名誉または他人の苦労を踏みにじることのできる権力として利用されてはいけないと考えています。また、さらなる新人映画人たちが恐れることなく、才能を余すことなく繰り広げることができる映画界になるよう、The LAMPが努力する義務があると思います。したがって、The LAMPは新人脚本家の正当な権利保護と倫理経営、映画界に対する大衆の信頼守護という原則のもとで監督解嘱などの措置を取り、「焼酎戦争」の制作および完成にまい進しました。

その間、解嘱者はThe LAMPを根拠もなく非難する一方的な投稿を作成し、映画界団体や関係者に無差別的に流布し、The LAMPの関係者に個別に連絡を取り、一方的な主張を伝えました。これはThe LAMPと職員にとっても本当に楽ではない時間でした。しかし、幸いなことに、映画界も根拠のない非難に振り回されることなく、辛抱強くThe LAMPの解決過程を待ってくださり、裁判所からもThe LAMPの措置に対する正当性を認められ、無事に「焼酎戦争」を公開することができました。

「焼酎戦争」をたくさん愛してほしいです。そして「焼酎戦争」の監督タイトルの空欄が、監督という役目がいかに崇高で大切なものであり、また参加者全員を包み込み保護しなければならない、重く重要な役目であるかを改めて喚起させる象徴として受け入れられることを願っています。

ありがとうございました。

元記事配信日時 : 
記者 : 
ユ・スヨン

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