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映画「顔」クォン・ヘヒョ“妻が父親を思い出して涙を流した”

Newsen
写真=PlusMエンターテインメント
視覚障害者を演じたクォン・ヘヒョが、妻の反応を伝えた。

クォン・ヘヒョは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区某所でNewsenと会い、映画「顔」(監督ヨン・サンホ)に関するインタビューを行った。

「顔」は、障害を持ちながらも篆刻分野の職人となったイム・ヨンギュと共に暮らす息子のイム・ドンファンが、40年間埋もれていた母の死に関するミステリーを暴く物語を描いたヨン・サンホ監督の新作だ。

クォン・ヘヒョは劇中、両目が見えないが触覚に頼って印章を彫るイム・ヨンギュ役を演じた。

彼は2億ウォン(約2,000万円)という少ない予算で作られた「顔」に対してプレッシャーはなかったかと尋ねられると、「そのようなことは全くありませんでした」と力づけて語った。彼は「パク・ジョンミンさん、シン・ヒョンビンさんも躊躇していた記憶がありません。心の中までは分かりませんが、そのようなことは全くありませんでした。制作方式は独立映画ですが、商業的な配給を考えて作られた作品です。少ない予算は今作に最もよく合う方式でした」と明かした。

今作でパク・ジョンミンは、クォン・ヘヒョが演じたイム・ヨンギュの若い頃と息子イム・ドンファンまで、一人二役をこなした。パク・ジョンミンと親子役を演じた感想を尋ねると、クォン・ヘヒョは「衣装チェックに行った時、パク・ジョンミンさんが一人二役だと知りました。面白いアイデアだと思いました」と話した。

続けて「撮影に入る前にパク・ジョンミンさんが先に演じたシーンを見ました。何かを真似したり、そのようなことはしていませんでした。パク・ジョンミンさんのお父様も視覚障害者で、僕の義父も視覚障害者なので、二人が知らず知らずのうちに身につけているものがあります。お互いそれぞれの演技をしましたが、『ジョンミンが僕に似ているのか、僕がジョンミンに似ているのか』と思いました」と伝えた。

映画の終盤、15分間の独白を披露したクォン・ヘヒョは「ヨン・サンホ監督は撮影を短くするスタイルなのに、予定時間を超えるのは初めて見ました。僕が演技して監督が選べるようにすればいいだけですので、ワンテイクでいこうと提案しました。ヨン・サンホ監督も面白そうだと言っていました。その瞬間に浮かんだ演技もあれば、頭の中で計画していた演技もありました。あのシーンはリハーサルもなかったんです。もしパク・ジョンミンと会話するシーンだったら、僕の意図通り、僕のやり方でできなかったと思います。完全に一人で喋る仕事だったからこそ可能であり、複雑なことではありませんでした」と打ち明けた。

先立ってクォン・ヘヒョは、15年間共に暮らした義父が視覚障害者だと明かしたことがある。映画を観た妻の反応を尋ねると「僕と一緒に観ず、町の映画館で娘と観たそうです。娘から聞いたところ、妻は映画が始まる瞬間から泣いていたそうです。父親を思い出したからだと。目がパンパンに腫れていました。そこまで考えは及ばなかったのですが、『そうだったんだな』と思いました」と伝えた。

元記事配信日時 : 
記者 : 
チャン・イェソル

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