Kstyle
Kstyle 13th

ミン・ヒジン、NewJeansのMV掲載権巡る口頭弁論に出廷…制作側の証人としてADORを痛烈批判

マイデイリー
写真=ミン・ヒジン SNS
NewJeansの「Ditto」「ETA」などのミュージックビデオを手掛けたイルカ誘拐団とADOR間の法的紛争が本格化した中、前代表のミン・ヒジンが証人として法廷に立った。

ソウル中央地裁民事合議62部(裁判長:イ・ヒョンソク)では昨日(11日)、ミュージックビデオの掲載権限を巡る約11億ウォン(約1億1,000万円)規模の損害賠償訴訟の第3回口頭弁論期日が行われ、ADORの前代表ミン・ヒジンはこれに出廷した。彼女自ら提起したプットオプション関連の訴訟を除いて、ミン・ヒジン本人が法廷に立つのは初めてだ。

今回の事件は、イルカ誘拐団のシン・ウソク監督が「ETA」のミュージックビデオのディレクターズカット版を自身のYouTubeチャンネルに掲載したことから始まった。ADORは「会社の所有物である映像を監督が無断で公開した」として訴訟を起こしたが、シン・ウソク監督はこれに対して「業界では一般的な慣行だった」と反論している。

ミン・ヒジンはこの日、監督側の証人として出廷。「口頭で合意がなされていた事項だ」と主張し、「最終確認を行う権限は私にあった。当時私は代表であり、プロデューサーであった。そのため、Apple社に確認するほうがむしろおかしい」と証言した。

また、ADORによる「映像の掲載によって損害を被った」という主張に対しては「ばかばかしく、呆れるような主張だ」と批判。裁判部が発言を控えるよう注意すると、「それほど理解できない主張だった」と付け加えた。

彼女はさらに、「ミュージックビデオの監督が、完成した自分の作品を自分のチャンネルにアップすることは、業界全体で一般的に許容されている慣行だ」と述べ、「すべての実務者が口頭で契約しているのに、なぜHYBEとADORだけが、シン監督にだけ、こうした厳しい基準を適用するのか疑問だ」と付け加えた。

一方で、ADORはミン・ヒジンの判断によって会社の利益が損なわれたと指摘。「代表取締役として所属アーティストの映像を外部のチャンネルに掲載させた。これは善管注意義務(善良な管理者の注意義務)に違反する事項だ」とし、「特に、『ETA』のミュージックビデオはApple社とのコラボレーションによって製作された作品で、公開にあたってはApple社に事前の同意を得る必要があった」と反論した。

また、この日の口頭弁論は、映像を巡る掲載権限に関するものを超え、ミン・ヒジンが経営に関与した疑い、イルカ誘拐団に対する特別扱いなどがあったという疑惑にまで発展した。

ADORは、「ミン・ヒジンは不当にイルカ誘拐団に高単価の仕事を集中させた」と主張。「2023年の1年間で、イルカ誘拐団に支払われた金額は約33億ウォン(約3億3,000万円)で、これは他の制作会社に支払う金額の3~4倍だ」と明らかにした。

しかし、ミン・ヒジンはこれに対して「シン監督は1本分の制作費で複数の作品を同時に完成させるほど、効率的に働いていた」と反論。ADORの主張を「無理な主張で、でたらめ」と一蹴した。

ADORはさらに、「ミン・ヒジンがKakaoエンターテインメントとイルカ誘拐団との契約書を不当に検討した」と主張したが、ミン・ヒジンはこれに対しても「文書を受け取ったことはあるが、内容は存じ上げない。検討したのは私ではなく副代表だ」と強調した。

ADORによる「『ETA』のディレクターズカット版をHYBEの公式YouTubeチャンネル(登録者数約7,870万人)ではなく、イルカ誘拐団のYouTubeチャンネル(登録者約48万人)にアップした行為は、ADORの利益を損ね、同制作会社に利益を与える行為だ」という主張に対しても「この訴訟自体が非常識であり、法の悪用」と一蹴した。

今回の口頭弁論は最終的に、映像掲載の権限、契約慣行、制作費の妥当性、そしてミン・ヒジンの経営責任を巡る激しい攻防となった。裁判部は双方に追加資料の提出を求め、次回期日で審理を続行する決定を下した。

・NewJeansのMV監督、ADOR経営陣を名誉毀損で告訴へ…バン・ヒスチャンネルは再オープン「僕が責任を取る」

・ADOR、NewJeansのMV監督に対し民事訴訟を提起「逆に刑事告訴されたことは非常に遺憾」
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ジウ

topics

ranking