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岡田准一、意味深な一言も?「釜山国際映画祭」観客から拍手喝采…3役を務めた理由を語る

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Netflixが、超ド級のバトルロワイヤル「イクサガミ」を2025年11月13日(木)より世界独占配信する。

本作で主演・プロデューサー・アクションプランナーを務める岡田准一をはじめ、藤﨑ゆみあ、清原果耶、東出昌大、染谷将太、早乙女太一、遠藤雄弥、淵上泰史、城桧吏、山田孝之、一ノ瀬ワタル、吉岡里帆、二宮和也、玉木宏、伊藤英明ら超ド級のオールスターキャスト14名を2月に発表すると、その日のSNSの話題を席巻。その後、ティーザー予告が解禁されると、日本のみならず世界での大きな期待が寄せられている。

「イクサガミ」は、9月17日より開催されているアジア最大規模の映画祭「第30回釜山国際映画祭」において、今年最も期待される話題のドラマを紹介するオンスクリーン部門に正式招待された。

正式招待が決定された際には、映画祭から「バトルロワイヤルを思わせる設定、迫力あるアクションシーン、そして混沌とした時代における権力闘争の見事な描写が際立っており群を抜いて素晴らしい。本作は日本のドラマ制作におけるゲームチェンジャー(業界を変革しうる作品)として高く評価される可能性を秘めていると感じる」と絶賛を受けた。

今回、岡田准一、圧倒的な存在感でヒロイン双葉役へ抜擢された藤﨑ゆみあ、藤井道人監督が揃い、本日(18日)ワールドプレミアに出席。世界からの注目度も高いNetflix日本作品の最新作とあって、映画祭のメイン会場には幅広い世代の観客が来場した。第1話&第2話の上映が終了すると同時に、会場全体から大きな拍手が沸き起こり、その拍手に包まれながらステージに登壇した。

まず、話に上がったのは「プロジェクトへの参加の経緯」について。本作で、主演・プロデューサー・アクションプランナーと3役を担う岡田は、どの時点でこのプロジェクトに魅力を感じたのかと聞かれると「14歳で仕事を始め、44歳になったらプロデュースを一度引き受けたいと考えていた」と語った。

日本の時代劇は「型」がある一方、次第に新しい姿を観客に見せるような試みが求められていると感じたからだと付け加え、そのような考えが自身にある中で原作に出会い世界観に共感し、若い世代や広い世代にアピールできるのではないかと感じ、プロデュースを手掛ける決意をしたと明かした。

そして藤井監督は、企画が持ち上がった際に原作者の今村翔吾からも「ドラマとして面白いものを作ってほしい」という強い思いを受け取り、岡田と共に脚本づくりを始めたと伝え「どうすればこの面白いストーリーを、この日本で、アクションを大きく取り入れたエンターテインメントとして昇華できるか」という点に重きをおきながら制作に着手したと話した。

ヒロインに大抜擢された藤﨑ゆみあは、「台本を読んで心を奪われた」と話し、普段から本を読むのが好きであるものの、時代モノへのハードルは少なからず感じていたと明かした。しかし、「エンターテイメント性に優れていて、読み進めるほど次がどうなるのか気になる魅力をこの台本から感じた。是非出演したいという強い思いで、熱心に撮影に取り組んだ」と語り、作品への愛情を表した。

岡田准一は、「本格的に制作が進んでいく中、作品作りには(日本の)文化が込められていること、シンプルであること、キャラクター性の3つの要素が重要であった」と伝えた。藤井監督は「愛着の湧くキャラクターづくりには、『この人とこの人が戦うのか』『この人はもしかしたら死んでしまうのではないか』と引き込まれるような展開を作ることが重要であり、そのキャラクターたちを最終話まで追いかけたくなるような、止まらずに走り続けるエネルギーを持続させることを非常に拘りぬいた」語った。

さらに、過去に黒澤明監督が“時代劇は一番カッコよく、時代を先取りするものだ”と放った言葉を引用しながら、「いかにカッコよく、強力なキャラクターとストーリーで描くかという点をこだわった」と作品のポイントを語った。

作品に込められた時代性や文化という点において、監督は「コレラが蔓延し、武士としての身分を失って苦境に陥る人々が、現代におけるコロナ禍で職を失い、困難に直面する我々の姿と重なるのではないかと感じた」と作品の時代設定と現代との共通点を強く感じたと胸の内を明かした。また、「その共通点こそが、なぜ戦わなければならないのかという原作から継承した作品の命題を観る者にストレートにぶつけることができる」と付け加えた。

岡田准一、藤井監督を中心に、このような強い思いを抱えた現場は緊張感と気迫に溢れていたという。新人女優としてこの現場に挑んだ藤﨑ゆみあも「確固たる覚悟を固めて現場に挑んだが、実際に現場に入るとスケール感に最初は気圧された」とし、「多くの先輩たちの支えに助けられていく中で、集中し続け、『監督の演出や先輩方からの言葉に耳を傾け、1つでも多くのことを吸収し学ぼう』と必死に演技に挑み、駆け抜けた」と、達成感を伝えた。

トークは企画の立ち上げから完成まで、観客とのQ&Aを挟みながら進行された。藤井監督は「昨年1年間、全身全霊を込めて作り上げた作品であり、一度見始めれば最後まで走り切ってしまうような作品にできた」と話し、岡田准一は「作品が放つ情熱と強い波が、多くの人々に広がり、見る人からまた別の人へと広がることを期待している」と、作品の完成に強い自信を見せた。

そして1&2話を見終えたばかりの、この先のストーリーが気になり過ぎて仕方ない様子の観客たちの姿を見た岡田准一の「1つだけ言っておくと、“ぼく燃えます”」という意味深な発言と共に、イベントは幕を閉じた。

世界中の映画人が一堂に会する韓国・釜山で、本作に注がれる大きな期待と熱量を肌で感じ、幅広い世代から高い評価を受けた今回のワールドプレミア。キャストと監督にとっても、確かな手応えを感じる機会となった。

Netflix「イクサガミ」は、11月13日より世界配信がスタートする。

■作品情報
Netflixシリーズ「イクサガミ」
Netflixにて2025年11月13日(木)世界独占配信
話数:6話(一挙配信)

出演:岡田准一
藤﨑ゆみあ、清原果耶、東出昌大、染谷将太、早乙女太一、遠藤雄弥、岡崎体育、城桧吏淵上泰史、榎木孝明、酒向芳、松尾諭、矢柴俊博、黒田大輔、吉原光夫
一ノ瀬ワタル、笹野高史、松浦祐也、宇崎竜童
井浦 新、田中哲司、中島歩
山田孝之、吉岡里帆、二宮和也
玉木宏、伊藤英明
濱田岳

監督:藤井道人、山口健人、山本 透
原作:今村翔吾「イクサガミ」シリーズ(講談社文庫刊)
脚本:藤井道人、山口健人、八代理沙
音楽:大間々昂
撮影:今村圭佑、山田弘樹
照明:平山達弥、野田真基
プロダクションデザイナー:宮守由衣
衣装デザイン:宮本まさ江
キャラクタースーパーバイザー:橋本申二
VFX:横石淳
助監督:山本透、平林克理
エグゼクティブ・プロデューサー:髙橋信一
プロデューサー:押田興将
主演・プロデューサー・アクションプランナー:岡田准一

制作プロダクション:オフィス・シロウズ
企画・製作:Netflix

<ストーリー>
時は明治11年、新政府に居場所を追われた猛者たちのもとに、莫大な賞金をかけた”遊び”の誘いが届く。病の妻子のため、かつて伝説の剣客として恐れられていた嵯峨愁二郎(岡田准一)は、京都・天龍寺に集まった総勢292名の参加者に名を連ねる。そこで明かされたのは、命がけで木札を奪い合う究極のバトルロワイヤル「蠱毒」。次々と現れる強敵、愁二郎の過去を知る妖しい影、やがて明かされる巨大な黒幕。
この命がけの争奪戦を生き残るのは、一体?

■関連リンク
「イクサガミ」配信ページ

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

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