【REPORT】SF9、初のZepp Tourを完走!日本語曲からTWICEの「TT」まで…カバー曲&ユニットステージで盛り上げる

SF9は、5月23日に日本3rdシングル「マンマミーア!」をリリースし、ビルボードジャパンシングルランキングで3位(6月4日付)、オリコン週間シングルランキング4位(6月4日付)にランクイン。前作より1万枚以上も売り上げを伸ばしている注目のグループである。
客電が落ちると、レーザーの光とLEDスクリーンに映し出されたツアータイトルが動き出し、待ちわびるファンの期待を高める。ワクワクする気持ちとシンクロするようなロックのリズムに乗ってメンバーがひとりずつ登場し、高低差のあるセットを活かしたV字のフォーメーションでポーズをきめると、大きな歓声が上がる。

オープニングの挨拶では、普段クールなテヤンがテンションマックスで「こんばんは~!」と言って驚かせると、「SF9の3rdシングル『マンマミーア!』が発売されました! タイトル曲『マンマミーア!』とカップリング曲『Be my Baby -Japanese ver.-』を初めて披露しましたが、みなさんいかがでしたか?」という問いに、大きな歓声でファンも答える。インソンが「このライブのテーマは“青春”です」と説明してくれたが、1月に行われた「SF9 OFFICIAL FANCLUB LAUNCHING PARTY ~The Beginning of Fantasy World~」時に比べると、メンバーたちの日本語レベルも格段にアップして、客席とのコミュニケーションもバッチリだ。

今回のライブの注目点は、このツアーのために用意されたユニットステージだ。テヤンは、ジュホが作ったメロウなスロートラックに乗せて力強くもセクシーなソロダンスを見せると、チャニとヨンビンを加えた3人でキレのあるダンスパフォーマンスで客席の視線を集めた。ジェユンとロウンは、ふたりで米津玄師の「Lemon」をカヴァー。意外なふたりの意外な選曲に、会場からも驚きの声が上がるが、エモーショナルな歌声にどんどん引き込まれる。最後はふたりで手を握り合い、ハグをしてステージを降りた。

楽曲制作から、ダンス、歌、ラップ、パフォーマンスの構成にいたるまで、彼らのアーティストの一面がいかんなく発揮されたこのユニットステージは、テレビでのパフォーマンスだけではわからない各人の個性とスキルがじっくりと堪能でき、彼らの新たな魅力が見いだせたのではないだろうか。
また、ガールズグループ・カヴァーのセクションでは、今年の「KCON」でも披露した少女時代の「Run Devil Run」をカッコよく歌ったあとは、TWICEの「TT」を初披露。あまりにかわいい振付に、メンバーたちの照れながら踊る姿も見どころだった。

「青春」をテーマに展開された本ライブ。成長、悩み、いろいろな青春模様を歌で表現してきたが、「SF9の青春に欠かせないのは、FANTASY。FANTASYがSF9の青春を輝かせてくれる」と、アンコールではここまでライブを盛り上げてくれたFANTASY(ファン)のためのファンソングをプレゼント。ジュホの発案で、ファンから集めたキーワードを元にメンバー全員で作詞をした「Dear Fantasy」では、全員そろってジャンプをしたり、「Together -Japanese ver.-」ではサインボールをフロアに投げ入れたり、自由に楽しい雰囲気で進行。最後は9人が協力して腕で大きなハートマークをファンにプレゼントした。

アンコールの最後は、5月23日にリリースされたばかりの日本3rdシングル「マンマミーア!」で締めくくったが、名残惜しくいつまでもステージを離れられないメンバーたちは、ダウォンが自分の頭に水をかけたのをきっかけに、水かけ合戦に発展。最後までステージを楽しんだ。
初の東名阪Zepp Tourでは、最新シングル「マンマミーア!」を筆頭に、ユニットやカヴァー曲、ファンのためにメンバーたちが作った「Dear Fantasy」やジュホの自作曲をはじめ初披露曲が満載で、彼らの新たな魅力も発見することができた。昨年6月9日に「Fanfare」で日本デビューし、まもなく1周年を迎えるSF9。わずか1年で大きな成長と可能性を感じさせてくれたライブだった。
文/坂本ゆかり

「Zepp Tour 2018 “MAMMA MIA!”」
Zepp Diver City(Tokyo)
2018年6月1日(金)18:00開場 / 19:00開演
SF9 JAPAN OFFICIAL SITE:http://sf9-official.jp
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
topics