【ファンインタビュー】東方神起“ふたりとファンをつなぐ熱いステージ” ― 日産スタジアム公演

アルバム『TIME』を携えて4月27日のさいたまスーパーアリーナを皮切りに、5大ドームを成功させたツアーもついにファイナル。2日間で14万4000人、合計で85万人というけた違いの動員数となった今回の公演には“K-POPの帝王”という惹句が踊るが、07年からの息の長いファンだという埼玉から来た40代の女性の声に代表されるように、ファンの反応はほんの少し違っていた。「東方神起は韓流ブームが起こるずっと前から、日本のJ-POPのジャンルで一歩一歩地道に進んできたグループだと思っています。ユンホは今回のツアーのMCで、全然湿っぽくならずに明るい調子で“紆余曲折あった。順風満帆ではなかった”と言っていましたが、彼らが歩いてきた道のりの大変さをみんな知っているから、近道せずにたどり着いた今日のライブはファンにとっても本当に感慨深いです」


男神のようなパフォーマンスと、長年連れ添った夫婦漫才ともいえるふたりのMC。彼らが見せるいくつものギャップに惹かれるというのは、東京から来た40代の女性だ。「2009年の春、前年のツアーの映像をたまたま見た私は彼らの汗の美しさとその一生懸命さに驚き、瞬殺で虜になったんです。ユンホの昔の王様もかくもあらんかという、品の良いさっぱりとしたハンサム君のドヤ顔と天真爛漫な笑顔とのギャップは、すっかり私の理性を壊しました(笑) カッコいい、素敵、可愛い、立派、お茶目、天然……と、いくつ称える言葉を並べても、言い尽くせないその魅力。チャンミンという最強のパートナーとともにますます進化し続ける東方神起の日産スタジアム、伝説に立ち会えることを幸せに感じています」

そして多くの人たちから聞こえてきたのは、「いつも最後に見せてくれる心のこもったお辞儀に心動かされる」「ふたりのその生き様には人間として学ばされることがたくさんある」という思いだった。「チャンミンの声とウィットに富んだトークが大好き」だという東京から来た40代の女性は「辛いことや悲しいことがあったときに彼らの越えてきたものを思い出して力をもらうし、今もなお謙虚で進化し続ける姿に勇気と感動をもらいます。歌やダンスはもちろん、何より考え方や物事に取り組む姿勢が好きなんです。永遠に応援します」と語った。

ユンホは「みなさんと東方神起のつながりや信頼には言葉はいらないと思います」と言い、チャンミンは「いつもみなさんが僕たち東方神起のそばにいて、守ってくれて感謝しています」と語った。LED照明内臓のリストバンドが会場を様々な色に染め、「THANK YOU!」という文字をふたりに伝えたこと。新曲の『SCREAM』が披露され、ドームツアーにはなかった『“O”-正・反・合』がセットリストに加えられたこと。サプライズの『Somebody To Love』でさらなる盛り上がりを見せたこと。トピックはいくつもある。けれども何より、あれだけの広い会場を狭いと感じるほどの空間に変えたものは、お互いの願いや喜びをシェアし、勇気や希望をやりとりしているかのような東方神起とファンとの、こんなにも親密で純度の高い幸福な関係性ではないだろうか。
ライター 細谷美香

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- Kstyle編集部
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