「私の国」チャン・ヒョク“2度目のイ・バンウォン役…異なる面を感性的に表現したかった”
写真=Sidus HQ、CELLTRIONエンターテインメント、「私の国」文化産業専門会社
“信頼して見られる俳優”になることは簡単ではない。その難しいことをやりとげた主人公はチャン・ヒョクだ。JTBC金土ドラマ「私の国」のイ・バンウォン役で再びお茶の間を魅了したのだ。認めるしかない“時代劇職人”だ。最近、ソウル江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)のあるカフェで行われた「私の国」放送終了インタビューを通じてチャン・ヒョクに会った。忙しいドラマのスケジュールを終えた後だったが、そのような顔は見せなかった。むしろ「私の国」とイ・バンウォンのキャラクターに対する愛情を露わにし、演技への情熱を見せてくれた。
「私の国」は高麗末、朝鮮初期、それぞれの信念が語る「私の国」をめぐって互いに剣をかまえ、権力と守護に対する欲望を爆発的に描いたアクション時代劇で、韓国で最近放送が終了した。チャン・ヒョクはドラマでイ・バンウォン役を熱演した。
約8ヶ月間、「私の国」のイ・バンウォンとして生きていたチャン・ヒョクは「個人的には、イ・バンウォンの役を映画『純粋の時代』で少しやっていました。あの時やりきれなかった名残惜しさがあって、いつかもう一度イ・バンウォンを演じてみたいと思っていましたが、『私の国』が提案してくれました」と明かした。「人物が立体的でした。これまで知っていた野心家のイ・バンウォンではなく、その裏面にある視覚を感性的に表現したいと思いました。その点では僕なりにやりきった感じはあります」と打ち明けた。
チャン・ヒョクは「純粋の時代」に続いて「私の国」でイ・バンウォン役を2度演じた。同じキャラクターだったが、確かに違った。「私の国」でイ・バンウォンのキャラクターを多彩に表現、これまでとは異なるイ・バンウォンを見せたと評価された。これはチャン・ヒョクの努力と情熱の賜物だった。
これと関連し「『純粋の時代』でイ・バンウォンを演じた際に思ったことですが、今回の『私の国』でも、第一次王子の乱の時、他の人物が出てきたらそんな感じがなかったと思います。監督にも絶えず話していた部分でした。虚構の部分があり、新しい物語に持っていくため、様々な人物が十分に調和する必要があるということでした」と強調した。
また、「韓国で歴史の授業を受けたほとんどの人は、イ・バンウォンがどんな人なのか、チョン・ドジョンとどんな対立があったのか知っています。だから、人々が知っていることとあまりかけ離れてしまうと、共感を引き出すことが難しそうだと思いました」としながらも、「そんなキャラクターの違う側面を表現していると、それでも全く新しい人物を作り上げるより説得力がありそうだと思いました。もちろん、冒険的な部分も相変わらずあります」と話した。
“時代劇職人”と呼ばれる理由がある。KBS 2TV「チュノ~推奴~」のイ・テギル役、SBS「根の深い木」のカン・チェユン役、MBC「輝くか、狂うか」のワン・ソ役など、多数の時代劇で活躍したためだ。チャン・ヒョクも時代劇に対する格別な愛情があった。
「個人的に時代劇が大好きです。時代劇も楽しいし、現代劇も同じですが、どんな服を着ていくのかによって全てが面白いです。特に時代劇はアナログ的でもあり、極端的に繰り広げられる世界でしょう。身分制度も確かにあるし、制約が多い社会なので、そこで表現することが現代劇より密度があると思います」
それでも相変わらずチャン・ヒョクを見ると「チュノ~推奴~」を思い出したりもする。それだけ「チュノ~推奴~」はチャン・ヒョクの俳優人生を代表する作品であり、キャラクターなのだ。今回の「私の国」で「チュノ~推奴~」のイ・テギルを消したという評価について「僕はテギルをいつも消してきたと思っています。そのキャラクターでもう演技をしないからです。僕は消したのに、他の方が消せなかったようです。僕は大衆の中で演技をします。新しいキャラクターに出会ったのに、“イ・テギルだ”と言われるのは、僕にキーがあるわけではないと思います」と話した。
続いて「そんな風に見ていただいても寂しくはありません。ある人が話をする時、説得力があっても共感できない時があります。反感を感じるというのではなく、(そのような言葉は)僕に影響は及ぼしません」とつけ加えた。
俳優キム・ヨンチョルとの対立は「私の国」の見どころに取り上げられるぐらい話題を集めた。2人は2013年KBS 2TV「IRIS 2」で共演した。「私の国」が共演する2本目の作品なのだ。
「キム・ヨンチョル先生と僕は『IRIS 2』の時、父と息子役で会ったことがあります。その時も『私の国』のような関係でした。そのようなことがあったので、先生との共演は本当に良かったです。そして先生にとても感謝しています。会話なしに演技に入っても感情をとてもしっかり表現してくれました。そんな風に感情をいただいたので、僕も(こんな演技が)出ることができました。改めてありがとうございます」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- パク・グィイム
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