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映画「顔」シン・ヒョンビン、作品のヒットに感謝“撮影時には想像もできなかった”

Newsen
写真=PlusMエンターテインメント
女優シン・ヒョンビンが、映画「顔」の興行成績に対する感想とランニングギャランティ(俳優が作品の興行成績に応じて受け取る出演料)構造についての考えを明かした。

シン・ヒョンビンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区某所で、映画「顔」(監督:ヨン・サンホ)に関するインタビューを行った。

映画「顔」は、目が見えないが、篆刻分野の匠になったイム・ヨンギュと、一緒に暮らす息子イム・ドンファンが、40年間埋もれていた母親の死に対するミステリーを暴く物語を描いた作品だ。

シン・ヒョンビンは劇中、視覚障害者の夫と生まれたばかりの息子も一度も見たことのないチョン・ヨンヒ役を演じた。

20人余りのスタッフたちと息を合わせた彼女は「監督がサークル活動のようだと言いました。私も学校で作品を撮っていた瞬間を思い出しました。時間的にタイトで、撮影しなければならない内容も多かったので『現場が大変なのではないか』と心配しましたが、ご一緒したことのあるスタッフや俳優もいらっしゃって、思ったよりも大きな問題なく、順調に進みました」と伝えた。

続いて「貴重な経験でした。大変でしたが、楽しく撮りました。キャラクター自体がとても孤独な人であり、顔を見せない演技なので、重い感情が深まりがちになります。しかし、俳優の中にも友人がいて、そこから来る良い影響がありました。『私が思うようにやってもこうしてくれるだろう』という気持ちでした」と撮影環境に満足感を表した。

劇中、イム・ドンファンとイム・ヨンギュの若い時期を演じたパク・ジョンミンは、シン・ヒョンビンの親友だ。パク・ジョンミンはインタビューでシン・ヒョンビンに「顔が映らないのになぜ出演したのか」と冗談を言ったと明らかにしたことがある。これについてシン・ヒョンビンは「お互いについてよく知っているので、むしろ現場ではあまり話をしませんでした。『一度試してみるから、どう思うか教えて』と言っても大丈夫な関係です」と話した。

公開から3週間後にインタビューに応じたシン・ヒョンビンは、映画の人気について「本当に感謝しています。舞台挨拶も3週目まで続けていますが、これは私たちがやりたいからといってできることではありません。観客の皆さんが劇場に来てくださるからこそ可能なことです。劇場に行くことは、以前より簡単なことではなくなりました。見るものもたくさんある中で、さらにこのようなことを貴重に感じています」と観客への感謝を述べた。

「顔」は損益分岐点を大きく上回り、観客90万人を突破した。100万人突破を目前にしてシン・ヒョンビンは、「この映画を撮影した時、今のような状況は想像もできなかったんです。どのような反応があるのか気になっていました」とし、「編集版を観た時はとても良くて、どっしりした響きのある映画だと思いましたが、重く感じられるかもしれないとも思い、観客の反応を心配していました。しかし、意外にもトロント国際映画祭でもそうですし、ここでもそうですし、この映画を商業的に受け入れやすいと思ってくださっているようで、本当に不思議に思いました」と伝えた。

続けて「ある意味で、そうした点が観客動員につながる理由だと思います。この映画が持つ特殊性がいくつかありますが、それが観客が映画を選ぶ理由となりました。観客の皆さんがそのようにポジショニングしてくださったおかげでここまで来ることができました。100万人を目前に控えていますが、平日でもありますし、作品も多いので、『いつ達成できるか』という不安と期待があります。2つの感情を行き来しながら待っています」とつけ加えた。

今作はランニングギャランティ構造で話題を集めた。これについてシン・ヒョンビンは「俳優だけでなくスタッフも同様の契約になっています。正確な数値は分かりません。私たち同士で『どうなっているの?』『契約書をもう一度チェックしたほうがいいんじゃない?』『あなたは何パーセントなの?』などの会話が飛び交いました。いつ精算されるかは私も分かりませんが、楽しみにしています。冗談で100万人突破したら『ビュッフェ式のファミリーレストランに行こう』と言っていました」と語った。

顔が見えないキャラクターだが、ノーメイクではなかったという。シン・ヒョンビンは「時代物なので肌のトーンを下げました。口元だけ撮影されるからといって顎だけメイクするわけにはいきませんから。手や腕、首まで露出している部分は全てメイクしました。意外とノーメイクではないんです。ものすごくメイクしています。髪もかつらです。『啓示』を撮影した直後だったのでショートカットでした」と秘話を明かした。
元記事配信日時 : 
記者 : 
チャン・イェソル

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