シム・ウンギョン、オムニバス映画「The Killers」で新たな挑戦“演技の難しさを実感した”

女優シム・ウンギョンにとって、映画「The Killers」は挑戦だった。「チャングムの誓い」から、動員観客数1000万人を突破した映画「王になった男」、史上最高のイメージチェンジだったと評価されている「怪しい彼女」まで。素晴らしい経歴を持っている彼女にとって、今作のような経験は初めてだった。彼女は4人の監督と一緒に息を合わせたオムニバス映画「The Killers」で、久しぶりに韓国映画を通じて観客に会った。
映画「The Killers」は、ヘミングウェイの短編小説「殺し屋」をモチーフに制作した作品。キム・ジョングァン監督のスタイリッシュな演出を垣間見ることができる「変身」、ノ・ドク監督のウィットが際立つ「業者たち」、1979年を背景にしたチャン・ハンジュン監督のサスペンス時代劇「皆が彼を待つ」、美しい映像で知られるイ・ミョンセ監督のノワール「無声映画」で構成された。シム・ウンギョンは公開を控えてソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェでマイデイリーに会い、同作に関するインタビューを行った。
この日、彼女はオムニバス映画に初挑戦したことについて、「とても斬新で面白かったです。大変じゃないの? とたくさん聞かれましたが、逆にプレッシャーはなかったんです」とし、「普段から挑戦してみたいと思っていたジャンルが経験できた現場でした」と笑顔を見せた。

続けて「バーテンダーだったので、撮影に入る2~3日前に、バーテンダーのテクニックを学んだのですが、難しかったです」とし、「バーテンダーはスナップが重要ですが、私が演じると不自然に見える気がして、監督に代役が必要だと思うとお願いしました」と撮影当時を回想した。
シム・ウンギョンは「変身」で、背中に刃が刺さった男役のヨン・ウジンと息を合わせた。ヨン・ウジンとは映画「ときめき・プリンセス婚活記」以降、6年ぶりの再会だ。これについて彼女は「本当に久しぶりに会ったので、互いに近況を話したりしました。ヨン・ウジンさんはとてもいい役者だと思います」とし、「相手を楽な気持ちにさせてくれて、相手の演技に合わせて引っ張ってくれるテクニックを持っています」と絶賛した。そして「私もあのようなテクニックを見習いたいです。勇気を出して『演技のトーンやマナーがとても素敵ですね』と言ったら、恥ずかしがっていました」とし、「2人とも恥ずかしがり屋なので、会話が続かなかったですね」と明かして笑いを誘った。

そして「イ・ミョンセ監督とリハーサルをした後、作品について話し合ったのですが、それから(映画について)ずっと考えるようになりました。そのため今作をターニングポイントに、この作品の前と後で分けられると思うと申し上げました」とし、「恥ずかしいですが、役者という職業が大好きです」と笑顔を見せた。

続けて「2018年あたりに、日本の事務所であるユマニテと専属契約を締結しましたが、日本での成果は予想もできませんでした。事務所のスタッフの方々からも、日本映画を通じて様々な経歴をした方がいいと言われました」とし、「ゆっくり積んでいこうと思っていたのに、思ったより……(成功した)」と話して笑った。
彼女は2017年、日本映画「新聞記者」で「第43回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞を受賞して注目を集めた。これについて彼女は「当時は『私が日本の授賞式に参加するなんて』『これが最初で最後かもしれないから、きれいにして行こう』と思いました。そのように楽しんでいた中で、私の名前が呼ばれたんです」とし、「驚きすぎて前に出たのですが、体が痙攣しました。何も準備していなかったんです。予想外の成果にすごく感謝しましたし、もっと頑張らないと、と気を引き締めるきっかけになりました」と当時を回想した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- パク・ロサ
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