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「大風水」の異質感、興味に変えることができるだろうか?

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写真=SBS

10日に韓国で放送が始まったSBS「大風水」、刺激だけでは獲得できなかった視聴率

「大風水」第1話には、異質感が漂っていた。前日に放送された「シンイ-信義-」と同じ時代である恭愍王元年を描いているが、平行宇宙のように違う印象だった。「シンイ-信義-」の恭愍王が武士、チェ・ヨンの協力で高麗の主体性を回復し、真の王に生まれ変わるところにあるとすれば、「大風水」の恭愍王はイ・ソンゲを王に立てるこのドラマでまもなく退く準備をしなければならないためだ。

SBS大企画ドラマ「大風水」の第1話は、高麗に対する元国の横暴をもう少し苛酷に見せた。元国の使節が高麗の忠臣を刃物で残酷に殺す光景をただ見るしかない恭愍王は、高麗を守る力を持つ名所の紫微垣局(チャミウォン局)を探すことに邁進する。

“200億ウォン(約14億円)を投資した大作”を強調してきただけに、見どころはたくさんあった。紫微垣局を探し回る生徒ドンリュンの苦労がそのまま感じられる野外ロケは、ドラマで表現できるスケールを超えるものだった。

写真=SBS
なかなか良い感じの異質感もあった。ドンリュン役のチェ・ジェウンは、ドラマではあまり見られなかったミュージカル俳優だが、海千山千の苦労人を見事に演じて見せた。紫微垣局を探したが「50年後の大王の場所」という啓示を聞き、ひどい拷問にも場所の位置を言わないドンリュンの姿は、イ・ソンゲの登場を暗示した。

最も大きな異質感を与えたのは、イ・ソンゲだった。獣の革を被って派手に扮装したまま殺気を吐き出す王になる前のイ・ソンゲは、野生のオオカミのように見えた。そして、この役を普段ジェントルなイメージだったチ・ジニが演じたことが何より意外で、また新鮮だった。何と第8話まで子役が演じる「大風水」の序盤を引っ張る力は、イ・ソンゲへの異質感でどれほど興味をそそることができるのかにかかっていると見られる。

かなり残酷なシーンとドラマとしては大胆なベッドシーン、歴史的人物への衝撃的な再解釈など、「大風水」第1話が視聴者を引きつけるために取り出したカードは“刺激”だった。だが、今のところは、同時間帯に放送される「世界のどこにもない優しい男」と「アラン使道伝」の視聴者を引くことには至らなかった。

視聴率調査会社のAGBニールセン・メディアリサーチによると、10日に放送されたSBS「大風水」は6.5%の視聴率を記録した。KBS 2TV「世界のどこにもない優しい男」が15.3%で同時間帯第1位、その次にMBC「アラン使道伝」が12.6%となっていることと比べれば相当な差を見せている。

イ・ソンゲを王に立て、朝鮮を建国する“キングメーカー”らの活躍とともに、風水地理、四柱推命など、東洋の思想を活用する同ドラマで、まだ主人公は登場しなかった。「大風水」のメッセージは、第1話の最初のシーンで近い将来にモク・ジサン(チソン)がイ・ソンゲ(チ・ジニ)に言った「天命はない。将軍は、天命を変えることができる人間であるだけ」という台詞に含まれている。このドラマが、生まれつきの王ではなく、作られる王という新しい発想を通じて指導者像を見せてくれるまで、まだ期待を捨てるには早いと思われる。

写真=SBS
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ヒョンジン

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