パク・スホンの実兄、最高裁へ上告…数億円規模の横領の疑い

タレントのパク・スホンの所属事務所を運営しながら、出演料など数十億ウォン（数億円）を横領した疑いで懲役刑と執行猶予を宣告された実兄夫婦が上告した。

23日、法曹界によると、実兄夫婦は22日、弁護士を通じて上告状を提出した。正確な上告の理由は明かされていないが、彼らの上告により、裁判は最高裁まで行くことになった。

パク・スホンは、2011年から2021年まで、実兄夫婦が自身のマネジメントを担当する過程で、金銭的被害を受けたとし、2021年に実兄夫婦を横領の疑いで告訴した。

先立ってソウル高等裁判所刑事7部は今月19日、特定経済犯罪加重処罰に関する法律違反（横領）の疑いで起訴された実兄に懲役3年6ヶ月を言い渡し、逃走の懸念があると判断し、拘束令状を発布した。そして妻には懲役1年、執行猶予2年に社会奉仕120時間を命じた。

裁判部は「この事件は、家族会社として内部的監視体系が脆弱な被害者たちの特性、兄弟関係であるパク・スホンの信頼を悪用することで、被害者の財産的利益を侵害することを超えて、株式会社の制度を並行し、健全に維持しなければならない租税秩序を錯乱させた。さらに実質的被害者であるパク・スホンに相当な財産、精神的被害を加える結果をもたらした」とした。

続いて「罪質の悪さ、そしてこれによる犯行の重大性を照らし合わせてみると、罪責に相応する厳重な処罰は避けられない」と強調し、「被告人による犯行で被害者たちから流出した資金の流れを見た結果、相当な金額がパク氏夫婦名義の不動産など、個人資産の取得に使われたとみられる」と明かした。

また、裁判部は彼らの返済についても「一部被害の返済も受け入れられない。返済したとしても資金の源泉はすべてパク・スホンの収入であるため、横領、背任の実質的被害者はパク・スホンだ」と指摘し、「パク氏はこの事件の被害者であるパク・スホンには2審まで何の被害回復もせず、そのための特別な努力もしていないとみられる。パク・スホンは原審に続いて2審でも重ねてパク氏に対する厳罰を望んでいる」と伝えた。