TIOT、新曲「その季節長いトンネルを通って」に込めた思いとは“耐えた先にメンバーとファンがいた”
写真=Redstart ENM
TIOTが、長いトンネルを抜けたその先で、メンバーたちとファンに出会ったと明かした。TIOTは最近、ソウル麻浦(マポ)区のあるカフェでマイデイリーとインタビューを行い、今月リリースしたデジタルシングル「その季節長いトンネルを通って」に関する様々な話を交わした。
「その季節長いトンネルを通って」は、苦難と逆境を経て、希望の光を探す旅路を描いた楽曲だ。TIOTは忘れてしまいたい記憶の中でも、思い出の大切さを改めて感じさせる歌詞を通じて、リスナーたちに温かいメッセージを伝えている。コーラス部分のリズムの変奏が、暗いトンネルの先に待っている明るい光に対する渇望を効果的に表現し、感動を与える。
この日クム・ジュンヒョンは「この曲は“長いトンネル”についての話です。僕は初めて聴いた時、幼い頃からアイドルになったら必ずやりたいと考えていた曲の雰囲気だと思いました。すごく希望に満ちた楽曲ですが、僕はこういった爽やかな雰囲気を表現するのがちょっと恥ずかしくて、『どうすればうまく表現できるだろうか』と悩みました。なぜならこれまではすごく強烈な雰囲気の曲をやってきましたし、ステージ上では主にダークな姿を披露してきたので、そういった部分も難しかったです」と語った。
末っ子のシン・イェチャンも「初めて曲を聴いた時、『やってみたかった雰囲気の曲だ』と思いました。曲だけを聴いた時は爽やかな雰囲気だったので、今回の活動がすごく楽しみになりました。ところが歌詞と一緒に聴くと、曲の雰囲気は爽やかですが、ただ楽しいだけの曲ではなかったんです。この曲で活動しながらさらに多様な感情を抱き、成長できるだろうと思いました」と共感を示した。
「その季節長いトンネルを通って」は、今年4月にリリースしたデビューアルバム「Kick-START」以降、約6ヶ月ぶりに発表した新曲だ。短いとも長いとも言えない時間だが、新人にとっては不安を感じる時間でもある。しかしリーダーのキム・ミンソンは、「6ヶ月間、“空白期ではない空白期”と言えるような時間がありましたが、ただ休んでいたわけではなく、ファンコンサートや『MU:CON 2024』など、ファンに会える時間がありました。互いに交流できる機会がすごく多かったんです」とLOTI(TIOTのファン名)との固い絆を誇った。
クム・ジュンヒョンは「公演もたくさんやりましたし、LOTIとのコミュニケーションに一番力を注ぎました。活動期よりもLOTIたちとたくさん交流しながら、親しくなる時間を過ごしました。また、次の楽曲の準備を長くやっていたので、その曲の練習もしながら、ボーカルの実力をさらにレベルアップさせる時間でした」と振り返った。ホン・ゴニも「公演の準備をしながら、新曲の準備を一緒にしていました。様々な公演をやりながら、経験をたくさん積みました。そしてずっとLOTIたちと交流し、空白期ですがそれを感じさせないようにしようと思っていました」と説明した。
TIOTはMnet「M COUNTDOWN」を皮切りに、KBS 2TV「ミュージックバンク」、MBC「ショー 音楽中心」、SBS「人気歌謡」に出演し、新曲のステージを披露した。約1週間の音楽番組への出演に対してシン・イェチャンは「すごくやってみたかった雰囲気の曲でしたので、本当に楽しみにしていました。期待していただけに、その分とても楽しくて一週間しかない短い時間がとても残念に思える活動でした」と感想を語った。
チェ・ウジンは「以前、『百戦無敗』『ROCK THANG』の活動もしましたが、『その季節長いトンネルを通って』は少し違う感じがしました。1週間経って、少しずつ体の動きにも、カメラを探すのにも余裕ができましたが、1週間だけの活動でしたので、少し成長し、慣れた時に終わってしまい、残念な気持ちが大きかったです。また今回は事前収録があまりできなくて、全て生放送で行われました。多くのLOTIたちにステージに立つ姿を見せられなくて、それも残念でした」と語った。
キム・ミンソンは「これまでTIOTが試みたことのない雰囲気の曲です。僕たちはパフォーマンスが上手なグループだと思っていますが、パフォーマンスの割合もかなり減らしました。ある意味、挑戦といえば挑戦だった音楽番組でした。心配もたくさんありましたし、期待もたくさんありましたが、たくさん成長できた時間でもありました。TIOTらしい姿を見せることができる第一歩を踏み出した気がして、意味のある活動だったと思います」と語った。
「その季節長いトンネルを通って」には、トンネルの中でさまよっている全ての人に、いつかは幸せな記憶として残るはずだという確信を伝える温かいメッセージが盛り込まれている。忘れてしまいたい記憶の中でも、思い出の大切さを改めて感じさせる曲でもある。慰めと応援を伝えるTIOTも、それぞれの“長いトンネル”を経験したことがあるだろう。これについて尋ねると、チェ・ウジン、キム・ミンソンが素直に自分たちの“長いトンネル”について語った。
チェ・ウジンは「僕は練習生生活をスタートした時からデビューするまでがおそらく一番長いトンネルでした。なぜなら、幼くして練習生生活を始めて、途中で事務所が変わったり、デビューが白紙になったり、色々なことがありました。そのようなことを経験し、一人で苦しみながら多くの感情が沸き上がってきました」と打ち明けた。そして「ずっと耐えて耐えて、最終的にデビューすることになって今のメンバーたちに会えて、LOTIにも会えました。僕の“長いトンネル”の終わりにはTIOTとLOTIがいました」と話した。
キム・ミンソンも「僕にとって“長いトンネル”はスランプと似ていると思います。“長い”を抜いても、トンネルと言えば大変な時期を語ることが多いと思います。トンネルの中にいると、いつになったら抜け出せるのか、不安になったりします」とし「スランプに陥った時は辛かったです。職業的にもそうでしたし、『これでいいのだろうか』と悩んだり、自分がうまくできていないような気持ちになりました。でも一種のスランプ、 辛い時期が過ぎると、むしろ成長のきっかけにさえなるのだと思いました」と話した。
クム・ジュンヒョン、ホン・ゴニ、シン・イェチャンは、長いトンネルを抜け出した、またはさまよっているLOTIたちに、応援と慰めのメッセージを伝えた。まず、クム・ジュンヒョンは「どんなに大変で長いトンネルだとしても、涙が乾く暇もないほど早く過ぎると思いますので、あまり心配しないでほしいです」とし、「その季節長いトンネルを通って」の歌詞を引用した。
ホン・ゴニは「曲がリリースされる時に、『いつも長いトンネルの終わりには僕が立っています』と申し上げましたが、考えてみたら違うなと思いました。僕はその長いトンネルを一緒に歩きますと申し上げたいです」と微笑んだ。シン・イェチャンも「過去にあった悲しみや後悔は忘れてほしいです。全然大丈夫です。その終わりには本当に光が待っていますので、一緒に前に進んでいきましょうと申し上げたいです」と語った。
インタビューの終わりに、メンバーたちはそれぞれの短くも長いトンネルを過ぎた2024年を振り返り、ファンに挨拶した。シン・イェチャンは「僕は今年、まだデビューしたばかりで、いつも残念な瞬間が多かったんです。今回、LOTIの皆さんに温かい一言をお伝えしたいと思っているのですが、残念だったと思わない姿で素敵な一言を伝えながら、2024年を締めくくりたいです」と願いを語った。
クム・ジュンヒョンも「今は10月ですが、今年の10ヶ月間、LOTIと楽しく過ごしました。とても楽しい思い出、21歳の成長過程を見守ってくださり、本当に感謝しています。これからも健康で幸せに、末永く一緒に過ごしてほしいです」と微笑んだ。
ホン・ゴニは「日々肌寒くなってきています。LOTIの皆さん、寒くならないよう、服装に気をつけてください。また、僕たちが準備していることもすごくたくさんあります。おそらく今年の冬は寒いと思いますが、最大限、温かい年末を過ごせるよう頑張ります。普段このような言葉はあまり言わない方ですが、この場をお借りして、いつも愛していると伝えたいです」と語った。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- カン・ダユン
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