HYBE バン・シヒョク議長、昨日韓国に帰国「警察の調査に最大限協力する」

バン・シヒョクは8月11日、仁川(インチョン)国際空港を通じてアメリカから帰国した。HYBEは本日(12日)、Newsenにバン・シヒョクの帰国を伝えると共に、「最大限、警察の捜査に協力する。誠実に調査を受ける」と明かした。
先立って7月16日、HYBEの議長であり筆頭株主であるバン・シヒョクは、役員を務めていた人物らと、不正取引行為禁止違反の疑いで刑事告発された。
金融当局は2020年、HYBEの上場当時、バン・シヒョクが投資家たちに「上場計画がない」と話し、株式をPEF(私募ファンド)に売却させ、その後、PEFと株主間契約を締結し、IPO(新規公開株式)後にPEFの売却差益中約30%を受け取って既存株主を欺いたとみている。HYBEの上場直後、PEFは株主を大量に売却し、収益を得た。これをもとにバン・シヒョクは1,200億ウォン(約120億円)、共同出資者が得た利益を合算すると1,900億ウォン(約190億円)にのぼることが知られた。
資本市場法違反の疑いは、5年以上の懲役または最大無期懲役まで課せられる犯罪だ。検察による告発は、金融当局が資本市場法違反の疑いを受ける個人に下すことができる最高水準の制裁でもある。ソウル警察庁金融犯罪捜査隊は7月24日、ソウル龍山(ヨンサン)区にあるHYBE本社の家宅捜索を行った。
HYBEは7月17日、Newsenに「大株主が金融監督院の調査に出席し、上場を前提に私益を追求した事実がないと積極的に釈明した点が、受け入れられず残念だ。金融当局の決定を尊重し、今後の捜査を通じて疑惑を積極的に解明し、市場と利害関係者の皆さまの信頼を回復できるよう、最善を尽くす」と公式コメントを発表した。
バン・シヒョクは8月6日、HYBEの社内メールを通じて「昨年から続いている様々な状況と合わせて、最近私の個人的なことまで加わえられ、会社と私の名前が連日良くないニュースで言及されている。HYBEの一員であるという誇りが誰よりも大きかったはずの社員の皆さんが感じる混乱と喪失感、懸念がどれほど大きいものか、想像もできない」と明かした。
そして「創業者であり議長として、このような心配をおかけしたことに重い責任を感じ、何よりもまず、このすべての状況で不便な思いをしたであろう社員の皆さんに、心からお詫び申し上げる」とし、「社員の皆さんに大きな心配をおかけしていることをよく知っていながら、様々な疑惑と論争に対してより機敏に対応できなかったここ数ヶ月は、私にとっても苦しい時間だった」と伝えた。
続いて「特に私の個人的な問題により、ただ自由に創作と事業活動をしなければならない社員とアーティストが、直接的・間接的な被害を受けるのではないかという申し訳なさも大きくなった。私自身も創作者の一人であるため、このような状況がより苦しく感じられた。当局の調査が進行中の状況で、私の発言一つ一つに慎重にならなければならなかったため、そうなるしかなかったことをご了承いただきたい」とつけ加えた。
バン・シヒョクは「私の個人的な問題が、会社と業界に負担を与え続けるように放置することはできないことを、誰よりもよく知っている。カムバックを控えているアーティストの音楽作業と、会社の未来のための事業拡大のため、ここ数年、やむを得ず海外に滞在する時間が長くなったが、急ぎの作業とビジネスミーティングを一旦後回しにして早急に帰国し、当局の調査手続きに優先的に臨みたい。すでに金融当局の調査時にも、上場当時の状況について詳しく説明したように、今後の調査にも誠実に取り組み、もう一度詳しく説明させていただく。この過程を経て、事実関係も明らかになることを期待しており、謙虚に当局の判断を待ちたい」と明かした。
最後に「私の個人的な問題が皆さんの才能と能力、そして挑戦精神の妨げにならないように、私はこのすべての状況を説明し、解決するために最善を尽くす。皆さんがそれぞれの場所で創作と事業だけに没頭できるように、しっかりと守ることが私の役割であることを忘れない。同時にHYBEの全社員がそうであるように、私自身も音楽と産業の発展のために献身するという初心を失わず、絶えず省察していきたい」とつけ加えた。
・HYBE バン・シヒョク議長を刑事告発…韓国金融当局が不正取引容疑で
・HYBE、韓国警察が強制捜査へ…バン・シヒョク議長らの不正取引容疑で家宅捜索
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ヘジン
topics